日本代表とバーレーン代表の歴代対戦成績を振り返ると、日本が長期的に優勢を保っている。国際Aマッチの集計では、1978年から2025年までの14試合で日本が11勝1分2敗、総得点28、総失点11という成績を残している。
特に2000年代には、アジアカップやワールドカップ予選で何度も顔を合わせた。2004年のアジアカップ準決勝では延長戦の末に日本が4-3で勝利した一方、2008年と2009年にはバーレーンに敗れた試合もある。現在のような一方的な結果ばかりではなかった。
その後、日本は選手層と戦術の幅を広げ、2024年から2025年にかけてバーレーン相手に3連勝。近年の対戦結果は、日本の攻撃力と試合運びの安定性を示している。
2026年のFIFAランキングは日本がアジア首位2026年10月7日発表のFIFA男子世界ランキングで、日本は世界17位を維持した。アジア勢の最上位であり、同年9月から10月の代表戦4試合でウルグアイ、ベネズエラ、ニュージーランドに勝利し、エクアドルとは引き分けている。
一方、バーレーンは2026年10月に開催された第27回ガルフカップでグループステージ3連敗を喫し、連覇を逃した。その後、監督交代を実施している。両国の2026年の状況には、チームの安定性という面でも違いが生まれている。
日本代表の直近3試合のスコアなお、バーレーンとの直接対戦3試合とは別に、2026年11月5日時点での日本代表の最新3試合は次のとおりだ。
- 2026年10月5日:日本 2-1 ニュージーランド(上田綺世、堂安律)
- 2026年10月1日:日本 0-0 エクアドル(PK戦5-4で日本が勝利)
- 2026年9月28日:日本 2-1 ベネズエラ(上田綺世2得点)
上田綺世が直近の代表戦でも得点を重ねており、バーレーン戦で記録した過去の活躍とあわせて、現在の日本代表の攻撃を考えるうえでも注目したい選手だ。
【試合結果一覧】日本対バーレーンの直近3試合と得点者を比較

両国の直近3試合は、2024年1月のアジアカップ、2024年9月のW杯アジア最終予選、2025年3月のW杯アジア最終予選という流れで続いている。
| 開催日 | 大会・試合 | 結果 | 日本の得点者 |
|---|---|---|---|
| 2024年1月31日 | AFCアジアカップ・ラウンド16 | バーレーン 1-3 日本 | 堂安律、久保建英、上田綺世 |
| 2024年9月10日(現地時間) | W杯26アジア最終予選 | バーレーン 0-5 日本 | 上田綺世2、守田英正2、小川航基 |
| 2025年3月20日 | W杯26アジア最終予選 | 日本 2-0 バーレーン | 鎌田大地、久保建英 |
3試合の合計は日本の10得点、失点1。3試合とも日本が勝利しており、得点者も特定のストライカーだけに偏っていない。前線の選手だけでなく、中盤からの飛び出しや途中出場の選手も得点に絡んでいることが特徴だ。
特に注目したいのは、2024年9月の5-0と2025年3月の2-0だ。前者では複数の選手がゴールを奪い、後者では途中出場の選手が試合を決めた。日本の攻撃が異なる形で機能した2試合だった。
【試合ハイライト】2024年アジアカップから2025年3月の再戦まで
2024年1月31日:アジアカップ・ラウンド16は3-1で日本が勝利カタールで開催されたAFCアジアカップのラウンド16で、日本はバーレーンと対戦。試合は日本が3-1で勝利し、準々決勝進出を決めた。
先制点を挙げたのは堂安律。続いて久保建英が追加点を記録し、後半には上田綺世もゴールを決めた。日本の攻撃陣がそれぞれの持ち味を発揮した試合だった。
一方、バーレーンの1点は日本側のオウンゴールによるものだった。日本のGK鈴木彩艶に記録されたオウンゴールであり、バーレーンの選手が直接ゴールを決めたものではない。この点は試合結果を確認するときに間違えやすいポイントだ。
日本は4-2-3-1を採用。堂安、久保、上田という攻撃陣の連係に加え、選手交代を通じて試合の流れを維持した。結果だけでなく、攻撃の選択肢を増やしながら勝ち切った点に意味があった。
2024年9月10日:上田綺世と守田英正が2ゴールずつ記録W杯26アジア最終予選の第2節では、日本がバーレーンのホームに乗り込み、5-0の大勝を収めた。日本時間では9月11日の開催だったため、試合日を検索する際には現地時間との違いに注意したい。
この試合で最も目立ったのが上田綺世と守田英正だ。
- 上田綺世:37分、47分に得点。前後半にまたがって2ゴール。
- 守田英正:61分、64分に連続得点。中盤からの攻撃参加で存在感を発揮。
- 小川航基:81分に5点目を記録。
守田の2得点は、この試合の大きな見どころだった。守備的な役割を担うボランチがゴール前まで進出し、フィニッシュに関わる。日本が中盤で優位に立ったことを象徴する場面でもあった。
日本サッカー協会の試合レポートによると、日本は中国戦に続いて3-4-2-1を採用。板倉滉、谷口彰悟、町田浩樹の3バックを基本に、遠藤航と守田英正が中盤の底を支えた。両サイドには堂安律と三笘薫が配置され、鎌田大地と南野拓実が上田の後方で攻撃を組み立てた。
2025年3月20日:鎌田大地と久保建英のゴールで2-03度目の対戦は埼玉スタジアム2002。2026年ワールドカップのアジア最終予選第7節として行われ、日本が2-0で勝利した。
前半は両チームとも得点できず、試合は0-0で折り返した。均衡を破ったのは後半66分の鎌田大地。途中出場から間もない時間帯に先制点を決め、日本に流れを引き寄せた。
さらに87分には久保建英が追加点を記録。左足でゴールを決め、勝利を決定づけた。
この勝利によって日本は勝ち点を19に伸ばし、グループCで上位2位以内を確定。8大会連続となるワールドカップ出場を決めた。残り3試合を残して本大会への切符をつかんだという点でも、2025年3月20日は日本代表の歴史に残る一戦となった。
【戦術分析】日本代表の3-4-2-1とバーレーン戦の勝因
3連勝の背景には、個々の選手の能力だけでは説明できない戦術的な要因がある。特に重要なのは、中盤の主導権、サイドの活用、そして攻撃の選択肢を複数持てる配置だ。
1. 3-4-2-1による中盤の数的優位2024年9月のバーレーン戦で採用された3-4-2-1は、中央に選手を集めながら、サイドにも幅を持たせられるシステムだ。
3人のセンターバックが後方を安定させ、遠藤航と守田英正が中盤の守備と組み立てを担当。両ウイングバックが高い位置を取ることで、相手の守備陣形を横方向に広げられる。
その結果、鎌田大地や南野拓実が中央のスペースを利用しやすくなり、上田綺世への縦パスやゴール前への侵入につながった。
2. サイド攻撃と中央突破を使い分けたバーレーンが中央を固めれば、日本はサイドから攻撃を仕掛ける。相手の守備が外側に引き出されれば、今度は中央の選手が空いたスペースに入り込む。
三笘薫の突破力、堂安律のカットイン、久保建英の狭いスペースでの技術は、それぞれ異なる方法で相手の守備を崩す武器になった。
重要なのは、特定の選手にボールを集めるだけでなく、複数の選手が異なる角度から攻撃できたことだ。バーレーン側にとっては、誰を優先してマークするかという判断が難しくなる。
3. 途中交代による試合の流れの変化2025年3月の2-0は、選手層の厚さが勝敗に影響した試合だった。
鎌田大地は63分に南野拓実と交代し、66分に先制ゴール。伊東純也も同じ時間帯に堂安律と交代し、後半の攻撃に新たな推進力を加えた。久保建英も終盤に追加点を奪っている。
先発メンバーだけで90分を戦い抜くのではなく、試合展開に合わせて選手を入れ替え、攻撃の性質を変えられる。これが日本代表の大きな強みだ。
【プロの結論】日本の勝因は得点力だけではない3試合を比較すると、日本の勝因は大きく3つに整理できる。
- 攻撃の多様性:FWだけでなく、MFや途中出場の選手も得点できる。
- 中盤の支配力:遠藤、守田らが守備と攻撃の両面で試合をコントロールする。
- 交代選手の質:試合途中からでも攻撃のテンポを変えられる。
つまり、日本は単純に個人能力で相手を上回っただけではない。選手間の連係と戦術の柔軟性によって、バーレーンの守備に継続的な負荷をかけたことが、3連勝につながったと考えられる。
【メンバー・スタメン】バーレーン代表の主要選手と2026年の新体制
バーレーン代表のメンバーを把握するには、2025年3月20日の日本戦で実際に先発した選手を確認すると分かりやすい。
2025年3月20日のバーレーン代表スタメン- GK:エブラヒム・ルートファラー
- DF:アミン・ベナディ、ワリード・アルハヤム、サイード・ディヤ、ハマド・アルシャムサン、アブドゥラ・アルハラシ
- MF:アリ・マダン、モハメド・マルフーン、コマイル・アルアスワド、マフディ・アルフマイダン
- FW:マフディ・アブドゥルジャバール
この試合の監督はクロアチア人のドラガン・タライッチだった。JFAが発表した当時の代表招集メンバーには、上記の選手に加え、アリ・ハラム、ジャシム・アルシャイク、ビンセント・エマニュエルらも含まれていた。
ただし、2025年のスタメンを2026年の現行メンバーと同一視することはできない。代表チームは監督交代や選手のコンディションによって構成が変わるため、次の対戦では最新の招集リストを確認する必要がある。
2026年10月にフェリックス・サンチェスが新監督に就任2026年のバーレーン代表で大きな転換点となったのが監督交代だ。
2024年にバーレーンをガルフカップ優勝へ導いたドラガン・タライッチは、2026年の大会でグループステージ3連敗を喫した後、10月に代表監督を退任した。
後任にはスペイン人のフェリックス・サンチェスが就任。サンチェスはカタール代表を率いて2019年のAFCアジアカップ優勝を経験し、2022年のFIFAワールドカップでも指揮を執った人物だ。
2026年11月2日付のバーレーン国内報道では、サンチェス監督の就任会見と新体制の準備が伝えられた。新監督は選手のパフォーマンスを重視する方針を示し、若手を含めた競争を促す姿勢を打ち出している。
バーレーンは11月14日にイエメン、17日に中国との親善試合を予定しており、新体制の最初の実戦が控えている。2025年までのチームと比較して、選手選考や戦術がどう変わるかが注目される。
【次戦の注目ポイント】日本対バーレーンで見るべき5つのポイント
次に日本とバーレーンが対戦する際は、過去のスコアだけで勝敗を予想するのではなく、両チームの変化を見極めたい。
1. フェリックス・サンチェスの戦術新監督がどのフォーメーションを採用するかが最初の注目点だ。サンチェスはカタール代表でアジアの大会を経験しており、守備組織を整えながら攻撃の機会をうかがう戦い方にも実績がある。バーレーンが日本のポゼッションに対してどのような守備ブロックを形成するかが鍵になる。
2. 日本の3バックと4バックの使い分け日本代表は3-4-2-1だけに固定されたチームではない。2026年10月のニュージーランド戦では4-2-3-1を採用しており、対戦相手に応じた変更が見られる。
相手が守備を固める場合と、前線から積極的にプレスをかける場合で、森保監督がどのシステムを選ぶかは重要な観戦ポイントだ。
3. 上田綺世のゴール前での動き上田綺世は2024年9月のバーレーン戦で2得点を記録し、2024年アジアカップでもゴールを決めた。2026年のベネズエラ戦でも2得点を挙げており、得点能力を継続して示している。
次戦では、相手DFの背後への動き出し、クロスへの入り方、中央でのポジショニングに注目したい。
4. 久保建英と鎌田大地の連係2025年3月のバーレーン戦で得点した2人は、異なる特徴を持つ攻撃的MFだ。久保は個人で局面を打開でき、鎌田はスペースを見つけて攻撃をつなぐ能力に優れる。
相手の守備が中央に集中した際、2人がどのようにポジションを入れ替え、サイドやペナルティーエリア周辺にスペースを作るかが見どころになる。
5. バーレーンのカウンターとセットプレー日本がボールを保持する展開では、バーレーンにとって速攻が重要な得点機会になる。日本のウイングバックが高い位置を取った際の背後や、ボールを失った直後の守備対応は注意したい。
また、セットプレーは試合の流れを変える可能性がある。日本が過去の対戦で優勢だったとしても、先制点を許せば試合展開は大きく変わる。特に新体制のバーレーンが守備を整えてきた場合、こうした局面が勝負を分ける可能性がある。
試合ハイライトを見るなら確認したい場面過去の日本対バーレーンの試合映像を見る場合は、ゴールシーンだけでなく、得点につながる直前の動きにも注目すると戦術が理解しやすい。
- 2024年アジアカップ:堂安、久保、上田が得点した攻撃の組み立て。
- 2024年9月:上田と守田がゴール前に進出するタイミング。
- 2025年3月:鎌田の途中出場からの得点と久保の追加点。
スコアだけでは分からない、選手の立ち位置やボールを受ける前の動きが見えてくる。
【よくある質問】サッカーバーレーン代表対サッカー日本代表に関するFAQ
Q1:日本代表とバーレーン代表の直近の対戦結果は?
A1:2025年3月20日のFIFAワールドカップ26アジア最終予選で、日本が2-0で勝利した。得点者は鎌田大地と久保建英。
Q2:日本対バーレーンの直近3試合のスコアは?
A2:2024年1月が3-1、2024年9月が5-0、2025年3月が2-0。日本が3連勝している。
Q3:2024年9月のバーレーン戦で2ゴールを決めた選手は?
A3:上田綺世と守田英正。上田は37分と47分、守田は61分と64分に得点した。小川航基も81分にゴールを記録している。
Q4:2024年アジアカップのバーレーン戦で得点した選手は?
A4:日本の得点者は堂安律、久保建英、上田綺世。バーレーンの1点は日本側のオウンゴールによるものだった。
Q5:2026年の日本代表のFIFAランキングは何位?
A5:2026年10月7日発表の男子世界ランキングで17位。アジア勢の最上位を維持している。
Q6:日本代表がバーレーン戦でよく使ったフォーメーションは?
A6:2024年9月のW杯アジア最終予選では3-4-2-1を採用した。3バックと中盤の連係を軸に、両サイドを使った攻撃を展開した。
Q7:2026年のバーレーン代表の新監督は誰?
A7:スペイン人のフェリックス・サンチェス。2019年にカタール代表をAFCアジアカップ優勝に導いた実績を持つ。
サッカーバーレーン代表対サッカー日本代表の近年の対戦は、日本の3連勝という結果が示すとおり、森保ジャパンが主導権を握ってきた。2024年アジアカップの3-1、同年9月の5-0、2025年3月の2-0はいずれも、日本の攻撃力と選手層の厚さを印象づける試合だった。
個人別では、上田綺世の決定力、守田英正の攻撃参加、久保建英の突破力、鎌田大地のゲームメークと得点力が重要な要素となった。チーム全体では、3-4-2-1をはじめとした柔軟なシステムと、途中交代による試合の流れの変化が勝因として挙げられる。
一方、2026年のバーレーンはフェリックス・サンチェス新監督の就任によって新たな段階に入った。過去の対戦成績だけで次戦を判断するのではなく、新監督の戦術、メンバー構成、守備の改善状況を確認することが大切だ。
【プロの結論】 日本の優位性を測るなら、勝敗だけでなく、得点者の分散、中盤の主導権、交代選手の貢献という3つの指標を見るべきだ。バーレーン側の変化を加えて比較すれば、次の対戦でどちらが主導権を握るのか、より立体的に読み解ける。
主な根拠資料・公式記録
- 日本サッカー協会:2024年アジアカップ公式試合記録。
- 日本サッカー協会:2024年9月バーレーン戦の試合記録・戦術レポート。
- 日本サッカー協会・AFC:2025年3月20日の試合結果とW杯出場決定。
- FIFA・AFC:2026年10月の日本代表ランキング。
- JFA:2026年日本代表試合日程・最新結果。
- AFC:バーレーン代表の新監督就任。
※ランキング・代表チームの状況は2026年11月5日時点。歴代対戦成績は国際Aマッチの集計資料に基づく。