2026年5月10日に行われた女子団体決勝は、日本と中国による頂上決戦となりました。
結果は日本2-3中国。日本は2勝を挙げて中国を追い詰めましたが、最終第5試合で勝敗が決まりました。
この大会で中国は女子団体24回目、7大会連続の優勝を達成。日本は6大会連続の銀メダルとなりました。
英国の卓球競技団体Table Tennis Englandによると、決勝会場のOVOアリーナ・ウェンブリーには7,000人を超える観客が集まり、会場は満員。100周年大会のクライマックスにふさわしい注目を集めました。
日本が中国から2勝を挙げたことは、今回の決勝を評価するうえで欠かせないポイントです。特に張本美和が世界トップクラスの王曼昱を破ったこと、橋本帆乃香が中国の蒯曼を下したことは大きな成果でした。
日本対中国の決勝スコア一覧| 試合 | 対戦 | 結果 | 勝利国 |
|---|---|---|---|
| 第1試合 | 張本美和-王曼昱 | 3-2 | 日本 |
| 第2試合 | 早田ひな-孫穎莎 | 0-3 | 中国 |
| 第3試合 | 橋本帆乃香-蒯曼 | 3-1 | 日本 |
| 第4試合 | 張本美和-孫穎莎 | 0-3 | 中国 |
| 第5試合 | 早田ひな-王曼昱 | 0-3 | 中国 |
| 最終結果 | 日本-中国 | 2-3 | 中国優勝 |
出典:テレビ東京の大会公式試合結果。
【決勝の全貌】張本美和と橋本帆乃香が勝利、早田ひなは2試合に出場

日本が優勝にあと一歩まで迫った理由は、第1試合と第3試合で中国の主力選手から勝利を奪ったことにあります。
一方、中国は世界ランキング上位の選手を揃え、後半戦で巻き返しました。各試合を振り返ります。
第1試合:張本美和が王曼昱を3-2で撃破決勝の幕開けを飾ったのは張本美和でした。
対戦相手は中国の王曼昱。世界トップクラスの実力を持つ選手で、張本にとっても大きな壁となっていました。
張本は第1ゲームを11-4、第2ゲームを11-9で連取。王曼昱の反撃を受けてゲームカウント2-2となりましたが、最終ゲームを11-4で取り切りました。
結果は3-2で張本美和の勝利。
ITTFの大会レポートによると、張本は王曼昱との過去11度の対戦で勝利がなく、この決勝で初めて勝利を収めました。
世界の頂点を争う舞台で過去の対戦成績を覆したことは、今大会を象徴する出来事の一つです。
第2試合:早田ひなは孫穎莎に0-3第2試合は早田ひなと孫穎莎の対戦でした。
孫穎莎は中国のエースで、世界ランキングでもトップに位置する実力者です。
早田は左利きを生かした攻撃で対抗しましたが、孫穎莎が主導権を握り、試合をコントロール。結果は0-3となり、中国がマッチカウントを1-1に戻しました。
日本にとっては厳しい結果でしたが、決勝の流れはまだ決まっていませんでした。
第3試合:橋本帆乃香が蒯曼に3-1で勝利第3試合では橋本帆乃香が蒯曼と対戦しました。
橋本はカット主戦型の選手で、相手の強打を受け止めながら回転や球質を変化させ、ミスを誘うプレースタイルが持ち味です。
中国の蒯曼に対しても、守備と攻撃を織り交ぜた戦術が機能しました。
結果は3-1で橋本の勝利。
日本は再びリードを奪い、マッチカウント2-1としました。
ITTFは橋本について、世界卓球団体戦デビューながら、戦術的に優れたプレーを披露したと評価しています。特に強い下回転とナックル性のボールを使い分け、蒯曼のタイミングを崩した点が勝因となりました。
第4試合:張本美和は孫穎莎に0-3第4試合は張本美和と孫穎莎の再戦でした。
第1試合で王曼昱を破った張本に期待が集まりましたが、孫穎莎は序盤から攻撃の精度を高め、張本に主導権を渡しませんでした。
結果は0-3。
これでマッチカウントは2-2となり、勝負は最終第5試合へ持ち越されました。
第5試合:早田ひなは王曼昱に0-3、日本は準優勝優勝を決める最終試合に登場したのは、再び早田ひなでした。
相手は第1試合で張本に敗れた王曼昱です。
王曼昱は試合序盤から積極的に攻め、要点を確実に獲得。早田も粘り強く対応しましたが、最後まで流れを引き寄せることができませんでした。
結果は0-3で王曼昱の勝利。
中国がマッチカウント3-2で勝利し、女子団体の世界王者となりました。
今回の決勝で注目すべきなのは、日本が単に敗れたのではなく、世界トップクラスの中国に対して2勝を挙げ、最後まで優勝争いを演じた点です。
【ドイツ戦から決勝まで】日本女子代表の勝ち上がりを時系列で解説
日本は決勝までの道のりで、複数の強豪国を相手に安定した戦いを続けました。
特に注目されたのが、準決勝のドイツ戦です。
準決勝:日本3-0ドイツ2026年5月9日の女子団体準決勝で、日本はドイツと対戦しました。
ドイツにはハン・イン、サビーネ・ウィンター、ニーナ・ミッテルハムら実力者が揃っていました。
しかし、日本は3試合を連取して決勝進出を決めました。
| 試合 | 対戦 | 結果 |
|---|---|---|
| 第1試合 | 張本美和-ハン・イン | 3-1 |
| 第2試合 | 早田ひな-サビーネ・ウィンター | 3-2 |
| 第3試合 | 橋本帆乃香-ニーナ・ミッテルハム | 3-0 |
第1試合では張本がハン・インの変化をつけた守備に苦戦しながらも、試合中に修正して勝利しました。
第2試合の早田はウィンターに2ゲームを先取される苦しい展開でしたが、攻撃のコースを変えるなど戦術を修正。最終的に3-2で逆転しました。
第3試合では橋本がミッテルハムをストレートで破り、決勝進出を確定させました。
この試合は、3選手それぞれが異なる形で勝利したことに意味があります。
日本女子の決勝までの全戦績| 日程(日本時間) | 対戦相手 | 結果 | 大会段階 |
|---|---|---|---|
| 5月2日 | イングランド | 3-0 | シード順位決定戦 |
| 5月2日 | フランス | 3-1 | シード順位決定戦 |
| 5月3日 | ドイツ | 3-0 | シード順位決定戦 |
| 5月5日 | クロアチア | 3-0 | 決勝トーナメント1回戦 |
| 5月6日 | ルクセンブルク | 3-0 | 2回戦 |
| 5月8日 | ウクライナ | 3-0 | 準々決勝 |
| 5月9日 | ドイツ | 3-0 | 準決勝 |
| 5月10日 | 中国 | 2-3 | 決勝 |
特にドイツとは、5月3日のシード順位決定戦でも対戦しています。この試合でも日本が3-0で勝利しており、準決勝を含めると大会中に2度対戦し、いずれも日本が勝ちました。
準々決勝のウクライナ戦も3-0。クロアチア戦、ルクセンブルク戦でもストレート勝ちを収めており、決勝進出までの安定感は際立っていました。
ただし、決勝の中国はそれまでの対戦相手とは異なる選手層と対応力を持っていました。日本が2-1とリードしても勝ち切れなかった背景には、中国の選手層の厚さがあります。
【2026年女子日本代表メンバー】張本美和・早田ひな・橋本帆乃香ら5人の実績
2026年ロンドン大会の女子日本代表は、以下の5選手で構成されていました。
日本卓球協会の大会参加選手登録によると、代表は張本美和、面手凛、早田ひな、橋本帆乃香、長﨑美柚です。女子監督は中澤鋭氏でした。
女子日本代表5選手のプロフィールと大会成績所属:木下グループ
2026年大会では中国との決勝で王曼昱を破り、世界に実力を示しました。
張本美和の最大の見せ場は、やはり決勝第1試合です。
過去の対戦で勝利がなかった王曼昱を相手に、バックハンドの精度と試合中の修正力を発揮しました。
決勝では孫穎莎に敗れたものの、王曼昱に勝利した実績は今後の国際大会でも大きな自信につながるはずです。
早田ひな:ドイツ戦で逆転勝利、決勝では苦戦所属:日本生命
ドイツ戦でウィンターを破り、日本の決勝進出に貢献しました。
早田はドイツとの準決勝で、2ゲームを先取された状況から逆転勝利を収めました。
一方、中国との決勝では孫穎莎と王曼昱に連続して敗れています。
決勝の結果だけで評価するのではなく、準決勝で見せた修正力や粘りも含めて捉える必要があります。
橋本帆乃香:カット主戦型の戦術で中国から勝利所属:デンソー
決勝で蒯曼を破り、日本の2勝目を挙げました。
橋本の特徴は、カットを中心とした守備型のプレースタイルです。
攻撃主体の選手とは異なる球質や回転で相手のリズムを崩し、得点につなげます。
中国の蒯曼を3-1で下したことは、今回の日本代表の大きな収穫でした。
長﨑美柚:イングランド戦で勝利所属:木下グループ
シード順位決定戦のイングランド戦で勝利しました。
長﨑は左利きの攻撃型選手で、チキータや高速バックハンドを武器としています。
今大会ではイングランドとのシード順位決定戦で3-0の勝利を記録しました。
決勝の出場選手ではありませんでしたが、代表5人の一角として日本の大会を支えました。
面手凛:選考会を勝ち抜いた若手代表所属:日本生命
初代表で世界卓球に出場。クロアチア戦で3-0の勝利を記録しました。
面手は2026年2月の世界選手権日本代表選考会で女子シングルス優勝を果たし、代表入りを決めました。
テレビ東京の大会前インタビューでは、初めて日本代表になったことへの驚きや、チームへの貢献、金メダル獲得への意欲を語っています。
大会ではフランス戦で1-3と敗れた一方、クロアチア戦では3-0で勝利。国際舞台で経験を積む機会となりました。
【世界卓球2026の日程・会場・放送】ロンドン100周年大会の開催概要
2026年大会は、世界卓球選手権の歴史において特別な意味を持つ大会でした。
1926年に第1回世界卓球選手権がロンドンで開催されてから、ちょうど100年。記念すべき節目に、世界中から男女合計128チームが集まりました。
世界卓球2026の開催概要| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | 2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会 |
| 開催期間 | 2026年4月28日~5月10日 |
| 開催地 | イギリス・ロンドン |
| 出場数 | 男子64チーム、女子64チーム |
| 女子決勝 | 2026年5月10日 |
| 女子決勝会場 | OVOアリーナ・ウェンブリー |
| 女子優勝 | 中国 |
| 女子準優勝 | 日本 |
大会は主に2会場で開催されました。
Copper Box Arena
4月28日から5月1日まで、ステージ1Bの予選が行われました。
OVO Arena Wembley
5月2日から10日まで、上位シード国による順位決定戦と決勝トーナメントが開催されました。
日本女子代表の試合や決勝も、このOVOアリーナ・ウェンブリーが舞台となりました。
大会方式は3段階2026年大会では64チームの参加に対応するため、従来とは異なる予選方式が採用されました。
- ステージ1B:下位シードの56チームが予選を実施。
- ステージ1A:上位8チームが総当たりで順位を決定。
- ステージ2:32チームによるノックアウト方式。
女子団体は5試合制で、先に3勝したチームが勝者となります。各試合は5ゲームマッチで、11点制です。
この仕組みでは、チームの選手起用と試合順も勝敗を左右します。エースが2度出場する可能性があるため、対戦相手の配置やオーダー戦略が重要になります。
世界卓球女子の放送・配信はどこだった?2026年大会の日本国内向け放送・配信は、テレビ東京が中心となって展開しました。
| メディア | 大会中の視聴内容 |
|---|---|
| テレビ東京系列 | 日本代表戦などを放送 |
| BSテレ東 | 日本代表戦・決勝などを放送 |
| U-NEXT | 日本戦全試合の独占ライブ配信 |
| テレ東卓球チャンネル | 外国勢同士の試合など一部を配信 |
特に女子決勝は、5月10日18時30分からテレビ東京系列とBSテレ東で生中継が予定されていました。試合開始は19時でした。
U-NEXTでは日本戦全試合の独占ライブ配信が行われ、スマートフォンやパソコンからも観戦できる体制でした。
なお、これらは大会開催時の放送・配信実績です。2026年11月現在、見逃し映像の視聴可否や配信期間は各サービスの公開状況によって異なります。
【歴代女子団体優勝国】中国24回、日本8回の歴史と世界卓球の勢力図
世界卓球の女子団体は、長い歴史の中で中国と日本が大きな存在感を示してきました。
2026年ロンドン大会の優勝によって、中国の通算優勝回数は24回に到達。日本は8回で、最後の優勝は1971年の名古屋大会です。
女子団体の歴代優勝国主な優勝国と優勝回数は次のとおりです。
| 国・地域 | 優勝回数 |
|---|---|
| 中国 | 24回 |
| 日本 | 8回 |
| ルーマニア | 5回 |
| チェコスロバキア | 3回 |
| イングランド | 2回 |
| ドイツ | 2回 |
| アメリカ | 2回 |
| ソ連 | 1回 |
| 韓国 | 1回 |
| 統一コリア | 1回 |
| シンガポール | 1回 |
日本女子は1952年に初優勝し、1963年までに4連覇を達成しました。
その後も1967年、1971年に優勝し、通算8回の世界一に輝いています。
しかし、1971年を最後に優勝から遠ざかっています。
2026年大会は、日本にとって実に55年ぶりの優勝を目指す大会でした。
今回も中国との決勝で敗れたことで、日本の優勝への挑戦は次回以降に持ち越されました。
中国は7大会連続で女子団体を制覇中国は2026年大会で7大会連続、通算24回目の優勝を達成しました。
注目すべきは、単純な個人能力だけでなく、選手層の厚さです。
今回の決勝では、張本美和が王曼昱に勝ち、橋本帆乃香が蒯曼に勝利しました。
それでも中国は、孫穎莎と王曼昱という2人の主力を後半戦に再び起用し、逆転に成功しています。
日本が中国に勝つには、エース選手の勝利だけでなく、5試合全体で複数の勝ち筋を作ることが必要です。
次の大きな舞台は2028年の福岡ITTFは2028年の世界卓球団体選手権の開催地を日本の福岡に決定しています。
ロンドンでの準優勝を経験した日本女子にとって、次の世界選手権はホーム開催となります。
中国との力関係を縮められるか、若手選手がどこまで成長するかが注目点です。
【プロの結論】2026年の日本女子代表が残した本当の成果今回の結果を評価するとき、銀メダルという順位だけで判断するのは十分ではありません。
注目すべき要点は3つあります。
1. 張本美和が中国のトップ選手に勝利したこと
王曼昱に対する初勝利は、日本女子が中国の主力選手にも対抗できることを示しました。
2. 橋本帆乃香のカット主戦型という選択肢
攻撃型選手だけでは攻略しにくい中国に対し、異なる戦術で勝ち星を獲得できることを証明しました。
3. 若手の面手凛を含む5人の選手層
経験豊富な早田、張本、橋本に加え、長﨑や面手が代表に入ったことで、今後の世代交代を見据えたチーム編成となりました。
今後、日本女子が優勝を目指すうえで必要なのは、エースの個人勝利をチーム全体の勝利に結び付けることです。
中国のように複数の選手が勝ち星を挙げられる体制を作れるかが、次の世界大会に向けた大きな課題となります。
【世界卓球選手権女子に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:世界卓球2026女子団体の優勝国はどこですか?
A1:中国です。2026年5月10日の決勝で日本を3-2で破り、通算24回目、7大会連続の優勝を達成しました。日本は準優勝でした。
Q2:日本対中国の女子団体決勝のスコアは?
A2:日本2-3中国です。張本美和が王曼昱に3-2、橋本帆乃香が蒯曼に3-1で勝利しましたが、早田ひなと張本がそれぞれ孫穎莎に敗れ、最終第5試合も早田が王曼昱に敗れました。
Q3:2026年の女子日本代表メンバーは誰ですか?
A3:張本美和、早田ひな、橋本帆乃香、長﨑美柚、面手凛の5人です。所属はそれぞれ木下グループ、日本生命、デンソー、木下グループ、日本生命でした。
2026年の世界卓球選手権女子団体は、ロンドンで開催された100周年記念大会となりました。
日本女子代表は準決勝でドイツを3-0で破り、決勝では中国に2-3で惜敗。6大会連続の銀メダルという結果に終わりました。
しかし、張本美和が王曼昱から初勝利を挙げ、橋本帆乃香も蒯曼を破ったことは大きな成果です。
早田ひな、長﨑美柚、面手凛を含めた5人の代表選手が、それぞれ異なる役割を担ったことも見逃せません。
中国の女子団体24回目の優勝という歴史的記録に対し、日本は55年ぶりの世界一を目指して挑戦を続けています。
ロンドンで獲得した銀メダルは、敗北だけを意味するものではありません。中国に2勝し、あと1勝まで迫った日本女子が、次の世界大会で金メダルをつかめるかが注目されます。