活動終了の発表後、SHISHAMOは最後の全国ツアーとして、「SHISHAMO ファイナルツアー2026 さよならボヤージュ!!!」の開催を発表した。
2025年10月27日に公式発表されたツアーは、2026年2月11日の神奈川公演を皮切りに、全国17カ所18公演を予定したものだった。
最後の全国ホールツアーという位置づけで、各地のファンに直接演奏を届ける機会となった。
宮崎朝子の体調不良で一部公演が中止に一方、ツアーは当初の予定どおりには進まなかった。
2026年2月20日、公式サイトは宮崎朝子の体調不良を理由に、奈良・広島・香川・福岡の4公演について開催見合わせを発表した。
さらに3月4日には、宮崎の体調が回復せず、一定期間の休養が必要と判断したことから、3月の6公演も中止すると発表した。先に見合わせていた4公演についても、振替日程の調整がつかず中止となった。
このとき、宮崎本人もファンに向けてコメントを発表している。
「また元気な姿でみんなの前に立てるよう、今は少しだけ休ませていただけたらと思います。」
中止となった公演では、2月11日にカルッツかわさきで開催されたツアー初日の映像を上映する企画も実施された。単純な公演中止にとどめず、予定していた会場でファンにライブの雰囲気を届けようとする対応だった。
4月4日からツアーを再開2026年4月1日、SHISHAMOは4月4日の群馬・高崎芸術劇場公演からツアーを再開すると発表した。
その後の予定には、新潟、熊本、兵庫、大阪などの公演が組まれ、4月19日の大阪・オリックス劇場公演まで日程が掲載されていた。
ここで注意したいのは、2025年の活動終了発表に登場した吉川美冴貴の体調不良と、2026年のツアー中止につながった宮崎朝子の体調不良は、別々の出来事だということだ。
どちらもメンバーの健康に関する話題ではあるが、これらを一つの解散理由としてまとめるのは正確ではない。
活動終了の決断そのものは、2024年からの話し合いを経て進められていた。
【2026年6月のラストライブ】地元・川崎の等々力でSHISHAMOが完結

SHISHAMOの活動終了を象徴する舞台となったのが、2026年6月13日・14日に開催された「SHISHAMO THE FINAL!!! ~Thanks for everything~」だ。
会場は、神奈川県川崎市のUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)。
2日間にわたる最後のワンマンライブは、1日目と2日目で異なるテーマが設定された。
1日目は「THANKS DAY」初日は「THANKS DAY」。
これまでSHISHAMOを応援してきたファンや関係者への感謝を込めた公演となった。
公式のBlu-ray収録情報によると、この日だけに演奏された楽曲は以下の8曲。
- 君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!
- 笑顔のおまじない
- ひっちゃかめっちゃか
- 君の大事にしてるもの
- かわいい
- 花
- 熱帯夜
- ねぇ、
2日間でできるだけ多くの楽曲を届けるという構成で、最後のライブならではのセットリストが組まれた。
2日目は「GOODBYE DAY」。本当のラストステージ2日目は「GOODBYE DAY」。
この日がSHISHAMOとしての最後のライブとなった。
ライブを主催したディスクガレージの公式レポートによると、開演前には宮崎朝子と松岡彩が自転車で多摩川周辺を走る映像が流れ、2人が会場に登場すると観客から大きな歓声が上がった。
加えて、観客が赤と白の紙を掲げ、会場全体でSHISHAMOのロゴを作り出す演出も行われた。
地元・川崎との結びつきを感じさせる、印象的なスタートだった。
この日のセットリストには、代表曲「君と夏フェス」「明日も」をはじめ、これまでの活動を彩ってきた楽曲が並んだ。
公式Blu-rayの収録情報では、GOODBYE DAYの全25曲がノーカット収録されることも発表されている。
なぜ最後の場所が等々力だったのか今回の会場選びには、SHISHAMOと川崎の深い関係が表れている。
SHISHAMOは川崎総合科学高等学校の軽音楽部で結成されたバンドだ。
2017年から川崎市市民文化大使を務め、2022年からは「かわさきスペシャルサポーター」としても活動してきた。
代表曲「明日も」のミュージックビデオは等々力陸上競技場で撮影され、川崎フロンターレの応援チャントにも起用されている。
実は、このスタジアムでのワンマンライブは過去にも計画されていた。
- 2018年: 台風接近による警報発令で開催中止。
- 2020年: 新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催中止。
- 2026年: 3度目の計画で、ついに開催が実現。
つまり、2026年の等々力公演は、単なる最後のライブ会場ではなかった。
過去2回かなわなかった地元スタジアムでの公演を、活動終了という節目に実現させた舞台でもあった。
川崎で始まったバンドの歴史を、川崎のスタジアムで締めくくる。この選択は、SHISHAMOの活動を振り返るうえで非常に象徴的なものだ。
【SHISHAMO活動終了後の現在】2026年11月の最新情報
2026年11月6日時点
活動終了後のSHISHAMOは、ライブ活動を終えた一方、過去の音楽や最後のステージを記録する企画を展開している。
現在の動きを知るうえで注目したいのは、メンバー別の選曲アルバム、ラストライブのBlu-ray、14年間のインタビューをまとめた書籍の3つだ。
① メンバー別選曲アルバム『SHISHAMOでした!!!』
2026年2月11日発売
宮崎盤・松岡盤・吉川盤の3枚で構成されたメンバーセレクトアルバム。各メンバーが選んだ楽曲を通じて、それぞれの音楽的な視点を楽しめる作品となっている。
3人がそれぞれ選曲を担当している点は、SHISHAMOの歴史を個々の視点から振り返る意味でも興味深い。
② ラストライブBlu-rayは11月13日発売
SHISHAMO THE FINAL!!! ~Thanks for everything~
Blu-ray Disc 2枚組・税込8,800円
6月14日のGOODBYE DAY全25曲、6月13日のTHANKS DAY限定8曲、さらに最終公演の舞台裏を収録。
特に注目したいのは、ライブ本編だけではなく、ドキュメンタリー映像「SHISHAMOの、裏側」THE FINAL!!! が収録されることだ。
活動終了を発表した2025年9月のZepp Hanedaでのワンマンライブから、最後の全国ツアー、ラストライブのリハーサル、ライブ終了後の様子までが収録される。
2026年11月6日には、このドキュメンタリーのダイジェスト映像も公式YouTubeで公開された。
③ 14年間のインタビューをまとめた書籍も発売へ
あの日、SHISHAMOに恋をした -SHISHAMO ALL-TIME INTERVIEW BOOK-
240ページ・税込3,300円
雑誌『MUSICA』に掲載されたインタビューをまとめた書籍。3人それぞれの未公開ラストインタビューも収録。
当初は2026年11月13日の発売予定だったが、11月6日の公式発表で編集進行上の理由から1週間延期され、11月20日発売に変更された。
2012年秋の高校生時代の初インタビューから、活動終了後の最後のインタビューまでを収める内容となっている。
この書籍は、バンドの歩みをメンバー自身の言葉で振り返る資料としても価値がある。
メンバー3人は現在どうしている?気になるのは、宮崎朝子、松岡彩、吉川美冴貴がそれぞれ今後どのような活動をするのかという点だ。
2026年11月6日時点で、公式発表から確認できるのは、SHISHAMOとしてのラストライブを終え、関連作品のリリースや記録企画が進められていることだ。
一方、3人それぞれのソロデビュー、別バンドへの加入、芸能活動の継続方針などについて、具体的な進路が一律に発表されているわけではない。
また、再結成についても具体的な公式発表は確認できない。
SHISHAMOの公式ライブ情報では、今後のライブ予定は掲載されていない。
したがって、現段階では「3人がそれぞれ別の道を歩み始めた」と断定するよりも、SHISHAMOとしての活動は終了し、個人の今後については公式発表を待つ段階と理解するのが正確だ。
【誤解を解消】SHISHAMOの解散理由について知っておきたい3つのポイント
活動終了のニュースは、短い見出しやSNSでの情報共有によって、実際の公式発表とは異なる形で伝わることもある。
特に間違えやすいポイントを整理しておこう。
誤解1:松岡彩が脱退したため解散した?公式発表では、松岡彩から将来についての話があったことは説明されている。
しかし、それを単純な脱退発表として扱うことはできない。メンバー3人が話し合い、バンド全体として完結を選んだというのが公式説明だ。
誤解2:メンバーの体調不良だけが活動終了の原因?吉川美冴貴の体調不良は2025年の発表で言及されている。
また、2026年には宮崎朝子の療養によってファイナルツアーの一部公演が中止となった。
しかし、活動終了の決断は2024年初夏からの話し合いを経たもの。体調不良だけを理由とする説明は、公式メッセージの内容とは一致しない。
誤解3:活動終了したので楽曲や映像も見られなくなる?これは誤りだ。
2026年11月にはラストライブのBlu-rayが発売予定であり、メンバー別選曲アルバムもすでに発売されている。
ライブ活動が終わっても、過去の楽曲や映像、インタビューなどを通じてSHISHAMOの音楽に触れることはできる。
【SHISHAMOの解散に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:SHISHAMOが活動終了を発表したのはいつ?
2025年9月27日。2026年6月13日・14日に川崎のUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで開催するライブを最後に、活動を終了すると公式発表した。
Q2:SHISHAMOの解散理由は松岡彩の脱退?
公式発表によると、2024年初夏に松岡彩から将来についての話があり、それをきっかけに3人でバンドの方向性を話し合った。単純な松岡の脱退による解散という説明ではない。
Q3:SHISHAMOは2026年6月に本当に解散した?
6月13日・14日の「SHISHAMO THE FINAL!!! ~Thanks for everything~」を開催し、14日のGOODBYE DAYを最後に活動を終了した。公式の表現は「解散」ではなく「活動終了」である。
Q4:SHISHAMOは再結成する予定がある?
2026年11月6日時点で、再結成についての具体的な公式発表は確認できない。今後については公式情報を待つ必要がある。
Q5:SHISHAMOの最後のライブを映像で見られる?
見られる。2026年11月13日に2枚組Blu-rayが発売予定で、6月14日のGOODBYE DAY全25曲、6月13日のTHANKS DAY限定8曲、舞台裏のドキュメンタリーが収録される。
SHISHAMOの活動終了は、突然のメンバー脱退や一時的なトラブルだけで説明できる出来事ではなかった。
2024年初夏、松岡彩からの話し合いをきっかけに、宮崎朝子、松岡彩、吉川美冴貴の3人がバンドの将来について考えた。そして、SHISHAMOというバンドを3人のまま完結させる道を選んだ。
2025年9月27日の活動終了発表から、最後の全国ツアー「さよならボヤージュ!!!」、2026年6月の川崎・等々力でのラストライブまで、その決断は具体的な形になっていった。
特に、過去2回中止となった等々力スタジアムでの公演を実現し、地元・川崎で最後の日を迎えたことは、SHISHAMOの歴史を象徴する出来事だった。
2026年11月現在、3人によるライブ活動はすでに終了している。しかし、11月13日のBlu-ray、11月20日のインタビューブックなど、最後の時間を記録した作品はこれからも届けられる。
SHISHAMOは終わったのか。それとも、形を変えて残っていくのか。
バンドとしての活動は確かに終わった。しかし、3人が作り上げた楽曲、ライブ、そして川崎とともに歩んだ歴史まで消えるわけではない。
「解散」という検索語の奥にある本当の答えは、単なる別れではなく、3人が自分たちのバンドを自分たちの意思で完結させたということにある。