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【2026年ロンドン大会の結果】日本女子代表はどこまで勝ち進んだ?

黒田 宗一郎 黒田 宗一郎 • 更新: • 公開: • 読了約 15 分
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2026年大会の正式名称は「2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会(団体戦)」。開催地は英国ロンドンのOVOアリーナ・ウェンブリーだった。

今大会は男女それぞれ64チームが参加。予選を経て32チームが決勝トーナメントに進む方式が採用された。

日本女子代表の決勝トーナメントの戦績は次のとおり。

- 5月5日:日本 3-0 クロアチア
- 5月6日:日本 3-0 ルクセンブルク
- 5月8日:日本 3-0 ウクライナ
- 5月9日:日本 3-0 ドイツ
- 5月10日:日本 2-3 中国

準決勝までの日本は、すべて3-0のストレート勝ち。特にドイツ戦では、ハン・イン、ザビーネ・ウィンター、ニナ・ミッテルハムという経験豊富な選手を相手に、3選手がそれぞれ勝利を挙げた。

一方、決勝では中国の世界トップクラスの選手たちを相手に、最後の1勝をつかめなかった。

テレビ東京の大会公式記録によれば、日本は準決勝までに4試合を勝ち上がり、6大会連続となる決勝進出を果たしている。

【日本女子卓球代表メンバー】ロンドン大会を戦った5選手

世界選手権卓球女子

日本卓球協会が2026年2月25日に発表した女子代表は、以下の5人だった。

張本美和、面手凛、早田ひな、橋本帆乃香、長﨑美柚。

今回の選考では、世界ランキング、全日本選手権の成績、国内選考会、強化本部推薦などが反映された。

代表5選手のプロフィールと役割

- 張本美和(木下グループ)
- 世界ランキング最上位者枠で選出。
- 2026年全日本卓球選手権大会の女子シングルス優勝者。
- 決勝では王曼昱を破る大きな勝利を挙げた。

- 面手凛(日本生命)
- 国内選考会優勝による選出。
- 若い世代を代表する選手として初めて世界の団体戦に臨んだ。
- クロアチア戦などで出場機会を得た。

- 早田ひな(日本生命)
- 強化本部推薦で選出。
- 国際大会での経験を持つ日本の主力選手。
- ドイツ戦では逆転勝利を収めた。

- 橋本帆乃香(デンソー)
- 強化本部推薦で選出。
- カット主戦型のプレースタイルが特徴。
- ドイツ戦と中国戦で重要な勝利を挙げた。

- 長﨑美柚(木下グループ)
- 強化本部推薦で選出。
- 攻撃力と国際大会での経験を持つ選手。
- イングランドとの予選で勝利に貢献した。

日本卓球協会の公式発表では、この5人がロンドン大会の女子代表として登録されている。

注目したいのは、登録された5人全員が同じ試合に出場するわけではないことだ。

団体戦では対戦相手や試合順に応じた選手起用が勝敗を左右する。実際、ドイツ戦と中国戦では張本、早田、橋本の3人が主力として起用された。

【準決勝・決勝の全試合結果】日本対ドイツから中国戦まで

5月9日・女子準決勝 日本対ドイツ

日本はドイツに3-0で勝利した。

ただし、試合内容はスコア以上に厳しいものだった。

第1試合の張本美和は、ベテランのハン・インに第1ゲームを奪われる苦しい立ち上がり。相手の変化をつけた守備に苦戦したが、試合途中の修正でリズムを取り戻した。

第2試合の早田ひなも、ウィンターに2ゲームを先取されながら、そこから3ゲームを連取。日本の決勝進出を大きく引き寄せた。

最後は橋本帆乃香がミッテルハムをストレートで破り、勝利を確定させた。

5月10日・女子決勝 日本対中国

決勝は日本が先に2勝を挙げ、優勝に王手をかける展開だった。

しかし、中国は孫穎莎が2勝を挙げ、最後は王曼昱が早田ひなを下して逆転優勝を果たした。

準決勝・決勝の選手別試合結果一覧

以下は日本選手から見た個人戦の結果。ゲームスコアも併記した。

試合 日本選手 対戦相手 結果(日本側) 準決勝① 張本美和 ハン・イン 3-1 準決勝② 早田ひな ザビーネ・ウィンター 3-2 準決勝③ 橋本帆乃香 ニナ・ミッテルハム 3-0 決勝① 張本美和 王曼昱 3-2 決勝② 早田ひな 孫穎莎 0-3 決勝③ 橋本帆乃香 蒯曼 3-1 決勝④ 張本美和 孫穎莎 0-3 決勝⑤ 早田ひな 王曼昱 0-3

張本美和は王曼昱に初勝利

決勝の第1試合は、張本美和と中国の王曼昱の対戦だった。

世界ランキング上位の王曼昱に対し、張本は第1ゲームを11-4、第2ゲームを11-9で連取した。

その後、王曼昱が立て直して2ゲームを取り返したが、最終ゲームで張本が再び主導権を握り、11-4で勝利した。

特筆すべきは、これが王曼昱に対する張本の初勝利だったことだ。ITTFは、過去11回の対戦で勝てなかった相手を初めて破った試合として紹介している。

単なる1勝ではなく、中国のトップ選手に対して技術的にも精神的にも通用することを示した結果だった。

早田ひなは孫穎莎と王曼昱に連敗

早田ひなは決勝で2試合を担当した。

第2試合では世界ランキング1位の孫穎莎と対戦。接戦になる場面もあったものの、3ゲームを連取されて敗れた。

第5試合では王曼昱と対戦し、優勝を決める最後の試合を任された。

王曼昱の安定した攻撃に対して早田も粘りを見せたが、最後まで流れを変えられず0-3で敗戦。日本の銀メダルが決まった。

一方、準決勝のドイツ戦では、早田はウィンターに2ゲームを先取されながら逆転勝利している。

同じ大会で見せたこの対照的な結果は、中国トップ選手との対戦で必要となる戦術の幅と試合中の修正力を考える材料になる。

橋本帆乃香はカット主戦型の強みを発揮

橋本帆乃香は、今大会の日本にとって大きな収穫となった選手だ。

中国との決勝では蒯曼を3-1で撃破。第1ゲームを11-6で先取した後、第2ゲームを落としたものの、そこから立て直して勝利した。

攻撃主体の選手に対し、橋本は強い下回転をかけたカットや変化のあるボールを使い、相手の打球タイミングを崩す。

特に第4ゲームでは、蒯曼の攻撃と橋本の守備がぶつかる長いラリーが展開された。最後は橋本が11-8でゲームを取り、勝利を決めている。

ITTFも橋本のカットと変化球を組み合わせた戦術を評価しており、世界選手権団体戦のデビュー戦ながら中国の強豪から1勝を挙げたことは大きい。

【卓球女子団体の歴代優勝国】中国はなぜ24回も頂点に立てるのか

世界卓球の女子団体戦で授与されるトロフィーは、コービヨンカップと呼ばれる。

女子団体の世界選手権は1934年に始まった。最初の優勝国はドイツで、その後はルーマニアや日本などがタイトルを獲得してきた。

歴史を大きく変えたのが中国の台頭だ。

歴代優勝国の主な実績

- 中国:通算24回優勝
- 日本:通算8回優勝
- ルーマニア:通算5回優勝
- チェコスロバキア:通算3回優勝
- ドイツ:通算2回優勝
- イングランド:通算2回優勝
- アメリカ:通算2回優勝
- シンガポール:2010年優勝
- 韓国:1973年優勝
- 統一コリア:1991年優勝

※世界選手権女子団体の歴代優勝記録に基づく。

日本が最後に優勝したのは1971年大会。以降、中国が女子団体の中心的な存在となり、2026年ロンドン大会では24回目の優勝を達成した。

中国の強さはエースだけではない

中国の強さを孫穎莎や王曼昱という個人の能力だけで説明することはできない。

今回の決勝では、世界トップクラスの2選手がそれぞれ2試合に出場する配置となった。

孫穎莎は早田と張本を連破。王曼昱は張本に敗れたものの、最終試合で早田を下した。

加えて、第3試合では蒯曼が橋本に敗れた後も、中国はチーム全体として試合の流れを立て直した。

つまり、1人の選手が負けても、次の選手が確実に勝ちを積み重ねることができる。この競技層の厚さが、中国の長期的な強さを支えている。

【中国との実力差と次大会への課題】日本は何を改善すべきか

2026年大会の結果を単純に「中国が強く、日本が弱かった」と整理するのは適切ではない。

日本は決勝で2勝を挙げ、優勝候補の中国を最終試合まで追い込んだ。張本と橋本がそれぞれ勝利したことは、個人レベルで中国のトップ選手を攻略できる可能性を示している。

しかし、優勝するために必要な3勝目を確保できなかった。

ここに次大会へ向けた課題がある。

1.孫穎莎への対策が最大のテーマ

決勝で最も大きな存在感を示したのは孫穎莎だった。

早田ひなに3-0、張本美和にも3-0。日本の主力2人を相手に、いずれもストレート勝ちを収めている。

特に第4試合では、張本が第1試合で王曼昱を破った後に登場したにもかかわらず、孫穎莎は試合開始から主導権を握った。

日本が中国に勝つには、単にエース同士の対戦で勝利するだけでなく、孫穎莎のような選手に対して複数の選手が異なる攻略方法を持つ必要がある。

2.早田ひなの対中国戦での修正力

早田はドイツ戦で2ゲームを失った後に逆転した。

しかし、中国との決勝では孫穎莎、王曼昱の両選手にストレート負けを喫した。

ここで重要なのは、早田の実力を1試合の結果だけで判断しないことだ。

中国選手はボールの回転、コース、打球のタイミングを細かく変えてくる。日本側には、序盤で相手の戦術を読み、試合中に配球や攻撃の組み立てを変更する能力が求められる。

3.橋本帆乃香の戦術をチーム全体に生かす

橋本が蒯曼に勝利したことは、今大会の要点だった。

中国の攻撃に対して、正面から打ち合うだけではなく、カットによって相手のリズムを崩す戦い方も有効だと示した。

ただし、橋本の戦術をそのまま他の選手が再現することは難しい。

重要なのは、相手の特徴に応じて攻撃、守備、変化球を使い分ける選択肢を増やすことだ。

4.団体戦の試合順と選手起用を研究する

2026年大会の団体戦は、5試合制で3勝先取だった。

試合順は次の構成になっている。

- 第1試合:A選手対相手X選手
- 第2試合:B選手対相手Y選手
- 第3試合:C選手対相手Z選手
- 第4試合:A選手対相手Y選手
- 第5試合:B選手対相手X選手

この形式では、第1・第2試合の選手が再び登場する。

今回の決勝では、張本が第1試合で王曼昱を破ったものの、第4試合では孫穎莎に敗れた。早田も第2試合と第5試合の両方を担当し、最後は王曼昱との決勝戦を任された。

つまり、団体戦では単純な個人ランキングだけでなく、誰をどの順番で起用するかという戦略が非常に重要になる。

5.2026年9月のアジア大会でも中国との対決が続いた

ロンドン大会後の2026年9月24日、愛知・名古屋アジア大会の女子団体決勝でも、日本と中国が対戦した。

この試合では中国が日本を3-0で下して金メダルを獲得。日本は銀メダルとなった。

世界選手権とは別大会で、出場メンバーも異なるため、両大会の結果をそのまま比較することはできない。

それでも、2026年の主要国際大会で日本女子代表が中国と繰り返し優勝を争ったことは、今後の強化を考えるうえで見逃せない事実だ。

【プロの結論】2026年の銀メダルが示した日本女子卓球の現在地

2026年ロンドン大会の日本女子代表には、明確な成果と課題の両方があった。

成果は、張本美和が王曼昱から初勝利を挙げたこと、橋本帆乃香が蒯曼を破ったこと、そしてドイツとの準決勝を3-0で制したことだ。

一方で、決勝の最終盤では孫穎莎と王曼昱に連続して勝つことができなかった。

今後の強化を考えるうえで、特に注目すべき判断基準は3つある。

1. エースの勝利だけに頼らないこと。 中国との団体戦では、3人目を含めて複数の選手が勝利できる布陣が必要になる。
2. 相手に応じた戦術を増やすこと。 攻撃型、カット主戦型、変化を使う選手など、異なるタイプの強みを生かすことが重要だ。
3. 試合の途中で立て直す力を高めること。 ドイツ戦の早田の逆転勝利のように、劣勢から流れを変える能力が大舞台では大きな武器になる。

銀メダルは敗北だけを意味するものではない。世界王者から2勝を挙げた事実は、日本女子卓球が優勝争いに加わる力を持っていることを示している。

ただし、金メダルを獲得するには、あと1勝をどう生み出すかという問題に向き合わなければならない。

【世界選手権卓球女子に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:2026年世界卓球女子団体の優勝国はどこですか?

中国です。2026年5月10日の決勝で日本を3-2で破り、女子団体通算24回目の世界選手権優勝を達成しました。

Q2:日本女子代表は2026年ロンドン大会で何位でしたか?

準優勝です。決勝で中国に2-3で敗れ、銀メダルを獲得しました。

Q3:日本対中国の決勝で勝利した日本選手は誰ですか?

張本美和と橋本帆乃香です。張本は王曼昱に3-2、橋本は蒯曼に3-1で勝利しました。

Q4:女子準決勝の日本対ドイツの結果は?

日本が3-0で勝利しました。張本美和が3-1、早田ひなが3-2、橋本帆乃香が3-0で勝っています。

Q5:2026年ロンドン大会の日本女子代表メンバーは誰ですか?

張本美和、面手凛、早田ひな、橋本帆乃香、長﨑美柚の5人です。

Q6:卓球女子団体で最も優勝回数が多い国はどこですか?

中国です。2026年ロンドン大会終了時点で通算24回の優勝を記録しています。日本は8回です。

2026年世界卓球選手権ロンドン大会の女子団体決勝は、日本2-3中国という結果に終わった。

張本美和の歴史的な勝利、橋本帆乃香の戦術的な勝利、早田ひなの準決勝での逆転劇。日本には世界一を狙えるだけの力があることを示す場面が数多くあった。

一方、中国は孫穎莎の2勝と王曼昱の決勝戦での勝利によって、通算24回目の世界タイトルを手にした。

日本に残された課題は、中国に勝てる選手を育てることだけではない。団体戦全体で3勝を積み上げられるチームをつくることだ。

ロンドンで獲得した銀メダルは、日本女子卓球にとって次の世界一を目指すための重要な通過点となった。

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コンテンツディレクター 黒田 宗一郎
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