ホーム スポーツ 【2026年シーズン総括】広島はなぜセ・リーグ4位に終わったのか?

【2026年シーズン総括】広島はなぜセ・リーグ4位に終わったのか?

黒田 宗一郎 黒田 宗一郎 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
目次

2026年の広島は、143試合を戦い、61勝78敗4分、勝率.439の4位でシーズンを終えた。首位阪神とのゲーム差は17.0。3位の横浜DeNAにも7.5ゲーム差をつけられ、クライマックスシリーズ進出を逃した。

NPB(日本野球機構)の公式最終順位は次の通りだ。

順位 球団 勝敗 勝率
1位 阪神 79勝62敗2分 .560
2位 巨人 76勝64敗3分 .543
3位 DeNA 71勝69敗3分 .507
4位 広島 61勝78敗4分 .439
5位 ヤクルト 61勝80敗2分 .433
6位 中日 60勝81敗2分 .426

打線の得点力不足が浮き彫りに

2026年のチーム打率は.223。総得点は431点で、リーグ最少となった。

本塁打数も91本にとどまり、長打によって試合の流れを変える力にも課題が残った。投手陣が粘り強く試合を組み立てても、打線が援護できなければ勝利には結びつかない。

特に来季は、得点圏での打撃、出塁率の改善、長打力の底上げが求められる。

投手陣についても、先発の柱だった森下と床田のFA問題が浮上したことで、編成上の不確実性が増している。

新井貴浩監督は2027年も続投

新井貴浩監督は2023年に就任。初年度は2位と結果を残したが、その後はBクラスが続き、2026年も4位に終わった。

球団は来季の続投を決定しており、2027年は監督就任5年目となる。

10月9日のオーナー報告では、今季について若手選手の成長を評価する一方、さらなる底上げを目指す姿勢を示した。

新井監督は来季に向けて、外国人選手の補強やドラフトについても球団側と話し合ったと説明している。

単なる現有戦力の維持ではなく、若手の成長と新戦力の獲得を組み合わせたチームづくりが焦点になる。

【FA問題の核心】森下暢仁・坂倉将吾・床田寛樹の3人が権利行使

広島東洋カープニュース

2026年11月6日更新

今オフのカープにとって、最も大きなニュースが主力3選手の国内FA権行使だ。

森下暢仁、坂倉将吾、床田寛樹は、いずれも2026年に国内FA権を取得。11月4日から6日にかけて、3人全員が権利を行使することを表明した。

同一球団から同じ年に3人がFA宣言するのは、広島球団史上初の出来事となる。

3選手のFA動向と今季成績



森下暢仁(投手)

11月4日 FA行使表明
2026年成績
23試合・7勝11敗・防御率3.60

自身の評価を聞きたいという考えを示し、残留か移籍かは決め切れていないと説明している。


坂倉将吾(捕手)

11月5日 FA行使表明
2026年成績
140試合・打率.251・15本塁打・74打点

自身の評価や起用ポジションへの関心を明かし、期待される役割の中でプレーしたいという考えを示した。


床田寛樹(投手)

11月6日 FA行使表明
2026年成績
8勝6敗・防御率2.76・4年連続規定投球回到達

初の開幕投手を務めた左腕。宣言残留も選択肢に含め、他球団の評価を聞いて判断する考えを示した。



森下暢仁のFA行使は移籍決定を意味しない

森下は2019年のドラフト1位で広島に入団。2020年には10勝を挙げて新人王を獲得し、2021年の東京五輪では侍ジャパンの金メダル獲得にも貢献した。

広島の先発陣を代表する右腕であり、FA行使によって他球団からの関心も集まっている。

森下は球団を通じて、まだ自分の中で決め切れていないことや、球団から残留を求められていることを説明した。

この発言から読み取れるのは、FA権の行使が即座に退団を意味するわけではないという点だ。

坂倉将吾は捕手としての起用法も焦点

坂倉は打撃面で2026年も存在感を示した。

一方、今季は捕手だけでなく一塁や三塁での出場も増えている。

本人は、ある程度ポジションが固まった環境でプレーしたいという希望を明かしている。

これは単純な年俸交渉だけでは説明できない問題だ。捕手としての出場機会を重視するのか、打撃力を生かした複数ポジションでの起用を受け入れるのか。球団側の起用構想も残留判断に影響する可能性がある。

床田寛樹の存在は先発ローテーションに直結

床田は2026年に初めて開幕投手を務め、8勝6敗、防御率2.76を記録した。

勝ち星こそ2桁には届かなかったものの、4年連続で規定投球回に到達している。

森下と床田の両投手が同時にチームを離れた場合、広島の先発ローテーションには大きな穴が生まれる。

特に左腕の先発投手は編成上も重要であり、単純に若手投手を昇格させるだけでは埋めにくい部分がある。

【FA移籍・残留情報】カープに残る可能性はある?今後の日程を整理

3選手の動向を考えるうえで、見落とせないのが広島球団の宣言残留容認方針だ。

球団の鈴木清明球団本部長は10月15日、3選手についてFA権を行使した場合でも残留を認める考えを明らかにしている。

つまり、FA宣言後に他球団と交渉し、そのうえで広島に残るという選択も可能だ。

2026年オフのFAスケジュール
日程 内容
11月4日 森下暢仁がFA行使を表明
11月5日 坂倉将吾がFA行使を表明
11月6日 床田寛樹がFA行使を表明
11月9日まで FA権行使の申請期限
11月10日 FA宣言選手の公示予定
11月11日 他球団との交渉解禁予定

FA移籍の可能性と残留交渉のポイント

報道では、森下には巨人やソフトバンクなど、坂倉には西武やロッテ、床田にはオリックスなどが関心を示しているとされる。

ただし、獲得調査と正式な獲得決定は別の段階だ。

選手 報道されている関心球団 広島に残る条件の焦点
森下 巨人、DeNA、ソフトバンクなど 評価、契約条件、今後の役割
坂倉 西武、ロッテなど 捕手としての起用、契約条件
床田 オリックスなど 先発としての評価、契約条件

読者が押さえておきたいのは、3人のFA宣言と移籍決定を混同しないことだ。

宣言残留が認められている以上、他球団の評価を聞いた後に広島を選ぶ可能性も残っている。

一方、3選手全員が他球団へ移籍した場合は、先発投手2人と中軸を担う捕手を同時に補う必要が生じる。これは2027年の編成に極めて大きな影響を与える問題だ。

【日南秋季キャンプ2026】参加メンバー28人と注目の若手選手

広島は2026年11月5日から21日まで、宮崎県日南市の天福球場で秋季キャンプを実施している。

参加メンバーは合計28人。投手12人、捕手2人、内野手11人、外野手3人という構成だ。

今回のキャンプは、若手を中心とした育成とフィジカル面の強化が大きなテーマとなっている。

秋季キャンプの基本日程
項目 内容
期間 11月5日~11月21日
場所 宮崎県日南市・天福球場
休日 11月9日、13日、17日
参加人数 28人
練習試合 11月8日、侍ジャパン戦
投手・捕手の参加メンバー

投手(12人)

- 齊藤汰直
- 黒原拓未
- 佐藤柳之介
- 赤木晴哉
- 斉藤優汰
- 杉田健
- 岡本駿
- 玉村昇悟
- 菊地ハルン
- 河野佳
- 杉原望来
- ソーサ

捕手(2人)

- 持丸泰輝
- 小林結太

内野手・外野手の参加メンバー

内野手(11人)

- 勝田成
- 林晃汰
- 渡邉悠斗
- 西川篤夢
- 仲田侑仁
- 佐藤啓介
- 岸本大希
- カブレラ
- アルカンタラ
- ゲレロ
- ガルシア

外野手(3人)

- 久保修
- 名原典彦
- 中村奨成

11月8日は侍ジャパンとの練習試合

今回のキャンプで特に注目したいのが、11月8日(日)13時から予定されている侍ジャパンとの練習試合だ。

会場は宮崎市のひなたサンマリンスタジアム宮崎。

通常の紅白戦とは異なり、代表チームを相手にした実戦形式の試合となる。若手選手にとっては、異なる環境や高いレベルの選手と対戦する貴重な機会になる。

キャンプの成果を確認するうえでも注目度の高い日程だ。

【新井監督の改革】若手のフィジカル強化と2027年の競争ポイント

2026年秋の広島で、もう一つ注目したいのが練習方針の変更だ。

新井監督は10月9日の取材で、これまで実戦練習を多く取り入れてきた秋季練習・秋季キャンプの内容を見直し、今秋はフィジカル面の強化を目的に準備していると説明した。

その背景には、選手の身体の強さや筋量を底上げする必要性がある。

新井監督は、選手の「エンジンを大きく」するという考えを示し、トレーニングコーチにも自身の意向を伝えたという。

フィジカル強化を優先する理由

プロ野球では、シーズンを通して高いパフォーマンスを維持する身体的な土台が欠かせない。

広島の場合、2026年は得点力不足に苦しんだ。打撃技術の改善だけでなく、スイングの強さや走塁、守備での動きにつながる身体づくりも課題になる。

投手についても、シーズンを通じて先発として投げ続ける体力と、登板時の出力を維持する能力が必要だ。

今回の取り組みは、単純に練習量を増やすというより、選手個々の身体的な基礎能力を見直す方向性と捉えられる。

2027年に注目したい若手選手



勝田成

内野手。秋季キャンプでは守備や打撃の成長に加え、レギュラー争いに食い込める総合力が注目点となる。


林晃汰

内野手。長打力を生かした打撃が持ち味。打線の得点力不足を改善する候補として、安定した打撃成績を残せるかが焦点。


仲田侑仁

内野手。秋季キャンプでの身体づくりと打撃面の成長が期待される若手の一人。


岡本駿

投手。若手投手陣の競争に加わる存在。先発・中継ぎを含め、どのような役割を担えるかが注目される。


名原典彦

外野手。2026年に支配下登録を勝ち取り、一軍での出場機会を増やした。来季は継続して外野の一角を争えるかが見どころ。


特に名原は2026年に83試合に出場し、打率.247、3本塁打、16打点を記録した。育成選手から支配下登録を勝ち取った成長の過程は、今回の秋季キャンプのテーマとも重なる。

2027年は一軍での出場機会を維持し、さらに数字を伸ばせるかが注目される。

競争の要点はポジション別の層の厚さ

来季の広島は、FAを行使した3人の去就によって競争の構図が変わる。

- 先発投手: 森下・床田の残留交渉と若手先発候補の成長。
- 捕手: 坂倉の去就と持丸、小林らの競争。
- 内野手: 勝田、林、仲田、西川らの出場機会争い。
- 外野手: 久保、名原、中村奨成らの継続的なアピール。

FA問題だけに注目すると見落としがちだが、若手が一軍で戦力になるかどうかも、2027年の成績を左右する重要な要素だ。

【契約更改・背番号変更】2027年に向けて動き始めたカープの編成

11月に入り、広島では選手の契約更改も本格化している。

秋季キャンプに参加している選手たちも順次交渉に臨んでおり、2026年の成績が来季の評価に反映され始めた。

2026年オフの契約更改情報

11月5日には名原典彦ら6選手が契約更改交渉を行った。

スポーツ報知の報道によると、名原は推定年俸900万円増の1500万円でサイン。2026年の一軍での活躍が評価された形だ。

選手 2027年推定年俸 増減
名原典彦 1,500万円 +900万円
佐藤柳之介 1,100万円 -100万円
齊藤汰直 1,200万円 現状維持
赤木晴哉 1,000万円 +300万円
杉田健 700万円 +100万円
久保修 800万円 +100万円

金額はいずれも報道による推定。契約更改は順次進行中。

契約更改は単なる年俸の増減ではない。球団が選手をどのように評価しているか、来季どのような役割を期待しているかを読み取る材料にもなる。

2027年から背番号が変わる2選手

11月5日には、2027年度からの背番号変更も発表された。




持丸泰輝

57 → 40


2027年から背番号40



名原典彦

92 → 57


2027年から背番号57



持丸は2026年に自己最多となる102試合に出場。捕手としての存在感を高めてきた。

名原は育成から支配下登録を勝ち取り、一軍で83試合に出場。背番号変更は、今季の成長を象徴する動きの一つだ。

両選手とも新しい番号を背負って2027年シーズンに臨むことになる。

来季の戦力構想で必要になる3つの補強ポイント

新井監督が球団オーナーとの面談で外国人選手やドラフトについて話し合ったことも、来季の編成を考えるうえで重要だ。

現状から考えられる補強の優先順位は次の3点となる。

1. 先発投手の補強: FA3選手の動向を踏まえ、先発ローテーションを維持するための戦力確保。
2. 得点力の改善: 長打力のある打者や出塁率の高い選手の育成・獲得。
3. 捕手・野手の競争強化: 坂倉の去就に左右されない捕手陣の整備と、若手の一軍定着。

これは現在の成績と選手構成から見た編成上の課題であり、球団が確定した補強リストではない。

【プロの結論】2027年のカープ再建を左右する本当の焦点

2026年オフの広島を分析すると、注目すべき問題は単純なFA流出の人数ではない。

重要なのは、投手陣と野手陣の中核をどれだけ維持できるか、そして若手がその役割を引き継げるかという点だ。

特に3選手のFA問題には、それぞれ異なる意味がある。

- 森下の残留は、先発ローテーションの安定に直結する。
- 床田の残留は、左腕先発の柱を維持する意味が大きい。
- 坂倉の残留は、捕手と中軸打者の両面で戦力を維持することにつながる。

仮に全員が残留すれば、2027年は既存戦力を基盤に巻き返しを図れる。

反対に複数人が退団する場合、若手の成長だけに依存するのではなく、ドラフトや外国人補強を含めた再編が必要になる。

また、今回の秋季キャンプでフィジカル強化を優先した点も見逃せない。2026年の打率.223という数字を改善するには、技術面と身体面の両方から選手を成長させる必要がある。

2027年のカープを評価する際は、FAの最終結果、若手の一軍定着率、チーム打率と得点力の改善という3つの指標を追うべきだ。

【広島東洋カープニュース2026】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:広島カープは2026年のセ・リーグで何位でしたか?

A1:143試合を戦い、61勝78敗4分、勝率.439で4位でした。首位阪神とのゲーム差は17.0です。

Q2:森下暢仁、坂倉将吾、床田寛樹はFA移籍が決定したのですか?

A2:いいえ。3選手とも国内FA権の行使を表明しましたが、移籍先は決まっていません。広島球団は宣言残留を認めており、引き続き残留する可能性があります。

Q3:2026年の日南秋季キャンプはいつまでですか?

A3:11月5日から21日まで、宮崎県日南市の天福球場で実施されます。休日は9日、13日、17日です。

Q4:秋季キャンプには何人の選手が参加していますか?

A4:合計28人です。投手12人、捕手2人、内野手11人、外野手3人で構成されています。

Q5:新井貴浩監督は2027年も続投しますか?

A5:はい。2027年は就任5年目となります。今秋は若手選手のフィジカル強化を重点テーマに掲げています。

Q6:2027年から背番号が変わる選手は誰ですか?

A6:持丸泰輝が57から40へ、名原典彦が92から57へ変更となります。

Q7:広島カープの2026年契約更改は始まっていますか?

A7:始まっています。10月28日の益田武尚、11月2日の林晃汰に続き、11月5日には名原典彦ら6選手が契約更改を行いました。年俸の具体的な金額は報道による推定値です。

2026年の広島東洋カープは、61勝78敗4分の4位という結果に終わった。得点力不足に加え、オフシーズンには森下暢仁、坂倉将吾、床田寛樹の3選手がFA権を行使するという大きな転換点を迎えている。

一方、日南秋季キャンプでは28人の若手を中心に、フィジカル強化を軸とした取り組みが始まった。名原典彦や持丸泰輝の背番号変更、契約更改の進展など、2027年に向けた新しい動きも出ている。

今後の注目要点は次の通りだ。

- 森下・坂倉・床田のFA残留交渉と最終的な所属先
- 11月の日南秋季キャンプでの若手選手の成長
- 新井監督が掲げるフィジカル強化の成果
- 外国人選手やドラフトを含めた補強方針
- 2027年の背番号変更と契約更改の続報

2027年のカープに求められるのは、単に主力を引き留めることだけではない。若手の成長を一軍の勝利につなげ、得点力と投手力を両立させるチームへ変わることだ。

3人のFA問題の決着と、日南で鍛えられる若手の成長。この2つが、広島東洋カープの次のシーズンを占う最大の焦点となる。

同じカテゴリの記事

黒田 宗一郎
コンテンツディレクター 黒田 宗一郎
プロフィールを見る →

グルメ・レシピ担当。材料と手順は必ず再現検証し、出典を明記します。

おすすめの関連記事