一方、大会を制したのはポーランド。決勝でアメリカを3-2で破り、2023年、2025年に続く3度目の優勝を果たした。日本の予選12連勝から決勝ラウンドの激闘、全18チームの最終順位、歴代優勝国まで、2026年大会の重要な結果を整理する。
【2026年大会の結末】日本代表は予選12連勝も最終順位4位

2026年の男子VNLは、18カ国が参加する国際大会として開催された。予選ラウンドは6月から7月にかけて実施され、各チームが12試合を戦う方式。上位7チームに開催国の中国を加えた8チームが、7月29日から8月2日までの決勝ラウンドに進出した。
日本代表は予選で12試合すべてに勝利。勝率100%という成績だけでなく、セット率や得点率でも高い数字を残した。
Volleyball Worldの公式順位表によると、日本の予選成績は次のとおり。
- 試合数:12
- 勝利:12
- 敗戦:0
- 獲得ポイント:30
- セット獲得数:36
- セット失失数:15
- セット率:2.400
- 得点率:1.101
特に注目したいのは、2位ポーランドとのポイント差がわずか1ポイントだったことだ。日本は30ポイント、ポーランドは29ポイントで、両国が予選上位を争った。
ところが、決勝ラウンドでは状況が一変する。
日本は準々決勝で中国を3-1で破ったものの、準決勝でアメリカにフルセットの末に敗北。3位決定戦でもスロベニアに敗れ、メダル獲得には届かなかった。
予選の順位と最終順位は別物である。12連勝という実績がありながら4位に終わったことが、2026年大会の大きな特徴だった。
【男子日本代表の全試合日程と結果】予選12勝0敗の全記録
日本代表の予選ラウンドは、6月10日から7月19日まで行われた。
全12試合で一度も敗れなかったが、ストレート勝ちだけではない。ポーランド、イラン、アメリカ、フランス、イタリア、カナダなどとの対戦ではフルセットにもつれ込む試合があった。
第1週:6月10日~14日- 6月10日:日本 3-0 ウクライナ(25-22、25-21、25-22)
- 6月12日:日本 3-2 ポーランド(25-21、21-25、25-21、22-25、17-15)
- 6月13日:日本 3-1 中国(25-23、25-22、20-25、25-21)
- 6月14日:日本 3-1 スロベニア(25-27、25-16、25-22、25-22)
初週の注目カードはポーランド戦だった。世界トップクラスの実力を持つ相手に対して、最終第5セットを17-15で取り切ったことは、予選の勢いを象徴する結果だった。
スロベニア戦では第1セットを落としたものの、その後3セットを連取。序盤から簡単には崩れない戦いを見せた。
第2週:6月24日~28日- 6月24日:日本 3-1 セルビア(25-17、25-15、22-25、25-16)
- 6月26日:日本 3-2 イラン(25-19、25-19、20-25、23-25、15-12)
- 6月27日:日本 3-2 アメリカ(18-25、25-21、20-25、25-22、15-13)
- 6月28日:日本 3-2 フランス(28-30、19-25、25-17、35-33、15-12)
第2週は強豪国との接戦が続いた。
アメリカ戦では第1セットと第3セットを落としながらも、試合を第5セットまで持ち込み、15-13で勝利。フランス戦も2セットを先取される苦しい展開から逆転した。
特にフランス戦の第4セットは35-33という接戦。日本が追い込まれた状況から勝利をつかんだ試合の一つだ。
第3週:7月15日~19日- 7月15日:日本 3-2 イタリア(24-26、25-19、25-20、23-25、15-12)
- 7月16日:日本 3-2 カナダ(18-25、24-26、29-27、25-19、15-11)
- 7月17日:日本 3-0 ベルギー(25-20、25-22、25-16)
- 7月19日:日本 3-0 アルゼンチン(25-22、25-22、25-16)
最終週も日本は無敗を維持した。
イタリア戦では第1セットを24-26で落とし、カナダ戦でも第1、第2セットを連取された。それでも両試合を逆転で制している。
最後のアルゼンチン戦はストレート勝ち。12試合目を白星で締めくくり、予選ラウンド12勝0敗を確定させた。
この結果、日本は30ポイントを獲得して予選1位となり、決勝ラウンドへ進んだ。
【男子ネーションズリーグ決勝ラウンド結果】日本対アメリカ、スロベニア、ポーランドの激闘
決勝ラウンドは中国・寧波で開催された。日本代表は準々決勝、準決勝、3位決定戦と進み、最終的に4位で大会を終えた。
準々決勝:日本が中国に3-1で勝利7月29日、日本は開催国の中国と対戦した。
第1セットは23-25で落としたものの、第2セットを25-23で取り返すと、第3セットは25-16、第4セットは25-23で連取。
セットカウント3-1で勝利し、準決勝進出を決めた。
予選首位の日本が決勝ラウンドでも勝ち上がり、優勝争いに残った試合だった。
準決勝:日本対アメリカは2-3で惜敗8月1日の準決勝では、予選ラウンドでも対戦したアメリカと再び激突した。
試合は両チームが主導権を奪い合う展開となった。
セットごとの結果は以下のとおり。
- 第1セット:日本19-25アメリカ
- 第2セット:日本25-23アメリカ
- 第3セット:日本25-20アメリカ
- 第4セット:日本19-25アメリカ
- 第5セット:日本13-15アメリカ
日本は第1セットを落とした後、第2、第3セットを連取して逆転。ところが第4セットを奪われ、勝負は最終セットに持ち込まれた。
最後は13-15。わずか2点差でアメリカに敗れ、決勝進出を逃した。
予選ではアメリカに3-2で勝利していただけに、同じ相手に決勝ラウンドで敗れたことは日本にとって大きな痛手となった。
3位決定戦:日本対スロベニアは1-38月2日の3位決定戦では、予選でも対戦したスロベニアと顔を合わせた。
セットスコアは次のとおり。
- 第1セット:日本21-25スロベニア
- 第2セット:日本28-26スロベニア
- 第3セット:日本22-25スロベニア
- 第4セット:日本22-25スロベニア
日本は第2セットを28-26で奪い返したが、第3、第4セットを連続で落とした。
結果は日本1-3スロベニア。銅メダルを逃し、最終順位4位が確定した。
決勝:ポーランド対アメリカは3-2同日行われた決勝では、ポーランドとアメリカが優勝を争った。
セットスコアは以下のとおり。
- 第1セット:ポーランド25-21アメリカ
- 第2セット:ポーランド23-25アメリカ
- 第3セット:ポーランド25-27アメリカ
- 第4セット:ポーランド25-23アメリカ
- 第5セット:ポーランド15-10アメリカ
ポーランドは第2、第3セットを連続で落としたが、第4セットを25-23で取り返した。
最終第5セットでは15-10とアメリカを引き離し、セットカウント3-2で勝利。
ポーランドが2026年男子VNLの優勝国となった。
決勝ラウンド主要8試合の結果一覧| ラウンド・日付 | 対戦カード | 結果・セットスコア |
|---|---|---|
| 準々決勝・7月29日 | 日本-中国 | 3-1(23-25、25-23、25-16、25-23) |
| 準々決勝・7月29日 | スロベニア-トルコ | 3-0(25-21、35-33、39-37) |
| 準々決勝・7月30日 | イタリア-アメリカ | 0-3(22-25、21-25、21-25) |
| 準々決勝・7月30日 | ポーランド-ウクライナ | 3-1(25-22、22-25、25-20、25-17) |
| 準決勝・8月1日 | 日本-アメリカ | 2-3(19-25、25-23、25-20、19-25、13-15) |
| 準決勝・8月1日 | スロベニア-ポーランド | 0-3(16-25、19-25、17-25) |
| 3位決定戦・8月2日 | 日本-スロベニア | 1-3(21-25、28-26、22-25、22-25) |
| 決勝・8月2日 | アメリカ-ポーランド | 2-3(21-25、25-23、27-25、23-25、10-15) |
この結果を見ると、ポーランドは準決勝でスロベニアをストレートで破り、決勝でもアメリカとのフルセットを制している。決勝ラウンドでの安定感が優勝につながった。
【VNL2026男子最終順位】全18チームの2026年最新順位表
2026年大会の最終順位は、予選ラウンドの順位とは異なる。
Volleyball Worldが公表した男子最終順位は以下のとおり。
1位:ポーランド
2位:アメリカ
3位:スロベニア
4位:日本
5位:イタリア
6位:トルコ
7位:ウクライナ
8位:中国
9位:ブルガリア
10位:ブラジル
11位:フランス
12位:セルビア
13位:ドイツ
14位:ベルギー
15位:イラン
16位:アルゼンチン
17位:キューバ
18位:カナダ
今回の大会で特に注目すべきなのは、予選1位の日本が最終4位、予選2位のポーランドが最終1位になった点だ。
予選ラウンドは12試合の累積成績で順位が決まる。一方、決勝ラウンドは一発勝負のトーナメント方式であり、準々決勝以降は1敗するだけで優勝の可能性がなくなる。
また、開催国中国には決勝ラウンドへの出場枠が保証されていた。中国は予選18位だったが、開催国枠によって決勝ラウンドに進出している。
この仕組みを理解すると、日本が予選を全勝しても4位に終わった理由が分かる。
予選の強さと、短期決戦で勝ち切る力は別の評価軸なのである。
【ポーランド優勝の理由と日本代表の課題】数字から見る大会の明暗
ポーランドが優勝した背景には、決勝でのブロックとサーブの強さがあった。
Volleyball Worldの決勝レポートによると、ポーランドはアメリカに対してブロック数で12-8、サービスエースで8-4と上回った。
一方、スパイクによる得点ではアメリカが65-59で優勢だった。
つまり、アメリカは攻撃面で得点を重ねたものの、ポーランドはブロックとサーブで差をつけ、試合全体を勝利に結びつけた。
また、ポーランドの失点につながるアンフォーストエラーは29本で、アメリカの34本より少なかった。ミスを抑えながらネット際で優位に立ったことが、最終セットの勝利を支えた。
MVPはトマシュ・フォルナル2026年大会の男子MVPには、ポーランドのアウトサイドヒッター、トマシュ・フォルナルが選出された。
決勝では15得点を記録し、サービスエースも5本決めた。
ポーランドは決勝でカミル・セメニウクが17得点を挙げたほか、フォルナルとウィルフレド・レオンもそれぞれ15得点を記録。複数の選手が得点源となった。
個人の突出した得点力だけに依存せず、サーブ、ブロック、攻撃を組み合わせたチームとしての総合力が優勝につながった。
日本代表が4位に終わった意味日本代表の予選12連勝は、決して偶然の結果ではない。強豪国とのフルセットを複数回制し、最後まで勝ち続けたことは高く評価できる。
しかし、準決勝のアメリカ戦では最終セットを13-15で落とし、3位決定戦でもスロベニアに敗れた。
ここから読み取れるのは、予選での継続的な勝利と、決勝ラウンドでの勝負強さを両立させる難しさだ。
特にトーナメントでは、相手チームが直前の試合結果や対戦内容を踏まえて戦術を調整する。予選で勝った相手であっても、同じ結果になるとは限らない。
日本が次の国際大会でさらに上を目指すには、接戦の最終セットを取り切る力や、相手の修正に対応する柔軟性が重要なテーマになる。
4位という結果だけで12連勝の価値を小さく見るべきではない。一方で、優勝まであと何が必要だったのかを考えるうえでは、準決勝と3位決定戦の結果が重要な材料になる。
【ネーションズリーグ歴代優勝国】2018年から2026年までの男子王者
男子ネーションズリーグは2018年に始まった国際大会だ。
Volleyball Worldの歴代優勝記録によると、これまでロシア、ブラジル、フランス、ポーランドが男子の優勝国となっている。
男子VNL歴代優勝国一覧- 2018年:ロシア
- 2019年:ロシア
- 2021年:ブラジル
- 2022年:フランス
- 2023年:ポーランド
- 2024年:フランス
- 2025年:ポーランド
- 2026年:ポーランド
2020年は大会開催がなかったため、優勝国の記録は2019年から2021年へ移っている。
ポーランドは3度目の王者に2026年の優勝によって、ポーランドはVNL通算3度目の男子優勝を達成した。
優勝年は2023年、2025年、2026年。2025年に続く連覇となり、近年の男子バレーを代表する強豪国として存在感を示した。
一方、フランスは2022年と2024年、ロシアは2018年と2019年に連続優勝している。
日本は2023年に男子VNLで銅メダルを獲得しており、2024年には銀メダルを獲得した実績もある。2026年は4位に終わったものの、予選12連勝という成績は世界トップレベルで戦える力を示すものだった。
【男子バレーネーションズリーグ2026の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の男子ネーションズリーグで日本代表は何位でしたか?
A1:日本代表は最終4位でした。予選ラウンドでは12勝0敗、30ポイントで1位通過しましたが、準決勝でアメリカに2-3、3位決定戦でスロベニアに1-3で敗れました。
Q2:男子VNL2026で優勝した国はどこですか?
A2:ポーランドです。決勝でアメリカをセットカウント3-2で破り、2023年、2025年に続く通算3度目の優勝を果たしました。
Q3:日本対アメリカの準決勝の結果は?
A3:2026年8月1日の準決勝で、日本はアメリカに2-3で敗れました。最終第5セットは13-15という僅差でした。
Q4:日本対スロベニアの3位決定戦の結果は?
A4:2026年8月2日に行われ、日本は1-3で敗れました。第2セットは28-26で日本が取りましたが、最終的にはスロベニアが銅メダルを獲得しました。
Q5:ポーランド対アメリカの決勝は何対何でしたか?
A5:ポーランドがアメリカを3-2で破りました。最終第5セットは15-10で、ポーランドが優勝を決めました。
Q6:2026年の予選ラウンドで日本が対戦した国は?
A6:ウクライナ、ポーランド、中国、スロベニア、セルビア、イラン、アメリカ、フランス、イタリア、カナダ、ベルギー、アルゼンチンの12カ国です。全試合に勝利しています。
2026年男子ネーションズリーグは、予選ラウンドを12勝0敗で終えた日本代表が最終4位、ポーランドが優勝という結果になった。
大会の主要結果を振り返ると、次の3点が重要だ。
- 日本は予選12連勝で首位通過し、世界トップクラスの実力を示した。
- 決勝ラウンドではアメリカとスロベニアに敗れ、メダル獲得を逃した。
- ポーランドは決勝でアメリカを3-2で破り、2025年に続く連覇を達成した。
今回の大会は、予選の順位だけでは最終的な強さを測れないことを示した大会でもある。
日本代表にとって12勝0敗は大きな成果であり、同時に決勝ラウンドでの2試合の敗戦は、さらなる成長につながる課題を残した。
ポーランドの連覇によって男子バレーの世界的な勢力図も改めて注目される。日本が次の大会で予選の強さをメダル、そして優勝へと結びつけられるか。今後の男子日本代表の戦いにも期待が集まる。
出典・公式記録
- 日本バレーボール協会(JVA)2026年大会公式試合結果・最終順位
- Volleyball World 2026年男子最終順位・予選順位表
- Volleyball World 大会方式・決勝ラウンド進出条件
- Volleyball World ポーランド優勝・MVP・決勝戦の公式レポート
- Volleyball World 男子VNL歴代優勝国
- USA Volleyball 2026年男子決勝ラウンド公式結果