2026年のレギュラーシーズンにおける両チームの直接対決は、全25試合。巨人が13勝12敗で、わずか1勝差の勝ち越しとなった。引き分けはなく、勝率は巨人.520、DeNA.480だった。NPB公式のチーム勝敗表でも、この対戦結果が確認できる。
注目したいのは、打撃と投手成績の両方で巨人が直接対決を上回っていた点だ。シーズン全体では打撃力に優れていたDeNAだが、巨人との対戦では打率、本塁打、OPSのいずれも巨人を下回った。対戦相手が変わると、チームの強みが必ずしもそのまま発揮されるわけではないことが分かる。
2026年のDeNA対巨人・直接対決データ出典:2026年チーム別対戦詳細成績。数値はレギュラーシーズン25試合の集計。
この比較で特に興味深いのが得点だ。DeNAは巨人より3点多い86得点を記録したにもかかわらず、勝利数では1つ及ばなかった。巨人は打率、本塁打、OPSで上回り、より低い防御率とWHIPも記録している。
つまり、DeNAは総得点ではわずかに上回ったものの、巨人は投打の効率で勝ち星を積み重ねた。得点の総量だけでは、直接対決の勝敗を説明できないという点が2026年の特徴だ。
【シーズン成績を比較】DeNAは打撃、巨人は投手力で優位

直接対決の結果を理解するには、143試合を戦ったレギュラーシーズン全体の成績も確認する必要がある。両チームの特徴は明確に分かれていた。
打率・本塁打・OPS・得点はDeNAが上NPB公式の2026年度チーム打撃成績によると、DeNAの打率は.246で、巨人の.234を上回った。本塁打もDeNAの125本に対し、巨人は103本。得点はDeNAが557点、巨人が486点だった。
出塁率と長打率を合わせたOPSでも、DeNAは.684、巨人は.645。DeNAは安打を積み重ねる力に加え、長打によって得点を生み出す力でも優位だった。
特に得点差の71点は見逃せない。DeNAはシーズンを通して攻撃面で高い生産力を示し、打率と本塁打の両方でリーグトップ水準の数字を残した。
防御率・WHIPでは巨人がリード一方、投手成績では巨人が優勢だった。NPB公式のチーム投手成績では、巨人の防御率が2.80、DeNAが3.27。失点も巨人の444点に対して、DeNAは512点だった。
WHIPは1イニング当たりに許した安打と四球の合計を示す指標で、走者をどれだけ出したかを把握する際に役立つ。2026年のチーム成績では巨人が1.18、DeNAが1.24。こちらも巨人が上回った。
DeNAは打撃で試合を動かせる一方、投手陣が走者を出して失点するリスクを抱えていた。対する巨人は得点力で大きく劣るものの、失点を抑える力で試合を優位に進められる構造だった。
2026年セ・リーグ順位比較シーズン最終順位にも、この違いが表れている。
- 1位:阪神タイガース(79勝62敗2分、勝率.560)
- 2位:読売ジャイアンツ(76勝64敗3分、勝率.543)
- 3位:横浜DeNAベイスターズ(71勝69敗3分、勝率.507)
巨人はDeNAより5勝多く、順位でも1つ上だった。打撃成績だけを見るとDeNAが優位だが、143試合の勝敗を決める総合力では巨人が上回った。
【CSでDeNAが巨人に勝った理由】東京ドームでの2連勝を分析
2026年10月10日と11日に開催されたクライマックスシリーズ・セのファーストステージ。DeNAは巨人の本拠地である東京ドームで2連勝し、ファイナルステージ進出を決めた。
レギュラーシーズンでは巨人が勝ち越していたため、短期決戦での結果は対照的だった。試合内容を振り返ると、DeNAの投手リレーと重要な場面での長打が大きなポイントになっている。
第1戦:10月10日 巨人1-2 DeNA初戦はDeNAが2対1で勝利した。DeNAは4安打、巨人は6安打と、安打数では巨人が上回った。しかし、DeNAは牧秀悟の1回のソロ本塁打と、度会隆輝の9回のソロ本塁打で2点を挙げた。
投手陣では先発の東克樹が7回を投げて1失点。その後を浜地真澄、S・レイノルズがつなぎ、巨人の反撃を封じた。
特に象徴的だったのは、1対1で迎えた9回の攻撃だ。度会の本塁打によって勝ち越し、最後はレイノルズがセーブを記録。少ない安打数でも勝利に結び付ける集中力を見せた。
第2戦:10月11日 巨人1-4 DeNA第2戦もDeNAが4対1で勝利した。初回に度会のソロ本塁打などで2点を先制し、巨人に主導権を渡さない展開を作った。
7回にも追加点を挙げ、8回には牧がソロ本塁打。DeNAは合計9安打4得点を記録した。巨人もダルベックの本塁打で1点を返したが、反撃はそこまでだった。
DeNAは先発の石田裕太郎から岩田、伊勢、浜地、レイノルズへと継投。5人の投手で巨人を1点に抑えた。失策もなく、攻撃と守備の両面で安定した試合運びだった。
レギュラーシーズンとの違いは何だったのか2試合に共通していたのは、DeNAが本塁打で得点機会を確実に生かし、投手陣が巨人の攻撃を最少失点に抑えたことだ。
レギュラーシーズンの直接対決では、巨人の対戦打率が.249、対戦防御率が2.84と優勢だった。しかしCSでは、DeNAが2試合で合計3失点に抑え、重要な場面で本塁打を放った。
143試合のリーグ戦では選手層や年間を通じた投手運用が結果に影響する。一方、ファーストステージは2勝先取の短期決戦だ。数試合の投手起用と一打の結果がシリーズ全体を左右する。DeNAはこの短期決戦で、レギュラーシーズンとは違う勝ち方を実現した。
【ホーム・ビジター別対戦成績】DeNAは横浜で勝ち越し、敵地では苦戦
2026年の直接対決を球場別に見ると、DeNAには本拠地と敵地で明確な違いがあった。
DeNAのホーム・横浜スタジアムDeNAは本拠地で13試合を戦い、7勝6敗。勝率.538で勝ち越した。打率は.242、9本塁打、54得点。対戦防御率も2.95だった。
巨人は横浜で6勝7敗。DeNAに対して本拠地での試合ほど勝ち星を積み上げられなかった。
DeNAのビジター・東京ドーム一方、東京ドームなど敵地での12試合では、DeNAは5勝7敗。打率は.212まで下がり、OPSも.570にとどまった。
巨人は敵地での対戦で7勝5敗。DeNAの打率を.212に抑え、対戦防御率も2.31と優秀な数字を残した。
DeNAは本拠地では巨人と互角以上に戦ったものの、敵地では攻撃力を十分に発揮できなかった。シーズン全体の打撃成績ではDeNAが上回っていたことを考えると、対巨人戦での球場別の打撃成績は大きな課題だった。
【2025年と歴代通算成績】巨人優勢の歴史に変化はあるのか
2026年の対戦だけでなく、前年の結果と過去の通算成績を比較すると、両チームの力関係がより明確になる。
2025年は巨人が15勝9敗1分で大きく勝ち越し2025年のレギュラーシーズンでは、巨人が25試合で15勝9敗1分。DeNAに対して勝率.625を記録していた。
2026年は巨人13勝12敗と勝ち越し幅が縮小したものの、2年連続でレギュラーシーズンの直接対決を制したことになる。
ただし、ポストシーズンでは異なる傾向が見られる。2025年のCSファーストステージでもDeNAは巨人に2連勝しており、2026年と同じくファーストステージで巨人を退けた。短期決戦でのDeNAの強さは、2026年だけに限った現象ではない。
歴代通算では巨人が大きくリード2026年までのレギュラーシーズン通算成績を前身球団との対戦を含めて集計すると、巨人はDeNA側に対して1,132勝772敗61分。試合数は1,965試合で、巨人の通算勝率は.595となっている。
長い歴史を通じて巨人が優勢であることは、数字からも明らかだ。ただし、この通算成績には横浜DeNAベイスターズが発足した2012年以前の大洋ホエールズや横浜ベイスターズなど、前身球団との対戦も含まれる。
したがって、現在のDeNAという球団の成績だけを指す数字ではない。歴代通算成績と2012年以降の対戦成績は、区別して捉える必要がある。
【プロの結論】2026年のDeNA対巨人は数字の読み方で評価が変わる
2026年の両チームの対戦を総合すると、レギュラーシーズンでは巨人、短期決戦ではDeNAに軍配が上がった。
数字から読み取れる要点は3つある。
第一に、DeNAは年間を通じた攻撃力で巨人を上回った。打率、本塁打、OPS、得点のいずれもDeNAが優勢で、攻撃面のポテンシャルは高かった。
第二に、巨人は投手力と対戦相性で優位に立った。防御率とWHIPがDeNAより良く、直接対決でも打率とOPSを上回ったことが13勝12敗という結果につながった。
第三に、DeNAは短期決戦で勝ち切る力を示した。CSファーストステージでは、先発投手の好投、救援陣の継投、牧や度会の本塁打がかみ合い、東京ドームで2連勝を達成した。
2026年のDeNA対巨人を評価するときは、レギュラーシーズンの勝敗だけで強弱を判断するのではなく、打撃、投手力、球場別成績、ポストシーズンの結果を分けて見ることが大切だ。
【DeNA対巨人】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のDeNA対巨人の公式戦はどちらが勝ち越しましたか?
A1:読売ジャイアンツです。公式戦25試合で巨人が13勝12敗と1勝差で勝ち越しました。
Q2:2026年のCSファーストステージでDeNAは巨人に何勝しましたか?
A2:DeNAが2連勝しました。10月10日は2対1、10月11日は4対1で勝利し、東京ドームでファイナルステージ進出を決めました。
Q3:2026年のDeNAと巨人はどちらが打撃力に優れていましたか?
A3:シーズン全体ではDeNAが優勢でした。打率.246、本塁打125本、OPS.684、557得点で、いずれも巨人を上回っています。ただし、直接対決25試合の打率とOPSでは巨人が上回りました。
Q4:2026年のDeNAと巨人は投手力ではどちらが上でしたか?
A4:巨人です。シーズン防御率は巨人2.80、DeNA3.27。WHIPも巨人1.18、DeNA1.24で、巨人が優位でした。
Q5:2025年のDeNA対巨人の対戦成績はどうでしたか?
A5:巨人が15勝9敗1分で勝ち越しました。2026年は13勝12敗となり、巨人の勝ち越し幅は前年より小さくなっています。
2026年の横浜DeNAベイスターズと読売ジャイアンツの対戦は、レギュラーシーズン25試合で巨人が13勝12敗。打率、本塁打、OPS、防御率、WHIPなどの直接対決指標でも巨人が優位だった。
一方、DeNAはシーズン全体の打撃成績で巨人を上回り、CSファーストステージでは2連勝を達成。年間を通じたチーム力と短期決戦での勝負強さは、必ずしも同じ指標では測れないことを示した。
2025年から続くCSでのDeNAの勝利と、レギュラーシーズンでの巨人の優位。この対照的な結果は、両チームの対戦が単純な順位や勝敗だけでは語れないことを物語っている。2027年以降も、DeNAの攻撃力と巨人の投手力がどのような勝負を生むのかが注目される。