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【筋肉と競技力の関係】阿部一二三を支える人物・所属・強化環境

伊部 拓海 伊部 拓海 • 更新: • 公開: • 読了約 10 分
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阿部選手の身体づくりは、本人の努力だけで完成したものではありません。長年のトレーナーによるフィジカル指導、栄養面の専門的なサポート、所属先の競技環境、そして妹の阿部詩選手との切磋琢磨など、複数の要素が関係しています。

それぞれの関係を整理すると、阿部選手がなぜ筋肉を大きくすることだけにこだわらないのか、その理由が見えてきます。

阿部一二三を取り巻く関係者・関連情報一覧
人物・組織 関係性 身体づくりとの関係
阿部一二三 本人 柔道男子66kg級。東京・パリ五輪連覇。筋力と体重管理を両立する。
阿部詩 妹・柔道選手 女子52kg級。2026年のロサンゼルス合宿にも兄と参加。
パーク24 所属先 兄妹が所属する企業。競技活動の基盤となる。
寺田健太郎 フィジカルトレーナー 2017年ごろから指導。筋量を増やさず出力やスピードを高める強化を担当。
味の素ビクトリープロジェクト 栄養サポート 2021年から兄妹を支援。食事や栄養摂取のタイミングを調整。
2026年LA合宿 強化活動 走り込み、筋トレ、柔道の稽古を組み合わせた五輪準備。

特に重要なのが、寺田健太郎トレーナーの指導です。スポニチの2024年7月30日の取材記事では、2017年ごろから阿部選手を指導している寺田氏が、筋肉が付きやすい体質と66kg級としての筋肉量の多さを指摘しています。

同氏が強化のテーマとして挙げたのは、筋肉量を増やすことではなく、出力やスピード感を高めることでした。2019年の世界選手権で敗れた後から本格的に取り組んだ階段トレーニングも、その一環です。

階段トレーニングによって、瞬発的に蹴る力、持久力、心肺機能の向上を図りました。足技の進化にもつながったと本人が実感していることが報じられています。

阿部詩との関係が2026年の強化にもつながる

阿部詩選手は、東京五輪の女子52kg級金メダリストであり、一二三選手の妹です。2人はともにパーク24に所属し、柔道界を代表する兄妹として活動しています。

2026年のロサンゼルス合宿では、普段は別々に練習している兄妹が同じ環境でトレーニングしました。一二三選手は、詩選手に気になる点があれば助言すると話しており、互いに刺激を受ける関係が続いています。

日刊スポーツの現地取材によると、詩選手は前年の坂道ランニングで5本目まででリタイアしたものの、2026年は目標を上回る6本を走り切りました。一二三選手も前年と同じ10本を走破しています。

競技階級は異なりますが、同じ五輪を目指す選手同士として、練習への姿勢や身体能力の向上を刺激し合っていることが分かります。

2026年6月の優勝から7月の米国合宿へ

2026年の活動を時系列で見ると、阿部選手が試合と強化を両立させている様子が分かります。

6月26日には、中国で開催されたグランプリ青島大会の男子66kg級で優勝。初戦の2回戦から5試合を勝ち抜き、決勝ではカザフスタンのグスマン・キルギズバエフ選手を優勢で下しました。

その後、7月上旬からロサンゼルス合宿に参加。競技会での実戦経験を積んだ直後に、走り込みや筋力トレーニング、柔道の稽古に取り組みました。

全日本柔道連盟と日本オリンピック委員会の大会記録、日刊スポーツの合宿密着記事を合わせると、2026年の阿部選手は試合で結果を残しながら、2028年大会に向けた身体能力の強化も進めていることが分かります。

【プロの結論】阿部一二三の筋肉が強さにつながる本当の理由

阿部一二三筋肉

阿部一二三選手の身体づくりから学べる最大の要点は、筋肉の大きさと競技能力は必ずしも比例しないということです。

一般的な筋トレでは、ベンチプレスやスクワットの重量、筋肉のサイズなどが分かりやすい指標になります。しかし柔道では、それだけでは勝てません。

相手の襟や袖をつかみ、重心を崩し、瞬間的に力を伝え、技を完成させる。その一連の動作を高い精度で実行するには、筋力だけでなく、身体の連動性やタイミング、バランス能力も必要です。

阿部一二三の身体づくりから読み取れる3つの原則

1. 筋肉を増やすより、使える筋力を高める

阿部選手は66kg級の体重制限を考慮し、筋肥大を優先していません。柔道の動作に近いトレーニングを採用し、瞬発力や重心移動を意識しています。

2. 減量は試合当日のパフォーマンスから逆算する

約2カ月の減量期間を設け、筋量を維持しながら体重を調整します。体重計の数字だけでなく、練習で力を出せるか、疲労が残っていないかといったコンディションも重視しています。

3. 筋トレだけで競技力を完成させない

2026年のロサンゼルス合宿でも、走り込み、ジムでのトレーニング、乱取りを組み合わせています。筋肉を鍛える時間と、実際に技を使う時間を分けず、競技力全体を高める考え方です。

ネットで見かける3つの誤解を整理



誤解1
ベンチプレスやスクワットをしないから筋力トレーニングをしていない?

違います。柔道の動作に特化したダンベル、プレート、懸垂、ケーブルなどのトレーニングを行っています。


誤解2
筋量だけで66kgという数字は公的な測定結果?

本人の説明として紹介された発言です。公表された体組成検査の数値と混同しないことが大切です。


誤解3
筋肉がすごいのは筋トレの頻度が高いから?

本人が明かした試合前の筋トレ頻度は週1回程度です。柔道の稽古や走り込みなど、競技全体のトレーニングを含めて評価する必要があります。


阿部選手の身体づくりを評価するなら、写真の見栄え、持ち上げる重量、体重の数字だけで判断するのではなく、試合での技の切れ、相手を崩す力、試合後半の動きまで確認が必要です。

筋肉を大きくすることと、競技で強くなることは同じではありません。阿部選手のトレーニングは、その違いを分かりやすく示しています。

阿部一二三の筋肉に関するよくある質問(FAQ)

Q1:阿部一二三の筋肉量は本当に66kgあるのですか?

A1:2025年に紹介された本人の発言では、脂肪を落とした状態で「筋量だけで66kgある」と説明しています。ただし、これは本人の表現であり、骨格筋量などを測定した公式検査データが公表されたという意味ではありません。

Q2:阿部一二三はベンチプレスやスクワットをしないのですか?

A2:本人は柔道を始めてからベンチプレスやスクワットを行ったことがないと説明しています。その代わり、ダンベル、プレート、加重懸垂、ケーブルなどを使った柔道特化型のトレーニングを取り入れています。

Q3:阿部一二三はどのように減量していますか?

A3:約2カ月かけて段階的に体重を落とす方法を説明しています。約10kgの減量例も紹介されており、食事や補食、たんぱく質、野菜の摂取などを調整しながら筋量を維持することを重視しています。

Q4:2026年のロサンゼルス合宿では何をしたのですか?

A4:坂道での走り込み、ジムでの筋力トレーニング、柔道の稽古や乱取りなどに取り組みました。特に坂道ランニングでは210mのコースを10本走り、前年の合計60分から45分へ時間を短縮しています。

Q5:阿部一二三の筋肉は阿部詩と同じトレーニングで鍛えているのですか?

A5:兄妹は2026年のロサンゼルス合宿で一緒にトレーニングしましたが、競技階級は男子66kg級と女子52kg級で異なります。普段の練習も別々であり、同じメニューをすべて共有しているわけではありません。

阿部一二三選手の筋肉が注目される理由は、背中や腹筋、胸筋の見事な発達だけではありません。その身体が、柔道男子66kg級で世界の頂点に立つために最適化されていることにあります。

本人が語った「筋量だけで66kg」という発言、試合前でも週1回程度という筋トレ頻度、ベンチプレスやスクワットに頼らない特殊なトレーニング、約2カ月をかける減量法。これらはすべて、筋肉を増やすことより競技力を高めるという共通の考え方につながっています。

そして2026年のロサンゼルス合宿では、阿部詩選手とともに走り込みや柔道の稽古に取り組み、前年よりも速いペースで坂道を走り切りました。

2028年ロサンゼルス五輪に向けて、阿部選手がさらに磨こうとしているのは、単なる肉体美ではなく、66kg級で勝ち続けるための身体能力です。

阿部一二三選手の筋肉を理解するための判断基準は、筋肉の大きさではなく、その筋肉がどれだけ柔道の技術と結びつき、試合で結果を生み出しているか。その視点こそが、五輪2連覇王者の身体づくりの本質です。

2026年11月現在、2028年ロサンゼルス五輪を見据えた強化は続いています。今後の競技成績とともに、走力、瞬発力、柔道の実戦力がどのように進化していくのかにも注目が集まります。

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伊部 拓海
コンテンツディレクター 伊部 拓海
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映画・ドラマ担当。公開資料と一次報道を照合し、ネタバレの扱いには線引きルールを設けています。

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