東洋大姫路野球部は、2026年の高校野球で春の選抜大会、夏の兵庫大会、秋季兵庫大会、秋季近畿大会と、年間を通じて注目を集めた。春は花咲徳栄に2-3で惜敗し、夏は加古川西に4-6で敗退。一方、秋は兵庫県大会で3位に入り、近畿大会への出場権を獲得した。しかし、10月18日の近畿大会1回戦では京都国際に3-7で敗れ、3年連続の選抜出場に向けて厳しい状況となっている。
チームを率いるのは、履正社を2019年夏の甲子園優勝に導いた岡田龍生監督。2026年の主将は2年生の瀬口稜介だ。春夏通算23回の甲子園出場と1977年夏の全国制覇を誇る伝統校は、現在どのようなチーム状況にあるのか。試合結果、選手構成、指導体制、歴代成績、卒業後の進路まで、2026年11月6日時点の情報を整理する。
【2026年最新】東洋大姫路野球部の試合結果を春・夏・秋で総整理

2026年の東洋大姫路は、春の甲子園出場から始まり、夏の兵庫大会、秋の県大会、近畿大会へと戦いを進めた。
年間の成績を見ると、全国大会での勝利こそつかめなかったものの、秋には県3位まで順位を上げて近畿大会に進出している。各大会の結果を順番に振り返りたい。
春の選抜:花咲徳栄に2-3で惜敗2026年3月21日、第98回選抜高等学校野球大会の1回戦で、東洋大姫路は埼玉県代表の花咲徳栄と対戦した。
試合は序盤から投手戦となり、東洋大姫路の先発・下山大翔が好投。六回には主将の松本太翔が適時二塁打を放ち、待望の先制点を挙げた。
下山は六回途中まで無安打に抑えるなど、花咲徳栄打線に簡単な得点を許さなかった。しかし、八回に試合が動く。
1死満塁のピンチから押し出し死球で同点とされ、続く内野ゴロの間に2点目、3点目を失った。東洋大姫路は八回裏に峰松紘大の三塁打などで1点を返したが、反撃は届かず、2-3で初戦敗退となった。
日本高等学校野球連盟の公式試合結果でも、花咲徳栄が八回に3点を奪い、東洋大姫路が2点にとどまったことが記録されている。打撃陣が粘りを見せた一方、終盤の守備と失点管理が勝敗を分けた試合だった。
なお、この試合で主将を務めていたのは3年生の松本太翔。現在の主将である瀬口稜介とは世代が異なる。春の試合情報と現在のチーム情報を比較する際には、この世代交代を押さえておきたい。
(出典:日本高等学校野球連盟、神戸新聞NEXT、スポニチアネックス)
夏の兵庫大会:加古川西に4-6で敗れベスト16春の甲子園を経験した東洋大姫路にとって、夏は再び全国の舞台を目指す重要な大会だった。
2026年7月の第108回全国高校野球選手権兵庫大会では、2回戦から登場。初戦の舞子戦を7-0、3回戦の神港橘戦を6-1で勝ち進んだ。
7月18日の4回戦では洲本と対戦し、4-3の接戦を制して5回戦へ進出。次の相手は加古川西だった。
7月20日の5回戦は、東洋大姫路が初回に2点を先制する展開で始まった。しかし、二回表に加古川西打線が一挙6点を奪い、試合の流れを大きく変える。
東洋大姫路も四回と七回に1点ずつを追加し、終盤まで追い上げた。安打数では東洋大姫路が10本、加古川西が13本。最終的には4-6で敗れ、ベスト16で大会を終えた。
この試合で注目したいのは、序盤に主導権を握りながら、一つのイニングで試合をひっくり返された点だ。10安打を記録して4点を奪っていることから、打線が完全に沈黙したわけではない。むしろ、失点を最小限に抑える守備と投手運用が課題として浮かび上がった。
春の甲子園に出場した名門が、夏は県大会の5回戦で姿を消す。この結果はチームにとって大きな悔しさを残したが、秋の新チームづくりにつながる転機にもなった。
(出典:東洋大学附属姫路高等学校公式野球部試合結果、スポーツナビ)
秋季兵庫大会:3位決定戦で市尼崎に11-4夏の敗退後、新チームで臨んだ秋季大会では、東洋大姫路が再び存在感を示した。
まず8月の地区大会では、播磨福崎に10-1、相生に13-0、上郡に15-0で勝利。県大会への進出を決めた。
県大会では川西緑台に6-0、三田松聖に7-0、尼崎工業に5-1と勝ち上がり、須磨学園にも3-1で勝利した。
準決勝では明石商業に1-7で敗れたものの、10月10日の3位決定戦では市尼崎に11-4で快勝した。
神戸新聞NEXTの報道によると、この試合では一回に2点を先行されたものの、二回にスクイズで反撃。四回には北門佑一朗の右越え本塁打などで逆転し、五回にも打者9人の攻撃で4点を追加した。チーム合計17安打を記録する攻撃力が光った。
秋季兵庫大会3位という結果によって、東洋大姫路は秋季近畿大会への出場権を獲得。夏の敗退から立て直したチームの成長を示す大会となった。
(出典:東洋大学附属姫路高等学校公式サイト、神戸新聞NEXT)
秋季近畿大会:京都国際に3-7で敗退2026年10月18日、東洋大姫路は秋季近畿地区高等学校野球大会の1回戦で京都国際と対戦した。
試合序盤は東洋大姫路のペースだった。一回に原田昊空の適時二塁打で先制し、二回にも萩原悠惺の適時打と瀬口稜介の押し出し四球で追加点を獲得。二回終了時点で3-0とリードした。
しかし、三回に京都国際が2点を返すと、五回に逆転。六回と七回にも追加点を挙げ、東洋大姫路を突き放した。
最終的なスコアは東洋大姫路3-7京都国際。安打数でも東洋大姫路の7本に対し、京都国際は13本と上回った。
東洋大姫路は序盤に3点を先行しながら、相手の反撃を止められなかった。先制する力は見せたものの、そのリードを守り切る投手力と、相手に流れが傾いた後の立て直しが課題として残った。
神戸新聞NEXTは、この敗戦によって3年連続の選抜大会出場が厳しくなったと報じている。2026年秋のチームを評価するうえで、兵庫県3位という実績と近畿大会初戦敗退の両方を見ておく必要がある。
(出典:神戸新聞NEXT、一球速報.com、東洋大学附属姫路高等学校公式サイト)
【2026年の監督・主将・メンバー】東洋大姫路の中心人物は誰?
2026年の東洋大姫路を語るうえで欠かせないのが、岡田龍生監督と主将の瀬口稜介だ。
また、秋季近畿大会の京都国際戦では、2年生だけでなく1年生も複数人がスターティングメンバーに名を連ねた。現在のチームは、上級生と下級生が混在する新世代の構成となっている。
監督・岡田龍生は履正社を全国制覇に導いた指導者岡田龍生(おかだ・たつお)監督は1961年生まれ。東洋大姫路の卒業生で、現役時代には1979年春の選抜大会で主将としてベスト4入りを経験した。
卒業後は日本体育大学、社会人野球の鷺宮製作所でプレー。その後、大阪の桜宮高校でコーチを務め、1987年から履正社高校の監督に就任した。
履正社では山田哲人ら多くのプロ野球選手を育成し、2019年夏の全国高校野球選手権大会で全国優勝を達成。長年にわたって全国レベルのチームを作り上げてきた実績を持つ。
2022年4月1日、母校である東洋大姫路の監督に就任した。伝統的な守備力を大切にしながら、打撃力の強化にも取り組んでいる。
さらに2025年12月には、2026年開催のU-18アジア野球選手権と2027年開催のU-18野球ワールドカップに向けた高校日本代表監督への就任が発表された。日本高等学校野球連盟の2026年8月のインタビューでも、東洋大姫路の監督として紹介されている。
主将・瀬口稜介は2年生の中心選手東洋大姫路の公式野球部ページでは、2026年の主将として瀬口稜介(2年)の名前が掲載されている。
瀬口は2026年秋季近畿大会の京都国際戦で4番・左翼手としてスタメン出場した。チームの中心打者として打順の中軸を担い、2年生ながら主将としてチームをまとめる立場にある。
ここで注意したいのが、2026年春の選抜大会の主将と現在の主将は異なるという点だ。
春の花咲徳栄戦で主将を務めたのは3年生の松本太翔。夏の大会を経て新チームへ移行したことで、瀬口が主将を引き継いでいる。検索情報に両者の名前が出てきても、誤記や人違いではなく、チームの世代交代によるものだ。
秋季近畿大会の京都国際戦で出場した主なメンバー2026年10月18日の京都国際戦で記録された東洋大姫路のスターティングメンバーは次のとおりだ。これは当該試合の登録・出場情報であり、年間を通じた固定メンバーを意味するものではない。
- 弥吉駿斗:2年・右翼手
- 新拓馬:1年・中堅手
- 椙森琉伊:1年・捕手
- 瀬口稜介:2年・左翼手
- 原田昊空:1年・三塁手
- 兵頭琉侍郎:1年・指名打者
- 北門佑一朗:2年・一塁手
- 月田龍斗:1年・二塁手
- 萩原悠惺:2年・遊撃手
- 溝口蒼介:2年・投手
投手陣は溝口蒼介、保井蒼空、小栁秀稜、西長宙毅の4人が登板した。複数の投手を起用する試合運びが採用されており、今後は各投手の安定感と継投の精度が重要になる。
特に1年生の新拓馬、椙森琉伊、原田昊空、月田龍斗、兵頭琉侍郎がスタメンに入ったことは、次年度以降のチーム編成を考えるうえで注目したい材料だ。
(出典:東洋大学附属姫路高等学校公式野球部ページ、一球速報.com)
【2026年の関係者・大会別データ】東洋大姫路の重要情報を一覧で比較
ここまでの大会結果と人物情報を一つの表にまとめた。春の選抜から秋の近畿大会までの流れを把握すると、チームの変化と現在の立ち位置が見えやすくなる。
| 時期・項目 | 人物・対戦校 | 結果・実績 | チームへの意味 |
|---|---|---|---|
| 2022年4月 | 岡田龍生監督 | 東洋大姫路監督に就任 | 母校でチーム再建を開始 |
| 2026年3月21日 | 花咲徳栄・松本太翔 | 選抜1回戦、2-3で敗退 | 松本が先制打を放つも逆転負け |
| 2026年7月20日 | 加古川西 | 兵庫大会5回戦、4-6で敗退 | ベスト16で夏の大会終了 |
| 2026年10月3日 | 明石商業 | 秋季兵庫大会準決勝、1-7 | 決勝進出を逃す |
| 2026年10月10日 | 市尼崎 | 3位決定戦、11-4で勝利 | 近畿大会出場権を獲得 |
| 2026年10月18日 | 京都国際 | 秋季近畿大会1回戦、3-7で敗退 | 3年連続選抜出場が厳しい状況に |
| 2026年11月時点 | 岡田龍生監督・瀬口稜介主将 | 監督は継続、主将は2年生 | 次世代を中心としたチーム編成 |
この表から読み取れるのは、2026年の東洋大姫路が大会ごとに異なる課題に直面していたことだ。
春は終盤の失点、夏は一イニングの大量失点、秋は近畿大会での投手陣の立て直しが課題として表れた。一方、秋季兵庫大会3位決定戦では17安打を放っており、打線には大きな得点力を発揮できる試合もあった。
監督の指導方針と主将の世代交代、さらに1年生の台頭が、今後のチームづくりを左右する要素になる。
【岡田龍生監督の指導方針】東洋大姫路の野球はどう変わった?
岡田監督が東洋大姫路に戻った背景には、母校の伝統を受け継ぎながら、再び全国制覇を狙えるチームを作りたいという思いがあった。
履正社時代に実践した攻撃的な野球を東洋大姫路にも取り入れ、従来の守備力に打撃力を加えることが強化の方向性となっている。
守備力だけでなく打撃力を強化東洋大姫路は1977年夏の全国優勝をはじめ、伝統的に全国大会で実績を残してきた学校だ。岡田監督の就任に際しても、伝統の守備力を生かしながら打撃面の強化を進めることが学校側から説明されている。
2022年には打越野球グラウンドに室内練習場を新設。投球・打撃練習用の6レーンに加え、ピッチングマシンやトレーニング設備を整備した。
こうした環境整備は、練習量の確保だけでなく、継続的な打撃強化や投手育成にもつながる。
積極的な攻撃と全力疾走を重視岡田監督が2026年の高校日本代表監督に就任した際には、チームづくりの考え方として、次の方針を示している。
積極的な攻撃野球と常に全力疾走を意識したチームを目指します。
これは東洋大姫路での指導経験を踏まえたコメントでもある。単に長打を狙うだけではなく、走塁や機動力、攻撃への積極性を組み合わせる考え方だ。
また、日本高等学校野球連盟の2026年8月のインタビューでは、選手が自分で考えて行動できるチームづくりや、選手との個別対話を重視する姿勢についても語っている。
監督が不在でも選手が自覚を持って行動できることを目標にしている点は、U-18日本代表と東洋大姫路の双方に通じる指導上の特徴といえる。
U-18日本代表監督との兼務がもたらすもの2026年は岡田監督にとって、東洋大姫路の指揮だけでなく、高校日本代表を率いるという大きな役割を担った年でもある。
日本代表の活動では、全国から集まった選手を短期間でまとめ、実戦形式の練習を通じて選手の能力を見極めることが求められる。
こうした経験は、選手の状態を見極める力や、限られた期間でチームをまとめる指導経験にもつながる。東洋大姫路にとっても、監督が全国レベルの選手と競技環境に触れることは、今後のチームづくりを考えるうえで注目すべき要素だ。
ただし、監督の実績だけでチームの勝敗が決まるわけではない。2026年の試合結果が示すように、投手陣の安定、守備の精度、得点機会を生かす攻撃がそろって初めて全国で勝ち上がれる。
(出典:東洋大学公式サイト、日本高等学校野球連盟)
【甲子園出場歴と通算成績】東洋大姫路は過去に何度優勝した?
東洋大姫路は兵庫県を代表する高校野球の名門であり、春の選抜と夏の選手権の両方で長い歴史を持つ。
特に1977年夏の全国制覇は、学校の野球部史に残る最大の実績だ。2026年までの出場歴を整理すると、その強豪校としての歩みが分かる。
甲子園出場は春10回・夏13回の計23回東洋大姫路の公式野球部が掲載する甲子園出場歴によると、2026年の選抜出場を含め、春は10回、夏は13回。春夏通算では23回の甲子園出場となっている。
1977年夏には全国優勝を達成。夏の甲子園では1982年にベスト4、1986年、2006年、2011年、2025年にはベスト8まで進んだ。
春の選抜でも、1976年、1979年、2003年、2008年にベスト4入りを果たしている。全国大会で複数回の上位進出を経験してきたことが、東洋大姫路の歴史的な強さを物語っている。
甲子園通算成績は37勝22敗1分高校野球の大会記録をまとめたデータによると、2026年の選抜大会終了時点での春夏通算成績は37勝22敗1分。勝率は約6割3分となる。
- 春の選抜:10回出場、14勝10敗。
- 夏の選手権:13回出場、23勝12敗。
- 春夏通算:23回出場、37勝22敗1分。
- 全国優勝:1977年夏に1回。
春の選抜では優勝経験がないものの、ベスト4入りを複数回経験している。夏は1977年の優勝を筆頭に、ベスト8以上の成績を何度も残してきた。
2025年は春の選抜でベスト16、夏の選手権でベスト8と、春夏連続で甲子園に出場。2026年も春の選抜に出場しており、近年は全国大会への復帰と継続的な出場を実現してきた。
2003年の花咲徳栄戦は歴史的な再試合2026年春の花咲徳栄戦を振り返るうえで興味深いのが、両校が過去にも選抜大会で対戦していたことだ。
2003年の選抜準々決勝では、東洋大姫路と花咲徳栄が延長15回を戦い、2-2で引き分け再試合となった。再試合では東洋大姫路が6-5で勝利している。
つまり、2026年の対戦は23年ぶりの再戦だった。過去には東洋大姫路が激闘を制した相手に、今回は2-3で敗れる結果となった。
このように、同じ対戦カードでも時代や選手構成によって結果は変わる。甲子園での歴史を知っておくと、2026年の敗戦が持つ意味もより深く理解できる。
(出典:東洋大学附属姫路高等学校公式・甲子園出場歴、朝日・日刊スポーツ、高校野球史 甲子園篇)
【現在のチーム状況】2026年秋の敗戦から見える強みと課題
2026年11月6日時点の東洋大姫路は、秋季兵庫大会3位、秋季近畿大会1回戦敗退という結果で秋の公式戦を終えている。
春の選抜と夏の兵庫大会では悔しい敗戦を経験したものの、秋の県大会では3位まで順位を上げた。現在のチームを評価するには、勝ち上がった試合と敗れた試合の両方を比較することが大切だ。
打線は大量得点を狙える力を持つ秋季兵庫大会の3位決定戦では市尼崎から11点を奪い、17安打を記録した。地区大会でも上郡戦で15得点、相生戦で13得点を挙げており、攻撃面で勢いに乗ったときの得点力は大きな武器になっている。
京都国際戦でも一回と二回に3点を先行している。序盤から積極的に得点を狙う姿勢は、岡田監督が掲げる攻撃野球とも重なる部分だ。
一方、試合の流れが悪くなった後に追加点を奪えず、相手の反撃を止められない展開もあった。今後は序盤の先制を中盤・終盤の得点につなげられるかが重要になる。
投手陣の継投と失点管理が大きな課題2026年の試合で目立ったのは、リードしている場面から逆転を許したケースだ。
春の花咲徳栄戦では八回に3失点。夏の加古川西戦では二回に6失点。秋の京都国際戦では3点を先行しながら、三回から七回までに7点を失った。
もちろん、対戦相手の打力や試合状況はそれぞれ異なる。しかし、全国大会や強豪校との試合で勝ち切るためには、投手の制球力、守備陣との連携、ピンチでの失点を最小限に抑える能力が欠かせない。
秋の京都国際戦では溝口蒼介、保井蒼空、小栁秀稜、西長宙毅が登板している。複数の投手を起用できることは選択肢の多さにつながるが、それぞれの役割と継投のタイミングをどう整理するかが今後の焦点になる。
1年生・2年生の成長が次のシーズンを左右する京都国際戦のスターティングメンバーには、1年生と2年生がバランスよく入っていた。
特に瀬口稜介、萩原悠惺、溝口蒼介、小栁秀稜ら2年生は、新チームを支える重要な存在となる。さらに新拓馬、椙森琉伊、原田昊空、月田龍斗ら1年生にも公式戦での経験が積み重なっている。
3年生が抜けることによる戦力の変化は避けられないが、下級生が秋の段階で近畿大会を経験できたことは大きい。特に全国レベルの打線を相手にした経験は、今後の成長に生かせる材料となる。
次の選抜大会への出場は厳しい状況秋季近畿大会は、翌春の選抜大会の出場校を選考するうえで重要な大会だ。東洋大姫路は兵庫県3位で出場したものの、京都国際との1回戦で敗れた。
神戸新聞NEXTは、3年連続の選抜大会出場が厳しくなったと報道している。近畿大会での早期敗退は、選抜出場を目指すうえで大きなマイナス材料となる。
ただし、選抜大会の出場校は単純な勝敗だけで決まるものではなく、地域ごとの出場枠や大会内容などを踏まえた選考が行われる。秋季近畿大会の初戦敗退だけをもって、出場可能性が完全になくなったと断定することはできない。
今後の東洋大姫路にとっては、選抜出場の可能性だけでなく、投手陣の成長、打線の安定、春季大会に向けたチームの再構築が重要になる。
【野球部の進路】卒業後は東洋大学や関西の大学へ進学する?
東洋大姫路野球部に関心を持つ中学生や保護者にとって、卒業後の進路も気になるポイントだ。
学校公式サイトでは、野球部の主な進路として、大学と社会人野球に関係する進学・就職先を掲載している。
主な大学進学先公式ページに掲載されている大学は次のとおりだ。
- 東洋大学
- 都留文科大学
- 関西大学
- 関西学院大学
- 龍谷大学
- 大阪体育大学
- 関西国際大学
- 福井工業大学
- 愛知学院大学
- 上武大学
- 明星大学
- 環太平洋大学
このほか、山陽特殊製鋼、日本電研などの企業も主な進路として掲載されている。
東洋大学の附属校という特色はあるものの、進路は東洋大学だけに限られない。関西を中心に、全国各地の大学へ進学する選択肢があることが分かる。
プロ野球選手も輩出してきた伝統東洋大姫路は、これまで多くのプロ野球選手を輩出してきた。
学校公式サイトに掲載されている主な卒業生には、次の選手がいる。
- 長谷川滋利:オリックス、エンゼルス、マリナーズなどで活躍。
- 松葉貴大:オリックス、中日などでプレー。
- 原樹理:東京ヤクルトスワローズで活躍。
- 甲斐野央:福岡ソフトバンクホークス、西武ライオンズでプレー。
- 岩田幸宏:東京ヤクルトスワローズでプレー。
- 宮本賢治:ヤクルトで活躍。
- 乾真大:日本ハム、巨人などでプレー。
プロ野球選手を輩出してきた背景には、長年の指導実績と全国大会を経験できる競技環境がある。
なお、これらは学校が紹介する過去の主な卒業生・進路実績であり、2026年度の現役部員の卒業後進路を示す一覧ではない。個々の選手の進学先やプロ志望については、本人や学校からの発表が基準となる。
入部を希望する場合の注意点東洋大姫路の公式野球部ページでは、部員数が多くなると練習時間や場所の確保が難しくなることがあると説明している。
スポーツ推薦以外で入学後に野球部への入部を希望する場合は、出願までに学校野球部へ問い合わせるよう案内されている。
強豪校への進学を考える際には、甲子園出場歴や知名度だけでなく、練習環境、部員数、入部条件、学業との両立、卒業後の進路まで含めて検討したい。
(出典:東洋大学附属姫路高等学校公式サイト「主な進路・著名な卒業生」「野球部に入部希望の方」)
【東洋大姫路野球部に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:東洋大姫路野球部の2026年最新の試合結果は?
A1:2026年春の選抜では花咲徳栄に2-3、夏の兵庫大会5回戦では加古川西に4-6で敗れました。秋季兵庫大会では3位となり、近畿大会に進出しましたが、10月18日の1回戦で京都国際に3-7で敗れています。
Q2:東洋大姫路の2026年の監督と主将は誰?
A2:監督は岡田龍生氏です。主将は2年生の瀬口稜介です。なお、2026年春の選抜大会では3年生の松本太翔が主将を務めており、現在の主将とは世代が異なります。
Q3:東洋大姫路は甲子園で優勝したことがある?
A3:あります。1977年夏の全国高校野球選手権大会で全国優勝を達成しています。2026年までに春10回、夏13回、合計23回の甲子園出場を果たしています。
Q4:東洋大姫路の甲子園通算成績は?
A4:春夏通算37勝22敗1分です。春の選抜は14勝10敗、夏の選手権は23勝12敗となっています。
Q5:東洋大姫路の2026年秋季兵庫大会の順位は?
A5:3位です。3位決定戦で市尼崎に11-4で勝利し、秋季近畿大会への出場権を獲得しました。
Q6:東洋大姫路の卒業後の主な進路は?
A6:東洋大学、関西大学、関西学院大学、龍谷大学、大阪体育大学、福井工業大学などの大学が学校公式サイトに掲載されています。社会人への進路もあり、過去には長谷川滋利、松葉貴大、甲斐野央などのプロ野球選手も輩出しています。
2026年の東洋大姫路野球部は、春の選抜で花咲徳栄に2-3、夏の兵庫大会で加古川西に4-6と敗れ、全国大会への再出場を果たすことはできなかった。
一方、秋季兵庫大会では3位に入り、近畿大会への出場権を獲得。市尼崎との3位決定戦で17安打11得点を記録した攻撃力は、チームの明るい材料となった。
近畿大会では京都国際に3-7で敗れ、3年連続の選抜出場は厳しい状況となったが、下級生を中心とする新チームには今後の成長が期待される。
岡田龍生監督の指導のもと、主将の瀬口稜介を中心にどこまで投手力と攻撃力を高められるか。特に溝口蒼介、小栁秀稜ら投手陣と、1年生を含む野手陣の成長が注目される。
【プロの結論】 2026年の東洋大姫路を評価する際には、甲子園出場の有無だけで判断するのではなく、秋季兵庫大会3位という実績、近畿大会で露呈した投手陣の課題、そして下級生の試合経験という3つの視点が欠かせない。1977年夏の全国制覇を経験した名門が、岡田監督のもとで次の全国大会へ向けてどのようなチームを作り上げるのか。2027年に向けた再出発に注目したい。
編集上の重要な補足: 甲子園通算成績は2026年春の選抜終了時点の集計です。また、瀬口稜介は現在の主将、松本太翔は2026年春の選抜時の主将として区別しています。