女子マラソンで優勝したストゥメ・アセファ・ケベデは、2時間15分55秒という圧巻のタイムを記録した。
2位のローズマリー・ワンジルとの差は19秒。3位のアマネ・ベリソ・シャンクレも2時間16分58秒で続き、上位3人が非常に高い水準で競い合った。
25kmから始まった三つどもえの優勝争い東京マラソン財団のレースレポートによると、25km地点からケベデ、ワンジル、シャンクレの3人が優勝争いを展開した。
その後、シャンクレが後退。ケベデとワンジルの一騎打ちとなり、40km以降にケベデがスパートを仕掛けた。
最後まで粘るワンジルを振り切り、ケベデがトップでフィニッシュ。ワンジルも2時間16分14秒の好記録で2位に入った。
女子の大会記録は2026年にさらに更新された2024年のケベデの2時間15分55秒は、当時の東京マラソン女子大会記録を更新したものだった。
従来の記録は、2022年開催の大会でブリジット・コスゲイが記録した2時間16分02秒。ケベデはこれを7秒短縮した。
ただし、2026年現在の歴代大会記録を見る際には、その後の更新も押さえておきたい。
2026年3月1日の東京マラソンでは、ケニアのブリジット・コスゲイが2時間14分29秒を記録して優勝。ケベデの2024年の記録をさらに1分26秒上回った。
そのため、2時間15分55秒は2024年当時の大会新記録であり、2026年11月現在の女子大会記録ではない。
【東京マラソン2024車いすマラソン結果】鈴木朋樹とシャーが優勝

東京マラソン2024では、車いすマラソンも注目を集めた。
男子は日本の鈴木朋樹、女子はスイスのマニュエラ・シャーが優勝。男女とも世界トップクラスの選手が実力を発揮した。
車いす男子の結果鈴木朋樹(日本)1時間23分05秒
| 順位 | 選手名 | 国籍 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 鈴木朋樹 | 日本 | 1:23:05 |
| 2位 | ダニエル・ロマンチュク | アメリカ | 1:28:33 |
| 3位 | 渡辺勝 | 日本 | 1:31:03 |
| 4位 | 吉田竜太 | 日本 | 1:31:05 |
| 5位 | 洞ノ上浩太 | 日本 | 1:31:06 |
鈴木は18km過ぎに並走していたロマンチュクを引き離し、独走態勢を築いた。最終的には2位に5分以上の差をつけて優勝している。
日本パラ陸上競技連盟によると、鈴木にとって東京マラソンでの優勝は2020年大会に続く2回目だった。
車いす女子の結果マニュエラ・シャー(スイス)1時間40分10秒
| 順位 | 選手名 | 国籍 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | マニュエラ・シャー | スイス | 1:40:10 |
| 2位 | イーデン・レインボー・クーパー | イギリス | 1:40:28 |
| 3位 | スザンナ・スカロニ | アメリカ | 1:41:35 |
| 4位 | マディソン・デロザリオ | オーストラリア | 1:44:19 |
| 5位 | アリーヌ・ドス・サントス・ロシャ | ブラジル | 1:44:21 |
シャーは2位のレインボー・クーパーに18秒差をつけて優勝した。
2018年、2019年、2023年にも東京マラソンを制しており、2024年は通算4度目の優勝。2大会連続のタイトル獲得となった。
日本人女子では土田和歌子が1時間44分22秒で6位に入っている。
車いす種目は一般のマラソンとは競技特性やレース展開が異なる。順位だけを比較するのではなく、それぞれの種目での記録と勝負の過程を見ることが、東京マラソン全体を理解するポイントになる。
【完走者数・完走率96.6%】一般ランナーを含む大会全体の記録
東京マラソン2024は、エリート選手だけでなく、多数の市民ランナーが参加した大規模な大会でもあった。
東京マラソン財団が公表した確定大会結果によると、マラソンの出走者は36,697人、完走者は35,443人。マラソン完走率は96.6%だった。
出走者・完走者の公式統計| 項目 | マラソン | 10.7km |
|---|---|---|
| 出走者 | 36,697人 | 268人 |
| 完走者 | 35,443人 | 267人 |
| 完走率 | 96.6% | 99.6% |
大会全体では、出走者合計が36,965人、完走者合計が35,710人となった。
ここで注意したいのは、35,443人と35,710人の違いだ。前者はフルマラソンの完走者数、後者はフルマラソンと10.7kmを合わせた完走者数である。両者を混同すると大会規模を誤って理解してしまう。
フルマラソンの完走タイム別人数公式統計には、完走者のタイム別内訳も掲載されている。
| 完走タイム | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 3時間未満 | 1,814人 | 5.1% |
| 3時間以上4時間未満 | 9,277人 | 26.2% |
| 4時間以上5時間未満 | 10,844人 | 30.6% |
| 5時間以上6時間未満 | 8,688人 | 24.5% |
| 6時間以上7時間未満 | 4,820人 | 13.6% |
最も多かったのは4時間以上5時間未満の10,844人で、全体の30.6%を占めた。
また、3時間未満で完走したランナーは1,814人。全体の約20人に1人という割合であり、市民ランナーの中にも高い競技力を持つ選手が数多く参加していたことが分かる。
完走率96.6%から見える大会の特徴96.6%という完走率は、出走したランナーの大多数が42.195kmを走り切ったことを示す。
ただし、完走率が高いからといって、東京マラソンが簡単な大会という意味ではない。参加者には幅広い走力のランナーがおり、トップ選手と市民ランナーでは目標も競技環境も異なる。
エリート選手にとっては世界レベルの記録を争う舞台であり、市民ランナーにとっては長期間のトレーニングの成果を試す舞台でもある。この両面を持つことが、東京マラソンの大きな特徴だ。
【東京マラソン歴代大会記録】2024年の記録は2026年現在どうなった?
東京マラソン2024の結果を歴代大会記録の中で評価するには、当時の記録更新と、その後の大会での変化を分けて見る必要がある。
2024年は男子・女子ともに大会記録を更新した。特に男子の2時間02分16秒は、2026年現在も東京マラソンの男子大会記録として残っている。
2024年に更新された男女の大会記録男子:ベンソン・キプルトの2時間02分16秒
2024年以前の男子大会記録は、2022年大会でエリウド・キプチョゲが記録した2時間02分40秒だった。
キプルトはこれを24秒短縮。日本国内で行われたマラソンの最高記録も更新した。
女子:ストゥメ・アセファ・ケベデの2時間15分55秒
女子の従来記録は、2022年大会でブリジット・コスゲイが記録した2時間16分02秒だった。
ケベデは7秒短縮し、女子の大会記録を塗り替えた。
東京マラソン財団は2024年3月21日付の発表でも、両選手の記録を日本国内最高記録として紹介している。
2026年11月現在の大会記録| 種目 | 大会記録 | 選手 | 達成大会 |
|---|---|---|---|
| 男子マラソン | 2:02:16 | ベンソン・キプルト | 2024年 |
| 女子マラソン | 2:14:29 | ブリジット・コスゲイ | 2026年 |
| 男子車いす | 1:20:57 | マルセル・フグ | 2023年 |
| 女子車いす | 1:36:43 | マニュエラ・シャー | 2023年 |
2025年の大会公式メディアガイドでは、2024年の男女記録と2023年の車いす男女記録が大会記録として掲載されていた。2026年には女子マラソンでコスゲイが新記録を樹立したため、女子の歴代記録は更新されている。
2024年の男子記録は現在も破られていない2025年の男子優勝記録はタデセ・タケレの2時間03分23秒、2026年は同選手の2時間03分37秒だった。
いずれもキプルトの2時間02分16秒には届いていない。
一方、女子では2026年にコスゲイが2時間14分29秒を記録し、2024年のケベデの記録を上回った。
つまり、2024年の東京マラソンは男女同時の大会新記録という歴史的な大会だったが、2026年現在では男子記録のみが大会記録として残っている。この違いを押さえることが、歴代記録を正しく理解するうえで重要だ。
【東京マラソン結果2024】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京マラソン2024の男子・女子の優勝者とタイムは?
A1:男子はケニアのベンソン・キプルトで2時間02分16秒、女子はエチオピアのストゥメ・アセファ・ケベデで2時間15分55秒。いずれも当時の大会新記録だった。
Q2:東京マラソン2024の日本人最高順位は?
A2:男子は西山雄介が2時間06分31秒で総合9位、女子は新谷仁美が2時間21分50秒で総合6位。どちらも日本人選手の最上位だった。
Q3:東京マラソン2024の完走者数と完走率は?
A3:フルマラソンの完走者は35,443人、完走率は96.6%。10.7kmを含めた大会全体の完走者数は35,710人だった。
東京マラソン2024は、2024年3月3日に開催され、男子ベンソン・キプルト、女子ストゥメ・アセファ・ケベデがともに大会新記録で優勝した歴史的な大会だった。
日本人選手では、西山雄介が男子9位の2時間06分31秒、新谷仁美が女子6位の2時間21分50秒を記録。西山は自己ベストを更新したものの、パリ五輪代表選考の設定記録には届かなかった。
車いすマラソンでは鈴木朋樹とマニュエラ・シャーが優勝し、市民ランナーを含むフルマラソン完走者は35,443人、完走率は96.6%に達した。
2026年11月現在、男子の2時間02分16秒は引き続き大会記録だが、女子は2026年大会でブリジット・コスゲイが2時間14分29秒を記録し、歴代記録が更新されている。
【プロの結論】
東京マラソン2024を振り返る際に押さえておきたい要点は、次の3つだ。
1. 競技記録の価値: キプルトの男子2時間02分16秒は、2026年現在も男子大会記録として残る歴史的なタイム。
2. 日本人選手の挑戦: 西山の9位は自己ベスト更新という成果と、五輪選考の設定記録に届かなかった悔しさの両面を持つ。
3. 大会全体の規模: 35,443人のフルマラソン完走者が示すように、世界トップ選手の競技大会であると同時に、数万人が参加する市民マラソンでもある。
過去大会の順位を調べる際は、エリート選手の総合順位、一般ランナーの完走順位、車いすマラソンの順位を区別することが大切だ。また、歴代大会記録を比較するときは、開催当時の大会新記録と2026年現在の最新記録を混同しないようにしたい。
東京マラソン2024は、世界のトップランナー、日本人選手の五輪への挑戦、車いす競技、そして市民ランナーの完走という複数のドラマが重なった大会だった。その記録は、東京マラソンの歴史を振り返るうえで今も重要な位置を占めている。