2026年の齋藤綱記は、中日ドラゴンズの救援陣で年間53試合に登板。4勝3敗、13ホールド、防御率2.93という成績でシーズンを終えた。
以下は、日本野球機構(NPB)が公表している2026年シーズン終了時点の公式記録である。
2026年シーズン成績
登板数53

試合
防御率2.93
勝敗4勝3敗
ホールド13
奪三振48
投球回43.0
ホールドポイント
17
被安打
32
与四球
14
被本塁打
5
セーブ
0
出典:日本野球機構・2026年度個人年度別成績。
注目したいのは、2026年だけの数字ではなく、直近3年間の成績の推移だ。
| 年度 | 登板 | 勝敗 | ホールド | 防御率 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 56 | 4勝3敗 | 19 | 2.09 |
| 2025年 | 42 | 4勝0敗 | 19 | 1.64 |
| 2026年 | 53 | 4勝3敗 | 13 | 2.93 |
2025年は防御率1.64と、直近3年間で最も優れた数字を残した。一方、2026年は防御率2.93まで上昇し、ホールドも19から13に減少している。
ただし、登板数は42試合から53試合へ増加した。53試合で43イニングを投げ、48奪三振を記録していることからも、救援投手として一定の出番を確保したシーズンだった。
また、被安打32、与四球14という数字から計算すると、WHIPは約1.07。走者を出す頻度を示す指標としては、比較的安定した水準にある。
13ホールドはどの程度の実績なのかホールドは、リードを保った状態で救援投手が一定の条件を満たして降板した際に記録される。抑え投手のセーブとは異なり、試合途中のリードを守る役割を評価する指標だ。
齋藤は2026年に13ホールド、4勝を記録し、ホールド要点は17。セーブは0だった。つまり、クローザーとして試合を締めるよりも、試合中盤から終盤にかけて登板する救援投手としての役割が中心だったと読み取れる。
防御率だけでなく、登板数、ホールド、奪三振、与四球を組み合わせて見ることが、現在の実力を判断するポイントになる。
なお、これらの数字はNPB公式の2026年シーズン終了時点の記録に基づいている。
【経歴とプロフィール】北照高校から2014年ドラフト5位でプロ入り
齋藤綱記(さいとう・こうき)
中日ドラゴンズ・投手・背番号59
1996年12月18日生まれ/北海道出身
左投左打/182cm・92kg
齋藤綱記は北海道出身の左腕投手。高校は北海道の北照高校で、2014年のプロ野球ドラフト会議でオリックス・バファローズから5位指名を受けた。
NPBの公式プロフィールによると、プロ初登板は2016年9月12日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦。高校卒業後、プロの世界で経験を積みながら、中継ぎ投手としてのキャリアを形成してきた。
2026年シーズン終了時点ではプロ12年目。所属球団はオリックス、北海道日本ハムファイターズ、中日ドラゴンズの3球団にわたる。
齋藤綱記のプロフィール一覧| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 齋藤綱記 |
| 読み方 | さいとう・こうき |
| 生年月日 | 1996年12月18日 |
| 出身地 | 北海道 |
| 身長・体重 | 182cm・92kg |
| 投打 | 左投左打 |
| 出身高校 | 北照高校 |
| ドラフト | 2014年・5位 |
| ポジション | 投手 |
| 2026年所属 | 中日ドラゴンズ |
| 背番号 | 59 |
NPB公式年度別成績・球団発表をもとに整理
この経歴で特に注目したいのは、2023年の移籍を境に一軍での役割が大きく変わった点だ。オリックス時代は登板機会が限られる時期もあったが、中日では救援陣の一角として継続的に起用されるようになった。
【オリックス・日本ハム時代】苦しい時期を経て中日で開花した理由
オリックス時代:2015~2022年2014年のドラフトでオリックスから5位指名を受けた齋藤は、2015年に入団した。
一軍での初登板は2016年。NPBの記録では、2017年は一軍登板がなく、2018年に5試合、2019年に11試合と、少しずつ出場機会を増やしていった。
転機となったのが2020年だ。この年は32試合に登板し、1勝1敗、4ホールド、防御率4.01を記録。一軍の救援投手として一定の役割を担った。
しかし、2021年は4試合、防御率10.13。2022年も5試合、防御率6.75にとどまった。年間を通じて一軍で安定した出場機会を確保するには至らなかった。
オリックス時代の成績を見ると、左腕としての可能性を示しながらも、継続的な結果を出す難しさに直面していたことが分かる。
日本ハム時代:2023年の移籍と短い在籍期間2023年、齋藤は北海道日本ハムファイターズに所属。北海道出身の選手にとって、地元北海道の球団でプレーする機会となった。
しかし、一軍登板は4試合。投球回3回1/3、防御率10.80という成績で、在籍期間中に十分な結果を残すことはできなかった。
そして同年6月19日、中日ドラゴンズとの交換トレードが発表された。
トレードの内容は、齋藤綱記投手と宇佐見真吾選手が中日へ移籍し、中日からは山本拓実投手と郡司裕也選手が日本ハムへ移籍するというものだった。両球団の公式発表でも確認できる。
中日移籍後に何が変わったのか齋藤にとって、中日への移籍はキャリアを大きく変える出来事となった。
2023年は移籍前の日本ハムで4試合だったのに対し、中日加入後は31試合に登板。2勝0敗11ホールド、防御率0.73という好成績を残した。
特に防御率0.73は、短い登板期間ながらも救援投手としての適性を強く印象づける数字だった。
日刊スポーツの2023年11月の契約更改報道では、齋藤自身が移籍後の投球を振り返り、スライダーだけに頼らず、ストレートやフォークなど自信を持てる球種を増やしたいという考えを語っている。
この発言は、現在の投球スタイルを理解するうえでも重要だ。単一の変化球に依存するのではなく、複数の球種を使って打者を抑える方向へ進もうとしていたことが分かる。
【球種とスライダー】齋藤綱記の投球スタイルと左腕リリーフとしての実力
齋藤の投球を語るうえで外せないのが、切れ味のあるスライダーだ。左投手ならではの角度を生かし、打者のタイミングを外して空振りを奪う投球が持ち味となっている。
スポーツナビの選手紹介でも、スライダーで空振りを奪う左腕として紹介されている。
主な球種は4種類2026年の球種別投球データを集計した分析資料では、スライダー、ストレート、フォーク、シュートが確認できる。投球割合はおおむね次のとおりだ。
2026年の球種別投球割合
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球種別集計データによる概算。NPBの公式年度別成績表とは集計資料が異なる。
1. スライダー
齋藤を代表する球種。打者のバットの芯を外したり、空振りを奪ったりするための重要な武器だ。
2026年の球種別データでは、スライダーが全投球の約47%を占めており、最も多く使用された球種となっている。
2. ストレート
変化球を生かすための基礎となる球種。ストレートを見せることでスライダーとの速度差や軌道の違いを利用できる。
2026年の集計では平均球速は約139km/h。球速だけで押し込むというより、変化球との組み合わせで打者を打ち取る投球が特徴だ。
3. フォーク
打者の空振りやゴロを誘うための球種。スライダーと異なる縦方向の変化を持つため、打者に的を絞らせない効果が期待できる。
2023年の契約更改時にも、齋藤はスライダー以外の球種を増やす必要性に言及していた。フォークは、その課題に対応するうえで重要な存在となっている。
4. シュート
ストライクゾーンの内側を意識させる球種。スライダーやフォークとは異なる方向への変化を加えることで、打者の対応を難しくする。
左腕リリーフとしての評価は?左投手の中継ぎは、相手打線の左打者に対する選択肢として価値が高い。特に試合終盤の重要な場面で、左打者を迎えたときに投入できる投手がいることは、ブルペン編成の強みになる。
一方、齋藤の評価は単なる左打者対策にとどまらない。
2025年11月の契約更改を報じたスポニチによると、齋藤は翌シーズンに向けて次のような目標を掲げていた。
「打者の右左に関係なく投げさせてもらえるように、スライダーとフォークの精度を上げないといけない」
同報道では、2025年の対右打者被打率が.186だったことも紹介されている。左腕でありながら、右打者に対しても結果を残していたことは評価材料になる。
2026年の48奪三振という実績も、空振りを取れる能力を裏付ける数字だ。左打者専用のワンポイントにとどまらず、左右を問わず起用できる救援投手を目指してきた点に、齋藤の成長の方向性がある。
【年俸推移と選手評価】5500万円に到達した理由と今後の課題
齋藤綱記の年俸は、オリックス時代の500万円台から、中日移籍後の活躍を経て大きく上昇した。
特に注目したいのが、2023年の中日移籍後に登板数とホールド数が増加し、契約更改で評価を高めたことだ。
年俸推移一覧| 年度 | 推定年俸 | 前年からの変化 |
|---|---|---|
| 2024年 | 2,300万円 | 1,000万円増 |
| 2025年 | 4,500万円 | 2,200万円増 |
| 2026年 | 5,500万円 | 1,000万円増 |
2024年の2,300万円は、2023年11月の契約更改で発表された金額。中日移籍後の31試合登板、防御率0.73という結果が評価された。
続く2024年シーズンは56試合登板、19ホールド、防御率2.09を記録。2024年11月の契約更改では2,200万円増の4,500万円となった。
さらに2025年シーズンは42試合登板、19ホールド、防御率1.64。2025年11月の契約更改で1,000万円増の推定年俸5,500万円となった。2026年の年俸として報じられている金額だ。
年俸上昇から読み取れる球団評価年俸の推移から見えるのは、一軍での継続的な登板実績に対する評価だ。
特に中日移籍後は、2023年に31試合、2024年に56試合、2025年に42試合と、複数年にわたって一軍の救援陣を支えてきた。
リリーフ投手の場合、先発投手のように投球回数や勝利数だけで評価することは難しい。試合のどの局面で登板したか、リードを守れたか、登板機会を継続的に確保できたかも重要になる。
齋藤の19ホールドを2年連続で記録した実績は、単に一軍に登録されていただけではなく、勝利につながる場面で起用されてきたことを示している。
選手としての強みと課題
強み
スライダーの空振り奪取能力
左腕としての角度と変化球の切れを生かした投球。
複数年にわたる一軍実績
2024~2026年に毎年40試合以上登板。
奪三振能力
2026年は43イニングで48奪三振を記録。
今後の課題
防御率の安定
2025年の1.64から2026年は2.93に上昇。安定した投球の継続が求められる。
左右両打者への対応
ワンポイントに限らず、1イニングを任される投手になるための球種精度がポイント。
勝ちパターンでの信頼確立
13ホールドから、さらに重要な場面での起用を増やせるかが注目点。
齋藤を評価するとき、最も重要なのは一軍で長く投げ続けられる救援投手としての価値だ。
オリックス時代には一軍登板が限られ、日本ハムでも短い在籍期間に結果を残せなかった。しかし中日移籍後は、2023年の防御率0.73をきっかけに、2024年と2025年も19ホールドを記録した。
この経緯は、投手の能力が所属球団や起用法によって異なる形で発揮されることを示している。齋藤の場合、左腕という特徴に加え、スライダーを中心とした投球の組み立てが中日の救援陣に適合したことが大きい。
2026年は防御率2.93と前年から数字を落としたものの、53試合登板という実績を残した。1年だけの好成績ではなく、複数年にわたる一軍での継続性こそが、現在の齋藤を評価する根拠となる。
【齋藤綱記に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:齋藤綱記の2026年最新成績は?
A1:2026年シーズンは53試合登板、4勝3敗、13ホールド、防御率2.93、48奪三振でした。投球回は43イニングです。
Q2:齋藤綱記の現在の所属球団はどこ?
A2:2026年シーズン終了時点では中日ドラゴンズです。背番号59の左投左打の投手として登録されています。
Q3:齋藤綱記はどこの高校出身?
A3:北海道の北照高校出身です。2014年のドラフト会議でオリックスから5位指名を受けました。
Q4:齋藤綱記はなぜ日本ハムから中日に移籍した?
A4:2023年6月19日に成立した交換トレードによるものです。齋藤綱記と宇佐見真吾が中日に移籍し、山本拓実と郡司裕也が日本ハムに移籍しました。
Q5:齋藤綱記の年俸はいくら?
A5:2025年11月の契約更改で、1,000万円増の推定5,500万円となりました。これは2026年シーズンの年俸として報じられた金額です。
Q6:齋藤綱記の得意球は何?
A6:代表的な球種はスライダーです。そのほか、ストレート、フォーク、シュートも使用します。2026年の球種別集計ではスライダーが最も多く、全投球の約47%を占めています。
Q7:齋藤綱記のプロ通算成績は?
A7:2026年シーズン終了時点で244試合登板、16勝7敗、67ホールド、83ホールドポイント、防御率3.13、198回1/3、193奪三振です。
齋藤綱記は、北照高校から2014年ドラフト5位でオリックスに入団し、日本ハムを経て中日ドラゴンズで実績を積み重ねてきた左腕リリーフだ。
2023年の中日移籍後は登板機会を増やし、2024年には56試合、2025年には防御率1.64と19ホールドを記録。年俸も推定5,500万円まで上昇した。
2026年は53試合、4勝3敗、13ホールド、防御率2.93。前年と比較すれば防御率やホールド数には変化があるものの、年間を通じて一軍の救援陣で登板機会を得たことは評価できる。
今後の注目要点は、スライダーに加えてフォークやストレートの精度を高め、左右を問わず打者を抑えられる投手として信頼を確立できるかどうかだ。
オリックス時代の苦しい時期、日本ハムでの短い在籍、そして中日での飛躍。こうしたキャリアを振り返ると、齋藤綱記の強みは一時的な好成績だけではなく、環境の変化を経て一軍で役割をつかみ取ってきた経験にもある。
背番号59の左腕が、次のシーズンにどのような成績を残し、中日のブルペンでどこまで重要な役割を担うのか。2027年に向けても、その投球から目が離せない。