2026年1月25日に開催された第45回大阪国際女子マラソンは、ウガンダのステラ・チェサンが2時間19分31秒で優勝し、日本の矢田みくにが初マラソンながら2時間19分57秒の日本女子初マラソン最高記録を樹立する歴史的な大会となった。矢田は総合4位、日本人トップでフィニッシュし、日本女子マラソン界に大きなインパクトを残した。
加えて、2027年1月31日には第46回大会の開催が決定している。エントリー受付は2026年10月13日に始まり、締切は12月8日17時。ロサンゼルス2028オリンピックの日本代表選考にも関係する大会だけに、競技者にとっても注目度の高い一戦となる。
【2026年最新結果】第45回大阪国際女子マラソンの順位と優勝タイムを完全解説

2026年1月25日、大阪市のヤンマースタジアム長居を発着点として、第45回大阪国際女子マラソンが開催された。
今大会で注目されたのは、海外の実力派ランナーによる優勝争いと、日本人選手の記録更新という2つのポイントだ。
大会公式リザルトによると、優勝したのはウガンダのステラ・チェサン。2時間19分31秒という好タイムで初優勝を飾った。
2位にはエチオピアのベダトゥ・ヒルパ、3位にはウォルケネシュ・エデサが入った。日本勢では矢田みくにが4位に入り、初マラソンで日本人トップという結果を残している。
第45回大会の上位順位と記録| 順位 | 選手名 | 国籍・所属 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ステラ・チェサン | ウガンダ | 2:19:31 |
| 2位 | ベダトゥ・ヒルパ | エチオピア | 2:19:54 |
| 3位 | ウォルケネシュ・エデサ | エチオピア | 2:19:56 |
| 4位 | 矢田みくに | 日本・エディオン | 2:19:57 |
| 5位 | 上杉真穂 | 日本・東京メトロ | 2:23:07 |
| 6位 | 川内理江 | 日本・大塚製薬 | 2:24:16 |
| 7位 | 松田瑞生 | 日本・ダイハツ | 2:26:16 |
| 8位 | 伊澤菜々花 | 日本・スターツ | 2:27:45 |
出典:大阪国際女子マラソン公式大会記録、月刊陸上競技の大会結果。記録は時・分・秒表記。
ステラ・チェサンが2時間19分31秒で優勝ステラ・チェサンは、ウガンダを代表する長距離ランナー。2024年パリオリンピックの女子マラソンでも8位に入った実力者だ。
今回の大阪では2時間19分31秒を記録し、2位のベダトゥ・ヒルパに23秒差をつけて優勝した。
注目すべきなのは、3位に入ったウォルケネシュ・エデサとの順位関係だ。
エデサは2024年、2025年大会を連続優勝しており、今大会では3連覇を狙っていた。しかし、最終的には3位となり、チェサンが新たな優勝者として大会記録に名前を刻んだ。
日本人選手の成績も高水準2026年大会では、矢田みくにだけでなく、日本人選手の上位入賞も目立った。
上杉真穂が5位、川内理江が6位、松田瑞生が7位、伊澤菜々花が8位に入った。
特に松田は大阪国際女子マラソンで過去3度の優勝経験を持つ選手。今回は7位という結果だったが、国内トップクラスの実績を持つランナーが集結した大会の競争水準を示している。
海外勢が上位3枠を占める一方、日本勢も4位から8位まで連続して入賞した。日本女子マラソンの層の厚さを確認できる結果だった。
【最大の注目】矢田みくにが初マラソン日本最高記録を更新した理由
第45回大会で最も大きな話題となった選手が、エディオン所属の矢田みくにだ。
矢田は26歳で迎えた初マラソンで、2時間19分57秒を記録。総合4位、日本人トップという成績に加え、女子初マラソンの日本最高記録を大幅に更新した。
この結果は、単に初挑戦で好成績を残したというだけではない。日本女子マラソンの歴史に残る記録的な走りだった。
初マラソン日本最高記録を1分39秒更新矢田が更新したのは、2017年の名古屋ウィメンズマラソンで安藤友香が記録した2時間21分36秒という初マラソン日本最高記録だ。
今回の2時間19分57秒は、従来記録を1分39秒短縮した。
また、日本女子マラソン歴代6位に相当する記録でもある。
女子マラソンで2時間20分を切ることは、世界水準の実力を示す大きな指標の一つ。矢田は初挑戦でこの壁を突破し、日本人選手として史上6人目のサブ20達成者にもなった。
30kmまで先頭集団に食らいついたレース展開矢田の強さを考えるうえで注目したいのが、レース序盤から中盤にかけての走りだ。
日本陸上競技連盟の大会後のインタビューによると、矢田は初マラソンということもあり、自分がどこまで走れるのかを実際のレースで確かめる意識を持っていた。
30km地点まで先頭集団でレースを進めたことについて、本人は手応えを感じていたという。
特に興味深いのは、矢田がトラック競技で培ってきたスピードをマラソンに生かした点だ。
矢田は2025年東京世界選手権の女子1万m日本代表。長距離トラックで培ったスピードと競技経験を持つ選手である。
マラソンでは、トラック競技とは異なる持久力やペース管理が求められる。それでも初挑戦から世界トップクラスの選手と競り合えたことは、今後の競技人生を考えるうえで大きな収穫となった。
矢田みくにはMGC出場権も獲得今回の結果には、記録以外にも重要な意味がある。
矢田は大阪国際女子マラソンで日本人トップとなり、2028年ロサンゼルスオリンピックの代表選考会にあたるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を獲得した。
つまり、2026年大会は矢田にとってマラソン競技への本格的な挑戦であると同時に、オリンピックを目指すための重要な第一歩にもなった。
ただし、MGC出場権の獲得とオリンピック日本代表への内定は別のものだ。最終的な代表選考に向けて、今後の競技結果が問われることになる。
【歴代優勝者と大会の歩み】大阪国際女子マラソンの記録を比較
大阪国際女子マラソンは1982年から続く、国内唯一の女子エリートマラソン大会だ。
国内外のトップランナーが大阪に集まり、世界選手権やオリンピックを目指す競技者にとって重要な舞台となってきた。
過去の大会結果を見ると、日本人選手が優勝した年もあれば、海外のトップランナーが大会を席巻した年もある。
2021~2026年の歴代優勝者近年の大会記録を比較すると、優勝者の変化と日本人選手の活躍がよく分かる。
| 開催年 | 大会 | 優勝者 | 優勝タイム |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 第40回 | 一山麻緒 | 2:21:11 |
| 2022年 | 第41回 | 松田瑞生 | 2:20:52 |
| 2023年 | 第42回 | ヘヴン・ハイル・デッセ | 2:21:13 |
| 2024年 | 第43回 | ウォルケネシュ・エデサ | 2:18:51 |
| 2025年 | 第44回 | ウォルケネシュ・エデサ | 2:21:00 |
| 2026年 | 第45回 | ステラ・チェサン | 2:19:31 |
出典:大阪国際女子マラソン公式リザルトアーカイブ。
この6年間で特に印象的なのは、松田瑞生や一山麻緒といった日本人選手の優勝に加え、エデサが2024年と2025年に連続優勝したことだ。
2026年にはチェサンが優勝し、再び大会の優勝者が入れ替わった。
大会記録と日本女子マラソンの歴史的な意味大阪国際女子マラソンは、単なる国内大会ではない。
世界トップクラスの選手が参加し、日本人選手が世界基準のタイムに挑戦する舞台でもある。
2024年大会では前田穂南が2時間18分59秒を記録し、日本女子マラソン記録を更新した。
そして2026年大会では矢田みくにが2時間19分57秒でフィニッシュし、日本歴代6位、初マラソン日本最高記録を達成した。
このように、大阪の大会記録は日本女子マラソンの競技力を測る重要な指標にもなっている。
【コース・大会格付け】42.195kmの難しさとMGCシリーズの重要性
大阪国際女子マラソンのコースは、大阪市内の主要道路や大阪城公園などを通過する公認フルマラソンコースだ。
スタート・フィニッシュ地点は、ヤンマースタジアム長居。距離は42.195kmで、日本陸上競技連盟公認、WA・AIMS認証を受けている。
コースの主な通過地点2027年大会の公式コースは、次のようなルートで構成される。
- ヤンマースタジアム長居
- 昭和町
- 今川2
- 大池橋
- 勝山4
- 森ノ宮
- 大阪ビジネスパーク(OBP)
- 土佐堀通
- 大阪城公園
- 玉造
- 長堀通
- 新橋
- 御堂筋
- 淀屋橋
- 大阪城公園方面
- 森ノ宮
- 勝山4
- 大池橋
- 今川2
- 昭和町
- ヤンマースタジアム長居
大阪の市街地を走り抜け、再び長居へ戻る構成となっている。
WAプラチナラベルとは?大会の国際的な評価を示す要素が、ワールドアスレティックス(WA)のロードレースラベル制度だ。
大阪国際女子マラソンは、最高位にあたるWAプラチナラベルに認定されている。
この認定は、国際的な競技水準や大会運営に関する基準を満たすレースであることを示すものだ。
そのため、海外の実力派選手が参加する国際的な舞台としての価値も高い。
MGCシリーズ2025-26女子G1とは?2026年大会は、MGCシリーズ2025-26の女子G1に位置付けられていた。
MGCとは、マラソングランドチャンピオンシップの略称で、日本代表選考につながる重要な競技制度である。
2026年の大阪国際女子マラソンは、ロサンゼルス2028オリンピックの日本代表選考競技会の一つとして開催された。
ここで理解しておきたいのは、MGCシリーズの大会と、最終的な代表選考会であるMGCは同じものではないということだ。
大会で好成績を残してMGC出場権を獲得し、その後の選考レースで代表入りを目指す仕組みになっている。
矢田みくにのMGC出場権獲得は、この仕組みの中で大きな意味を持つ成果だった。
【2027年最新情報】第46回大阪国際女子マラソンの開催日・エントリー締切
2027年の第46回大阪国際女子マラソンについては、すでに大会公式サイトで開催概要と参加要項が公開されている。
2026年11月5日現在、エントリー受付期間中だ。
第46回大会の開催概要2027年1月31日(日)
第46回大阪国際女子マラソン
スタート
12時15分
距離
42.195km
会場
ヤンマースタジアム長居
大会格付け
WAプラチナラベル
エントリー受付期間
2026年10月13日13時~12月8日17時
2027年大会もMGCシリーズ2026-27の女子G1として開催される。
加えて、北京2027世界陸上競技選手権大会とロサンゼルス2028オリンピックの日本代表選考競技会を兼ねる。
2026年大会から引き続き、国内外のトップランナーにとって重要なレースになることが予想される。
エントリー締切は12月8日17時第46回大会のエントリー受付は、2026年10月13日13時に開始された。
締切は2026年12月8日(火)17時。
申し込みは日本陸上競技連盟のエントリーシステムを通じて行う。申し込み後に資格審査があり、出場の可否は12月中旬までにメールで通知される予定だ。
申し込んだだけで出場が確定するわけではないため、資格審査と参加料の入金まで確認する必要がある。
【参加資格・申込方法】2027年大会に出場するための条件
大阪国際女子マラソンは、一般の市民ランナーが自由に申し込める市民マラソンとは異なる。
女子エリートマラソンとして開催されるため、年齢や日本陸連登録、公式競技会での記録など、一定の参加資格が定められている。
2027年大会の参加資格基本条件は、以下のとおり。
- 大会当日に満19歳以上の女性競技者
- 2026年度日本陸上競技連盟登録者
- 2025年1月1日から申込期日までに、公認競技会で所定の記録を達成していること
- 記録達成時にも日本陸連登録者であること
主な資格記録は次のとおりだ。
| 種目 | 参加資格記録 |
|---|---|
| フルマラソン | 3時間07分以内 |
| 30km | 2時間08分以内 |
| ハーフマラソン | 1時間25分以内 |
| 10,000m・10km | 36分以内 |
このほか、日本陸上競技連盟が推薦する女性競技者も対象となる。
また、マラソン2時間45分以内の記録を持つ選手は準招待競技者として扱われる。招待競技者やネクストヒロイン競技者には別途選考区分が設けられている。
参加料と申込時の注意点2027年大会の参加料は15,000円(税込)。入金時には別途手数料が必要となる。
ただし、参加資格のマラソン記録が2時間45分以内の競技者は参加料が免除される。
申込時に特に注意したいのは、資格記録の有効性だ。
例えば、自己ベストが3時間05分であっても、その記録を出した大会で日本陸連登録者でなかった場合は、資格記録として使用できない。
記録だけでなく、達成した大会の公認状況や登録状況も確認しておく必要がある。
2027年大会に向けた準備のポイント出場を目指す競技者は、次の3点を優先したい。
1. 資格記録の確認: 対象期間内の公認記録と登録状況を確認する。
2. 申込期限の管理: 12月8日17時までに申請を完了させる。
3. 出場可否と入金の確認: 12月中旬までの審査結果を確認し、指定された期日までに手続きを済ませる。
特に締切時刻は17時であり、23時59分までではない。申込作業を最終日に持ち越さないことが望ましい。
【よくある質問】大阪国際女子マラソンに関するFAQ
Q1:2026年の大阪国際女子マラソンの優勝者は誰ですか?
A1:ウガンダのステラ・チェサンです。2026年1月25日の第45回大会で2時間19分31秒を記録し、優勝しました。
Q2:矢田みくには何位でしたか?
A2:総合4位、日本人トップです。タイムは2時間19分57秒で、初マラソン日本最高記録を更新しました。また、MGC出場権も獲得しています。
Q3:2027年第46回大会はいつ開催されますか?
A3:2027年1月31日(日)です。12時15分にヤンマースタジアム長居からスタートします。
Q4:2027年大会のエントリー締切はいつですか?
A4:2026年12月8日(火)17時です。申し込みは日本陸上競技連盟のエントリーシステムから行います。
Q5:大阪国際女子マラソンの参加資格は何ですか?
A5:大会当日に19歳以上の女性で、2026年度日本陸連登録者であることが基本条件です。加えて、マラソン3時間07分以内、ハーフマラソン1時間25分以内など、所定の公認記録が必要です。
Q6:大阪国際女子マラソンはロサンゼルスオリンピックの選考レースですか?
A6:はい。2026年大会はロサンゼルス2028オリンピックの日本代表選考競技会の一つでした。2027年大会も同様に選考競技会を兼ねます。ただし、大会での優勝がそのまま五輪代表内定を意味するわけではありません。
2026年の第45回大阪国際女子マラソンは、ステラ・チェサンの2時間19分31秒という優勝記録と、矢田みくにの初マラソン日本最高記録という2つの大きな成果が残る大会となった。
特に矢田の2時間19分57秒は、日本女子マラソンの新たな可能性を感じさせる記録だ。日本歴代6位という実績に加え、MGC出場権を獲得したことで、ロサンゼルス2028オリンピックに向けた挑戦にも弾みがついた。
一方、2027年の第46回大会は1月31日に開催される。MGCシリーズ2026-27女子G1、北京2027世界陸上、ロサンゼルス2028オリンピックの代表選考競技会という複数の役割を担う重要なレースだ。
出場を希望する競技者にとっては、12月8日17時のエントリー締切と参加資格の確認が最優先となる。
そして観戦する読者にとっては、チェサンのような海外トップランナーと、矢田みくにをはじめとする日本勢がどのような記録を競い合うのかが最大の見どころになる。
2026年大会が日本女子マラソンの新たな記録を生み出したように、2027年大会も世界と日本の実力を測る重要な一戦となりそうだ。
主な参考資料:大阪国際女子マラソン大会公式サイト・大会結果アーカイブ、日本陸上競技連盟公式サイト、日本オリンピック委員会、月刊陸上競技、関西テレビ放送、エディオン公式発表。