東海大翔洋サッカー部(東海大学付属静岡翔洋高等学校男子サッカー部)が、2026年シーズンの静岡県高校サッカー界で存在感を高めている。第105回全国高校サッカー選手権静岡県大会では、科学技術高校を8-0、常葉大橘高校を2-1で破り、準決勝へ進出。大量得点による快勝と、接戦をものにする勝負強さの両方を見せている。
一方、高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ東海2026では、15試合終了時点で7勝3分5敗、勝点24の6位。県大会の躍進だけでなく、リーグ戦での安定感や、1年生チームによる東海ルーキーリーグ1部優勝も見逃せない。2026年11月7日に予定される藤枝東高校との準決勝を軸に、最新成績、注目選手、監督・指導体制、チームの育成力を整理する。
【2026年最新】東海大翔洋サッカー部の成績と現在地

2026年の東海大翔洋は、県大会のトーナメント戦と東海地区のリーグ戦という2つの舞台で戦っている。それぞれの成績を分けて見ると、チームの特徴がより明確になる。
選手権静岡県大会は準決勝進出第105回全国高校サッカー選手権静岡県大会では、決勝トーナメントに進出。10月24日の1回戦で科学技術高校に8-0、10月31日の準々決勝で常葉大橘高校に2-1と勝利した。
2試合合計10得点という攻撃力は目を引く。特に科学技術戦では西尾周賢選手がハットトリックを記録。常葉大橘戦では西尾選手と森選手が得点を挙げ、準決勝への切符をつかんだ。
プリンスリーグ東海では6位高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ東海2026では、第15節終了時点で6位につけている。
- 順位:6位/10チーム
- 試合数:15試合
- 勝敗:7勝3分5敗
- 勝点:24
- 得点:24
- 失点:22
- 得失点差:プラス2
上位争いでは静岡学園が勝点39で首位、藤枝東が勝点26で4位。東海大翔洋は藤枝東と勝点2差で、上位に食い込む余地を残している。
なお、県大会の準決勝進出とプリンスリーグの6位は、評価する対象が異なる。前者は一発勝負で勝ち上がる力、後者は長期間にわたって勝点を積み重ねる総合力を示す数字だ。
【選手権の試合結果】科学技術戦8得点と常葉大橘戦の勝利を検証
2026年の選手権静岡県大会で、東海大翔洋の勢いを象徴したのが科学技術高校との1回戦だ。その後の常葉大橘戦では、攻撃力だけでは説明できない試合運びの強さも表れた。
10月24日・科学技術高校戦は8-0の圧勝決勝トーナメント1回戦は、科学技術高校との対戦だった。東海大翔洋は8-0で勝利し、初戦から攻撃力を見せつけた。
東海大翔洋の公式チームサイトによると、試合は雨の降るコンディションで行われた。攻撃陣が立ち上がりから機能し、西尾周賢選手のハットトリックを含む8得点を記録している。
この結果には、前年大会の悔しさという背景もある。2025年の第104回大会では、東海大翔洋は科学技術高校に2-2からPK戦で敗退していた。今回は同じ相手に8-0で勝利。前年の結果を踏まえると、単なる大量得点以上の意味を持つ一戦だった。
10月31日・常葉大橘高校戦は2-1準々決勝の相手は常葉大橘高校。東海大翔洋は2-1で競り勝ち、準決勝進出を決めた。
公式試合記録によると、先制点は右サイドを崩した攻撃から生まれた。西尾選手がゴールを決め、今大会4得点目を記録。前半を1-0で折り返した。
後半にはロングスローから森選手が追加点を奪い、2-0とリードを広げた。その後、常葉大橘の反撃を受けて1点を返されたものの、最後までリードを守り切った。
この試合で注目したいのは、得点パターンの幅だ。右サイドからの崩しに加え、ロングスローというセットプレーに近い局面からも得点している。相手の守備を崩す方法を複数持っていることは、強豪校との試合で大きな武器になる。
8-0の試合では攻撃の爆発力、2-1の試合ではリードを守る対応力が表れた。準決勝以降を考えるうえでも、この2試合はチームの現在地を示す重要な材料となる。
【プリンスリーグ東海2026】順位・公式戦績から見えるチームの実力
選手権の結果だけで東海大翔洋の実力を判断するのは早い。年間を通じた競争力を見るには、高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ東海の成績が欠かせない。
15試合終了時点で6位、勝点242026年のプリンスリーグ東海には、静岡・愛知・岐阜・三重の高校やユースチームが参加している。東海大翔洋は15試合を消化し、7勝3分5敗。勝点24で6位となった。
上位チームとの比較では、藤枝東が勝点26で4位、帝京大学可児が勝点24で5位、東海大翔洋が同じ勝点24で6位という状況だ。得失点差は東海大翔洋がプラス2で、勝点の近いチームとの争いが続いている。
特に注目したいのは、リーグ戦で強豪相手にも勝利を収めていることだ。9月26日の藤枝東戦では2-1、10月3日の清水エスパルスユース戦では1-0で勝利。いずれも接戦をものにしている。
直近のリーグ戦から見える課題一方、10月17日の第15節では静岡学園に0-3で敗れた。静岡学園は同時点で勝点39の首位であり、東海大翔洋にとっては上位との差を実感する試合となった。
この結果を踏まえると、現在のチームには強豪との接戦を勝ち切る力がある一方、試合の主導権を握る相手に対して、どれだけ攻撃の形を作れるかという課題も残る。
リーグ戦の残り試合では、勝点の積み上げとともに、失点を抑えながら得点機会を増やせるかが焦点になる。
【2026年の関係性を整理】対戦校・大会・指導体制の相関表
東海大翔洋の2026年シーズンは、選手権、プリンスリーグ、1年生大会がそれぞれ異なる役割を持っている。関係する学校や大会、指導者を整理すると、チームを取り巻く構造が見えてくる。
| 主体・関連エンティティ | 関係・大会 | 2026年の主な事実 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 東海大翔洋高校男子サッカー部 | 中心チーム | 選手権静岡県大会準決勝進出 | 攻撃力と接戦への対応 |
| 科学技術高校 | 選手権1回戦の対戦相手 | 東海大翔洋が8-0で勝利 | 西尾周賢選手のハットトリック |
| 常葉大橘高校 | 選手権準々決勝の対戦相手 | 東海大翔洋が2-1で勝利 | 西尾選手・森選手が得点 |
| 藤枝東高校 | 選手権準決勝の対戦相手 | プリンスリーグでは東海大翔洋が2-1で勝利 | 今季のリーグ戦は1勝1敗 |
| 高円宮杯JFA U-18プリンスリーグ東海 | トップチームの年間リーグ | 15試合7勝3分5敗、勝点24 | 10チーム中6位 |
| 東海ルーキーリーグU-16 | 高校1年生の大会 | 2026年1部優勝 | 12月の全国大会出場を決定 |
| 太田恒治監督・佐藤駿介ヘッドコーチ | 高校サッカー部の指導体制 | 公式サイトにスタッフとして掲載 | 個の特徴を生かす育成方針 |
この表から分かるのは、東海大翔洋の競技力をトップチームの順位だけで評価するのは不十分だということだ。高校1年生のカテゴリーでも東海地区の頂点に立っており、複数の年代で結果を残している。
【藤枝東高校との準決勝】今季1勝1敗のライバル対決を分析
2026年11月7日に予定されている第105回全国高校サッカー選手権静岡県大会準決勝。東海大翔洋の対戦相手は藤枝東高校だ。
試合会場はエコパスタジアム、キックオフ予定時刻は10時30分。プリンスリーグ東海でも顔を合わせている両校だけに、今季の対戦内容が大きな判断材料になる。
4月は藤枝東、9月は東海大翔洋が勝利両校は2026年のプリンスリーグ東海で2度対戦している。
4月25日の第4節では藤枝東が3-1で勝利。続く9月26日の第13節では、東海大翔洋がアウェーで2-1と勝ち、対戦成績を1勝1敗とした。
9月の試合では、東海大翔洋が先制を許す展開となったものの、コーナーキックから岩下雄飛選手が同点ゴールを決めた。さらに後半、サイド攻撃から澤選手が逆転ゴールを奪取。その後の相手の攻勢を粘り強い守備でしのいだ。
注目すべきなのは、先制された状況でも試合を立て直した点だ。セットプレーで追いつき、サイド攻撃で逆転する展開は、今回の選手権準決勝でも参考になる。
リーグ順位では藤枝東が上回るプリンスリーグ東海第15節終了時点では、藤枝東が4位で勝点26、東海大翔洋が6位で勝点24。数字だけを見ると藤枝東が上位だが、両校の勝点差はわずか2だ。
選手権での勝ち上がりにも違いがある。藤枝東は浜松工業高校を5-0、清水東高校を1-0で破って準決勝に進出。2試合連続無失点で守備の安定感を示した。
対する東海大翔洋は10得点を挙げている。大量得点の後に接戦も勝ち切ったという流れは、攻撃面の勢いを感じさせる。
準決勝の注目要点は3つ1つ目はサイド攻撃。 東海大翔洋は藤枝東との9月のリーグ戦で、サイドからの攻撃を勝ち越し点につなげた。準決勝でも相手守備の外側をどう攻略するかが注目される。
2つ目はセットプレー。 科学技術戦の8得点、常葉大橘戦のロングスローからの追加点、藤枝東戦のコーナーキックからの同点弾と、東海大翔洋はセットプレーに関連する得点機会を生かしている。
3つ目は守備の集中力。 常葉大橘戦では終盤に押し込まれながらも1点差を守った。藤枝東は2試合連続無失点で勝ち上がっており、相手の攻撃をどこまで封じられるかが勝敗を左右しそうだ。
なお、準決勝の結果は試合開始前の情報に基づく。勝者や決勝進出校を先取りして判断することはできない。
【監督・指導体制】太田恒治監督が掲げる「Your Own Style」と育成力
東海大翔洋サッカー部の強化を理解するうえで、指導体制と育成方針も押さえておきたい。
高校男子サッカー部のスタッフ学校公式の部活動紹介では、太田恒治監督を中心とする指導体制が掲載されている。
- 監督:太田恒治
- ヘッドコーチ:佐藤駿介
- コーチ:竹内洸貴、久保田海渡、上柳仁優、成澤慎哉
- GKコーチ:松木雄美
- トレーナー:藤田涼矢
競技面では、プレミアリーグ昇格、全国高校サッカー選手権大会への出場、プロサッカー選手の輩出を目標として掲げている。
個人の特徴を伸ばす「Your Own Style」公式チームサイトが掲げるキーワードは「Your Own Style」だ。個々の選手が自分のスタイルを大切にし、それぞれの特徴を伸ばしながら、創造力のある攻撃的なサッカーを目指すという考え方である。
この方針は、2026年の試合結果とも重なる部分がある。科学技術戦では個人の得点能力が表れ、常葉大橘戦では右サイドの崩しやロングスローなど、異なる攻撃パターンから得点が生まれた。
もちろん、試合結果だけで練習内容や指導の成果をすべて説明することはできない。ただ、チームが公表する育成理念と公式戦で見られた得点パターンには、興味深い接点がある。
プロ選手の輩出にもつながる育成環境2026年には、男子サッカー部所属の岩下雄飛選手がジュビロ磐田への入団内定を発表した。学校法人東海大学の公式ニュースによると、岩下選手は3年生で、センターバックとしてチームの主将を務めていた。
高校年代での競技力向上だけでなく、プロへの進路につながる実績が生まれている点も見逃せない。
学校公式の部活動紹介には、2024年のプリンスリーグ東海昇格、2024年度の静岡県Aリーグ優勝、2020年の選手権静岡県大会準優勝、2014年の静岡県高校総合体育大会優勝といった実績も掲載されている。
2026年の準決勝進出は、こうした過去の実績を土台に、再び全国大会を目指すチームの現在の挑戦と位置づけられる。
【東海ルーキーリーグ1部優勝】高校1年生世代にも注目
2026年の東海大翔洋を語るうえで、もう一つ重要なのが高校1年生チームの活躍だ。
東海大翔洋は、2026年の東海ルーキーリーグU-16で1部優勝を達成した。これはトップチームのプリンスリーグとは別カテゴリーで、高校1年生を対象とする大会での実績だ。
9月26日の最終戦で清水東に5-0学校公式チームサイトのスタッフ通信によると、9月26日の最終戦で東海大翔洋は清水東高校に5-0で快勝。これによって1部優勝を決め、12月に開催される全国大会への出場権を獲得した。
東海ルーキーリーグ公式サイトも、2026年9月28日付のお知らせで優勝校として東海大翔洋高校を紹介している。
この結果は、単にトップチームが強いというだけでなく、次の学年を担う選手たちも競争力を備えていることを示している。
トップチームと1年生チームの実績は分けて評価するここで注意したいのは、東海ルーキーリーグ1部優勝をプリンスリーグ東海の優勝と混同しないことだ。
プリンスリーグは高校年代のトップカテゴリーを競うリーグ戦であり、ルーキーリーグは高校1年生世代の成長を競う大会である。大会の目的も参加する選手も異なる。
ただし、両カテゴリーで結果を残していることは、チーム全体の育成環境を評価するうえで重要な材料になる。2026年12月の全国大会で1年生世代がどのような結果を残すかも、今後の注目点だ。
【プロの結論】2026年の東海大翔洋を評価する3つの判断基準
2026年の東海大翔洋を評価するなら、単純な勝敗数だけでなく、次の3つの観点を組み合わせて見るべきだ。
1. トーナメントで勝ち切る力科学技術高校戦の8-0は攻撃力を示す数字だ。一方、常葉大橘戦の2-1は、相手に押し込まれる時間帯を乗り越えて勝利した試合だった。
全国大会出場を目指すトーナメントでは、必ずしも毎試合大量得点できるわけではない。接戦でリードを守る力も同じくらい重要になる。
2. リーグ戦での安定性プリンスリーグ東海6位という数字は、東海大翔洋が一定の競争力を持ちながらも、上位との差を詰める余地を残していることを示す。
勝点24、得失点差プラス2という数字を見れば、守備と攻撃のバランスをさらに高めることが、上位進出に向けた課題になる。
3. 下級生からの継続的な育成東海ルーキーリーグ1部優勝とプロ選手の輩出は、チームの将来を考えるうえで重要な実績だ。
目先の大会結果だけでなく、複数の年代から選手を育て、次のシーズンにも競争力を維持できるか。ここが東海大翔洋の中長期的な評価軸になる。
また、ネット上では「選手権準決勝進出=全国大会出場決定」と誤解されることもあるが、静岡県大会の準決勝進出は全国大会出場を確定させるものではない。決勝進出、そして県大会での優勝を目指す段階だ。
同様に、プリンスリーグ6位という数字だけでチームの将来性を判断するのも適切ではない。トップチームの結果、下級生の成績、選手の進路を合わせて見ることが、実態に近い評価につながる。
東海大翔洋サッカーに関するよくある質問(FAQ)
Q1:東海大翔洋サッカー部の2026年最新成績は?
A1:第105回全国高校サッカー選手権静岡県大会で準決勝に進出。科学技術高校に8-0、常葉大橘高校に2-1で勝利している。プリンスリーグ東海では15試合終了時点で7勝3分5敗、勝点24の6位。
Q2:東海大翔洋と藤枝東の準決勝はいつ、どこで開催される?
A2:2026年11月7日(土)10時30分キックオフ予定。会場はエコパスタジアム。両校は今季のプリンスリーグ東海で1勝1敗の成績を残している。
Q3:東海大翔洋サッカー部の監督は誰?
A3:学校公式の部活動紹介では、太田恒治監督が掲載されている。佐藤駿介ヘッドコーチをはじめ、フィールドコーチ、GKコーチ、トレーナーを含む指導体制が整えられている。
2026年の東海大翔洋サッカー部は、選手権静岡県大会で科学技術高校に8-0、常葉大橘高校に2-1と勝利し、準決勝まで勝ち上がった。攻撃の爆発力だけでなく、接戦をものにする力も見せている。
プリンスリーグ東海では15試合終了時点で6位、勝点24。藤枝東とは今季1勝1敗で、選手権準決勝は実力を測るうえでも大きな一戦となる。
加えて、高校1年生チームの東海ルーキーリーグ1部優勝、岩下雄飛選手のジュビロ磐田入団内定など、育成面でも明るい材料がそろう。
今後の注目は、藤枝東との準決勝でどこまで攻撃力を発揮できるか、そしてプリンスリーグで上位との差を縮められるかだ。トップチームの全国大会への挑戦と、次世代を担う選手たちの成長。その両方が、2026年の東海大翔洋サッカー部を評価する要点になる。
主な確認資料: 学校公式試合記録、静岡第一テレビ大会結果、日本サッカー協会、東海ルーキーリーグ公式サイト、学校法人東海大学の発表。