2026年度の連続テレビ小説は、前期と後期で異なる時代背景、主人公、人生観を描く構成になっています。
2026年度前期「風、薫る」- 放送開始:2026年3月30日
- 放送終了:2026年9月25日
- 放送期間:全26週・全130回
- 主演:見上愛、上坂樹里
- 脚本:吉澤智子
- 原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
- 主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
- 語り:研ナオコ
NHKエンタープライズの作品紹介によると、物語の舞台は明治時代。日本で看護婦養成所が誕生した1885年(明治18年)を重要な背景として、看護の道を切り拓こうとする二人の女性を描いています。
主人公は、一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)。
りんは若くしてシングルマザーとなり、直美は生まれてすぐに親と離れ、教会で保護されて育った女性です。異なる境遇で生きてきた二人が看護の養成所で出会い、患者と向き合うことの意味を学んでいきます。
この作品の特徴は、看護という職業が社会的に十分理解されていなかった時代を正面から描いている点です。
養成所で学んだ二人は、トレインドナースとして大学病院で働き始めます。しかし、看護という仕事への理解は簡単には広がりません。職場での対立や社会的な偏見に直面しながら、新しい看護の仕組みを模索していきます。
主な出演者
- 見上愛:一ノ瀬りん
- 上坂樹里:大家直美
- 佐野晶哉
- 生田絵梨花
- 多部未華子
- 中村倫也
- 水野美紀
- 仲間由紀恵
- 古川雄大
- 藤原季節
NHKの番組紹介では、二人を取り巻く人々との関係や、看護という仕事が社会に根付いていく過程も物語の重要な要素として紹介されています。
2026年度後期「ブラッサム」- 放送開始:2026年9月28日
- 主演:石橋静河
- 脚本:櫻井剛、小松與志子
- モデル:作家・宇野千代
- 主な舞台:山口県岩国市、東京など
- 時代背景:明治・大正・昭和
「ブラッサム」は、自由を求めて生きた作家・宇野千代をモデルとする作品です。
主人公は葉野珠(はの・たま)。幼い頃から小説を書くことに憧れていた珠が、故郷の山口県岩国市を離れ、作家として自分の人生を切り拓いていく姿を描きます。
NHK出版のドラマガイドでは、主人公が結婚、離婚、震災、戦争、倒産などの困難を経験しながらも、執筆を続け、一流作家としての地位を築く物語として紹介されています。
注目したいのは、主人公が若い時代だけでなく、年齢を重ねた後の姿も描かれることです。
石橋静河が主人公の若い時代を演じ、加賀まりこが1980年代の葉野珠を演じます。人生の異なる時期を複数の俳優が担うことで、長い年月を生き抜いた女性の人生を立体的に表現しています。
主なキャストと役柄
- 石橋静河:葉野珠
- 加賀まりこ:1980年代の葉野珠
- 松たか子:藤川優子
- 国仲涼子:葉野リョウ
- 渡部篤郎:葉野清治
- 松本穂香:岩田梅
- 八嶋智人:岩田幸三
- 山田真歩:木村照子
- 金子大地:木村保
- 遠藤憲一
- 井浦新
- 染谷将太
NHK出版の公式ドラマガイドでも、主演の石橋静河をはじめ、加賀まりこ、松たか子、渡部篤郎、国仲涼子らの出演が紹介されています。
「ブラッサム」は、実在の宇野千代の人生をそのまま映像化した伝記ではなく、その生涯をモデルにしたフィクションです。実際の人物の生涯とドラマ上の葉野珠の設定を混同しないことが、作品をより深く楽しむポイントです。
【作品・キャスト比較】「風、薫る」と「ブラッサム」の関係性を整理

2026年度の2作品には、女性が自分の仕事を通じて社会に居場所を築いていくという共通点があります。
ただし、描かれる職業も時代背景も異なります。
| 比較項目 | 風、薫る | ブラッサム |
|---|---|---|
| 放送年度 | 2026年度前期 | 2026年度後期 |
| 放送開始 | 3月30日 | 9月28日 |
| 主人公 | 一ノ瀬りん・大家直美 | 葉野珠 |
| 主演 | 見上愛・上坂樹里 | 石橋静河 |
| 主な時代 | 明治時代 | 明治・大正・昭和 |
| モデル・原案 | 大関和らをモチーフとした看護の物語 | 作家・宇野千代 |
| 中心となる仕事 | 看護 | 小説・文学 |
| 主要出演者 | 佐野晶哉、多部未華子、中村倫也、水野美紀ほか | 加賀まりこ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎ほか |
| 作品のテーマ | 看護の確立と女性の自立 | 表現の自由と作家としての人生 |
この比較から見えてくるのは、2026年度の朝ドラが女性の社会進出を異なる角度から描いていることです。
「風、薫る」は、専門職としての看護を社会に認めさせようとする女性たちの物語です。一方、「ブラッサム」は、自分の書きたいものを追い続け、文学の世界で生きようとする女性の物語です。
どちらも単なる成功物語ではありません。社会の常識と個人の希望が衝突する中で、自分の生き方を選び取る過程に重点が置かれています。
【NHK朝ドラの歴史】歴代作品一覧と連続テレビ小説の変化
NHK連続テレビ小説の歴史は、1961年に始まりました。
第1作は「娘と私」です。NHKオンデマンドのシリーズ紹介によると、朝の連続ドラマとしてスタートしたこのシリーズは、朝のテレビ視聴習慣を変えるほどの人気を獲得し、全国各地を舞台にした作品を生み出してきました。
歴代の代表的な朝ドラ以下は、長いシリーズの流れを把握するための代表作です。全作品の完全な一覧ではなく、時代ごとの特徴をつかむための抜粋です。
1960~1980年代
- 1961年:娘と私
- 1983~1984年:おしん
- 1985年:澪つくし
「おしん」は、主人公の幼少期から晩年までを描いた長編作品です。全297回という放送規模も特徴で、国内だけでなく海外でも知られる作品となりました。
1990~2000年代
- 1991年:君の名は
- 1996年:ふたりっ子
- 1997年:あぐり
- 2001年:ちゅらさん
- 2007年:ちりとてちん
- 2008年:だんだん
この時期には、地方の文化や家族、仕事、人間関係など、幅広いテーマを扱う作品が登場しました。
2010年代
- 2013年:あまちゃん
- 2015年:あさが来た
- 2016年:とと姉ちゃん
- 2017年:ひよっこ
- 2018年:半分、青い。
- 2019年:なつぞら
- 2019年:スカーレット
2010年代は、ヒロインの職業や夢を軸にしながら、地方創生、家族、ものづくり、芸能、女性の働き方などを描く作品が目立ちました。
2020年代
- 2020年:エール
- 2020年:おちょやん
- 2021年:おかえりモネ
- 2021年:カムカムエヴリバディ
- 2022年:ちむどんどん
- 2022年:舞いあがれ!
- 2023年:らんまん
- 2023年:ブギウギ
- 2024年:虎に翼
- 2024年:おむすび
- 2025年:あんぱん
- 2025年:ばけばけ
- 2026年:風、薫る
- 2026年:ブラッサム
NHKオンデマンドの連続テレビ小説シリーズでは、近年の作品を含め、過去の朝ドラが配信対象として掲載されています。作品によっては全話ではなく、一部のシリーズや総集編のみが配信される場合もあります。
連続テレビ小説のヒロインはどう変わった?歴代ヒロインの変化を見ると、朝ドラが描いてきた女性像の広がりが分かります。
- 昔の作品:家庭、結婚、子育て、地域社会での生活を中心に描く作品が多い。
- 1990~2000年代:職業や夢、家族との関係を複合的に描く作品が増加。
- 2010年代:女性経営者、職人、芸能人、クリエイターなど多様な主人公が登場。
- 2020年代:法律、気象、音楽、食、看護、文学など、専門分野を持つ主人公が目立つ。
また、朝ドラの主人公が必ず女性というわけではありません。2023年の「らんまん」は神木隆之介演じる植物学者・槙野万太郎が主人公でした。
さらに「カムカムエヴリバディ」のように複数のヒロインが時代をつなぐ作品もあります。
つまり、朝ドラの魅力は特定のヒロイン像を繰り返すことではなく、時代に合わせて主人公の生き方や職業を変化させてきた点にあります。
【放送時間・再放送】NHKテレビ小説は何時から見られる?
朝ドラを毎日楽しむためには、放送時間と再放送の仕組みを把握しておくと便利です。
2026年の「風、薫る」および「ブラッサム」の基本的な放送枠は次のとおりです。
NHK総合の放送時間- 本放送:月曜日~土曜日 8:00~8:15
- 再放送:月曜日~土曜日 12:45~13:00
- 週間振り返り:土曜日 8:00~8:15
- 週間振り返りの再放送:翌週月曜日 4:45~5:00
- 本放送:月曜日~金曜日 7:30~7:45
- 週間分のまとめ放送:土曜日 8:15~
NHKの「風、薫る」公式番組動画でも、総合テレビの午前8時枠、昼の再放送、BS・BSP4Kの午前7時30分枠が案内されていました。
土曜日は新しいエピソードではない?初めて朝ドラを見る人が間違えやすいポイントです。
基本的に月曜日から金曜日までが新しいストーリーの放送で、土曜日はその週の内容を振り返る構成です。
そのため、平日に5日間の物語を追えなかった場合でも、土曜日の振り返り放送で大きな流れを把握できます。
ただし、特別編成や災害報道などによって放送時間が変更される場合があります。視聴当日はNHKの番組表で確認するのが確実です。
【見逃し配信・NHKオンデマンド】朝ドラをあとから見る方法
仕事や学校、家事などで朝8時にテレビを見られない人にとって、インターネット配信は便利な選択肢です。
2026年11月現在、主な視聴方法はNHK ONEとNHKオンデマンドです。
1.NHK ONEで見逃し配信を見る同時配信・放送後7日間の見逃し配信
NHKの総合テレビ・Eテレの対象番組をスマートフォンやパソコンなどで視聴できるサービスです。
2026年10月1日から、従来のNHKプラスはNHK ONEへ移行しています。
NHKの公式案内によると、NHK ONEでは放送と同時の配信に加え、放送後7日間の見逃し配信を利用できます。受信契約のある世帯は追加の支払いなく利用できます。
朝ドラを見逃した場合、まずNHK ONEで対象回が配信されているか確認するのがよいでしょう。
2.NHKオンデマンドで過去の朝ドラを見る過去の放送作品・アーカイブの視聴
放送から時間が経過した作品や、過去の名作朝ドラを楽しみたい場合に適しています。
NHKオンデマンドは、NHKが放送した番組をインターネット経由で視聴できる有料サービスです。
2026年の公式料金は次のとおりです。
| 購入方法 | 料金(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| 単品購入 | 110~330円 | 見たい番組を個別に購入 |
| 月額見放題パック | 990円 | 配信対象作品を期間中に見放題 |
NHKオンデマンドの注意点は、放送直後の作品をすぐに視聴できるわけではないことです。
2025年9月29日以降に放送された対象番組は、原則として本放送終了時刻の7日後から配信される仕組みに変更されています。放送後1週間以内の見逃し視聴にはNHK ONEを利用する形です。
3.2026年の朝ドラは配信されている?NHKオンデマンドの連続テレビ小説一覧には、次の作品が掲載されています。
- ブラッサム
- 風、薫る
- ばけばけ
- あんぱん
- おむすび
- 虎に翼
- ブギウギ
- らんまん
このほか、「おしん」「ちゅらさん」「あぐり」「ふたりっ子」などの過去作品も掲載されています。
ただし、作品の掲載状況や視聴できる回数は変わることがあります。見放題パックに加入する前に、希望する作品が対象になっているかを確認してください。
【作品の仕組みと歴史】朝ドラが長く愛される理由とは?
連続テレビ小説が長年支持されている理由は、単に放送期間が長いからではありません。
その特徴は、毎日短時間で物語を楽しめる形式と、主人公の人生を長い時間軸で描く構成にあります。
1.15分という短い放送時間朝ドラの基本的な放送時間は15分です。
1回ごとの視聴負担が比較的小さく、毎朝の生活習慣に組み込みやすいという特徴があります。
また、平日に少しずつ物語を進め、土曜日に振り返る形式は、連続ドラマでありながら視聴者が途中から参加しやすい仕組みです。
2.半年単位で主人公の人生を描く一般的な朝ドラは年度前期・後期に分かれて放送されます。
半年という長さがあるため、主人公の幼少期、青春時代、仕事、結婚、家族、晩年などを描くことができます。
「ブラッサム」のように複数の時代をまたぐ作品では、主人公の成長だけでなく、社会や文化の変化も物語の重要な要素になります。
3.実在の人物をモデルにした作品とオリジナル作品朝ドラには大きく分けて、実在の人物や出来事をモデルにした作品と、オリジナルの物語があります。
例えば、2026年の作品では次の違いがあります。
- 「風、薫る」:明治時代の看護の歴史や実在の人物をモチーフにした物語。
- 「ブラッサム」:作家・宇野千代をモデルにしたフィクション。
実在の人物をモデルにしていても、ドラマの人物名、会話、出来事、時系列などは脚本上の創作を含みます。
作品を見た後に実際の歴史を調べると、ドラマの脚色と史実の違いを理解でき、さらに楽しめます。
【プロの結論】朝ドラを楽しむなら何を基準に選ぶべきか朝ドラ選びでは、出演者の知名度だけで判断するよりも、作品のテーマと自分の興味が一致するかを見ることをおすすめします。
例えば、次のような選び方があります。
- 歴史や医療、社会制度に興味がある人:「風、薫る」
- 文学や創作活動、女性の生き方に興味がある人:「ブラッサム」
- 昔の名作をじっくり見たい人:「おしん」「あぐり」「ちゅらさん」
- 複数の世代を描く家族ドラマが好きな人:「カムカムエヴリバディ」
- 法律や社会的な権利を扱う作品が好きな人:「虎に翼」
特に2026年の2作品は、職業を通じた女性の自立という共通点を持ちながら、看護と文学という異なる分野を選んでいます。
この対比を意識すると、単独で視聴する場合とは違った面白さが生まれます。
一方、短い時間で完結する娯楽作品を求める人や、毎日の継続視聴が苦手な人には、半年間の連続ストーリーが長く感じられることもあります。その場合は、NHKオンデマンドで興味のある作品を選び、最初の数話から試す方法が適しています。
【NHKテレビ小説に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:NHKテレビ小説と朝ドラは同じ意味ですか?
A1:基本的には同じです。正式名称は「NHK連続テレビ小説」で、朝の時間帯に放送されることから一般的に「朝ドラ」と呼ばれています。
Q2:2026年度前期の朝ドラは何ですか?
A2:2026年度前期は「風、薫る」です。見上愛と上坂樹里がダブル主演を務め、明治時代に看護の道を切り拓こうとする二人の女性を描きました。全130回で、9月25日に放送を終了しています。
Q3:2026年度後期の朝ドラは何ですか?
A3:「ブラッサム」です。2026年9月28日に放送が始まり、石橋静河が主演を務めています。作家・宇野千代をモデルに、自由を求めて文学の世界を生きる女性の物語です。
Q4:朝ドラの放送時間は何時からですか?
A4:NHK総合では基本的に午前8時から8時15分までです。昼の再放送は12時45分から13時まで。NHK BS・BSプレミアム4Kでは午前7時30分から放送されています。
Q5:NHK朝ドラの見逃し配信は無料ですか?
A5:NHK ONEでは、受信契約のある世帯が追加負担なく対象番組の同時配信・放送後7日間の見逃し配信を利用できます。7日を過ぎた作品はNHKオンデマンドで配信状況を確認してください。
Q6:歴代の朝ドラをまとめて見る方法はありますか?
A6:NHKオンデマンドが便利です。ただし、すべての歴代作品が常時配信されているわけではありません。作品ごとの配信状況を確認する必要があります。
Q7:朝ドラの歴代ヒロインにはどんな俳優がいますか?
A7:今田美桜、橋本環奈、伊藤沙莉、有村架純、広瀬すず、安藤サクラ、福原遥など、多くの俳優が主演を務めてきました。作品によっては複数のヒロインが登場したり、男性主人公を中心に描いたりする場合もあります。
2026年度のNHK連続テレビ小説は、前期「風、薫る」と後期「ブラッサム」が中心です。
前期の「風、薫る」は、明治時代の看護の発展と二人の女性の挑戦を描いた作品。後期の「ブラッサム」は、宇野千代をモデルに、自由と文学を追い求める葉野珠の人生を描いています。
また、NHK朝ドラの歴史を振り返ると、1961年の「娘と私」から現在まで、作品のテーマや主人公の職業、女性の生き方は大きく変化してきました。
視聴方法についても、テレビの本放送・再放送だけでなく、NHK ONEやNHKオンデマンドを使い分けることで、見逃した回や過去の名作を楽しめます。
朝ドラを選ぶ際は、キャストだけでなく、時代背景、主人公の職業、実在人物との関係、物語のテーマを確認することがポイントです。
2026年の作品をきっかけに、歴代の連続テレビ小説にも目を向ければ、日本の社会や文化の変化をドラマという視点から楽しめます。