井上尚弥と中谷潤人が激突した2026年5月2日の東京ドーム決戦「THE DAY」。世紀の日本人対決として大きな注目を集めた一方、PPV(ペイ・パー・ビュー)の視聴料金が高いと感じた人も少なくないはずだ。実際、事前購入は6,050円、当日購入は7,150円、Leminoアプリ経由では7,590円(税込)という価格設定だった。
加えて、チケットぴあやローソンチケット、イープラスでは別途手数料が発生する場合があり、DAZNには有料会員向けの購入条件も設けられていた。一方、ドコモ MAXとドコモ ポイ活 MAXの契約者は追加料金なしで視聴できる特典が用意されていた。
【先に結論】井上尚弥と中谷潤人のPPVは高い?2026年の料金を整理

結論からいえば、今回のPPVは一般的な月額動画配信サービスの感覚で考えると高額な部類に入る。ただし、通常の見放題作品とは異なり、世界タイトルマッチを中心とする大型ボクシング興行を丸ごと視聴するための個別課金だった。
大会名は「NTTドコモ presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥 vs 中谷潤人」。2026年5月2日(土)、東京ドームで開催され、メインイベントでは井上尚弥が中谷潤人を迎え撃った。
料金は購入するタイミングと経路によって異なっていた。
- 5月1日23時59分までの事前購入:6,050円(税込)
- 5月2日以降の当日購入:7,150円(税込)
- Leminoアプリでの購入:7,590円(税込)
事前購入と当日購入の差額は1,100円。割合にすると約18.2%の値上がりとなる。加えて、Leminoアプリ価格はブラウザでの事前購入より1,540円高かった。
ここで注意したいのは、Leminoプレミアムへの加入がPPV購入の必須条件ではなかったことだ。Leminoの公式特設ページでは、プレミアム会員以外でもPPVチケットを購入できると案内されていた。
つまり、月額サービスに加入しなくても、ブラウザからPPVだけを購入して視聴できる仕組みだった。余計な月額料金を避けるなら、ブラウザ経由の購入が価格面で有利だったというわけだ。
【料金比較】Lemino・DAZN・チケットぴあ・WOWOW百貨店はいくらだった?
今回のPPVは、Leminoだけでなく複数の販売窓口が用意されていた。販売窓口によって基本料金が大きく変わるというより、アプリ手数料や各社のシステム利用料、会員資格の違いが最終的な支払額を左右する構造だった。
各販売方法の料金と注意点を整理すると、次のようになる。
| 購入先・サービス | 基本料金(税込) | 手数料・利用条件 |
|---|---|---|
| Leminoブラウザ | 事前6,050円/当日7,150円 | PPV単体購入が可能。購入後の視聴コード登録は不要 |
| Leminoアプリ | 7,590円 | アプリ手数料込みの販売価格 |
| チケットぴあ | 事前6,050円/当日7,150円 | 発券手数料165円、システム利用料330円など |
| ローソンチケット | 事前6,050円/当日7,150円 | 所定のシステム手数料等が発生する場合あり |
| イープラス | 事前6,050円/当日7,150円 | 所定のシステム手数料等が発生する場合あり |
| WOWOW百貨店 | 事前6,050円/当日7,150円 | WOWOW加入者限定。所定の条件・手数料を確認する必要あり |
| DAZN | 事前6,050円/当日7,150円 | 対象のDAZN有料プラン契約が必要 |
| ドコモ MAX・ドコモ ポイ活 MAX | 追加料金0円 | 対象プランの契約者向け特典。PPV購入不要 |
※販売価格は当時の公式案内に基づく。プレイガイドの手数料は決済方法などによって異なる場合がある。
特に注意したいのがチケットぴあの手数料だ。今回の販売案内では、発券手数料165円、システム利用料330円、コンビニ決済の場合は決済手数料330円が設定されていた。オンライン視聴券であり、紙のチケットを受け取る形式ではなかった点も特徴的だ。
ローソンチケットやイープラスについても、基本料金だけで総額を判断するのは避けたい。決済や購入経路に応じた費用が発生する可能性があるため、最終確認画面で支払総額を確認する必要があった。
また、WOWOW百貨店は誰でも自由に購入できる窓口ではなく、WOWOW加入者向けだった。DAZNも通常の無料利用者がそのまま購入できる仕組みではなく、対象プランの契約が条件だった。
これらの販売条件は、Lemino公式特設ページ、チケットぴあの大会専用販売案内、各サービスの案内で確認できる。
【購入方法】Lemino PPV・DAZN PPVはどう違った?
Leminoブラウザから購入する方法今回、PPVだけを購入する場合は、Leminoのブラウザ版を利用する方法が基本となっていた。
当時の購入手順は次のとおり。
- Leminoの大会特設ページにアクセスする。
- dアカウントでログインする。
- PPVチケットの購入画面を開く。
- 購入内容と料金を確認する。
- クレジットカードまたは対象のドコモ回線による電話料金合算払いなど、利用可能な決済方法を選択する。
- 購入を確定し、視聴ページから配信を視聴する。
Leminoで直接購入した場合は、プレイガイドで発行されるライブ視聴コードを登録する必要がなかった。PPV購入と視聴が同じサービス内で完結する点が特徴だった。
また、Leminoプレミアム会員になる必要もなかったため、PPV視聴だけが目的なら無料会員からの購入も選択できた。
チケットぴあ・ローソンチケット・イープラスの場合外部プレイガイドで購入した場合は、購入後に発行されるライブ視聴コードを使ってLeminoの専用視聴ページにアクセスする方式だった。
つまり、チケットぴあやローソンチケットで購入したからといって、それぞれのサービス内で試合映像を見るわけではない。購入窓口と実際の配信プラットフォームは別だった。
なお、各プレイガイドではdアカウントへのログインなしで購入・視聴できる案内もあった。普段利用しているチケットサービスを使える一方、コードの管理や手数料の確認が必要になる。
DAZNで購入する場合の視聴条件DAZNはLeminoのPPVを販売する別の窓口として用意されていた。ただし、DAZNの有料会員であれば誰でも無条件に購入できたわけではない。
大会当時のDAZN公式発表による対象プランは、次の4種類だった。
- DAZN Standard
- DAZN Global
- DAZN Baseball
- DAZN Soccer
DAZN経由でPPVを購入した場合は、LeminoではなくDAZNの有料会員専用ページ・プレイヤーで視聴する方式だった。
さらに重要なのが、ドコモのdアカウントでDAZNを利用している人は、DAZN上で今回のPPVを購入・視聴できなかった点だ。ドコモ MAXやドコモ ポイ活 MAXの利用者は、DAZNではなくLemino側の特典を利用する仕組みだった。
【なぜ高い?】井上尚弥vs中谷潤人のPPVが6,050円になった背景
6,050円という価格を理解するには、今回の大会をメインイベント1試合だけの配信として捉えないことが大切だ。
1. 日本ボクシング界を代表する無敗同士の対決だった大会開催前、井上尚弥は世界スーパーバンタム級4団体統一王者として君臨し、中谷潤人は世界3階級制覇を達成した実力者だった。両者とも無敗であり、日本人選手同士によるトップレベルの対決として期待を集めていた。
しかも、単なるノンタイトル戦ではない。WBA・WBC・IBF・WBOの世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルを懸けた12回戦だった。
世界タイトルの価値、選手の知名度、試合の注目度が重なったことが、一般的なスポーツ配信とは異なる価格設定につながったと考えられる。
2. メイン以外にも注目カードがそろっていた大会は井上尚弥対中谷潤人の1試合だけではなかった。全7試合が組まれ、井上拓真対井岡一翔という世界タイトルマッチも実施された。
主なカードは次のとおり。
- 井上尚弥 vs 中谷潤人:世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチ
- 井上拓真 vs 井岡一翔:WBC世界バンタム級タイトルマッチ
- 武居由樹 vs ワン・デカン:スーパーバンタム級8回戦
- 田中空 vs 佐々木尽:OPBF東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチ
- 阿部麗也 vs 下町俊貴:フェザー級10回戦
- ユン・ドクノ vs 森脇唯人:スーパーミドル級タイトルマッチ
- 富岡浩介 vs 田中将吾:WBOアジアパシフィックフライ級タイトルマッチ
メインイベントに加えて複数のタイトル戦を含む大会全体がPPVの対象だった。したがって、料金は井上対中谷の試合時間だけに対するものではなかった。
3. 有料配信の収益をボクシング界に還元する狙い今回の有料化には、競技の興行モデルを変えていくという側面もあった。
大会前の報道では、Lemino側の広報担当者が、有料配信によってボクシング業界へ収益を還元し、若手選手の育成や競技振興につなげたいという趣旨を説明している。
従来の地上波放送を中心とするモデルではなく、注目度の高い大会をPPVとして販売し、視聴者から直接収益を得る仕組みである。
もちろん、6,050円のうち選手の報酬や映像制作費、配信権料にそれぞれいくら充てられたかという詳細な内訳は、公式料金表では公表されていない。価格のすべてを選手のファイトマネーに結び付けて考えることはできない。
4. PPV販売数は国内のボクシング・格闘技興行で歴代トップに大会終了後の2026年5月3日、日刊スポーツは大橋ジムの大橋秀行会長の説明として、今回のPPV販売数が国内のボクシング・格闘技興行で歴代トップになったと報じた。
それまでの比較対象として挙げられたのは、2022年の那須川天心対武尊をメインとした「THE MATCH」だった。同大会のPPV販売数は約53万件とされていた。
今回の具体的な販売件数は公表されていないものの、それを上回ったという。高額なPPVであっても、注目度の高い大会には大きな需要が存在したことを示す結果となった。
なお、5月2日のメインイベントは井上尚弥が中谷潤人に判定3対0で勝利し、4団体統一王座を防衛している。
【無料視聴方法】地上波放送なしでも追加料金なしで見る方法はあった?
今回の大会は地上波テレビでの無料生中継がなく、基本的にはPPVによる有料視聴が採用されていた。
BS・CS放送やAmazon Prime Video、通常のWOWOW放送で無料視聴できる大会ではなかった。Leminoを中心とする有料配信がメインの視聴方法だった。
ただし、例外としてドコモ MAXとドコモ ポイ活 MAXの契約者には、PPV料金が追加でかからない特典が設けられていた。
ドコモ MAXならPPV購入不要NTTドコモの公式案内によると、ドコモ MAXおよびドコモ ポイ活 MAXの利用者は、対象大会の全7試合を追加料金なしで視聴できた。
ここでいう追加料金なしとは、PPVチケットの購入が不要という意味だ。料金プランそのものの月額料金まで無料になるわけではない。
また、単にドコモの携帯電話を契約していれば対象になるというわけでもない。指定された料金プランを利用していることが条件だった。
当時の視聴条件には、次のような注意点があった。
- 試合視聴時点でドコモ MAXまたはドコモ ポイ活 MAXを利用していること。
- 対象プランを利用している携帯電話番号に登録済みのdアカウントでログインすること。
- 視聴時点で回線が開通していること。
- プランの解約済みや変更予約だけの状態では対象にならないこと。
視聴前には、Leminoの専用ページでログインし、「本作品をご視聴いただけます」「購入済」などの対象表示が出ているかを確認する手順が案内されていた。
また、対象プランの契約者が誤ってPPVチケットを購入した場合でも、払い戻しはできないとされていた。対象者は先に契約内容を確認することが重要だった。
無料コンテンツと試合本編は別物Leminoでは大会前に、井上尚弥や中谷潤人のドキュメンタリー、公開練習、勝敗予想、試合分析などの無料コンテンツも配信されていた。
ただし、これらは大会を楽しむための関連映像であり、5月2日の試合本編を無料でライブ視聴できるものではなかった。
したがって、無料で見られる動画があることと、メインイベントを含む全試合を無料で見られることは区別する必要がある。
現在は大会のPPV配信期間も終了しているため、当時の無料視聴特典を新たに利用して試合本編を見ることもできない。
【販売終了・見逃し配信】2026年5月31日以降も試合を見られる?
今回の大会では、PPVチケットの販売終了日と見逃し配信の終了日が異なっていた。
Leminoの公式特設ページで案内されていた販売期間は、2026年3月18日正午から5月10日23時59分まで。事前価格の適用は5月1日23時59分までだった。
一方、見逃し配信は試合終了後から5月31日23時59分までという設定だった。
つまり、5月10日までにチケットを購入できても、いつまでも視聴できるわけではなかった。
LeminoとDAZNでは見逃し配信期間が違った特に注意したいのが、DAZN経由で購入した場合の視聴期限だ。
DAZNの公式発表では、同サービスで購入したPPVの見逃し配信期間は2026年5月7日20時59分までとされていた。
これに対して、Lemino側の公式案内では5月31日23時59分まで視聴できる設定だった。
同じ大会のPPVでも、購入先によって見逃し配信期間に差があったことになる。
2026年11月6日現在、当時のPPV販売期間と公式見逃し配信期間はいずれも終了している。過去の販売価格や視聴条件を確認できても、同じチケットを新たに購入して視聴することはできない。
【プロの結論】PPVが高いと感じた人が知っておきたい判断基準
今回の6,050円という価格は、気軽にスポーツ配信を見るための料金としては決して安くない。一方で、4団体統一王者と世界3階級制覇王者の対決に加え、複数の世界タイトル戦を含む全7試合を視聴する大会だった。
価格の評価は、どの部分に価値を感じるかによって変わる。
PPVを購入する価値を感じやすい人- 井上尚弥や中谷潤人の世界タイトルマッチをリアルタイムで見たい人。
- メインイベントだけでなく、井上拓真対井岡一翔などの注目カードも楽しみたい人。
- 会場に行けなくても、大型興行を映像で最初から最後まで楽しみたい人。
- 過去の試合映像や関連ドキュメンタリーなども含めて楽しみたい人。
- メインイベントだけを短時間で視聴したい人。
- 月額制の動画配信サービスと同じ感覚で料金を比較している人。
- 見逃し配信を後日ゆっくり見る予定の人。
- プレイガイドの手数料やDAZNの月額料金など、追加費用を含めた総額を確認していない人。
今回の大会から読み取れるのは、スポーツの大型興行では、単純な月額料金だけでなく、イベント単位の視聴価値が価格に反映されるようになっていることだ。
ただし、視聴者にとって重要なのは大会の規模だけではない。購入前に配信対象、視聴可能期間、追加料金、見逃し配信の条件を確認し、最終的な支払額と自分が得られる視聴体験を比較することが欠かせない。
【井上尚弥と中谷潤人のPPVは高い?】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:井上尚弥対中谷潤人のPPV料金はいくらだった?
A1:2026年5月1日23時59分までの事前購入は6,050円、5月2日以降の当日購入は7,150円(税込)だった。Leminoアプリで購入する場合は7,590円(税込)だった。
Q2:Leminoプレミアムに加入しないとPPVを購入できなかった?
A2:加入する必要はなかった。Lemino公式特設ページでは、プレミアム会員以外でもPPVチケットを購入できると案内されていた。
Q3:ドコモ MAXなら井上尚弥戦を無料で見られた?
A3:対象プランの契約者はPPVチケットの追加購入なしで視聴できた。ただし、ドコモ MAXなどの月額料金自体が無料になるわけではなく、視聴時点での契約状況や対象dアカウントでのログインが必要だった。
Q4:チケットぴあやイープラスで購入すると手数料はかかった?
A4:かかる場合があった。チケットぴあでは発券手数料165円、システム利用料330円、コンビニ決済の場合は決済手数料330円が案内されていた。ほかのプレイガイドも購入時の条件確認が必要だった。
Q5:DAZN会員なら追加料金なしで見られた?
A5:いいえ。対象のDAZN有料プランへの加入に加えて、PPVチケットの購入が必要だった。ドコモのdアカウントでDAZNを利用している人はDAZN経由で購入・視聴できない条件もあった。
Q6:井上尚弥対中谷潤人の見逃し配信はいつまでだった?
A6:Leminoでは2026年5月31日23時59分までだった。DAZNで購入した場合は5月7日20時59分までと、視聴期限が異なっていた。
Q7:2026年11月現在、無料で試合本編を見る方法はある?
A7:当時の公式PPV販売と見逃し配信は終了している。Leminoの無料関連コンテンツと試合本編は別であり、無料のフル試合配信が現在も利用できるという公式案内は確認できない。
2026年5月2日に東京ドームで開催された井上尚弥対中谷潤人の「THE DAY」は、事前購入6,050円、当日購入7,150円、Leminoアプリ購入7,590円という価格設定だった。
価格を抑えるならLeminoブラウザからの事前購入が有利で、ドコモ MAXとドコモ ポイ活 MAXの対象契約者にはPPV追加料金なしの特典が用意されていた。一方、チケットぴあやローソンチケット、イープラスでは所定の手数料、DAZNでは有料会員条件に注意が必要だった。
今回の大会が高額なPPVとなった背景には、世界4団体統一タイトルマッチという競技上の価値、全7試合の大型興行、そして有料配信を通じてボクシング界に収益を還元するという興行モデルがある。
ただし、見逃し配信は無期限ではない。Leminoの視聴期限は2026年5月31日で終了している。今後の大型ボクシング興行でも、料金だけでなく購入先、手数料、視聴条件、アーカイブ終了日まで確認することが、後悔しない視聴につながる。
主な事実確認資料
- Lemino公式大会特設ページ・料金・販売期間・見逃し配信情報
- NTTドコモ公式のドコモ MAX視聴ガイド
- DAZN公式プレスリリース・PPV購入条件
- チケットぴあ大会専用販売案内・手数料
- 日刊スポーツによるPPV販売数の報道
- 日本ボクシングコミッションの2026年5月2日試合報告書
※記事内の価格・販売条件は2026年の大会開催時点の情報です。