2026年の全日本バレー男子は、石川祐希、髙橋藍、西田有志ら日本を代表する主力選手に加え、次世代を担う若手選手も加わった新体制でシーズンに臨んだ。日本バレーボール協会(JVA)は2026年4月17日、男子日本代表の登録メンバー37人を発表。ロラン・ティリ監督のもと、2028年ロサンゼルス五輪を見据えたチーム強化が本格化した。
今季はバレーボールネーションズリーグで4位、アジア男子選手権で優勝、アジア競技大会で準優勝という結果を残した。特にアジア選手権の優勝によって、ロサンゼルス五輪の出場権を2年前倒しで獲得したことは、日本男子バレーにとって大きな転換点となった。
【2026年最新】全日本男子バレーの代表メンバー37人は誰?ポジション別一覧

2026年度の男子日本代表は、4月17日にJVAから37人の登録メンバーが発表された。
今回の編成では、2024年パリ五輪を経験した石川祐希や髙橋藍を中心に、西田有志、宮浦健人、大塚達宣ら攻撃力の高い選手が選ばれた。
一方、大学生や高校生も含む若手選手が登録され、代表の世代交代を見据えた選考も特徴となっている。
セッター(S)- 深津英臣
- 関田誠大
- 河東祐大(初選出)
- 永露元稀
- 下川諒
セッターは攻撃の組み立てを担う司令塔だ。
深津英臣や関田誠大といった経験豊富な選手に加え、初選出の河東祐大が加わったことで、トスワークや攻撃パターンの選択肢が広がった。
オポジット(OP)- 西田有志
- 宮浦健人
- 西山大翔
- 高橋慶帆
- 山田大貴(アウトサイドヒッター兼任)
オポジットはセッターの対角に位置し、強力なスパイクで得点を狙うポジション。
西田有志と宮浦健人は、日本の得点力を支える重要な存在だ。高橋慶帆や西山大翔ら若手にも競争の機会が与えられている。
アウトサイドヒッター(OH)- 大塚達宣
- 新井雄大
- 富田将馬
- 髙橋藍
- 石川祐希
- 甲斐優斗
- デ・アルマス・アライン(初選出)
- 後藤陸翔
- 工藤有史
- 川野琢磨
- 一ノ瀬漣(初選出)
アウトサイドヒッターは、攻撃だけでなくレシーブでもチームを支えるポジション。
石川祐希と髙橋藍は世界のトップレベルで経験を積んできた中心選手だ。大塚達宣や甲斐優斗も含め、攻守のバランスを考えた選手層が整っている。
ミドルブロッカー(MB)- 小野寺太志
- 山内晶大
- 髙橋健太郎
- 村山豪
- 西本圭吾
- エバデダン ラリー
- 麻野堅斗
- 三輪大将
- 西川馨太郎
- 佐藤駿一郎
- 伊藤吏玖
ミドルブロッカーは、ネット際のブロックと速攻を担当する。
身長の高い選手が多く、相手の攻撃を封じるだけでなく、クイック攻撃によって相手ブロックを分散させる役割も担う。
なお、佐藤駿一郎は4月発表時の登録メンバーに含まれていたが、5月28日に登録抹消となった。
リベロ(L)- 小川智大
- 備一真
- 山本智大
- 武田大周(初選出)
- 高橋和幸
リベロは守備専門のポジションで、サーブレシーブやディグを担当する。
山本智大や小川智大ら実績ある選手に加え、初選出の武田大周が登録された。守備力の底上げと次世代の育成を両立させる構成だ。
初選出4人の顔ぶれ2026年度の新戦力として注目されたのは次の4人だ。
| 選手 | ポジション | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 河東祐大 | セッター | 新たな司令塔候補 |
| デ・アルマス・アライン | アウトサイドヒッター | 国籍変更後の代表活動に注目 |
| 武田大周 | リベロ | 守備陣の新戦力 |
| 一ノ瀬漣 | アウトサイドヒッター | 鎮西高校の高校生選手 |
特に一ノ瀬漣は、当時17歳の高校3年生で、登録メンバーに入った唯一の高校生として話題になった。
若手の選出は単なる話題づくりではない。2028年のロサンゼルス五輪、その先の2030年代を見据えた選手育成という意味も持つ。
【注目選手3人】石川祐希・髙橋藍・西田有志の最新情報
2026年の男子日本代表を語るうえで欠かせないのが、石川祐希、髙橋藍、西田有志の3人だ。
それぞれ異なる強みを持ち、チームの攻撃力や精神的な安定感を支えている。
石川祐希:日本代表の主将としてチームを牽引石川祐希はアウトサイドヒッターとして活躍する日本代表の主将。
1995年生まれで、2026年度の登録メンバーでは引き続きチームの中心を担った。
石川の強みは、単純なスパイクの決定力だけではない。相手ブロックの位置を見極めた打ち分け、レシーブ、サーブ、試合の流れを読む判断力など、総合的な能力にある。
2026年のアジア男子選手権でも主力としてプレーし、日本の優勝と五輪出場権獲得に貢献した。
髙橋藍:攻守を両立するアウトサイドヒッター髙橋藍は2001年生まれのアウトサイドヒッター。
高い身体能力と安定したレシーブ、攻撃の幅広さを持ち、石川とともに日本のサイド攻撃を支える存在だ。
2026年も日本代表の主要大会に出場し、VNLやアジア選手権で中心選手の一人として起用された。
海外クラブでの経験もあり、世界トップレベルの選手と対戦する機会を通じて技術を磨いている。
特に注目したいのは、攻撃と守備を高い水準で両立できる点だ。相手の強いサーブを受けながら、自ら得点にも絡めることが日本の戦術に幅を持たせている。
西田有志:得点力を担うオポジット西田有志は2000年生まれのオポジット。
強烈なジャンプサーブとパワフルなスパイクが持ち味で、攻撃面で大きな存在感を発揮する。
2025年は代表活動を休止していたが、2026年度は登録メンバーに復帰。大阪ブルテオン所属の選手として国内リーグでも経験を重ねている。
オポジットは攻撃の決定力が特に求められるポジションであり、西田の存在は日本の得点力を考えるうえで重要だ。
2026年は宮浦健人らとのポジション争いも見どころとなった。
3人の役割を比較| 選手 | ポジション | チーム内の役割 | 強み |
|---|---|---|---|
| 石川祐希 | OH | 主将・攻守の中心 | 総合力と判断力 |
| 髙橋藍 | OH | 攻守の主力 | レシーブと攻撃の両立 |
| 西田有志 | OP | 得点源 | スパイクとサーブ |
この3人は単純に得点数だけで比較できない。石川と髙橋は攻守のバランス、西田は攻撃の決定力という異なる役割を担う。
日本代表が強豪国と対戦するとき、3人の能力をどう組み合わせるかが戦術面の要点となる。
【代表選考の経緯】ロラン・ティリ監督が37人を登録した理由
2026年度の男子日本代表は、ロラン・ティリ監督が指揮を執る体制で編成された。
JVAの4月17日の公式発表によると、今回の登録メンバーには初選出4人を含む37人が選ばれた。
この人数は、単一大会に出場する最終メンバーの人数ではない。複数の大会や合宿を通じて選手を選抜するための登録枠として理解する必要がある。
37人の登録と大会別メンバーは違う代表登録37人の全員が、すべての国際大会に出場するわけではない。
JVAは2026年度の活動でAチームとBチームを編成し、それぞれに合宿や国際試合の機会を設けた。
主力選手が国際大会で経験を積む一方、若手には試合経験を与える。こうした二段階の強化は、短期的な勝利と長期的な選手育成を両立させる狙いがある。
代表選考で注目された4つのポイント1.国際経験と実績
石川、髙橋、西田ら、世界の強豪と対戦してきた選手を軸にする。
2.ポジションごとの競争
セッターやオポジットなど、複数の選手を登録し、コンディションや戦術に応じた選択肢を確保する。
3.若手選手の発掘
河東、武田、アライン、一ノ瀬らの新戦力を加え、将来の代表候補を育成する。
4.2028年五輪を見据えた長期計画
2026年の大会結果だけではなく、ロサンゼルス五輪でメダルを狙えるチームを構築することが重要なテーマとなった。
なお、選考の具体的な評価点や選手ごとの選考理由がすべて公表されたわけではない。登録メンバーの顔ぶれと大会での起用実績を分けて見ることが大切だ。
2026年の男子日本代表は、6月から10月にかけて主要国際大会を戦った。
11月6日時点では、今季の主要大会はすべて終了している。
バレーボールネーションズリーグ2026VNLは世界の強豪国が参加する国際大会だ。
2026年の日本は次の日程で予選ラウンドとファイナルラウンドを戦った。
- 第1週:6月10日~14日、中国・臨沂
- 第2週:6月24日~28日、フランス・オルレアン
- 第3週:7月15日~19日、大阪・Asueアリーナ大阪
- ファイナルラウンド:7月29日~8月2日、中国・寧波北侖
日本は予選ラウンドを経てファイナルラウンドに進出。
準決勝ではアメリカにセットカウント2-3で敗れ、3位決定戦でもスロベニアに1-3で敗れた。
最終順位は4位だった。
ただし、今季のVNLで特筆すべきなのは、ティリ監督がシーズン総括で振り返った13連勝という記録だ。
日本はこの連勝によって自信を深めるとともに、強豪国との試合を通じて課題も把握した。
アジア男子バレーボール選手権20269月4日から13日まで、福岡県北九州市で開催されたアジア男子選手権。
日本は大会を通じて安定した戦いを見せ、決勝ではイランをストレートで下した。
決勝結果は以下の通り。
- 第1セット:25-21
- 第2セット:26-24
- 第3セット:25-23
- 最終結果:日本3-0イラン
日本はアジア王者に輝いた。
この優勝によって、2028年ロサンゼルス五輪の出場権を獲得。2年前倒しで五輪への切符を手にした。
JVAの公式発表や日本オリンピック委員会の報道でも、アジア選手権優勝による五輪出場権獲得が確認されている。
アジア競技大会2026 愛知・名古屋9月27日から10月3日まで開催された第20回アジア競技大会。
日本は若手を中心とした編成で大会に臨み、準決勝では中国を破って決勝に進出した。
決勝の相手はイラン。
10月3日の試合では、次のスコアで敗れた。
- 第1セット:日本26-28イラン
- 第2セット:日本25-19イラン
- 第3セット:日本21-25イラン
- 第4セット:日本24-26イラン
- 最終結果:日本1-3イラン
日本は銀メダルを獲得した。
優勝には届かなかったものの、若手中心のチームが中国を破って決勝に進んだことは、次世代の戦力を確認するうえで大きな収穫となった。
2026年主要大会の結果一覧| 大会 | 開催期間 | 日本の結果 | 主な成果 |
|---|---|---|---|
| VNL2026 | 6月10日~8月2日 | 4位 | 13連勝を記録 |
| アジア選手権 | 9月4日~13日 | 優勝 | LA2028五輪出場権獲得 |
| アジア競技大会 | 9月27日~10月3日 | 準優勝 | 若手中心の編成で銀メダル |
この3大会の結果を比較すると、2026年の日本代表は世界大会で上位を狙える実力を示しながら、アジアの大会では確実に成果を残したことが分かる。
【ロラン・ティリ監督の戦略】2026年日本代表の強さと残された課題
2026年の男子日本代表を分析するうえで欠かせないのが、ロラン・ティリ監督のチーム運営だ。
JVAが10月20日に公表したシーズン総括では、ティリ監督が今季の成果と今後の改善点について説明した。
監督は冒頭、次のように振り返っている。
「この夏の男子日本代表チームの成績は大いに誇れるものだ」
その理由として、アジア選手権優勝、VNLでの13連勝、アジア競技大会での銀メダル、AチームとBチーム間の選手交流を挙げた。
AチームとBチームを分けた強化の意味今季の特徴は、若手選手に実戦経験を与えるためのチーム編成だった。
アジア選手権で五輪出場権を確保した後、アジア競技大会では若手を中心としたチームを編成。
数人のリーダー的な選手が若手を支える構成で、国際大会の経験を積ませる機会を作った。
これは、単にベテランと若手を分けるという発想ではない。
国際大会のプレッシャーを経験しながら、将来の代表を担う選手を育成するという長期的な強化策だ。
ティリ監督が指摘した課題一方で、監督は改善点も具体的に挙げている。
特にアジア選手権では、守備から攻撃に切り替える場面でのアタックや、相手の速いコンビネーションへの対応に課題があったと説明した。
また、大事な試合で生じる精神的なプレッシャーへの対応も強化すべき点として挙げている。
こうした課題は、2028年五輪でメダルを狙うためには避けて通れない。
アジアで勝つことと、アメリカ、イタリア、ポーランドなど世界のトップチームを倒すことは、求められる能力が異なるからだ。
2026年の成果を土台に、2027年のVNLやワールドカップでさらに競争力を高められるかが注目される。
【歴代日本代表との比較】男子バレーはどのように進化してきた?
日本男子バレーには、世界の頂点に立った時代がある。
日本バレーボール協会の歴代記録を見ると、男子代表は1964年東京五輪で銅メダル、1968年メキシコ五輪で銀メダル、1972年ミュンヘン五輪で金メダルを獲得している。
特に1972年の金メダルは、日本男子バレーの歴史を象徴する実績だ。
その後は国際競争が激しくなり、オリンピックでのメダル獲得から遠ざかった。
2020年東京五輪と2024年パリ五輪では、いずれも最終順位は7位だった。
2024年パリ五輪では石川祐希、西田有志、髙橋藍らが代表入りし、準々決勝でイタリアと対戦。フルセットの末に敗れた。
歴代の主な転換点| 年 | 大会・出来事 | 日本男子代表の結果 |
|---|---|---|
| 1964年 | 東京五輪 | 銅メダル |
| 1968年 | メキシコ五輪 | 銀メダル |
| 1972年 | ミュンヘン五輪 | 金メダル |
| 2020年 | 東京五輪 | 7位 |
| 2024年 | パリ五輪 | 7位 |
| 2026年 | アジア選手権 | 優勝・LA五輪出場権獲得 |
2026年のアジア選手権優勝は、単なる地域大会のタイトルではない。
日本が2028年五輪への出場を確定させたことで、残りの強化期間を世界の強豪に勝つための準備に集中できるようになった。
1972年以来となる男子五輪メダル獲得という歴史的な目標に向けて、2026年は重要な一歩を踏み出したシーズンだった。
【全日本バレー男子に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の男子日本代表メンバーは何人ですか?
A1:2026年4月17日に日本バレーボール協会が発表した当初の登録メンバーは37人です。ただし、佐藤駿一郎は5月28日に登録抹消となっており、登録メンバーと大会別の出場選手は異なります。
Q2:2026年の男子日本代表の主将は誰ですか?
A2:石川祐希です。2026年度も主将としてチームを牽引しました。
Q3:髙橋藍と西田有志は2026年の代表に選ばれましたか?
A3:はい。髙橋藍はアウトサイドヒッター、西田有志はオポジットとして登録されました。
Q4:2026年の男子バレー日本代表の監督は誰ですか?
A4:フランス出身のロラン・ティリ監督です。2026年はAチームとBチームを活用した選手強化を進めました。
Q5:2026年のネーションズリーグで日本は何位でしたか?
A5:4位です。準決勝でアメリカに敗れ、3位決定戦でもスロベニアに敗れました。
Q6:日本男子代表は2028年ロサンゼルス五輪に出場できますか?
A6:はい。2026年9月のアジア男子選手権で優勝し、ロサンゼルス五輪の出場権を獲得しました。
Q7:2026年のアジア競技大会で日本は優勝しましたか?
A7:優勝ではなく準優勝です。10月3日の決勝でイランに1-3で敗れ、銀メダルを獲得しました。
Q8:男子バレーのポジションにはどんな種類がありますか?
A8:主にセッター、オポジット、アウトサイドヒッター、ミドルブロッカー、リベロの5種類があります。攻撃を組み立てるセッター、得点を狙うオポジット、攻守を担うアウトサイドヒッター、ブロックと速攻を担当するミドルブロッカー、守備専門のリベロという役割分担です。
2026年の全日本バレー男子は、石川祐希や髙橋藍、西田有志ら経験豊富な選手を軸に、若手の発掘と育成を同時に進めたシーズンだった。
主要大会の結果を振り返ると、VNL4位、アジア選手権優勝、アジア競技大会準優勝という実績を残している。
何より大きいのは、アジア選手権での優勝によってロサンゼルス2028五輪の出場権を早期に確保したことだ。
一方、世界の強豪と対戦したVNLでは準決勝と3位決定戦で敗れ、アジア競技大会でもイランに敗れた。日本が世界の頂点を目指すためには、攻守の切り替え、速いコンビネーションへの対応、重要な試合での精神的な強さをさらに磨く必要がある。
今後の注目要点は、石川祐希ら中心選手の安定した活躍に加え、一ノ瀬漣や甲斐優斗ら次世代の選手がどこまで成長するかだ。
2026年は五輪への切符をつかんだ年。2027年から2028年にかけて、日本男子バレーが世界の強豪を相手にどこまで勝ち切れるチームへ進化するかが最大の焦点となる。
主な事実確認資料: 日本バレーボール協会の2026年度登録発表・大会公式記録・10月20日のシーズン総括、日本オリンピック委員会の発表、月刊バレーボールの選手一覧。