日本とブラジルの対戦は、1989年に始まった。長い歴史を振り返ると、ブラジルが圧倒的な勝ち越しを続けてきたことが分かる。
JFAが2026年11月5日に公表した通算成績は、日本の1勝2分け12敗。15試合で唯一の勝利は、2025年10月14日の3-2逆転勝利だ。
日本対ブラジルの歴代対戦結果一覧以下は両国のA代表による対戦記録だ。スコアはすべて日本側から見た表記としている。
対戦記録:11v11の国際試合データベースおよびJFA公式記録。2026年6月29日は日本時間6月30日。
日本が初勝利を挙げるまでの長い道のり特に注目したいのは、2001年と2005年のコンフェデレーションズカップだ。
2001年は0-0、2005年は2-2。ブラジルに勝つことはできなかったものの、世界的な強豪を相手に引き分けを記録している。
2006年ドイツワールドカップでは1-4で敗れ、2012年には0-4、2013年には0-3と、再び実力差を突きつけられた。
2022年の対戦でも日本は0-1で敗れている。
こうした経緯を経て、2025年の3-2が生まれた。単なる1勝ではなく、長年続いていた対戦の構図を変える結果だった。
ただし、2026年ワールドカップではブラジルが再び勝利している。日本がブラジルに対して優位に立ったわけではなく、歴史的な勝利を一度の成功で終わらせないことが次の課題だ。
【2026年11月の招集メンバー】日本代表とブラジル代表の注目選手

今回の対戦では、両チームのメンバー構成にも注目したい。
日本は森保一監督が28人を招集。ブラジルはカルロ・アンチェロッティ監督が26人を選んでいる。
日本代表:南野拓実の復帰と福田師王の初招集2026年11月4日に発表された日本代表の招集メンバーは次のとおり。
GK(3人)
- 早川友基
- 小久保玲央ブライアン
- 鈴木彩艶
DF(8人)
- 板倉滉
- 渡辺剛
- 町田浩樹
- 伊藤洋輝
- 瀬古歩夢
- 中野就斗
- 菅原由勢
- 鈴木淳之介
MF・FW(17人)
- 伊東純也
- 南野拓実
- 鎌田大地
- 坂元達裕
- 相馬勇紀
- 小川航基
- 前田大然
- 堂安律
- 田中碧
- 中村敬斗
- 佐野海舟
- 久保建英
- 鈴木唯人
- 松木玖生
- 佐野航大
- 福田師王
- 後藤啓介
今回の日本代表で特に注目したい選手は4人いる。
1. 南野拓実:歴史的勝利を知る攻撃の中心
2025年のブラジル戦で反撃の1点目を決めた南野は、今回のメンバーに復帰した。
左膝前十字靭帯損傷によって長期間離脱し、2026年ワールドカップには選手として参加できなかった。大会にはメンターとして帯同し、チームを支えていた。
2026年10月15日に公式戦へ復帰し、今回の代表活動で再びブラジルと対戦する機会を得た。
森保監督は、南野について限定的な出場であってもチームのためになると評価している。プレー時間だけでなく、経験や判断力も期待される存在だ。
2. 中村敬斗:ブラジルの守備を崩す左サイドの切り札
2025年のブラジル戦で同点ゴールを記録した中村敬斗も招集された。
2025年の勝利では、伊東純也の右サイドからのクロスに逆サイドから走り込み、ゴールを決めた。
今回もサイドからの仕掛けや、ゴール前へのタイミングのよい進入が期待される。
3. 佐野海舟:ワールドカップで得点した中盤のキーマン
佐野海舟は2026年ワールドカップのブラジル戦で先制ゴールを記録した選手だ。
中盤でボールを奪う能力に加え、攻撃に参加するタイミングにも注目したい。ブラジルの強力な中盤と対峙するうえで、重要な役割を担う可能性がある。
4. 福田師王:今回の新戦力
今回初めてA代表に選ばれたのが、ドイツのカールスルーエSCに所属する22歳の福田師王だ。
JFAによると、今季クラブでは8試合3得点2アシストを記録。Jリーグを経由せず、ドイツで経験を積んできたストライカーである。
ブラジル戦で出場機会を得れば、国際舞台でどこまで力を発揮できるかが注目される。
2025年の得点者・上田綺世は今回の代表に選ばれている?ここは間違えやすいポイントだ。
2025年のブラジル戦で決勝ゴールを決めた上田綺世は、今回の2026年11月の招集メンバーには含まれていない。
JFAの発表によると、上田は負傷のため今回の代表選考から外れた。
したがって、2025年の逆転勝利を支えた南野・中村・上田の3人が、今回もそろって出場するというわけではない。
南野と中村は招集されているが、上田の不在を受けて、小川航基や福田師王らFW陣の役割が大きくなる。
ブラジル代表:アンチェロッティ監督が選んだ26人ブラジル代表は、2026年10月29日にカルロ・アンチェロッティ監督が26人を発表した。
注目選手は次のとおり。
| 選手 | 所属クラブ | 注目ポイント |
|---|---|---|
| ヴィニシウス・ジュニオール | レアル・マドリード | ドリブルと突破力 |
| ラフィーニャ | バルセロナ | サイドの攻撃力 |
| エンドリッキ | レアル・マドリード | 若手ストライカー |
| エステヴァン | チェルシー | 独創的な攻撃センス |
| ブルーノ・ギマランイス | アーセナル | 中盤の組み立て |
| ガブリエウ・マガリャンイス | アーセナル | 最終ラインの強さ |
今回のブラジル代表は、ワールドカップ後の世代交代を意識した編成でもある。
AP通信の報道によると、26人のうち15人が23歳以下で、オリンピック世代に当たる選手も9人含まれている。
つまり、2026年ワールドカップで日本と対戦したブラジルと、11月にシンガポールで対戦するブラジルは、完全に同じメンバー構成ではない。
それでもヴィニシウス、ラフィーニャ、エンドリッキ、エステヴァンなど、個人で局面を打開できる選手がそろう。
【日本代表スタメン・フォーメーション】森保一監督はどう戦う?
日本代表の監督は森保一。2025年のブラジル戦でも、2026年ワールドカップでも指揮を執った。
今回の11月14日の試合については、招集メンバーは発表済みだが、先発メンバーと最終的なフォーメーションはまだ確定していない。
そのため、過去2試合の戦い方と現在の招集メンバーから、戦術的な注目点を整理したい。
2025年ブラジル戦で見せた3バック2025年10月の試合で、日本は谷口彰悟、渡辺剛、鈴木淳之介の3人を中心とした最終ラインを採用した。
中盤では佐野海舟と鎌田大地がボランチを組み、久保建英、堂安律、南野拓実、中村敬斗が攻撃を組み立てた。
守備時には5-4-1のブロックを形成。ブラジルの両サイドの攻撃に対応する形だった。
後半は前線からのプレスを強め、南野のゴールをきっかけに流れを変えた。伊東純也の投入も攻撃を活性化させ、2得点に絡む働きを見せた。
2026年ワールドカップでは何が違ったのかワールドカップでは、鈴木彩艶、谷口彰悟、伊藤洋輝、冨安健洋らを含む布陣で臨み、堂安律をキャプテンに据えた。
佐野海舟が中盤から先制点を挙げたことは、チームの攻撃の幅を示した出来事だった。
一方、後半にカゼミーロに同点とされ、最後はマルチネッリに決勝点を許した。
この経験から考えたいのは、先制後に守備を固めるだけではなく、ボールを保持する時間を作り、相手の攻撃回数そのものを減らす必要性だ。
11月14日の予想布陣を考えるポイント今回のメンバー構成から考えると、森保監督には複数の選択肢がある。
- 3バックを継続する場合: 板倉、渡辺、町田、伊藤らの組み合わせが候補となる。
- 中盤の守備を強化する場合: 佐野海舟、鎌田、田中碧らの組み合わせが鍵になる。
- サイド攻撃を重視する場合: 伊東純也、中村敬斗、堂安律、久保建英らの突破力を生かせる。
- 前線の得点力を高める場合: 小川航基、福田師王、後藤啓介らFW陣の起用に注目したい。
ただし、これは選手の特徴と招集状況から考えられる戦術上の選択肢であり、確定スタメンではない。
【プロの結論】11月14日の日本対ブラジルで勝敗を分ける3つのポイント
今回の試合を分析するうえで、注目したい要点は3つある。
1. 前線からのプレッシングを90分間維持できるか2025年の勝利を生んだ大きな要素は、後半に強めた前線からのプレッシングだった。
しかし、ブラジルは個人技だけでなく、短いパスを使ったビルドアップにも優れている。プレスをかわされた後に守備陣形が崩れると、ヴィニシウスやラフィーニャといった選手に広いスペースを与えることになる。
日本に必要なのは、無条件に前へ出ることではない。相手のパスコースを限定し、チーム全体で連動してボールを奪うことだ。
2. 先制した後の試合運びを改善できるか2026年ワールドカップで日本は先制しながら逆転負けを喫した。
この結果は、ブラジル相手に先制することと、勝利を手にすることが別問題であると示している。
11月の試合では、リードを奪った後にどのように攻撃と守備のバランスを取るのかが重要だ。
特に後半の選手交代、ボランチの位置取り、最終ラインの統率がポイントになる。
3. ブラジルの若手選手にどう対応するか今回のブラジル代表は若手の割合が高い。
エンドリッキやエステヴァンなど、今後の代表を担う選手たちが名を連ねている。
経験豊富な選手だけに注目するのではなく、若い攻撃陣が試合の流れを変える可能性にも目を向けたい。
森保監督が示した11月の強化方針JFAの11月5日の発表では、森保監督は今回のブラジル戦に向けて次のように語っている。
「攻撃でも守備でも我々が仕掛けていく回数を増やしたい」
これは今回の試合を読み解くうえで重要な言葉だ。
過去のブラジル戦で見せた受け身の時間を減らし、自分たちから攻撃を仕掛ける回数を増やす。守備面でもラインを高く保ち、積極的にボールを奪いに行くという方向性が示されている。
日本にとって11月14日の試合は、2025年の歴史的勝利を再現するだけの舞台ではない。
ワールドカップで突きつけられた課題に対して、どれだけ改善できたのかを確認する機会でもある。
【サッカーブラジル代表対サッカー日本代表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本対ブラジルの次の試合はいつですか?
A1:2026年11月14日(土)です。シンガポール現地時間18時15分、日本時間19時15分にキックオフ予定です。会場はシンガポール・ナショナル・スタジアムです。
Q2:日本代表はブラジル代表に過去何回勝っていますか?
A2:2026年11月5日時点で、日本はブラジルに通算1勝2分け12敗です。初勝利は2025年10月14日の3-2で、14回目の対戦で達成しました。
Q3:2025年10月14日の日本対ブラジル戦の得点者は誰ですか?
A3:日本の得点者は南野拓実、中村敬斗、上田綺世です。ブラジルはパウロ・エンリケとガブリエウ・マルチネッリが得点しました。
Q4:2026年ワールドカップの日本対ブラジルは何対何でしたか?
A4:日本時間2026年6月30日のラウンド32で、ブラジルが2-1で勝利しました。日本は佐野海舟が29分に先制しましたが、カゼミーロとマルチネッリに得点を許しました。
Q5:11月のブラジル戦に上田綺世は出場しますか?
A5:上田綺世は2026年11月の日本代表招集メンバーに選ばれていません。JFAは負傷による選外と発表しています。南野拓実と中村敬斗は招集されています。
Q6:ブラジル代表の監督は誰ですか?
A6:カルロ・アンチェロッティ監督です。2026年10月29日に日本戦とシンガポール戦に向けた26人のメンバーを発表しています。
2026年11月14日の日本対ブラジルは、両国の対戦史における重要な一戦となる。
2025年10月には南野拓実、中村敬斗、上田綺世の3得点で日本が初勝利を記録した。一方、2026年FIFAワールドカップでは佐野海舟の先制点を守り切れず、ブラジルに1-2で敗れている。
今回の再戦では、南野の復帰、中村の攻撃力、佐野海舟の中盤での働き、そして福田師王ら新戦力の活躍に期待が集まる。
ブラジルもアンチェロッティ監督の下で若手を積極的に起用しており、ヴィニシウス、エンドリッキ、エステヴァンなど個性豊かな選手がそろう。
注目すべきなのは、単純な勝敗だけではない。日本がどれだけ積極的に攻撃を仕掛けられるか、ブラジルの個人技に対して組織的な守備を維持できるか、そして先制した後も試合をコントロールできるかだ。
2025年の初勝利、2026年ワールドカップの惜敗。その両方を経験した日本代表が、シンガポールでどのような答えを示すのか。11月14日の再戦は、森保ジャパンの次の成長を占う試合となる。