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「大事をとる」の意味とは?漢字表記・仕事を休む例文・敬語メールと類語を徹底解説

水沢 陽菜 水沢 陽菜 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
目次

「大事をとる」とは、無理をせず、万が一の事態を避けるために慎重に行動することを意味する慣用表現です。体調が万全ではないときに仕事や学校を休んだり、トラブルを防ぐために予定を変更したりする場面で使われます。2026年現在も、日常会話からビジネスメールまで幅広く使われている言葉です。

一方、「大事を取る」と「大事をとる」のどちらが正しいのか、目上の人に使っても失礼ではないのか、仕事を休むときにはどのような文章が適切なのか、迷う人も少なくありません。ここでは、言葉の意味や漢字表記、具体的な例文、敬語、類語・対義語、英語表現まで、実際の使用場面に沿って整理します。

【意味を正しく理解】「大事をとる」とは?言葉の由来と基本的なニュアンス

大事をとる
「大事をとる」の意味は慎重に行動すること

「大事をとる」は、軽々しく物事を進めず、用心して行動することを意味します。何か問題が起きる可能性を考え、あらかじめ安全な選択をするというニュアンスがあります。

小学館の『デジタル大辞泉』では、物事を軽々しく行わず、用心して自重する意味として説明されています。また、『精選版 日本国語大辞典』にも同様の意味が掲載されています。

要点は、実際に重大な問題が起きている必要はないということです。問題が起きる前に予防的な判断をする場合にも使えます。

例えば、次のような場面が該当します。

  • 少し熱っぽいため、無理をせず会社を休む。
  • 雨が降りそうなので、予定していた登山を延期する。
  • 機械に異常が見つかったため、安全確認が終わるまで使用を控える。
  • 重要な契約書について、提出前にもう一度確認する。

いずれも、目先の予定や便利さよりも、将来的なトラブルを避けることを優先しています。

「大事を取る」の由来と歴史

この表現の背景には、重大な事態を避けるために細心の注意を払うという考え方があります。集英社の「imidas ルーツでなるほど慣用句辞典」でも、重大事を前にして注意を払うことに由来する表現として解説されています。

興味深いのは、この言葉が最近になって生まれたものではない点です。『精選版 日本国語大辞典』には、1838年の人情本『英対暖語』における使用例が初出例として掲載されています。

つまり、江戸時代の文献にも確認できる歴史のある慣用表現です。現在では、特に体調不良による休暇や予防的な対応を説明する言葉として定着しています。

「大事を取る」と「大事になる」は意味が違う

混同しやすいのが「大事を取る」と「大事になる」です。

「大事を取る」は、重大な問題を避けるために慎重に行動することです。一方、「大事になる」は、問題や出来事が深刻な状況に発展することを意味します。

例えば、「大事を取って病院に行く」は予防的な判断ですが、「放置すると大事になる」は深刻な事態への発展を表しています。同じ「大事」という漢字が含まれていても、文章全体の意味は異なります。

【漢字表記を解説】「大事を取る」と「大事をとる」はどちらが正しい?

一般的な漢字表記は「大事を取る」

結論からいえば、「大事を取る」と「大事をとる」は、どちらも意味を正しく伝えられる表記です。

国語辞典の見出しでは「大事を取る」と漢字で記載されることが多く、正式な文章やビジネス文書では、この表記を選ぶと意味が明確になります。

一方、新聞記事やウェブ記事、日常的なメッセージでは「大事をとる」と、動詞をひらがなで表記する方法も自然です。読みやすさや媒体の表記ルールに応じて使い分けられています。

「取る」「採る」「執る」の違い

日本語では、同じ「とる」という読み方でも複数の漢字があります。それぞれ意味や使用場面が異なります。

  • 取る:選択する、手に入れる、行動や措置を選ぶなどの意味で使う。
  • 採る:採用する、採集する、意見を採択するなどの意味で使う。
  • 執る:職務や事務を行う、指揮を執るなどの意味で使う。

「大事を取る」は、用心するための行動や措置を選ぶ慣用表現なので、「取る」が適切です。「大事を採る」「大事を執る」とは通常書きません。

国立国語研究所の「基本動詞ハンドブック」でも、「大事をとる」は「取る」の慣用表現の一つとして掲載されています。

表記に迷ったときの判断基準

読み手に誤解なく伝えることを優先するなら、次のように使い分けるとよいでしょう。

  • ビジネス文書:大事を取って休暇を取得いたします。
  • 一般的な説明文:念のため、大事を取ることにした。
  • 日常のメッセージ:今日は大事をとって休むね。

どの表記を選んでも、文脈が適切であれば意味は伝わります。表記そのものよりも、文章全体の自然さを意識することが大切です。

【実践的な使い方】仕事や学校を休むときの例文と注意点

「大事を取って休む」はどんなときに使う?

「大事を取って休む」は、体調が完全ではない場合や、無理をすると状態が悪化する可能性を考えて休養を選択するときに使います。

必ずしも重い病気や深刻な症状があることを意味しません。少し体調が優れない段階で、無理をしない判断をしたことを伝えられる表現です。

また、本人の健康だけでなく、周囲への配慮を含めて使うこともできます。例えば、体調が不安定な状態で出勤することを控え、職場への影響を抑えたい場合です。

日常生活で使える例文

例文1:体調不良で休む場合

「朝から少し熱っぽいため、今日は大事を取って休むことにしました。」

例文2:予定を変更する場合

「天候が不安定なので、大事を取って旅行の日程を変更します。」

例文3:運動を控える場合

「まだ足に違和感が残っているので、大事を取って今日は運動を控えます。」

例文4:病院で診察を受ける場合

「症状は軽いものの、念のため大事を取って病院で診てもらうことにしました。」

例文5:予定への参加を見送る場合

「体調が万全ではないため、大事を取って今回は参加を見送ります。」

仕事を休むときの使い方

仕事で「大事を取って休む」と伝える場合は、休む理由に加えて、業務への影響や連絡事項を簡潔に伝えると、相手も状況を把握しやすくなります。

例えば、次のような表現が使えます。

  • 「体調が優れないため、大事を取って本日は休ませていただきます。」
  • 「発熱があるため、大事を取って本日は出勤を控えます。」
  • 「体調の回復を優先するため、本日は休暇を取得いたします。」
  • 「万全の状態で業務に戻れるよう、大事を取って本日は休養いたします。」

重要なのは、休むことだけを伝えて終わらせないことです。担当業務の進捗、急ぎの案件、引き継ぎ先などを必要に応じて共有すれば、職場への配慮も伝わります。

学校を休む場合の例文

学校を欠席するときにも「大事を取って」は自然に使えます。

保護者から学校への連絡:

「体調が万全ではないため、大事を取って本日は欠席させます。よろしくお願いいたします。」

本人から先生への連絡:

「体調不良のため、大事を取って本日は学校を休ませていただきます。授業の内容については、後日確認いたします。」

学校への連絡では、欠席する日付や理由を明確にすることが基本です。必要以上に詳しい症状を説明する必要はありません。

使うときに気を付けたい3つのポイント

1. 重病であるかのように受け取らせない

「大事を取って」は予防的な判断を表す言葉です。実際の状況に合わせて使い、深刻な病状を示す言葉として誤解されないようにしましょう。

2. 理由を曖昧にしすぎない

ビジネスでは「大事を取って休みます」だけでは、相手が業務への影響を判断しにくいことがあります。「体調不良のため」「発熱があるため」など、必要な範囲で理由を添えると親切です。

3. 休むことを必要以上に謝らない

仕事や学校を休む際には、周囲への配慮を示すことが大切ですが、過度に恐縮する必要はありません。状況を正確に伝え、必要な連絡や引き継ぎを行うことが大切です。

【ビジネス敬語・メール完全版】「大事を取って休ませていただきます」は正しい?

「大事を取る」自体は敬語ではない

「大事を取る」は、相手との上下関係に左右されない一般的な慣用表現です。そのため、目上の人に使うこと自体が失礼になるわけではありません。

ただし、「大事を取る」という言葉だけでは敬語になりません。上司や取引先に伝える場合は、後ろに続く動詞や文末を丁寧に整える必要があります。

例えば、次のように表現できます。

  • 通常表現:「大事を取って今日は休みます。」
  • 丁寧表現:「大事を取って本日は休みます。」
  • ビジネス表現:「大事を取って本日は休ませていただきます。」
  • 簡潔な報告:「体調不良のため、本日は休暇を取得いたします。」
「休ませていただきます」と「休暇を取得いたします」の違い

「休ませていただきます」は、相手の許可や理解を得て休むことを意識した丁寧な表現です。上司への連絡などで広く使われています。

一方、「休暇を取得いたします」は、自分が休暇を取得することを丁寧に報告する言い方です。事実を簡潔に伝えたいときに適しています。

どちらが適切かは、休暇がすでに承認されているか、これから申請するのかによっても変わります。

これから休暇を申請する場合は、「休暇を取得したく、ご連絡いたしました」「休暇を取得させていただけますでしょうか」など、依頼の形にすると意図が明確になります。

文化庁の敬語に関する解説でも、敬語は単に形式を重ねるのではなく、誰の行為について述べるのか、相手との関係はどうかを踏まえて選ぶことが示されています。

上司へのビジネスメール例文

体調不良によって当日休む場合は、件名で用件が分かるようにし、本文では理由・休暇の連絡・業務の引き継ぎ・お詫びを簡潔にまとめます。

件名:本日の休暇取得について

〇〇部長

お疲れさまです。

本日、体調が優れないため、大事を取って休暇を取得したく、ご連絡いたしました。

担当している案件については、急ぎの対応が必要なものを〇〇さんに共有しております。その他の業務についても、復帰後に順次対応いたします。

急なご連絡となり、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

何卒よろしくお願いいたします。

取引先・社外向けのメール例文

社外の相手に連絡する場合は、体調の詳細よりも、担当者不在による業務への影響や代わりの連絡先を伝えることを優先します。

件名:担当者不在のお知らせ

株式会社〇〇

〇〇様

いつもお世話になっております。

誠に恐縮ですが、担当者が体調不良のため、大事を取って本日は休養しております。

本日のお問い合わせにつきましては、代理担当の〇〇が対応いたします。

ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

株式会社〇〇

〇〇部

「大事を取らせていただきます」は間違い?

「大事を取らせていただきます」という表現は、文法的に必ずしも間違いではありません。ただし、場面によっては少し回りくどく聞こえる場合があります。

「させていただく」は、一般に相手からの許可を受けることと、その行為によって自分が恩恵を受けることが関係する表現です。

そのため、単純な休暇の報告であれば「本日は大事を取って休暇を取得いたします」とする方がすっきりします。

また、上司に休暇を申請するのであれば、「体調不良のため、本日は休暇を取得したく存じます」といった表現も適切です。

敬語を必要以上に重ねるより、用件を明確にして相手が対応しやすい文章にすることが、ビジネスコミュニケーションでは重要です。

【類語・言い換え・対義語を比較】似ている言葉との違いを整理

「大事を取る」の主な類語と言い換え表現

「大事を取る」には、慎重な判断やリスク回避を表す複数の類語があります。ただし、完全に同じ意味ではありません。伝えたい内容に合わせて選ぶことが大切です。

代表的な表現を比較すると、次のようになります。

表現 意味・ニュアンス 適した使用場面
大事を取る 万が一に備えて慎重に行動する 体調不良、予定変更、日常生活
念のため 確認や予防のために行う 確認作業、軽い予防措置
慎重を期す 失敗や危険を避けるため細心の注意を払う 重要な業務、契約、判断
万全を期す 不備がないように最善の準備をする 重要な会議、試験、プロジェクト
用心する 危険や問題に備えて注意する 日常生活、安全対策
念には念を入れる 通常以上に繰り返し注意する 確認、検査、重要書類
安全を期す 危険が起きないように安全性を優先する 設備管理、移動、作業
「念のため」との違い

「念のため」は、確認や予防のために何かを行うことを表します。

例えば、「念のため、もう一度確認します」という文章では、確認作業そのものが中心です。

一方、「大事を取って確認します」では、問題が起きないように慎重な判断をしているというニュアンスが加わります。

そのため、軽い確認には「念のため」、リスク回避の判断を強調したい場合には「大事を取って」が適しています。

「慎重を期す」との違い

「慎重を期す」は、失敗やトラブルを避けるために、特に注意深く対応することを表します。

「大事を取る」よりも硬く、ビジネス文書や公式な説明で使いやすい表現です。

例えば、契約内容の確認や個人情報の取り扱いなど、ミスを防ぐ必要がある業務では「慎重を期して対応いたします」が自然です。

「万全を期す」との違い

「万全を期す」は、準備や対策に不備がない状態を目指すという意味です。

「大事を取る」がリスクを避けるための慎重な判断を表すのに対し、「万全を期す」は十分な準備を整えることに重点があります。

例えば、プレゼンテーションに向けて資料を何度も確認する場合は「万全を期して準備する」が適切です。

「大事を取る」の対義語は?

「大事を取る」には、すべての場面に共通する厳密な一語の対義語があるわけではありません。ただし、意味の反対側にある表現として「軽率に行動する」「無謀に進める」「無理を押して行動する」などが挙げられます。

特に「慎重」の対義語としては「軽率」が使われます。

具体的な反対表現は、文脈によって次のように変わります。

  • 慎重に判断する ⇔ 軽率に判断する
  • 大事を取って休む ⇔ 無理を押して出勤する
  • 安全を優先する ⇔ 危険を承知で強行する
  • 念のため延期する ⇔ 見切り発車で実行する

ただし、これらは文脈上の反対表現であり、すべてが辞書的な直接の対義語というわけではありません。

【英語ではどう表現する?】「大事を取る」の自然な英訳と使い分け

基本は「play it safe」

「大事を取る」を英語にする場合、日常会話で使いやすい表現の一つが「play it safe」です。

危険や失敗を避けるために、安全な選択をするという意味があり、日本語の「大事を取る」に近いニュアンスを持っています。

例文:

I'll play it safe and stay home today.

今日は大事を取って家にいることにします。

「to be on the safe side」もよく使われる

「to be on the safe side」は、「念のため」「安全を考えて」という意味で使われる表現です。

体調不良や予定変更など、予防的な判断を説明するときに自然です。

例文:

I'm going to take the day off just to be on the safe side.

念のため、大事を取って今日は休みます。

「as a precaution」は少しフォーマルな表現

「as a precaution」は「予防措置として」「念のために」という意味です。医療機関への相談や仕事上の安全対策など、やや改まった場面に適しています。

例文:

I visited the doctor as a precaution.

大事を取って医師の診察を受けました。

「err on the side of caution」は慎重さを強調する

「err on the side of caution」は、必要以上に慎重になることがあっても、リスクを減らす側の判断を選ぶという意味の慣用表現です。

特に、重大な失敗や危険を避けたい場合に適しています。

例文:

We decided to err on the side of caution and postpone the event.

私たちは大事を取って、イベントを延期することにしました。

英語表現は、直訳するのではなく、休むのか、予防するのか、慎重な判断をするのかによって選ぶと自然になります。

【誤用を防ぐポイント】「大事を取る」を使うべき場面・避けたい場面

「大事を取る」は休むときだけの表現ではない

「大事を取る」と聞くと、体調不良で会社を休む場面を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、実際には健康以外の場面でも使用できます。

例えば、天候の悪化が予想される場合、機械の異常が疑われる場合、重要な書類に誤りがないか確認する場合などです。

共通するのは、何らかのリスクを想定して、安全性や確実性を優先するという点です。

使うと自然な場面
  • 体調が万全ではないため、休養を選択する。
  • 事故やトラブルを防ぐため、予定を変更する。
  • 重要な仕事のミスを防ぐため、確認を追加する。
  • 天候や交通事情を考慮し、移動を延期する。
  • 安全性に不安があるため、作業を一時中断する。
不自然になりやすい場面

一方、単に自分の好みで予定を変更する場合や、慎重さとは関係のない選択をする場合には、やや不自然になります。

例えば、「好きな映画を見たいので、大事を取って仕事を休む」という文章では、休むこととリスク回避の関係が明確ではありません。

また、明確な理由がないまま何でも「大事を取って」と表現すると、慎重な判断という本来のニュアンスが薄れてしまいます。

「大事を取る」と「無理をしない」の違い

「無理をしない」は、自分の能力や体力、状況に合わせて負担を抑えることを意味します。

一方、「大事を取る」は、万が一の事態を想定して慎重な行動を選ぶという意味が中心です。

例えば、「疲れているので無理をしない」は負担の軽減を表しますが、「疲れが残っているので大事を取って休む」は、体調への影響を考慮した予防的な判断を強調します。

プロの結論:大事を取る判断は逃げではなくリスク管理

仕事や学校を休むことに対して、周囲に迷惑をかけるのではないかと不安になる人もいます。しかし、予定を優先して無理をすることが、必ずしも責任ある行動とは限りません。

重要なのは、状況を正しく把握し、起こり得る問題を考えたうえで適切な選択をすることです。

例えば、体調が優れない場合には、休養を選択することが結果的に自分や周囲への負担を抑えることにつながります。仕事であれば、休む判断と同時に引き継ぎや連絡を行うことで、業務への影響も調整できます。

一方、慎重になりすぎて必要な行動まで先延ばしにすることも避けたいところです。状況に応じて、どの程度のリスクがあるのか、どのような対策が必要なのかを考えることが大切です。

「大事を取る」とは、単に行動を控えることではありません。将来の問題を防ぐために、今できる適切な選択をすることなのです。

【大事をとる】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:「大事を取る」と「大事をとる」はどちらが正しいですか?

A1:どちらも意味は同じです。国語辞典では「大事を取る」という漢字表記が一般的です。文章の読みやすさを優先する場合は「大事をとる」とひらがなにしても問題ありません。

Q2:「大事を取って休ませていただきます」は上司に使っても大丈夫ですか?

A2:問題なく使える表現です。ただし、休暇の申請なのか、取得の報告なのかを明確にすると、より適切です。例えば「体調不良のため、大事を取って本日は休暇を取得いたします」と伝えられます。

Q3:「大事を取る」は病気のときだけに使う言葉ですか?

A3:いいえ。天候による予定変更、事故防止、業務上の確認など、健康以外の場面でも使用できます。リスクを避けるために慎重な行動を選ぶ場合に使います。

Q4:「大事を取る」の類語には何がありますか?

A4:「念のため」「慎重を期す」「万全を期す」「用心する」「念には念を入れる」などがあります。日常会話では「念のため」、ビジネス文書では「慎重を期して」などが使いやすい表現です。

Q5:「大事を取る」の反対語は何ですか?

A5:厳密に決まった一語の対義語はありませんが、「軽率に行動する」「無理を押して進める」「無謀に行動する」などが文脈上の反対表現になります。「慎重」の対義語としては「軽率」が代表的です。

Q6:「大事を取る」は英語で何と言いますか?

A6:「play it safe」「to be on the safe side」「as a precaution」などが代表的です。日常会話で「大事を取って休む」と言いたい場合は、「take the day off just to be on the safe side」などが自然です。

Q7:仕事を休む理由として「大事を取って」と伝えるだけで十分ですか?

A7:状況によります。社内の簡単な連絡であれば伝わりますが、上司への欠勤連絡では体調不良などの理由、休む日、業務の引き継ぎについても簡潔に伝えると、より丁寧で分かりやすくなります。

「大事を取る」は、無理をせず、万が一の事態を避けるために慎重に行動することを意味する慣用表現です。「大事を取る」という漢字表記が一般的ですが、「大事をとる」と書いても問題ありません。

仕事や学校を休むときには、「大事を取って休みます」「大事を取って休ませていただきます」などの形で自然に使用できます。ビジネスメールでは、相手との関係や休暇の申請・報告の違いを踏まえて、敬語を選ぶことがポイントです。

また、類語の「念のため」「慎重を期す」「万全を期す」は、それぞれニュアンスが異なります。日常会話なのか、仕事上の連絡なのか、重要な判断について説明するのかによって使い分けましょう。

無理をして状況を悪化させるよりも、必要なときに安全を優先することは、日常生活でも仕事でも大切な判断です。「大事を取る」という言葉の意味を正しく理解し、相手や場面に合った自然な日本語で伝えられるようにしましょう。

主な参照資料: 小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』、集英社「imidas ルーツでなるほど慣用句辞典」、国立国語研究所「基本動詞ハンドブック」、文化庁「敬語おもしろ相談室」、小学館『プログレッシブ和英中辞典』。

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水沢 陽菜

美容・健康カテゴリを担当。引用元の研究・公的機関の資料を確認したうえで、誰にでも読める形に整えます。

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