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北海道江別市の大学生集団暴行死事件|長谷知哉さんと6人の裁判・2026年判決を徹底解説

黒田 宗一郎 黒田 宗一郎 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

北海道江別市で2024年10月に発生した大学生集団暴行死事件は、千歳市に住む大学生・長谷知哉さん(当時20歳)が複数人から暴行を受け、現金やキャッシュカードなどを奪われた末に死亡した重大事件です。交際関係をめぐるトラブルを発端として、男女6人が強盗致死などの罪で起訴されました。

2026年11月現在、事件をめぐる裁判では札幌地方裁判所が複数の判決を言い渡しています。川村葉音被告には懲役30年、川口侑斗被告には無期懲役が言い渡されました。一方、被告によって控訴の有無や刑の確定状況が異なり、八木原亜麻被告の裁判も残されています。事件発生から2026年の判決、札幌高裁への控訴状況まで、報道と裁判資料をもとに整理します。

【事件の発端】北海道江別市の大学生集団暴行死事件はなぜ起きたのか

北海道江別市事件大学生

2024年10月25日、交際関係をめぐるトラブルから事件へ

事件の発端となったのは、長谷知哉さんと交際していた八木原亜麻被告との関係をめぐるトラブルでした。

2026年の裁判で明らかになった経緯によると、長谷さんが八木原被告に別れ話を持ち出したことをきっかけに、周囲の人物が介入する形で事態が深刻化しました。

八木原被告は友人の川村葉音被告に相談。川村被告は、長谷さんと川口侑斗被告が通話する機会を作るなど、事件につながる接触に関わりました。

その後、複数の男女が江別市内の公園に集まり、長谷さんへの暴行が始まりました。

事件発生から死亡までの経緯

札幌地裁が2026年8月7日に言い渡した判決文には、事件当日の詳しい時間経過が記されています。

- 2024年10月25日午後11時14分ごろ: 江別市内の公園で長谷さんへの暴行が始まる。
- 午後11時27分ごろ: 最初の暴行が行われる。
- 午後11時47分ごろまで: 金品を要求する脅迫や暴行が続く。
- 26日午前1時22分ごろまで: 長谷さんへの暴行が続き、キャッシュカードの暗証番号も聞き出される。
- 午前2時3分~5分ごろ: 奪ったキャッシュカードを使用し、現金12万7,000円を引き出す。
- 午前6時15分ごろ: 公園で倒れている長谷さんが発見される。
- 午前7時44分ごろ: 搬送先の病院で長谷さんの死亡が確認される。

公園での暴行は約2時間にわたり、長谷さんは外傷性ショックによって亡くなりました。裁判所は、頭部や顔面を含む全身に深刻な損傷があったことも認定しています。

金品の要求と強盗致死罪の成立

この事件で重要なのは、単に交際関係のもつれから暴行が始まったというだけではない点です。

裁判所の認定によれば、最初の暴行の後、被告らは金品を奪う意図を生じさせ、長谷さんに現金やカードを要求しました。

加えて、奪ったクレジットカードでたばこや弁当などを購入し、キャッシュカードを使って現金を引き出しています。

判決文には、現金2,000円余りやクレジットカード、キャッシュカードのほか、ATMから引き出した12万7,000円についても具体的な記載があります。

つまり、この事件では暴行による死亡だけでなく、金品を奪うための暴行・脅迫と、その後の財産取得行為が刑事裁判の重要な認定対象になりました。

【被害者・長谷知哉さん】20歳の大学生に何が起きたのか

長谷知哉さんの人物像と事件が残したもの

長谷知哉さんは、事件当時20歳だった千歳市在住の大学生です。

札幌地裁の2026年8月7日付判決文には、長谷さんの人物像や家族との関係についても記されています。

裁判所が示した人物像は、真面目で努力家であり、優しく穏やかで、ユーモアのある青年というものでした。

大学入学後は、サークル活動やボランティア、アルバイト、趣味などに取り組み、充実した学生生活を送っていたとされています。

また、八木原被告との交際が始まった際には、初めて彼女ができたことを母親に喜んで伝えていたことも判決文に記載されています。

裁判所が認定した遺族の悲しみ

判決文は、長谷さんの死が家族に与えた影響についても詳しく触れています。

父親は長谷さんと旅行に出かけるなど親子関係が良好で、大学卒業後の将来にも大きな期待を寄せていました。

母親は、変わり果てた息子と対面した際の衝撃や、火葬の際の深い悲しみについて法廷で語ったとされています。

姉とも近況を語り合う仲で、将来は二人で両親を旅行に連れて行こうという話をしていたことが判決文に記されています。

裁判所は、こうした家族の喪失感や悲嘆を重く受け止めました。

事件の悪質性について裁判所が示した評価

2026年8月7日の判決では、事件全体の悪質性について、裁判所が次のように評価しています。

「暴行態様は、虐待的・拷問的なものであった。」 札幌地方裁判所・2026年8月7日判決文より

判決では、長時間にわたる集団暴行に加え、長谷さんを全裸にして頭髪などに火をつけ、その様子を撮影する行為も認定されました。

加えて、意識がもうろうとした長谷さんを寒空の下に放置したことなども、事件の悪質性を判断する材料になっています。

【被告6人の関係】八木原亜麻・川村葉音・川口侑斗らの裁判状況

起訴された6人はどのような関係だったのか

北海道江別市の大学生集団暴行死事件では、長谷さんと関係のあった八木原亜麻被告と川村葉音被告、川村被告の知人とされる川口侑斗被告、そして少年4人の合計6人が強盗致死などの罪で起訴されました。

6人全員が同じタイミングで裁判を受けたわけではありません。札幌地裁では、最初の3人と、後から審理された2人の裁判が分けて進められました。八木原被告の裁判は別に残されています。

被告6人の関係・判決一覧
被告人 事件での関係・役割 2026年の裁判状況 八木原亜麻被告 長谷さんの交際相手。交際関係のトラブルが事件の発端となった。 強盗致死などで起訴。初公判日程は未公表。 川村葉音被告 八木原被告の友人。事件につながる接触の機会を作り、暴行や金品要求にも関与。 懲役30年。被告側・検察側双方が控訴。 川口侑斗被告 川村被告の知人。裁判所から暴行を主導した主犯と評価された。 無期懲役。被告本人が控訴。 滝沢海裕被告 当時18歳の特定少年。集団暴行に加担。 懲役20年。判決確定。 当時17歳の少年 川口被告とともに金品要求や暴行に関与。 懲役30年。判決確定。 当時16歳の少年 集団暴行に加担。裁判所は比較的従属的な立場と評価。 懲役9年以上13年以下の不定期刑。判決確定。

※年齢は主に犯行当時の報道・裁判資料に基づく整理。少年2人の氏名は公表されていません。滝沢海裕被告は報道で「滝沢」と表記されています。

6人の関係で押さえておきたいポイント

八木原亜麻被告と川村葉音被告

八木原被告は長谷さんの交際相手であり、川村被告はその友人でした。

裁判で明らかになった経緯では、八木原被告が交際関係について川村被告に相談したことが、事件に向かうきっかけの一つになっています。

川村被告は、長谷さんと川口被告が通話する機会を作るなど、事件につながる経緯に関与しました。

川村葉音被告と川口侑斗被告

川口被告は川村被告の知人で、裁判所から事件の主犯と評価されました。

川村被告については、事件のきっかけを作り、暴行を促すなど犯行を牽引した部分が認定された一方、川口被告ほど中心的な役割ではなかったと判断されています。

少年4人

少年4人のうち、滝沢海裕被告と当時16歳の少年は川村被告らと同じ裁判で審理されました。

残る川口被告と当時17歳の少年は、2026年7月から別の裁判員裁判で審理されています。

このように、6人は一つの事件で起訴されていても、裁判ではそれぞれの役割や暴行への関与、死亡結果への寄与などが個別に評価されました。

【2026年最新判決】懲役30年と無期懲役はなぜ分かれたのか

札幌地方裁判所が言い渡した5人の判決を比較

2026年6月から8月にかけて、札幌地裁では起訴された6人のうち5人について判決が言い渡されました。

特に注目されたのが、川村葉音被告への懲役30年判決と、川口侑斗被告への無期懲役判決です。

同じ強盗致死事件に関与した被告でありながら、刑の重さが異なった背景には、それぞれの役割や暴行への関与の程度に対する裁判所の判断があります。

2026年6月25日:川村被告ら3人に判決

最初の大きな節目となったのは、2026年6月25日の裁判員裁判です。

札幌地裁は次の3人に実刑判決を言い渡しました。

- 川村葉音被告:懲役30年
- 滝沢海裕被告:懲役20年
- 当時16歳の少年:懲役9年以上13年以下の不定期刑

川村被告について、検察側は無期懲役を求刑していました。

一方、弁護側は事件を最初から計画したわけではなく、川村被告が主導したともいえないとして、懲役13年が妥当だと主張していました。

札幌地裁は、川村被告が事件の端緒を作り、他の共犯者の暴行を促したことを重く評価しました。

しかし、犯行を特に主導したとはいえず、死亡への直接的な寄与も限定的だったとして、無期懲役ではなく有期刑の上限である懲役30年を選択しました。

滝沢被告については、暴行を助長する行動を取ったことなどが指摘され、懲役20年となりました。

当時16歳の少年については、比較的従属的な立場で死亡への寄与は限定的と評価された一方、犯行に加担した責任は重いとして、不定期刑が言い渡されています。

2026年8月7日:川口被告に無期懲役判決

次の大きな節目は、2026年8月7日です。

札幌地裁は、川口侑斗被告に無期懲役、当時17歳の少年に懲役30年を言い渡しました。いずれも検察側の求刑通りです。

川口被告について裁判所は、単に暴行に加わっただけでなく、犯行全体を主導したと判断しました。

具体的には、次のような行為が重く評価されています。

- 他の共犯者より先に長谷さんへの暴行を始めた。
- 自ら繰り返し暴行を加えた。
- 他の共犯者に暴行を促した。
- 全裸にする行為や頭髪に火をつける行為、動画撮影を提案した。
- 現金やカードなどの金品を執拗に要求した。
- 奪った現金の分配を決め、自ら利益の大部分を取得した。
- 犯行後にスマートフォンや衣服などを処分する証拠隠滅行為に及んだ。

裁判所は、こうした行動を総合的に判断し、川口被告を事件の主犯と評価しました。

当時18歳という年齢も考慮されましたが、裁判所は責任の重大さから無期懲役が相当と判断しました。

一方、当時17歳だった少年についても、川口被告とともに金品を執拗に要求し、犯行で果たした役割は大きかったとして懲役30年が言い渡されました。

30年と無期懲役の違いを理解する

今回の判決を理解するうえで、懲役30年と無期懲役を混同しないことが大切です。

判決 意味
懲役30年 有期の拘禁刑。刑期が30年と定められている。
無期懲役 刑期に終期を定めない刑。死刑とは異なる。
不定期刑 少年事件で用いられる刑。今回の判決では9年以上13年以下。

今回の事件では、同じ結果に関与した被告であっても、暴行の主導性、実際に加えた暴行の程度、金品取得における役割、死亡への寄与などを個別に比較して量刑が判断されました。

特に川口被告については、裁判所が犯行全体の主導者と評価したことが、無期懲役という判決につながっています。

【事件の現在】札幌高裁への控訴と八木原亜麻被告の裁判

2026年11月現在、6人の司法手続きはどこまで進んだのか

札幌地裁で5人に判決が出た後、全員の刑が確定したわけではありません。

控訴した被告、控訴せずに判決が確定した被告、まだ初公判を迎えていない被告に分かれています。

川村葉音被告は双方が控訴

川村被告には2026年6月25日、懲役30年が言い渡されました。

しかし、検察側は求刑していた無期懲役より刑が軽かったことを不服として、7月9日に控訴しました。

同日、川村被告本人も判決を不服として控訴しています。

そのため、川村被告については被告側と検察側の双方が控訴した状態となりました。

川口侑斗被告も無期懲役判決を不服として控訴

川口被告は2026年8月7日に無期懲役判決を受けました。

弁護側は一審で、反省や更生の可能性などを理由に懲役25年が相当だと主張していました。

その後、川口被告本人が8月10日付で控訴したことが8月12日に報じられています。

したがって、川口被告の無期懲役判決も、控訴によって確定していません。

判決が確定した3人

一方、次の3人については控訴期限までに控訴がなく、刑が確定したと報じられています。

- 滝沢海裕被告:懲役20年。2026年7月10日に確定が報道された。
- 当時16歳の少年:懲役9年以上13年以下の不定期刑。2026年7月10日に確定が報道された。
- 当時17歳の少年:懲役30年。2026年8月24日に確定が報道された。

この3人については、被告側・検察側ともに控訴しなかったことが確定の理由です。

八木原亜麻被告の裁判はまだ残っている

事件の発端となった交際関係の当事者である八木原亜麻被告については、強盗致死などの罪で起訴されています。

しかし、2026年8月21日の報道時点では、初公判の日程は決まっていませんでした。

八木原被告の裁判は、事件がどのような経緯で始まり、他の共犯者がどのように関わることになったのかを理解するうえでも重要です。

交際トラブルについての相談、長谷さんと川口被告の接触、現場に集まった経緯など、事件の発端に関する事実がどのように審理されるのかが注目されます。

2026年11月5日時点で整理すると、報道で最後に確認できる状況は、3人が刑の確定、2人が控訴中、1人が公判前という構図です。8月24日以降の控訴審判決や八木原被告の初公判については、新たな日程・結果を確認できる公表報道は見当たりません。

【プロの結論】江別市大学生事件から読み解くべき3つの重要点

事件の全体像を理解するために必要な視点

この事件は、単に男女間の交際トラブルから発展した暴行事件として理解するだけでは不十分です。

2026年の裁判資料を読むと、事件には交際関係の問題、集団内での行動、金品を奪う目的、暴行の継続、犯行後の行動という複数の要素が存在していたことが分かります。

1. 事件の発端と強盗致死の成立は分けて考える

事件の始まりは、長谷さんと八木原被告の交際関係をめぐるトラブルでした。

しかし、札幌地裁の判決では、最初の暴行の後に金品を奪う意図が生じ、その目的のために暴行や脅迫が続いた経緯が認定されています。

つまり、事件の発端となった人間関係と、実際に成立した犯罪の内容は区別して理解する必要があります。

交際トラブルがあったからといって、集団暴行や金品の強奪が正当化されることはありません。

2. 6人全員を同じ役割として扱ってはいけない

6人は同じ事件で起訴されましたが、裁判所は一人ひとりの関与を個別に判断しました。

川口被告には主犯としての役割が認定され、無期懲役が言い渡されました。

川村被告には事件の端緒を作り、犯行を牽引した責任が認められましたが、主導性や死亡への直接的な寄与については川口被告と異なる評価が示されました。

他の被告についても、暴行の程度や事件への関与が量刑に反映されています。

この違いを理解することが、判決を正しく読むための要点です。

3. 一審判決と刑の確定は別の段階

ニュースで「懲役30年判決」「無期懲役判決」と報じられても、それだけで全ての司法手続きが終了したわけではありません。

控訴があれば上級審で審理される可能性があります。

今回も川村被告と川口被告は控訴しており、八木原被告の裁判も残されています。

事件の最新情報を追う場合は、次の3点を確認が必要です。

- 札幌地裁で新たな判決が言い渡されたか。
- 札幌高裁で控訴審の審理や判断が行われたか。
- 八木原被告の初公判や判決の日程が発表されたか。

一審判決だけを切り取って、事件全体が確定したと理解しないことが大切です。

【北海道江別市事件大学生】に関するよくある質問(FAQ)

北海道江別市の大学生集団暴行死事件に関するよくある質問

Q1:北海道江別市の大学生集団暴行死事件はいつ発生した?

A1:2024年10月25日夜から26日未明にかけて発生しました。江別市内の公園で長谷知哉さん(当時20歳)が集団暴行を受け、26日午前7時44分ごろ、搬送先の病院で死亡しました。

Q2:長谷知哉さんの事件で起訴された6人は誰?

A2:八木原亜麻被告、川村葉音被告、川口侑斗被告、滝沢海裕被告、当時17歳の少年、当時16歳の少年の6人です。少年2人の氏名は公表されていません。

Q3:2026年の札幌地裁判決で懲役30年になったのは誰?

A3:川村葉音被告と、事件当時17歳だった少年です。川村被告は2026年6月25日、少年は8月7日に判決を受けました。

Q4:川口侑斗被告の判決はどうなった?

A4:2026年8月7日、札幌地裁は川口被告に無期懲役を言い渡しました。その後、川口被告本人が8月10日付で控訴しています。

Q5:八木原亜麻被告の裁判は始まった?

A5:2026年8月21日の報道時点では、初公判の日程は決まっていませんでした。八木原被告は強盗致死などの罪で起訴されています。

Q6:被告6人全員の刑は確定している?

A6:いいえ。2026年8月24日の報道時点では、滝沢被告と少年2人の計3人の刑が確定していました。川村被告と川口被告は控訴し、八木原被告の裁判は未実施でした。

北海道江別市の大学生集団暴行死事件は、2024年10月25日から26日にかけて発生し、20歳の大学生だった長谷知哉さんの命が奪われた重大事件です。

交際関係をめぐるトラブルを発端に、複数人による暴行と金品の強奪へと発展しました。

2026年には札幌地裁で5人の判決が出され、川村葉音被告に懲役30年、川口侑斗被告に無期懲役が言い渡されるなど、それぞれの関与に応じた刑が示されました。

一方、川村被告と川口被告は控訴しており、八木原亜麻被告の裁判も残されています。

今後の重要な焦点は、札幌高裁における控訴審の判断と、八木原被告の公判です。

何よりも忘れてはならないのは、この事件が一人の20歳の大学生の未来を奪い、その家族にも取り返しのつかない悲しみをもたらしたという事実です。

判決の数字や被告同士の関係だけで事件を捉えるのではなく、裁判所が認定した事実、被告それぞれの責任、そして被害者と遺族が受けた被害を踏まえて、今後の司法手続きを見守る必要があります。

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黒田 宗一郎
コンテンツディレクター 黒田 宗一郎
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グルメ・レシピ担当。材料と手順は必ず再現検証し、出典を明記します。

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