- 2026年VNL: ブラジルは予選ラウンド9位、最終順位10位。7勝5敗でファイナル進出を逃した。 - 世界ランキング: 2026年10月13日時点で世界6位、333.79ポイント。 - 代表メンバー: ダルラン、ルカレリ、アドリアーノ、フラビオ、カショパらが中心。 - 監督: ベルナルド・レゼンデ監督がロサンゼルス五輪まで指揮を執る予定。 - 明るい材料: 2026年南米選手権で優勝し、34回目の大陸王者とLA28五輪出場権を獲得した。
【2026年最新成績】ブラジル男子バレーのVNL順位と世界ランキングは?

2026年のブラジル男子代表を評価するうえで、まず押さえたいのがネーションズリーグ(VNL)の結果と、その後の南米選手権での巻き返しだ。
VNL2026は予選9位、最終順位は10位2026年7月19日、ブラジルはシカゴで行われた予選ラウンド最終戦で中国に3対0(25-16、25-20、25-21)で勝利した。
しかし、この勝利だけではファイナルラウンド進出に届かなかった。
Volleyball Worldの公式発表によると、ブラジルの予選成績は次のとおり。
- 試合数:12試合
- 勝利:7試合
- 敗戦:5試合
- 獲得ポイント:19ポイント
- 予選順位:9位
- 最終順位:10位
予選順位と大会最終順位が異なるのは、ファイナルラウンド終了後の最終順位表では、予選通過チームを含めた順位が改めて確定するためだ。
特に注目すべきなのは、2018年の第1回大会以来、ブラジルが初めてVNLのファイナルラウンド進出を逃したこと。長年の強豪にとって、見過ごせない結果となった。
ブラジル男子バレーの世界ランキングは6位
FIVB男子世界ランキング・2026年10月13日時点6位
ブラジル333.79
ランキングポイント
前回順位(9月15日)
8位
今回の順位変動
2ランク上昇
出典:J SPORTS掲載のFIVB世界ランキング
2026年10月時点の上位は、ポーランド、イタリア、ロシア、アメリカ、日本、ブラジルの順だった。
ブラジルはVNLで苦戦したものの、9月の南米選手権優勝などを経てランキングを回復している。VNLの順位だけを見て、世界での実力が大きく落ちたと判断するのは早い。
2026年9月には南米選手権で復活ブラジルにとって大きな転機となったのが、9月15日から20日にリオデジャネイロで開催された南米選手権だ。
決勝に相当するアルゼンチンとの最終戦では、3対0(25-20、25-23、25-20)で勝利。大会を5戦全勝、1セットも失わない完璧な成績で終えた。
この優勝はブラジルにとって通算34回目の南米選手権制覇。さらにロサンゼルス2028オリンピックへの出場権も獲得した。
VNLでの不振を、地域大会での圧倒的な勝利によって取り戻したシーズンだった。
【2026年代表メンバー一覧】ダルラン・ルカレリら14人の注目選手
2026年のブラジル男子代表は、経験豊富な主力と成長著しい若手を組み合わせた編成となっている。
代表メンバーは大会ごとに変わるため、ここではブラジルバレーボール連盟(CBV)が2026年9月14日に発表した南米選手権の14人を基準に整理する。
ブラジル男子バレー2026年の14人| ポジション | 選手名 |
|---|---|
| セッター | フェルナンド・カショパ |
| セッター | マテウス・ブラジリア |
| オポジット | ダルラン・スーザ |
| オポジット | ブライアン |
| アウトサイドヒッター | リカルド・ルカレリ |
| アウトサイドヒッター | アドリアーノ |
| アウトサイドヒッター | オノラート |
| アウトサイドヒッター | アルトゥール・ベント |
| アウトサイドヒッター | ルーカス・ベルグマン |
| ミドルブロッカー | フラビオ |
| ミドルブロッカー | ジュドソン |
| ミドルブロッカー | マテウス・ピンタ |
| リベロ | マイキ |
| リベロ | プレーザ |
出典:CBV「2026年南米選手権代表メンバー発表」(2026年9月14日)
選手同士の関係とチーム内での役割メンバーを理解する際には、単純な知名度だけでなく、各ポジションがどのように攻撃と守備を支えているかを見ることが大切だ。
| 選手・関係者 | ポジション・役割 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| ダルラン・スーザ | オポジット | 得点力の高い攻撃の中心 |
| リカルド・ルカレリ | アウトサイドヒッター | 攻守両面を支えるベテラン |
| アドリアーノ | アウトサイドヒッター | 攻撃力とサーブが持ち味 |
| フラビオ | ミドルブロッカー | 中央攻撃とブロック |
| カショパ | セッター | 攻撃の組み立て役 |
| マイキ | リベロ | レシーブと守備の安定 |
| ベルナルド・レゼンデ | 監督 | 戦術・選手起用・育成を統括 |
この構成で特徴的なのは、ルカレリの経験を生かしながら、ダルランやアドリアーノといった攻撃力のある選手を組み合わせている点だ。
VNL登録30人と南米選手権14人は別のリスト混同しやすいのが、VNLの登録選手と実際の大会出場メンバーだ。
2026年5月19日、CBVはVNL登録用の30人を発表した。その後、8月には南米選手権に向けた16人の強化グループを発表し、9月14日に大会用の14人を決定している。
したがって、2026年のブラジル代表選手一覧を調べる場合は、どの大会の登録名簿なのかを確認する必要がある。
【注目選手を解説】ダルラン、ルカレリ、アラン・ソウザの実力
2026年のブラジル代表を語るうえで、特に注目したいのがダルランとルカレリだ。
ダルラン・スーザ:次世代エースを担うオポジットDarlan Ferreira Souza
ダルラン・スーザは、ブラジルの攻撃を担うオポジットだ。
2026年は重要な試合で得点力を発揮している。
特に印象的だったのが、9月20日の南米選手権アルゼンチン戦だ。ダルランは23得点を記録し、チーム最多得点者となった。内訳はすべてスパイクによる得点で、最終セットだけでも12本のスパイクを決めている。
加えて、大会のベストオポジットにも選出された。
8月25日の東京での日本との親善試合でも18得点を挙げており、2026年のブラジルを象徴する攻撃選手の一人だ。
リカルド・ルカレリ:経験と総合力を備えた主力Ricardo Lucarelli Souza
ルカレリはアウトサイドヒッターとして、攻撃だけでなくレシーブにも関わる重要な存在だ。
2026年南米選手権では、ブラジルの34回目の優勝に貢献し、大会MVPを獲得した。
ダルランが得点面で目立つ一方、ルカレリはチーム全体の安定感を支える選手と位置づけられる。
若手中心のチームでは、攻撃の調子が悪いときに経験豊富な選手がプレーを整えられるかが重要になる。ルカレリの価値は、得点数だけでは測れない。
アラン・ソウザ:過去の主力と2026年の選考を区別Alan Souza
アラン・ソウザも、ブラジル男子バレーを代表するオポジットとして知られる選手だ。
2024年のVNLではダルランと同じポジションを争う存在として紹介されており、2人の競争はブラジルの攻撃陣を語る際の重要なテーマだった。
ただし、2026年のCBVによるVNL登録30人の発表と南米選手権の14人の正式発表では、アランの名前は確認できない。
そのため、アランを2026年南米選手権の現役登録メンバーとして扱うのは正確ではない。過去の代表実績と2026年の選考状況は分けて理解したい。
【ベルナルド・レゼンデ監督の戦術】ブラジル男子バレーが強い理由
ブラジル男子代表の強さを理解するうえで欠かせないのが、監督ベルナルド・レゼンデだ。
通称ベルナルジーニョ。ブラジルバレーの歴史を代表する名将であり、選手育成から試合中の戦術変更まで、チーム全体に大きな影響を与えてきた。
ベルナルド・レゼンデ監督の経歴ベルナルジーニョは2001年から2016年まで男子代表を率い、2004年アテネ五輪と2016年リオ五輪で金メダルを獲得した。
加えて、2008年北京五輪と2012年ロンドン五輪では銀メダルを獲得。世界選手権3回、FIVBワールドリーグ8回の優勝にも導いている。
2023年シーズン終了後に男子代表監督へ復帰し、ブラジル連盟は2028年ロサンゼルス五輪終了までの契約延長を発表した。
ブラジル男子バレーの戦術と特徴ブラジルの戦術は、単に高い打点から強烈なスパイクを打つだけではない。
大きく分けると、次の4つが特徴となる。
1. サーブで相手の攻撃を崩す
強いサーブによって相手のレシーブを乱し、攻撃の選択肢を減らす。相手の攻撃を限定できれば、ブロックと後衛守備を連動させやすくなる。
2. セッターを中心に攻撃を組み立てる
カショパのようなセッターが、相手ブロックの配置やレシーブの状態を見ながら攻撃を選択する。
中央からの速い攻撃と両サイドへの展開を組み合わせることで、相手守備に的を絞らせない。
3. ブロックから反撃につなげる
ブロックで相手の攻撃を止めるだけでなく、ワンタッチや後衛のディグから切り返す能力も重要だ。
2026年南米選手権決勝では、ブラジルがアルゼンチンに対してブロック数で7対2と上回った。ネット際の攻防で優位に立ったことが、ストレート勝利につながった。
4. 選手層を生かした戦術変更
ブラジルは、複数のアウトサイドヒッターやオポジットを組み合わせられる。
対戦相手や試合展開に応じて攻撃の中心を変えられることは、長い大会を戦ううえで大きな武器になる。
ブラジル男子バレーが強い理由は育成にもあるブラジルの強さは、スター選手の個人能力だけでは説明できない。
注目したいのは、代表チームと育成世代をつなぐ仕組みだ。
ベルナルジーニョは監督だけでなく、男子代表の技術統括も担っている。ユース世代との連携や、代表Bチームを通じた若手の国際経験の蓄積も重視している。
こうした体制によって、ベテランが引退しても新しい選手を代表に組み込みやすくなる。
2026年の結果を見ると、VNLでの苦戦と南米選手権での全勝優勝が同じチームに起きている。つまり、ブラジルは戦力が崩壊したのではなく、世界トップレベルの相手に対する安定性を再構築している段階と考えられる。
【歴代ブラジル男子代表】オリンピック優勝歴と黄金時代を振り返る
ブラジル男子代表は、オリンピックの男子バレー史に残る名門だ。
特に1990年代から2010年代にかけて、世界大会で圧倒的な実績を積み上げた。
オリンピックの金メダルは通算3回ブラジル男子代表のオリンピック優勝は次の3大会だ。
| 開催年 | 開催地 | 成績・監督 |
|---|---|---|
| 1992年 | バルセロナ | 金メダル・ジョゼ・ロベルト監督 |
| 2004年 | アテネ | 金メダル・ベルナルジーニョ監督 |
| 2016年 | リオデジャネイロ | 金メダル・ベルナルジーニョ監督 |
このほか、1984年ロサンゼルス、2008年北京、2012年ロンドンでは銀メダルを獲得している。
2024年パリ五輪では準々決勝に進めず、最終順位は8位だった。
世界選手権でも3連覇を達成ブラジル男子代表の黄金時代を象徴するのが、2002年、2006年、2010年の世界選手権3連覇だ。
2000年代から2010年代にかけては、世界選手権、ワールドリーグ、オリンピックなど複数の主要大会で優勝を重ねた。
その中心にいたのがベルナルジーニョ監督だった。
ただし、現在のチームは当時のメンバーをそのまま引き継いでいるわけではない。2026年は新しい攻撃陣とベテランの経験を組み合わせ、次の五輪サイクルに向けたチームづくりが進んでいる。
【ブラジル対日本男子バレー】2026年の試合結果と今後の展望
日本のバレーファンにとって、ブラジル代表は特に気になる対戦相手だ。
日本は2026年10月13日時点で世界5位、ブラジルは6位。両国はランキング上でも近い位置にいる。
2026年8月25日の日本対ブラジル戦2026年8月25日、東京の有明アリーナで日本とブラジルが親善試合を行った。
結果はブラジルの3対1での勝利だった。
| セット | 日本 | ブラジル |
|---|---|---|
| 第1セット | 23 | 25 |
| 第2セット | 25 | 20 |
| 第3セット | 19 | 25 |
| 第4セット | 26 | 28 |
ブラジルの最多得点者はダルランで、18得点を記録した。
先発メンバーにはカショパ、ダルラン、アドリアーノ、ルカレリ、フラビオ、ジュドソン、マイキが名を連ねた。
日本が第2セットを奪ったものの、ブラジルは第3セット以降に立て直し、最後まで競り合った第4セットも28対26で制した。
日本代表との比較で注目したいポイント日本代表はレシーブや守備から攻撃につなげる展開力に強みがある。一方、ブラジルは強力なサーブと高い攻撃力、ブロックを組み合わせる。
両国の対戦で注目したいのは、次の3点だ。
- 日本がブラジルの強いサーブをどこまで安定して返せるか。
- ブラジルの高いブロックに対し、日本が攻撃の選択肢を確保できるか。
- 長いラリーになったとき、両チームがどれだけミスを抑えられるか。
2026年の親善試合はブラジルが勝利したが、セットごとの得点を見ると、日本も十分に競り合っていた。
2028年ロサンゼルス五輪に向けたブラジルの展望2026年9月の南米選手権優勝によって、ブラジルはLA28の出場権を獲得した。
これはチームにとって大きな意味を持つ。
予選突破のためだけに戦うのではなく、オリンピック本大会でメダルを狙うための準備に重点を置けるからだ。
今後の課題は、VNLで露呈した試合ごとの安定性を改善することだろう。特にサーブレシーブ、ミスの管理、強豪国との接戦での得点力が重要になる。
一方、ダルランの成長、ルカレリの経験、ベルナルジーニョの指導体制は、ブラジルにとって大きなプラス材料だ。
【バレーボール男子ブラジル】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ブラジル男子バレーの2026年世界ランキングは何位?
2026年10月13日時点で世界6位、333.79ポイント。9月15日時点の8位から2ランク上昇している。
Q2:ブラジル男子代表のVNL2026最終順位は?
予選ラウンドは9位で7勝5敗、19ポイント。大会全体の最終順位表では10位となり、ファイナルラウンド進出を逃した。
Q3:2026年のブラジル代表で注目すべき選手は誰?
ダルラン・スーザとリカルド・ルカレリが特に注目される。ダルランは南米選手権決勝で23得点を記録し、ルカレリは大会MVPを受賞した。
Q4:ブラジル男子バレーのオリンピック金メダルは何回?
通算3回。1992年バルセロナ、2004年アテネ、2016年リオデジャネイロで優勝している。
Q5:ブラジル男子代表の監督は誰?
ベルナルド・レゼンデ、通称ベルナルジーニョ。2028年ロサンゼルス五輪終了まで男子代表を率いる契約が発表されている。
2026年のブラジル男子バレー代表は、VNLで予選9位、最終順位10位という厳しい結果を経験した。一方で、南米選手権では5戦全勝で優勝し、34回目の大陸王者に輝いた。
世界ランキングも10月時点で6位まで回復しており、チームの競争力は依然として高い。
今後の評価で重要なのは、過去の優勝回数や有名選手の名前だけに注目しないことだ。
特に確認したいのは次の3つ。
1. チームの完成度: 若手とベテランが連携し、強豪相手にも安定した試合ができるか。
2. 攻撃陣の成長: ダルランを中心とした攻撃力を、ルカレリやアドリアーノらがどこまで支えられるか。
3. 国際大会での再現性: 南米選手権の強さをVNLやオリンピック本大会でも発揮できるか。
ブラジルは、かつての黄金時代を懐かしむだけのチームではない。2026年には新たなタイトルと五輪出場権を手にし、次の世代へと進み始めている。
2028年ロサンゼルス五輪でブラジルが再び金メダルを獲得できるか。 ダルランの成長、ルカレリの存在感、そしてベルナルジーニョ監督のチーム再建が、その答えを左右する大きなポイントになる。
主な参考資料:ブラジルバレーボール連盟(CBV)、国際バレーボール連盟(FIVB)、Volleyball World、J SPORTSの2026年公式発表・大会記録。