「東大王中絶」という検索語の背景には、2019年7月に週刊文春が報じた、元『東大王』出演者・水上颯氏をめぐる妊娠・中絶トラブルがあります。これは2026年に新たに発覚した出来事ではなく、約7年前に報じられた女性問題です。
当時、元交際相手の女性は妊娠と中絶を経験したと証言。一方、水上氏本人は取材に対して交際を認めながら、妊娠を告げられた際の状況について異なる説明をしていました。所属事務所も文書で回答しています。2026年11月現在、当時の報道、本人側の説明、TBSの公式情報、東京大学の公開プロフィールを照らし合わせると、何が確認でき、何が確定していないのかが見えてきます。
【まず結論】東大王の中絶疑惑とは?2019年の水上颯報道が発端

「東大王中絶疑惑」と呼ばれている話題の中心人物は、かつてTBSのクイズ番組『東大王』で東大王チームの大将を務めた水上颯氏です。
2019年7月10日、週刊文春が元交際相手の女性の証言を掲載し、水上氏との間に妊娠・中絶をめぐるトラブルがあったと報道しました。
報道によれば、女性は水上氏と交際していた20代の大学生で、2019年5月に中絶手術を受けたと証言。妊娠の可能性を伝えた後、水上氏の態度が変わったとも主張していました。
ただし、これは女性側の証言に基づく報道です。水上氏側は交際を認めたものの、妊娠を告げられた際の状況や交際期間、別れ方について異なる説明をしています。
このため、現時点で区別すべきなのは次の3点です。
- 2019年に中絶をめぐる報道が実際にあったこと。
- 水上氏が元交際相手との交際自体を認めていたこと。
- 妊娠や中絶に至った具体的な経緯については、双方の説明が一致していないこと。
したがって、「中絶疑惑について報道があった」という事実と、「報道された経緯のすべてが確定している」という主張は同じではありません。
【2019年7月の報道】女性側の証言と水上颯をめぐる経緯
報道の発端となったのは、2019年7月10日に公開された週刊文春の記事です。ライブドアニュースも同日、週刊文春の報道をもとに概要を配信しました。
女性側が主張した内容週刊文春の記事では、元交際相手とされる女性が、水上氏との交際や妊娠の経緯について証言しています。
女性側の主張では、交際は3年以上に及び、妊娠の可能性を伝えた後、水上氏の対応が以前と変わったとされています。また、女性は最終的に一人で中絶手術を受けたと説明していました。
ここで注意したいのは、女性の証言が報道の重要な根拠になっている一方、その内容すべてが第三者によって独立に確認された事実として公表されているわけではない点です。
水上颯本人の取材対応週刊文春の取材に対して、水上氏は女性との交際そのものを認めています。
「はい、それについては間違いないです」
一方、女性から生理が来ていないことを相談されたとされる場面については、本人の説明は異なっていました。水上氏は、女性からその話を聞いていないとし、自分が確認した際には聞かないでほしいと言われたため、生理は来たものと思っていたという趣旨の説明をしています。
その後、詳細については所属事務所を通じて回答する形になりました。
つまり、本人が認めたのは交際の事実であり、女性側が語った妊娠・中絶に至るまでの経緯すべてを認めたということではありません。
【本人の公式コメントと番組側の発表】所属事務所は何と回答した?
この問題を検証するうえで重要なのが、水上氏本人の取材対応と所属事務所から出された文書回答です。
所属事務所が示した交際期間と別れ方当時の週刊文春の記事を引用した複数の報道によると、水上氏の所属事務所は、女性との交際期間について2018年初頭から2019年4月までと説明していました。
また、別れた経緯については、本人同士で話し合いを行ったとしています。
「本人同士で真摯に話し合いを行い、お別れすることとなり」
加えて、所属事務所は週刊文春からの質問状について、事実無根の記述が含まれていると主張し、十分な取材を尽くしていないとして遺憾の意を示しました。
女性側は事務所の説明に反論これに対し、週刊文春の記事では女性側も再取材に応じ、交際期間は3年以上だったと改めて主張しています。
別れ方についても、事務所側が説明したような話し合いではなく、2019年6月15日に電話で別れを告げられたという趣旨の反論をしていました。
つまり、双方の説明には明確な相違があります。
TBSは中絶報道について公式発表したのか番組を制作・放送していたTBSについても確認しておきたいところです。
現在確認できるTBSの番組公式ページや公開されている番組関連情報には、この中絶報道の具体的な事実関係を説明する公式声明は掲載されていません。
また、番組出演者の卒業に関する公式告知と、個人の私生活をめぐる報道への対応は別の問題です。水上氏の番組卒業をもって、中絶報道の内容が認定された、あるいは否定されたと解釈することはできません。
【事実関係を一覧で比較】東大王中絶疑惑の報道と確認状況
ここまでの情報を時系列と情報源ごとに整理すると、報道された内容と公表資料から確認できる事実の違いが分かります。
| 時期・項目 | 内容 | 確認できる状況 |
|---|---|---|
| 2019年7月10日 | 週刊文春が妊娠・中絶トラブルを報道 | 報道の存在を確認 |
| 女性側の証言 | 3年以上の交際、妊娠、中絶について説明 | 本人の証言として報道 |
| 水上氏本人 | 元交際相手との交際を認める | 取材での本人発言として報道 |
| 所属事務所 | 交際期間を2018年初頭から2019年4月と説明 | 文書回答として掲載 |
| 所属事務所 | 交際終了は本人同士の話し合いと説明 | 女性側の説明と相違 |
| TBS | 番組関連の公式告知 | 中絶報道に関する具体的な公式声明は確認できず |
| 2020年3月 | 水上氏が『東大王』を卒業 | TBS公式告知で確認 |
| 2024年9月 | 『東大王』レギュラー放送終了 | 番組終了が正式発表 |
| 2026年11月 | 水上氏の現在の所属・職名 | 東京大学の公式プロフィールに助教と掲載 |
この比較で重要なのは、女性側の証言と所属事務所の回答が一致していないことです。
報道が存在したこと、交際があったことは確認できます。しかし、妊娠を知った時期や中絶に至るまでの具体的なやり取りについて、公開された情報だけで一方の説明を全面的に確定することはできません。
また、当該記事を引用した二次報道と、本人・所属事務所による一次的な発信も区別する必要があります。
【噂が広まった理由】河野玄斗の中絶報道との混同にも注意
「東大王中絶」という検索語が分かりにくくなっている理由の一つに、2019年に相次いだ東大生の妊娠・中絶をめぐる報道があります。
河野玄斗は『東大王』の出演者ではない2019年6月には、東大医学部生だった河野玄斗氏について、週刊文春が女性との妊娠・中絶トラブルを報道しました。
河野氏は日本テレビ系のクイズ番組『頭脳王』で知られた人物です。こちらはTBSの『東大王』とは別の番組です。
両者は同じ東京大学の学生で、クイズ番組を通じて知名度を得ていたことから、当時の芸能ニュースでは同時期の話題として扱われることがありました。
そのため、現在も検索結果やSNSの断片的な情報を見た読者が、河野氏の報道と水上氏の報道を混同する可能性があります。
検索語だけでは対象人物を特定できない「東大王中絶」という言葉には、番組名と出来事を表す単語しか含まれていません。
そのため、検索結果を読む際には、記事の公開日、対象人物、出演番組、情報源を確認することが大切です。
特に、別番組の出演者を『東大王』メンバーとして紹介したり、2019年の報道を2026年の新しい出来事として扱ったりする情報には注意が必要です。
【東大王の現在】水上颯は2026年に何をしている?番組は終了した?
中絶疑惑とは別に、検索されることが多いのが水上氏と『東大王』の現在です。
水上颯は医師として活動水上颯氏は1995年8月19日生まれ。東京大学医学部に進学し、2017年から2020年まで『東大王』の東大王チームで活躍しました。
2020年3月には番組を卒業。その後、医師国家試験に合格したことも報告されています。
2023年12月の週刊女性PRIMEの報道では、都内の病院で精神科医として勤務していることが紹介されました。2024年には研修医として勤務を始めたことも、QJWebの人物紹介で伝えられています。
加えて、2026年11月現在、東京大学の公式教員プロフィールでは、水上颯氏の職名は助教、所属は東京大学医学部附属病院の精神神経科診療部門精神神経科と掲載されています。
したがって、現在の水上氏をテレビ出演者としてだけ捉えるのではなく、医療分野で活動している人物として理解する必要があります。
『東大王』は2024年9月にレギュラー放送終了『東大王』は2017年にスタートしたTBSのクイズ番組です。
伊沢拓司、水上颯、鶴崎修功、鈴木光など、個性豊かな東大生メンバーを輩出しました。
2020年3月には水上氏が卒業し、その後も鶴崎修功らがチームを支えました。
しかし、TBSは2024年9月5日の改編説明会でレギュラー放送の終了を正式発表。最終回は同年9月18日に放送され、約7年半にわたるレギュラー放送の歴史に幕を下ろしました。
2026年現在、新たなレギュラーシリーズが放送されているわけではありません。TBS公式ページには過去の番組情報が残っていますが、これは現在も通常放送が続いていることを意味しません。
【プロの結論】東大王中絶疑惑の真相を判断するための3つの視点
この問題を理解するうえで、最も大切なのは、報道された事実と、報道の中で当事者が主張した内容を分けて考えることです。
1. 報道が存在したことと、内容がすべて確定したことは別2019年7月10日に週刊文春が水上氏の妊娠・中絶トラブルを報じたことは確認できます。
一方、女性側の証言と水上氏側の説明には食い違いがあり、双方の主張を超えて具体的な経緯を確定できる独立した公的資料は、今回確認した公開情報には見当たりません。
2. 本人の発言と事務所の回答を混同しない水上氏本人は取材に対して交際を認めました。所属事務所は交際期間や別れ方について文書回答を出しています。
ただし、事務所の回答は本人側の説明です。女性側の証言を全面的に覆す第三者機関の判断ではありません。
逆に、女性側の証言についても、報道されたという理由だけで全容が確定したと考えるべきではありません。
3. プライバシーへの配慮も欠かせない妊娠や中絶は、本人の身体や人生に深く関わる極めて個人的な問題です。
元交際相手の女性について、実名や顔写真、大学名などを特定しようとする行為は、報道の事実確認とは別の問題です。
また、医師として働く現在の水上氏の職業や活動と、過去の私生活をめぐる報道を無条件に結びつけることも適切ではありません。
読者が情報を判断する際には、少なくとも次の点を確認するとよいでしょう。
- 記事の公開日は2019年なのか、2026年なのか。
- 情報源は本人の発言、所属事務所の文書、報道機関の取材、匿名のSNS投稿のどれなのか。
- 女性側の証言と本人側の説明が区別されているか。
- 『東大王』と『頭脳王』の出演者が混同されていないか。
- 公式発表がない内容を、確定した事実として扱っていないか。
こうした判断基準は、芸能人や著名人のスキャンダルだけでなく、あらゆるネット上の疑惑やニュースを読む際にも役立ちます。
東大王の中絶疑惑に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東大王の中絶疑惑は誰についての報道ですか?
A1:2019年7月に週刊文春が報じた、元『東大王』出演者の水上颯氏をめぐる妊娠・中絶トラブルです。
Q2:水上颯本人は中絶報道を認めたのですか?
A2:本人は元交際相手との交際を認めていますが、妊娠を告げられた際の状況については女性側の説明と異なる発言をしています。中絶に至るまでの経緯すべてを認めたわけではありません。
Q3:所属事務所は公式コメントを発表しましたか?
A3:当時、週刊文春の取材に対して文書で回答しています。交際期間を2018年初頭から2019年4月までと説明し、質問状には事実無根の記述が含まれていると主張しました。
Q4:TBSは中絶疑惑について公式発表しましたか?
A4:現在確認できるTBSの番組公式情報では、当該報道の事実関係について具体的に説明する公式声明は確認できません。水上氏の卒業告知や番組終了の発表とは区別する必要があります。
Q5:水上颯は2026年現在、何をしていますか?
A5:東京大学の公式プロフィールでは、医学部附属病院の精神神経科診療部門に所属する助教として掲載されています。
Q6:東大王は2026年も放送されていますか?
A6:レギュラー放送は2024年9月に終了しています。2026年現在、以前と同じ形のレギュラー番組は終了した状態です。
Q7:河野玄斗も東大王のメンバーだったのですか?
A7:いいえ。河野玄斗氏は日本テレビ系の『頭脳王』で知られた人物です。2019年に同じく妊娠・中絶をめぐる報道がありましたが、『東大王』とは別の番組です。
「東大王中絶」という検索語の発端は、2019年7月10日に週刊文春が報じた水上颯氏の妊娠・中絶トラブルです。
当時、元交際相手の女性は妊娠と中絶の経緯を証言しました。一方、水上氏は交際を認めながら、妊娠を告げられた状況や交際期間、別れ方について異なる説明をしており、所属事務所も文書で回答しています。
2026年11月現在、この問題について新たな公式発表によって当時の経緯が全面的に確定したという情報は確認できません。
また、水上氏は現在、東京大学医学部附属病院の精神神経科に所属する助教として公式プロフィールに掲載されています。『東大王』自体も2024年9月にレギュラー放送を終了しています。
最終的に押さえておきたいのは、中絶をめぐる報道があったことは事実ですが、報道されたすべての経緯が公的に確定しているわけではないという点です。
検索結果の見出しやSNSの投稿だけで判断せず、公開日、情報源、本人側の説明、番組側の公式情報を照らし合わせることが、過去の報道を正しく理解するための基本になります。
【主な情報源】
- 週刊文春(2019年7月10日の報道)
- ライブドアニュース(2019年7月10日)
- TBSテレビ『東大王』公式番組ページ・2020年卒業告知
- スポニチアネックス(2024年9月5日、番組終了の正式発表)
- 週刊女性PRIME(2023年12月20日、水上颯氏の近況)
- QJWeb(2024年、水上颯氏のインタビュー関連情報)
- 東京大学公式ウェブサイト「水上 颯」教員プロフィール
編集上の重要な補足: 2019年の事務所回答については当時の記事を引用した二次報道も参照しています。中絶の事実そのものを独立した公的資料で確認したわけではないため、記事内でも女性側の証言と本人側の説明を区別しています。