2024年4月13日、人気漫画『黒執事』の新作テレビアニメ『黒執事 -寄宿学校編-』が放送を開始した。セバスチャン・ミカエリスとシエル・ファントムハイヴが英国屈指の名門校ウェストン校に潜入し、生徒失踪事件の謎を追う物語だ。全11話で構成され、制作はCloverWorks、セバスチャン役は小野大輔、シエル役は坂本真綾が続投している。
その後、2025年4月には続編となる『黒執事 -緑の魔女編-』も放送された。2026年11月現在、両シリーズの視聴順や原作との対応関係、次回作の発表状況を整理すると、これから作品を見始める人にも、旧シリーズから追いかけてきたファンにも押さえておきたいポイントが見えてくる。
【2024年4月13日放送開始】黒執事『寄宿学校編』の基本情報と全11話の内容

『黒執事 -寄宿学校編-』は、枢やなの漫画を原作とするテレビアニメシリーズの新作で、2024年4月から6月にかけて放送された作品だ。
本作は、過去のアニメシリーズから制作体制を刷新した新シリーズでもある。アニプレックスの公式作品紹介では、アニメ化6作目として紹介され、監督には岡田堅二朗、シリーズ構成には吉野弘幸、キャラクターデザインには清水祐実が起用された。
作品の基本データ- 作品名:黒執事 -寄宿学校編-
- 放送開始日:2024年4月13日
- 放送終了:2024年6月
- 話数:全11話
- 原作:枢やな
- 掲載誌:月刊Gファンタジー(スクウェア・エニックス)
- 監督:岡田堅二朗
- シリーズ構成:吉野弘幸
- キャラクターデザイン:清水祐実
- 音楽:川﨑龍
- アニメーション制作:CloverWorks
全11話という構成は、寄宿学校編の事件を中心に物語をまとめたものだ。第11話のタイトルは「その執事、滑走」。事件解決後のファントムハイヴ家の日常と、次につながる展開も描かれている。
なお、全11話は『寄宿学校編』単独の話数である。後続の『緑の魔女編』とは別作品として数えるため、配信サービスでシリーズが連続表示される場合には注意したい。
【あらすじとネタバレ】ウェストン校の四寮とP4が事件の鍵を握る
物語の舞台は、19世紀英国にある名門寄宿学校ウェストン校。伝統と規律を重んじる格式高い教育機関だが、その内部では複数の生徒が突然音信不通になる事件が発生していた。
失踪した生徒の中には、シエルの親族にあたるデリック・アーデンも含まれていた。女王から調査を命じられたシエルとセバスチャンは、事件の真相を探るためウェストン校に潜入する。
シエルは生徒、セバスチャンは寮監として潜入シエルは生徒として学校に入り込み、セバスチャンは寮監の立場から学園内部の情報を探る。
ところが、ウェストン校には一般的な学校とは異なる独自の秩序が存在していた。生徒たちの生活を支配するのは、四つの寮を代表する監督生たちだ。
彼らは「P4(プリーフェクト・フォー)」と呼ばれ、校内で強い影響力を持っている。シエルが事件を調べるには、彼らとの関係を築くことが避けられない。
ウェストン校の四寮とP4の特徴- 深紅の狐寮:エドガー・レドモンド。容姿端麗で詩作に優れ、P4の中心的存在。
- 紺碧の梟寮:ロレンス・ブルーアー。優秀な頭脳を持ち、規則を重視する。
- 翡翠の獅子寮:ハーマン・グリーンヒル。肉体を鍛えたスポーツマンで、クリケットの実力者。
- 紫黒の狼寮:グレゴリー・バイオレット。芸術的な才能を持ち、口数が少ない。
四寮は単なる学校内のグループ分けではない。それぞれに価値観や行動原理があり、監督生たちの個性が学園の閉鎖的な空気を形作っている。
【ネタバレ注意】失踪事件の真相とは?物語終盤では、生徒失踪事件の背後に隠された恐ろしい事実が明らかになる。
第10話「その執事、賛同」では、P4によるデリック・アーデンら5人の殺害と、秘密結社・暁学会による死者蘇生の計画が明らかになる。加えて、謎の校長に扮していた人物の正体も、かつてファントムハイヴ家と関わりのあった葬儀屋(アンダーテイカー)だと判明する。
この展開によって、単なる学園ミステリーだった物語は、死者蘇生をめぐるシリーズ全体の重要な問題へとつながっていく。
本作の面白さは、格式高い寄宿学校という優雅な舞台と、その裏側にある暴力や倫理的な問題との落差にある。シエルが事件の真相を追う過程では、正義と悪の境界も問い直される。
【放送日・放送時間・配信サイト】2024年の視聴情報を一覧で整理
『黒執事 -寄宿学校編-』は、2024年4月13日(土)から各局で放送された。
テレビ放送スケジュール- TOKYO MX:毎週土曜23:30~
- BS11:毎週土曜23:30~
- 群馬テレビ:毎週土曜23:30~
- とちぎテレビ:毎週土曜23:30~
- MBS:毎週土曜27:38~(日曜午前3:38相当)
首都圏やBSでの基本放送時間は土曜日の23時30分。MBSは深夜帯の編成で、27時台の放送だった。なお、放送当時は一部の回で編成変更も行われている。
2024年の動画配信サービステレビ放送と並行して、複数の動画配信サービスでも配信された。
ABEMA:2024年4月13日(土)23:30から地上波同時配信。
2024年4月16日(火)12:00から配信開始:
- Amazon Prime Video
- Netflix
- U-NEXT
- dアニメストア
- dアニメストア for Prime Video
- DMM TV
- Hulu
- FOD
- TELASA
- TVer
- Lemino
- J:COM STREAM
- milplus
- バンダイチャンネル
- アニメ放題
- MBS動画イズム
- auスマートパスプレミアム
- ニコニコチャンネル
そのほか、ニコニコ生放送は4月16日22:30、マンガUP!は同日24:00からの配信開始だった。
ここで注意したいのは、上記が2024年の初回配信スケジュールだという点だ。2026年現在の見放題対象、レンタル料金、配信終了の有無は各サービスで変わる可能性がある。視聴前には作品名だけでなく「寄宿学校編」のシーズン表示まで確認しておきたい。
放送局と配信開始日時はアニプレックスの公式作品情報に掲載された内容に基づく。
【声優・制作会社一覧】セバスチャンとシエルのキャストは変更された?
『寄宿学校編』でファンが注目したポイントの一つが、主要キャラクターの声優陣の続投だ。
セバスチャン役の小野大輔とシエル役の坂本真綾は、初期シリーズから同じ役を担当している。新しい制作会社による映像表現を採用しながら、キャラクターの声という作品の核は引き継がれた。
主要キャラクター・声優・関係性一覧| 人物・組織 | 声優・担当 | 役割・関係性 |
|---|---|---|
| セバスチャン・ミカエリス | 小野大輔 | シエルに仕える悪魔の執事。ウェストン校では寮監として潜入。 |
| シエル・ファントムハイヴ | 坂本真綾 | ファントムハイヴ家当主。女王の命令で生徒として潜入する。 |
| エドガー・レドモンド | 渡部俊樹 | 深紅の狐寮の監督生。P4の中心人物。 |
| ロレンス・ブルーアー | 榎木淳弥 | 紺碧の梟寮の監督生。学園の規律を重んじる。 |
| ハーマン・グリーンヒル | 武内駿輔 | 翡翠の獅子寮の監督生。クリケットを得意とする。 |
| グレゴリー・バイオレット | 橘龍丸 | 紫黒の狼寮の監督生。芸術的な才能を持つ。 |
ウェストン校のP4を演じる4人も、それぞれ異なる個性を持つ声優陣が担当している。小野大輔と坂本真綾の安定した掛け合いに加え、学園編ならではの新キャラクターとの関係性が見どころだ。
制作会社CloverWorksへの変更が意味するもの『寄宿学校編』のアニメーション制作はCloverWorks。『ホリミヤ』や『SPY×FAMILY』などを手掛けてきた制作会社だ。
旧シリーズではA-1 Picturesが制作を担当した作品があり、2024年の新シリーズでは制作体制が変わった。
ただし、単純に制作会社が変わったというだけではない。岡田堅二朗監督、吉野弘幸によるシリーズ構成、清水祐実のキャラクターデザインなど、主要スタッフにも新しい布陣が採用されている。
特に寄宿学校編では、制服や寮の装飾、英国の伝統的な学校文化など、学園を舞台とする作品ならではの美術的な要素が重要になる。ゴシックな世界観を維持しながら、従来のシリーズとは異なる画面づくりを実現した点が制作上の見どころだ。
なお、2025年の『緑の魔女編』でも岡田堅二朗監督、吉野弘幸、清水祐実、CloverWorksという主要な制作体制が継続している。
【2025年から2026年最新情報】緑の魔女編の放送と次回作の可能性
『寄宿学校編』の次に放送されたのが、2025年4月5日スタートの『黒執事 -緑の魔女編-』だ。
寄宿学校での任務を終えたセバスチャンとシエルは、今度はドイツで発生する不可解な死亡事件の調査に向かう。舞台となるのは、足を踏み入れただけで呪い殺されると噂される「人狼の森」。そこで二人は、緑の魔女の末裔ジークリンデ・サリヴァンと出会う。
緑の魔女編の放送・配信情報- 放送開始:2025年4月5日
- 話数:全13話
- TOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビ:毎週土曜23:30~
- MBS:毎週土曜27:08~
- AT-X:毎週月曜21:00~
- 制作:CloverWorks
配信はABEMAが4月5日から毎週土曜23:30に地上波同時配信。Prime Video、Netflix、U-NEXT、DMM TV、Hulu、dアニメストアなどは4月8日から順次配信された。
新キャラクターのジークリンデ・サリヴァンを釘宮理恵、ヴォルフラムを小林親弘が担当。セバスチャンとシエルの声優は引き続き小野大輔と坂本真綾だ。
2026年11月現在、新作アニメの続編は発表されている?2026年11月5日時点で、公式サイトのニュース欄から確認できる2026年のアニメ関連告知には、3月11日の『黒執事 -緑の魔女編-』とTOWER RECORDS CAFEのコラボレーション企画がある。
2025年にはスペシャルイベント関連の告知も行われており、作品展開そのものが終了したわけではない。しかし、緑の魔女編の次にあたる新作テレビアニメの制作決定や放送時期については、公式発表が確認できない。
そのため、2026年の最新状況を「第6期決定」「次回作は2027年放送」といった確定情報として扱うことはできない。原作にはアニメ化されていないエピソードも残っているが、原作に続きがあることと、アニメ化が決定していることは別の話だ。
シリーズの評判は?寄宿学校編と緑の魔女編の比較視聴者の評価を確認する際には、レビューサイトの評価と個々の感想を分けて見る必要がある。
Filmarksでは、『寄宿学校編』の評価表示は4.1。レビュー欄には、作画の美しさやウェストン校の世界観、P4のキャラクター性を評価する感想が見られる。一方、事件解決までの展開に時間をかける構成や、従来のダークな雰囲気との違いを指摘する感想もある。
『緑の魔女編』については、さらに注目度の高いデータがある。Filmarksが発表した2025年上半期アニメ満足度ランキングでは、同作が第1位、スコア4.46、948Mark!を獲得した。
この結果は、少なくとも同期間におけるレビュー参加者の評価が高かったことを示している。ただし、レビューサイトのスコアは全視聴者を対象にした世論調査ではない。
作品ごとの特徴を整理すると、次のようになる。
- 寄宿学校編:学園ミステリー、四寮の人間関係、閉鎖社会の秩序と秘密が中心。
- 緑の魔女編:呪い、人狼の森、異国の文化、科学と信仰をめぐる物語が中心。
どちらも同じ制作陣と主要キャストが支えているが、物語の舞台やテーマは大きく異なる。学園ものの雰囲気を楽しみたい人には寄宿学校編、ダークファンタジーや謎解きを重視する人には緑の魔女編が特に向いている。
【歴代シリーズの見る順番】原作との違いと何巻から読むべきか
『黒執事』のアニメを見る際に最も注意したいのが、旧シリーズと新シリーズの物語のつながりだ。
2008年の第1期と2010年の第2期にはアニメオリジナルの展開が含まれる。一方、2014年の『Book of Circus』以降は原作漫画のエピソードを軸にしたシリーズへと移行している。
黒執事アニメの公開順・歴代作品一覧- 2008年『黒執事』第1期:全24話。原作エピソードとアニメオリジナル展開が混在。
- 2010年『黒執事II』第2期:全12話。アロイス・トランシーなど独自キャラクターが登場するオリジナルストーリー。
- 2014年『黒執事 Book of Circus』:全10話。ノアの方舟サーカス編。
- 2015年『黒執事 Book of Murder』:OVA全2話。ファントムハイヴ邸で発生する連続殺人事件。
- 2017年『黒執事 Book of the Atlantic』:劇場版。豪華客船カンパニア号を舞台にした物語。
- 2024年『黒執事 -寄宿学校編-』:全11話。ウェストン校の失踪事件。
- 2025年『黒執事 -緑の魔女編-』:全13話。ドイツの人狼の森をめぐる物語。
初めてシリーズを見るなら、公開順で視聴する方法が分かりやすい。
第1期から順番に見ることで、セバスチャンとシエルの契約、ファントムハイヴ家の人間関係、作品独特の世界観を理解しやすくなる。
ただし、第1期後半と第2期は原作と異なる展開を含む。原作漫画のストーリーに沿って見たい場合は、次の順番が適している。
- 第1期の原作準拠エピソード(第1~6話、第13~15話を中心に視聴)
- 『Book of Circus』
- 『Book of Murder』
- 劇場版『Book of the Atlantic』
- 『寄宿学校編』
- 『緑の魔女編』
このルートでは、第2期のアニメオリジナルストーリーを飛ばしても、原作に沿った主要な事件を追える。
特に『Book of Murder』はOVA、『Book of the Atlantic』は劇場版なので、テレビシリーズだけを探していると見落としやすい。寄宿学校編をより深く理解するなら、これらの作品も視聴しておきたい。
寄宿学校編は原作漫画の何巻から?原作漫画では、寄宿学校編は15巻から18巻に収録されている。
スクウェア・エニックスの公式コミックス紹介では、15巻から寄宿学校編が本格始動し、18巻で同編が完結する構成となっている。
そして19巻では、次の物語である「緑の魔女編」が始まる。
つまり、アニメ『寄宿学校編』を見終えて原作漫画で続きを読みたい場合は、19巻から読み進めるのが基本的な目安だ。事件の結末や細かな描写を原作でもう一度楽しみたい場合は、15巻から18巻まで読み返すとよい。
なお、『緑の魔女編』までアニメで視聴済みの場合は、19巻から先のどこに相当するかを確認して読み進めると、アニメと漫画の対応関係を整理しやすい。
【黒執事アニメ2024】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:黒執事の2024年アニメはいつから放送されましたか?
A1:『黒執事 -寄宿学校編-』は2024年4月13日(土)から放送されました。TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビは23:30から、MBSは27:38からの放送でした。
Q2:寄宿学校編は全何話ですか?
A2:全11話です。最終話は第11話「その執事、滑走」。2025年放送の『緑の魔女編』は別シリーズで、こちらは全13話です。
Q3:セバスチャンとシエルの声優は誰ですか?
A3:セバスチャン・ミカエリス役は小野大輔、シエル・ファントムハイヴ役は坂本真綾です。2024年の寄宿学校編、2025年の緑の魔女編ともに続投しています。
Q4:2024年の黒執事はNetflixやAmazon Prime Videoで見られますか?
A4:2024年の初回配信先にはNetflixとAmazon Prime Videoが含まれていました。ただし、2026年現在の配信状況は各サービスの契約内容や配信期間によって変わるため、最新の作品ページを確認してください。
Q5:寄宿学校編の次に見るべき作品は何ですか?
A5:ストーリーを続けて楽しむなら、2025年放送の『黒執事 -緑の魔女編-』がおすすめです。ウェストン校での事件の後、セバスチャンとシエルがドイツの人狼の森を調査します。
Q6:2026年に黒執事の新作アニメは放送されますか?
A6:2026年11月5日時点では、『緑の魔女編』に続く新作テレビアニメの制作決定や放送日程は公式発表されていません。次回作については公式ニュースの更新を確認する必要があります。
Q7:寄宿学校編の続きは漫画の何巻から読めますか?
A7:基本的には19巻からです。15~18巻が寄宿学校編にあたり、19巻から緑の魔女編へ移行します。
Q8:黒執事の第2期は見なくても大丈夫ですか?
A8:原作に沿ったストーリーを追うだけなら、第2期『黒執事II』は飛ばしても問題ありません。第2期はアニメオリジナルの物語です。ただし、旧アニメ独自のキャラクターや展開を楽しみたい場合は視聴する価値があります。
『黒執事 -寄宿学校編-』は、2024年4月13日に放送を開始した全11話のテレビアニメだ。セバスチャンとシエルがウェストン校に潜入し、四寮を支配するP4と生徒失踪事件の秘密に迫る物語が描かれた。
制作会社はCloverWorks。小野大輔と坂本真綾という主要キャストが続投し、従来の世界観を引き継ぎながら新しい映像表現を取り入れた作品となっている。
2025年には全13話の『緑の魔女編』が放送され、物語はドイツの人狼の森へと進んだ。2026年11月現在、次のアニメシリーズの制作決定は公表されていないが、公式サイトではコラボレーションなどの関連企画が展開されている。
これから視聴するなら、公開順で旧シリーズから追う方法と、原作準拠のエピソードを中心に見る方法のどちらを選ぶかがポイントだ。特に『Book of Circus』『Book of Murder』『Book of the Atlantic』を経て寄宿学校編、緑の魔女編へ進めば、セバスチャンとシエルの物語をより深く味わえる。
2024年の学園ミステリーから2025年のダークファンタジーへ。『黒執事』の魅力は、華麗な執事アクションだけでなく、物語の裏側に隠された人間の欲望や倫理、そして二人の主人と執事の特別な関係にある。次のアニメ化を待つ間に、過去シリーズや原作漫画を振り返っておくのも楽しみ方の一つだ。