最終公演の演出で特に印象的だったのは、オープニングとエンディングが、嵐の活動休止から活動終了までの時間をつなぐ構成になっていたことです。
オープニングは「Løve Rainbow」ライブ冒頭、スクリーンには活動休止となった日付「2020.12.31」が映し出されました。その日付から時間が進み、現在へとつながる演出の後、5人が巨大なボックス型ステージに登場します。
青空と虹を背負った5人が最初に披露したのが「Løve Rainbow」でした。
2020年末の活動休止から約5年。ファンの前に再び5人で立つという意味を、オープニングの映像と選曲の両方で表現した演出です。松本潤の「嵐が帰ってきたぞ!」という呼びかけに、東京ドームの観客が応えました。
その後は「言葉より大切なもの」「Lucky Man」「Troublemaker」と続き、序盤から観客とのコール&レスポンスを交えたステージが展開されました。
最後の曲は新曲「Five」33曲目に披露された「Five」は、嵐にとって約5年ぶりとなる新曲です。2026年3月4日にデジタル配信が始まり、活動終了を迎えるツアーのラストソングとして位置づけられました。
歌詞には、長い時間をともに過ごした仲間やファンへの感謝、これまでの記憶を大切にする思いが込められています。
最後のサビで歌われた「心からありがとう言えたこと 忘れないでいよう」というメッセージは、26年半の活動を締めくくる言葉として強く響きました。曲の終わりにはキャノン砲が放たれ、5人は互いに抱き合い、円陣を組んでファンに感謝を伝えました。
嵐のラストライブにアンコールはあった?結論からいえば、最終公演には追加のアンコール曲はありませんでした。
通常のライブであれば、本編終了後に観客のアンコールを受けてメンバーが再登場する形式もあります。しかし、「We are ARASHI」最終公演は、最後の挨拶を経て「Five」を披露する流れが終着点となりました。
「Five」の終了後には、5人が抱き合い、円陣を組み、何度も「ありがとう」「バイバイ」と客席に伝えています。その後、ステージを離れ、スクリーンにツアータイトルと5人の名前が映し出されて終演しました。
アンコール曲を追加しなかったことは、単に曲数を抑えたということではなく、「Five」を最後の一曲として届ける演出上の区切りとして受け止められます。
【最後の挨拶】松本潤・二宮和也・相葉雅紀・大野智・櫻井翔が伝えた言葉

セットリストと同じくらい注目を集めたのが、5人それぞれの最後の挨拶です。
JOYSOUND音楽ニュースが掲載した最終公演のレポートでは、メンバーが活動休止から再集結までの時間を振り返り、ファン、スタッフ、そして互いへの感謝を伝えた様子が詳しく紹介されています。
松本潤:26年半をともに過ごした幸せ松本潤は、2020年の活動休止時に新型コロナウイルスの影響でファンに直接「ありがとう」を伝えられなかったことを振り返りました。
その後、時間はかかったものの、再びファンと会い、感謝を届ける機会を実現できたことへの喜びを語っています。
また、メンバー4人やスタッフ、ファンとともに歩んだ26年半を幸せな時間だったと振り返り、支えてくれた人々への感謝を伝えました。
二宮和也:自分自身の約30年間にも区切り二宮和也は、1996年6月にジャニーズ事務所のオーディションを受けたことから、芸能活動を振り返りました。
最終公演でしかできないこととして、自身の約30年間のジャニーズ人生に区切りをつけるという思いを語った点が印象的です。
嵐としての活動だけでなく、自身が歩んできた芸能人生の節目としても、この日を捉えていたことが伝わる挨拶でした。
相葉雅紀:ファンが見せてくれた景色への感謝相葉雅紀は、1999年に「世界中に嵐を巻き起こしたい」という思いから始まったグループの歩みを振り返りました。
その夢を実現できたのは、ファン一人ひとりが支えてくれたからだと感謝を伝えています。
加えて、活動休止中に5人で話し合ってきたことは間違いではなかったと確信したこと、嵐が自分の人生のすべてだったことも語りました。
大野智:5人で嵐を守り切れたことリーダーの大野智は、長年応援してくれたファンへの感謝と、メンバー4人への思いを伝えました。
特に印象的だったのは、5人で活動を続けてこられたことへの言葉です。
「みんなで作った嵐を26年間、守り切れて本当によかった」
リーダーとしてメンバーに支えられてきたことを振り返り、活動終了後も、5人とファンが作り上げた嵐は生き続けるという思いを語りました。
櫻井翔:「僕たちは嵐です」最後に挨拶した櫻井翔は、2019年に語った「嵐を宝箱に閉じ込めたい」という思いを振り返りました。
2020年12月31日に活動休止を迎えた際は、コロナ禍で無観客のライブとなり、ファンと直接会うことができませんでした。
しかし、今回のツアーでは5人がそれぞれの鍵を持ち寄り、ファンのペンライトが広がる景色とともに、その宝箱を開けられたと表現しています。
「僕たちが、嵐でした。いや、僕たちは…嵐です。」
過去形で終わらせるのではなく、現在形に言い直したところに、櫻井の思いが表れていました。最後には5人の名前を挙げ、26年半の感謝を伝えています。
5人の挨拶は、それぞれ異なる人生や立場から嵐を振り返りながらも、ファンとともに歩んできた時間を大切にするという点で重なっていました。
【活動終了の経緯と歴代ライブ比較】「We are ARASHI」が最後に届けたもの
今回のラストライブを理解するには、2020年の活動休止から2025年の活動終了発表、そして2026年の最終ツアーまでの流れを振り返る必要があります。
嵐の活動休止から2026年の活動終了まで
2019年1月:活動休止を発表
2020年12月31日をもってグループ活動を休止することを発表。ファンに向けて、今後の活動について説明しました。
2020年12月31日:活動休止
生配信ライブ「This is 嵐 LIVE 2020.12.31.」を開催。コロナ禍により、ファンと直接会う形での最後のステージにはできませんでした。
2025年5月6日:活動再開と最後のツアーを発表
5人で話し合いを重ねた結果、ファンに直接感謝を伝えるためにコンサートツアーを開催し、そのツアーをもってグループ活動を終了すると発表しました。
2025年11月:全15公演の日程を発表
「ARASHI LIVE TOUR 2026『We are ARASHI』」として、5大ドームで開催することが明らかになりました。
2026年3月13日:ラストツアー開幕
北海道・大和ハウス プレミストドームからスタートしました。
2026年5月31日:東京ドームで最終公演
全33曲を披露し、グループとしての活動を終了しました。
この経緯は、2025年5月の嵐の発表を報じたオリコンニュースと、ツアー日程を報じたTBS NEWS DIG、最終公演を伝えたJOYSOUND音楽ニュースなどで確認できます。
なぜ嵐は最後のツアーを開催したのか2025年5月の活動終了発表では、メンバー5人が約1年半前から再び嵐として活動することについて話し合っていたと説明されています。
それぞれの環境が変わる中で、再びグループとして活動するかどうかを決めるのは簡単ではありませんでした。それでも、5人が出した答えは、ファンに直接感謝を伝え、直接パフォーマンスを見てもらう機会を作ることでした。
活動を再開した後、再び休止に入るという形は考えられなかったことも、発表の中で説明されています。
つまり、今回のツアーは単なる復活ライブではありません。2020年に直接届けられなかった感謝を、5人そろってファンに伝えるための最後のコンサートだったのです。
「This is 嵐」と「We are ARASHI」の違い歴代ライブのセットリストを比較する際、特に重要なのが2020年末の「This is 嵐 LIVE 2020.12.31.」との関係です。
2020年のライブは活動休止前のステージであり、コロナ禍によって無観客での生配信という形になりました。一方、2026年の「We are ARASHI」は、5人がファンの前に戻り、直接感謝を伝えることを中心に据えた公演です。
両者をつなぐ象徴が「We are ARASHI」という言葉です。2020年末のライブで示された嵐としての思いが、2026年には実際にファンと向き合うコンサートとして実現しました。
また、2026年のセットリストは400曲以上ある嵐のレパートリーから33曲を厳選。代表曲だけでなく、メンバー選曲や「スケッチ」のような思い出深い楽曲も取り入れています。
歴代ライブとの比較で見ると、今回は単に過去の人気曲を並べたベスト盤的な公演ではなく、嵐というグループの歴史を5人自身の視点から振り返る構成だったことが特徴です。
【プロの結論】33曲の並びが示した嵐の最後のメッセージ今回のセットリストを音楽的・演出的に読み解くと、3つの段階に分けられます。
第一段階は「Løve Rainbow」から始まる再会です。活動休止の日付から時間が動き出す演出とともに、5人がステージに戻ってきました。
第二段階は、メンバー選曲を通じた個人の記憶と、代表曲を通じたグループの歴史の共有です。ファンがそれぞれの時代に出会った楽曲を重ねることで、26年半という時間を振り返る構造になっています。
第三段階は「A・RA・SHI」から「Five」への流れです。デビュー曲で原点に戻り、最後は5人の現在の思いを込めた新曲で締めくくる。過去を懐かしむだけではなく、最後まで5人で嵐を表現しきるという選択が感じられます。
特に重要なのは、最後の曲が過去の大ヒット曲ではなく、新曲「Five」だったことです。26年半の歴史を振り返りながらも、最後に届けたのは、当時の嵐ではなく2026年の5人が歌う新しいメッセージでした。
【ライブDVD・Blu-ray】「We are ARASHI」の映像作品は2026年11月3日発売
東京ドーム最終公演の映像は、嵐のデビュー記念日である2026年11月3日に、ライブBlu-ray・DVDとして発売されました。
Storm Labels公式商品情報によると、収録されているのは2026年5月31日の東京ドーム・ツアーファイナルです。通常盤とファンクラブ会員限定盤が用意されています。
通常盤
- Blu-ray:1枚組
- DVD:2枚組
- 価格:各5,500円(税込)
- ライブ本編:約205分
- 24ページのライブフォトブックレット付き
ファンクラブ会員限定盤
- Blu-ray:3枚組
- DVD:5枚組
- 価格:8,000円(税込)
- 72ページのライブフォトブックレット付き
- 「ARASHI Behind the scenes 2025-2026」収録
- メンバーの誕生日回「嵐 Movie」5本収録
- 「ARASHI Commentary」収録
ファンクラブ限定盤には、2025年5月の活動再開発表から最終公演までの様子を記録したメイキング映像も収録されています。ライブ本編だけでなく、5人が最後のツアーに向けて歩んできた過程を振り返れる内容です。
通常盤はファンクラブ会員以外も購入できます。ただし、公式案内ではファミクラストア オンライン限定商品とされ、一般の音楽ソフト取扱店や一般ECサイトでは販売されていません。通常盤の購入申し込み期間は2027年3月31日までと案内されています。
【嵐のラストライブセットリスト】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:嵐のラストライブは全部で何曲でしたか?
A1:2026年5月31日の東京ドーム最終公演では、全33曲が披露されました。「Løve Rainbow」で始まり、「Five」で終了しています。
Q2:嵐のラストライブにアンコールはありましたか?
A2:追加のアンコール曲はありませんでした。最後の挨拶の後に新曲「Five」を披露し、そのまま終演を迎えました。
Q3:We are ARASHIでは公演ごとにセットリストが変わりましたか?
A3:公演別の参加記録を照合すると、基本的に全15公演で同じ33曲の構成だったとされています。日替わり曲や最終公演限定のアンコール曲は確認されていません。
Q4:ラストライブの最後の曲は何ですか?
A4:嵐の新曲「Five」です。約5年ぶりの新曲として2026年3月4日に配信され、5月31日の最終公演で33曲目に披露されました。
Q5:メンバーが選んだ曲は何曲ありますか?
A5:5人がそれぞれ2曲ずつ選んだ合計10曲です。大野智は「サヨナラのあとで」「つなぐ」、櫻井翔は「CARNIVAL NIGHT part2」「スケッチ」、相葉雅紀は「Yes? No?」「僕が僕のすべて」、二宮和也は「Whenever You Call」「P・A・R・A・D・O・X」、松本潤は「Oh Yeah!」「ハダシの未来」を選びました。
Q6:嵐のラストライブDVDはいつ発売されましたか?
A6:2026年11月3日にBlu-ray・DVDが発売されました。通常盤はファンクラブ会員以外も購入できます。映像は5月31日の東京ドーム最終公演を収録しています。
嵐の最後のツアー「We are ARASHI」は、2026年5月31日の東京ドーム最終公演をもって完結しました。
全33曲のセットリストは、「Løve Rainbow」で再会を告げ、「言葉より大切なもの」「Love so sweet」「A・RA・SHI」などの代表曲で歴史を振り返り、最後は新曲「Five」で締めくくる構成でした。
5人それぞれが選んだ10曲には、メンバー自身の音楽的なこだわりや思い出が反映されています。そして最後の挨拶では、ファンへの感謝だけでなく、5人で嵐を守り続けてきたことへの誇りも伝えられました。
アンコールを追加せず、「Five」を最後の一曲として届けたことも、この公演を象徴する出来事です。
2026年11月3日に発売されたライブBlu-ray・DVDによって、東京ドームでの最終公演は映像作品として残されました。嵐としての活動は終了しましたが、33曲の音楽と5人が残した言葉は、これからも新しい世代へと受け継がれていきます。