2026年秋の高校野球・東海地区大会は、静岡県代表の常葉大菊川が決勝で日大三島を10-3で破り、19年ぶり3回目の優勝を果たした。第79回秋季東海地区高等学校野球大会には、愛知・岐阜・三重・静岡の4県から各3校、合計12校が出場。10月17日に開幕し、雨天による日程変更を経て10月28日に決勝を迎えた。
今大会は、常葉大菊川の打線が決勝で見せた集中力に加え、日大三島の接戦での勝負強さ、近大高専の準決勝進出、掛川西の強豪校撃破など、見どころの多い大会となった。ここでは2026年の試合結果速報、全11試合のスコア、組み合わせ、出場12校、日程・会場、明治神宮大会への出場状況まで整理する。
【2026年大会の結末】常葉大菊川が日大三島を10-3で破り19年ぶりの優勝

第79回秋季東海地区高等学校野球大会の決勝は、2026年10月28日、三重県の四日市市営霞ヶ浦第一野球場で行われた。
対戦したのは、静岡県大会で優勝した日大三島と、同大会準優勝の常葉大菊川。県大会決勝と同じカードとなった一戦は、常葉大菊川が序盤から主導権を握る展開となった。
2026年10月28日・決勝
準優勝日大三島
3
優勝常葉大菊川
10
イニング別得点
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日大三島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
| 常葉大菊川 | 1 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | × | 10 |
安打数・日大三島
5安打
安打数・常葉大菊川
14安打
試合記録:一球速報.com、試合レポート:高校野球ドットコム
常葉大菊川は1回裏、片出憲志の適時打で先制。続く2回裏には、2アウトから打線が一気につながった。
後藤歩武の2点適時打を皮切りに、堀内陽登の適時三塁打、小栁祥太郎の適時打などで得点を重ね、この回だけで7得点。序盤で8-0と大きくリードした。
高校野球ドットコムの試合レポートによると、この回は死球を挟んで8連打を記録。常葉大菊川の攻撃力が際立った場面だった。
一方、日大三島も5回表に寺尾颯真の適時打などで3点を返した。しかし、常葉大菊川は7回裏にも2点を追加。試合の流れを渡さず、10-3で勝ち切った。
投手陣では、先発の近藤悠人が9回を投げ切り、5安打3失点。96球の完投で優勝に貢献した。
県大会決勝の雪辱を果たした常葉大菊川両校は9月26日の秋季静岡県大会決勝でも対戦している。このときは日大三島が8-5で勝利し、県大会優勝を決めた。
東海大会決勝では、その相手に常葉大菊川が10-3で勝利。県大会での敗戦を大舞台で取り返した形だ。
試合後、近藤悠人投手はチームで掲げていた目標について、次のように語っている。
「東海大会でリベンジする」
この言葉を結果で示した常葉大菊川にとって、2026年の秋は大きな節目となった。
【秋季東海大会2026全試合結果】1回戦から決勝まで全11試合を一覧
2026年の秋季東海大会は12校によるトーナメント方式で実施された。
4県の1位校は初戦が免除され、2回戦に相当する準々決勝から登場。残る8校が1回戦を戦い、勝ち上がった4校がシード校と対戦する組み合わせだった。
全11試合の結果は以下のとおり。
出典:高校野球ドットコム、朝日・日刊スポーツ大会アーカイブ、各試合記録。
1回戦で注目されたのは、常葉大菊川と県岐阜商の対戦だった。
常葉大菊川は県岐阜商に7-6で勝利。ただし、簡単な試合ではなく、延長11回までもつれ込む接戦だった。
近大高専も享栄を6-4で破り、初戦を突破。三重県3位のチームが愛知県2位の享栄を退けたことで、準々決勝以降への期待が高まった。
準々決勝:掛川西が愛工大名電を撃破準々決勝では掛川西が愛工大名電に7-6で勝利した。
愛知県1位の強豪校を破った掛川西は、静岡県3位からの勝ち上がりながら準決勝へ進出。日大三島との静岡県勢対決につなげた。
日大三島は大垣日大を1-0で下し、投手戦を制した。常葉大菊川は三重に11-1の6回コールド勝ち、近大高専は中京に4-3で勝利した。
この結果、ベスト4には静岡県勢3校と三重県勢1校が残った。
【東海大会の組み合わせと出場12校】愛知・岐阜・三重・静岡の代表一覧
2026年の東海大会には、4県からそれぞれ3校が出場した。
県大会の順位によって各校の初戦が異なり、各県の1位校はシードとして準々決勝から登場した。
県別の出場校一覧愛知県
- 1位:愛工大名電
- 2位:享栄
- 3位:東邦
岐阜県
- 1位:中京
- 2位:大垣日大
- 3位:県岐阜商
三重県
- 1位:三重
- 2位:宇治山田商
- 3位:近大高専
静岡県
- 1位:日大三島
- 2位:常葉大菊川
- 3位:掛川西
組み合わせでは、愛工大名電、日大三島、三重、中京の4校が1回戦を免除され、準々決勝から登場した。
一方、2位・3位校は1回戦から勝ち上がる必要があり、初戦の結果がその後の対戦カードを左右した。
特に注目したいのは、静岡県勢の勝ち上がりだ。
- 日大三島は大垣日大を1-0で撃破。
- 常葉大菊川は三重に11-1で快勝。
- 掛川西は愛工大名電を7-6で破った。
同じ県から3校が準決勝に進出したことは、今大会の大きな特徴だった。
12校の関係性と大会での到達点| 県 | 代表校 | 県大会順位 | 東海大会の最終結果 |
|---|---|---|---|
| 愛知 | 愛工大名電 | 1位 | 準々決勝敗退 |
| 愛知 | 享栄 | 2位 | 1回戦敗退 |
| 愛知 | 東邦 | 3位 | 1回戦敗退 |
| 岐阜 | 中京 | 1位 | 準々決勝敗退 |
| 岐阜 | 大垣日大 | 2位 | 準々決勝敗退 |
| 岐阜 | 県岐阜商 | 3位 | 1回戦敗退 |
| 三重 | 三重 | 1位 | 準々決勝敗退 |
| 三重 | 宇治山田商 | 2位 | 1回戦敗退 |
| 三重 | 近大高専 | 3位 | ベスト4 |
| 静岡 | 日大三島 | 1位 | 準優勝 |
| 静岡 | 常葉大菊川 | 2位 | 優勝 |
| 静岡 | 掛川西 | 3位 | ベスト4 |
この一覧からも、県大会の順位と東海大会での最終順位が必ずしも一致しないことが分かる。県2位の常葉大菊川が頂点に立ち、県3位の近大高専と掛川西がベスト4まで進んだ。
【準決勝・準々決勝の注目結果】日大三島、近大高専、掛川西の戦い
今大会の勢力図を理解するには、決勝だけでなく準決勝の2試合にも注目する必要がある。
日大三島5-4掛川西:延長10回の接戦10月27日の準決勝第1試合では、日大三島と掛川西が対戦した。
掛川西は愛工大名電を破った勢いを保ち、日大三島に対しても接戦を展開。しかし、日大三島が延長10回の末に5-4で勝利し、決勝進出を決めた。
日大三島にとっては、大垣日大との準々決勝を1-0で勝ち抜いたことに続き、接戦をものにする勝負強さが表れた大会だった。
決勝では常葉大菊川に敗れたものの、静岡県1位の実力を示した。
常葉大菊川10-7近大高専:打撃戦を制して決勝へ準決勝第2試合は、常葉大菊川と近大高専による対戦だった。
常葉大菊川は10-7で勝利。近大高専も最後まで得点を重ねたが、常葉大菊川が打撃戦を制した。
近大高専は1回戦で享栄に6-4、準々決勝で中京に4-3と勝利しており、県3位から準決勝まで進んだことは大きな成果だった。
一方、常葉大菊川はこの準決勝でも2桁得点を記録。決勝に向けて攻撃力の高さを示した。
掛川西の躍進も見逃せない掛川西は今大会で、1回戦から準決勝までの3試合を戦った。
- 1回戦:宇治山田商に5-0
- 準々決勝:愛工大名電に7-6
- 準決勝:日大三島に4-5(延長10回)
特に愛工大名電戦は、県1位校を相手に1点差で勝ち切った試合だった。
準決勝でも日大三島を延長戦まで追い込み、決勝進出まであと一歩に迫った。静岡県3位という出発点を考えても、掛川西は今大会の注目校の一つだった。
【秋季東海大会の日程・会場】雨天による変更で準決勝は10月27日
2026年大会の開催地は三重県。抽選会は10月6日に行われ、試合会場は2か所に設定された。
当初、日本高等学校野球連盟が発表した秋季地区大会の日程では、東海大会は10月17日、18日、24日、25日が予定されていた。
その後、天候不良に伴う日程調整が行われ、三重県高等学校野球連盟は10月24日に準決勝・決勝の日程変更を発表した。
実際の開催日程| 日程 | 試合 | 会場 |
|---|---|---|
| 10月17日 | 1回戦 | 四日市・津 |
| 10月18日 | 準々決勝 | 四日市・津 |
| 10月25日 | 試合なし | 日程変更 |
| 10月26日 | 試合なし | 日程変更 |
| 10月27日 | 準決勝2試合 | 四日市霞ヶ浦第1球場 |
| 10月28日 | 決勝 | 四日市霞ヶ浦第1球場 |
| 10月29日 | 予備日 | 四日市 |
準決勝は10月27日の10時と13時、決勝は10月28日の10時開始に設定された。
大会の主な開催球場
四日市市営霞ヶ浦第一野球場
三重県四日市市
準決勝・決勝の会場。大会の最終局面となる2試合が行われた。
津球場公園内野球場
三重県津市
1回戦・準々決勝の会場の一つ。県代表校による序盤の対戦が行われた。
【東海地区高校野球の勢力図】歴代優勝校と明治神宮大会への展望
2026年大会は、単に常葉大菊川が優勝したという結果だけではなく、東海4県の勢力図を考えるうえでも興味深い大会だった。
常葉大菊川は19年ぶり3回目の優勝三重県高等学校野球連盟の大会結果発表によると、常葉大菊川の優勝は19年ぶり3回目。
2007年以来となる優勝であり、東海地区の頂点に再び立った。
また、2026年の決勝は静岡県勢同士の対戦となった。静岡朝日テレビの報道では、秋季東海大会決勝での静岡県勢対決は40年ぶりとされている。
準決勝に静岡県勢が3校進出したことも含め、今大会は静岡勢の層の厚さを示す結果となった。
近年の秋季東海大会・歴代優勝校近年の大会結果を並べると、優勝校が毎年入れ替わっていることが分かる。
| 開催年 | 大会回 | 優勝校 | 準優勝校 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 第76回 | 豊川 | 愛工大名電 |
| 2024年 | 第77回 | 大垣日大 | 常葉大菊川 |
| 2025年 | 第78回 | 中京大中京 | 三重 |
| 2026年 | 第79回 | 常葉大菊川 | 日大三島 |
2023年は豊川、2024年は大垣日大、2025年は中京大中京、2026年は常葉大菊川が優勝した。
愛知・岐阜・静岡と、東海地区の複数県に優勝校が分散していることも特徴だ。特定の学校だけが継続的に大会を支配しているわけではなく、各県の県大会で勝ち上がったチームが秋の東海大会で力を発揮している。
明治神宮大会の出場校は常葉大菊川2026年の秋季東海大会優勝により、常葉大菊川は第57回明治神宮野球大会の高校の部に東海地区代表として出場することになった。
秋季地区大会の優勝校が明治神宮大会に進む仕組みであり、常葉大菊川にとっては全国の強豪校と対戦する機会となる。
明治神宮大会は11月に開催される全国大会。東海地区の代表として、静岡県勢の力を全国に示せるかが注目される。
また、秋季東海大会は翌春の選抜高校野球大会の出場校選考にも関わる重要な大会だ。2026年の東海地区のセンバツ出場枠は3校。優勝した常葉大菊川にとっては大きな前進となったが、最終的な出場校は選考によって決まる。
【プロの結論】2026年東海大会から読み解く注目ポイント
2026年の大会を振り返ると、注目すべき要点は3つある。
1つ目は、常葉大菊川の攻撃力。
今大会は1回戦の県岐阜商戦を7-6で突破した後、準々決勝11-1、準決勝10-7、決勝10-3と、3試合連続で2桁得点を記録した。決勝だけでなく、勝ち上がりの過程でも得点力を発揮している。
2つ目は、静岡県勢の総合力。
日大三島、常葉大菊川、掛川西が準決勝に進出。県大会の順位だけでは測れない実力を示し、決勝も静岡県勢同士の対戦となった。
3つ目は、近大高専の躍進。
三重県3位から準決勝まで進み、享栄、中京という実力校を撃破した。県大会での順位が東海大会での到達点を決めるわけではないことを示した。
速報を確認する読者にとっても、単純な勝敗だけでなく、県大会順位、シードの有無、延長戦やコールドゲームの情報を併せて見ることで、大会全体の流れを理解しやすくなる。
また、試合中の速報と確定した公式記録は区別して確認したい。一球速報.comも、公式記録の訂正などにより配信内容が変更される場合があると案内している。最終結果を調べる際は、主管の県高野連による発表と照合するのが確実だ。
【東海大会高校野球速報2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年秋季東海大会の優勝校はどこですか?
A1:静岡県代表の常葉大菊川です。2026年10月28日の決勝で日大三島を10-3で破り、19年ぶり3回目の優勝を果たしました。
Q2:日大三島の決勝結果は何対何ですか?
A2:常葉大菊川に3-10で敗れ、準優勝となりました。日大三島は5回に3点を返しましたが、序盤の大量失点を挽回できませんでした。
Q3:近大高専の準決勝結果は?
A3:常葉大菊川に7-10で敗れました。1回戦で享栄、準々決勝で中京を破り、ベスト4まで進出しています。
Q4:掛川西はどこまで勝ち進みましたか?
A4:準決勝まで進出しました。1回戦で宇治山田商に5-0、準々決勝で愛工大名電に7-6で勝利。準決勝では日大三島に延長10回4-5で敗れました。
Q5:2026年の出場校は何校ですか?
A5:12校です。愛知、岐阜、三重、静岡から各3校が出場しました。
Q6:大会の開催日はいつでしたか?
A6:10月17日に開幕し、10月18日に準々決勝まで進行しました。天候不良による日程変更を経て、準決勝は10月27日、決勝は10月28日に行われました。
Q7:明治神宮大会にはどの高校が出場しますか?
A7:2026年の東海地区代表は常葉大菊川です。秋季東海大会で優勝し、第57回明治神宮野球大会への出場権を獲得しました。
第79回秋季東海地区高等学校野球大会は、常葉大菊川が日大三島を10-3で破り、19年ぶり3回目の優勝を飾った。
大会全体を振り返ると、静岡県勢3校のベスト4進出、近大高専の快進撃、掛川西による愛工大名電撃破など、各県の代表校が持ち味を発揮した大会だった。
特に常葉大菊川は、県大会決勝で敗れた日大三島に東海大会決勝で勝利。序盤の集中打と近藤悠人の完投が優勝を引き寄せた。
今後の注目は明治神宮大会での戦いと、2027年春の選抜高校野球大会に向けた動向だ。
2026年の東海地区高校野球を象徴する結果は、常葉大菊川の19年ぶりの優勝と、静岡県勢の層の厚さだった。 この大会で得た経験を各校がどう生かし、次のシーズンにつなげていくかにも注目したい。