読売ジャイアンツの4番打者は、2026年シーズン、ブレント・ダルベックが中心を担った。レギュラーシーズンの4番先発はチーム最多の119試合。4番に座ったときの成績は、打率.249、22本塁打、71打点だった。2番手は大城卓三で、18試合の4番先発を記録している。
巨人の4番といえば、川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、原辰徳、松井秀喜、アレックス・ラミレス、岡本和真ら、球史に名を残す打者が思い浮かぶ。2026年は岡本のMLB移籍後、外国人スラッガーを軸とする新しい4番体制が形になった。今季の起用実績から歴代の記録まで、数字を比較しながら巨人の主軸打者の変化を読み解く。
【2026年最新】巨人の4番はブレント・ダルベック!119試合で主軸を担当

2026年の巨人で、レギュラーシーズンの4番を最も多く務めたのはブレント・ダルベックだ。
2026年の打順別成績を集計したデータによると、4番での先発は119試合。441打数110安打、22本塁打、71打点、打率.249という結果を残した。チーム内で2番目に多く4番を務めた大城卓三の18試合を大きく上回っている。
2026年の巨人は、岡本和真がチームを離れたことで、長年続いてきた日本人主砲を中心とする打線から新しい形への転換を迫られた。その中でダルベックが年間を通して4番の中心に座ったことは、今季の打線を象徴する出来事だった。
ダルベックの4番成績を詳しく見るダルベックの4番での打率は.249。打率だけを見ると突出した数字ではないが、本塁打22本、打点71という長打力と得点生産能力が目を引く。
加えて、4番先発時の出塁率は.315、長打率は.451、OPSは.766。489打席で161三振を記録しており、三振の多さは課題として残った。一方、相手バッテリーに長打を警戒させる打者として、打線の中心を任されたことが数字から分かる。
ここで注意したいのは、これらがシーズン全体の成績ではなく、4番で先発した試合に限定した数字だという点だ。2026年の全打順を通じた成績とは区別する必要がある。
2026年の巨人の4番について検索する際は、「ダルベックのシーズン成績」と「ダルベックの4番起用時の成績」を混同しないことが大切だ。
【大城卓三の4番起用実績】18試合で見せた勝負強さと戦術的な役割
2026年の巨人で、ダルベックに次いで4番を務めたのが大城卓三だ。
大城の4番先発は18試合。60打数14安打、1本塁打、6打点、打率.233を記録した。ダルベックほど長期間4番に固定されたわけではないが、捕手としての役割を持ちながら、状況に応じてクリーンアップの中心に入った。
橋上監督代行が説明した4番起用の理由2026年9月9日の中日戦では、大城が4番で先発。前日から打線の8人中6人を入れ替える大幅な組み替えが行われる中、大城は6試合連続で4番に起用された。
この試合で大城は2安打2打点を記録。中日・大野雄大との対戦を意識した打線の中で、期待に応える働きを見せた。
日刊スポーツの2026年9月10日付報道によると、橋上秀樹監督代行は大城について次のように説明している。
「元々左を苦にしない左バッター」
「4番、5番でチャンスが回ってくる想定のもとで」
この説明から読み取れるのは、大城の4番起用が単純な長打力だけで決まったものではないということだ。相手投手との相性、左打者としての特性、得点圏での働きなどを考慮した戦術的な判断だった。
10月11日のCSでは大城が4番、ダルベックは6番にポストシーズンでは、さらに明確な打順変更が行われた。
2026年10月11日のセ・リーグCSファーストステージ第2戦、巨人は前日の試合で4番起用されながら無安打だったダルベックを6番に下げ、大城を4番に配置した。5番には丸佳浩が入った。
この変更は、レギュラーシーズンの4番先発数とは別に考える必要がある。シーズンを通じて4番を任されたダルベックであっても、短期決戦では相手投手や直近の打撃内容を踏まえて役割が変わる。
つまり、2026年の巨人ではダルベックが主軸でありながら、大城も勝負どころで4番を任される存在だった。4番は固定された肩書ではなく、試合状況に応じて動く打順でもあった。
【巨人の歴代4番打者一覧】川上哲治・長嶋茂雄・王貞治の記録を比較
巨人の4番の歴史は、1936年の球団創設期にまでさかのぼる。初代4番として記録されているのは永沢富士雄。2026年のダルベックは、歴代の4番打者を数える記録体系では97代目にあたる。
歴代の4番を比較すると、特に際立つのが川上哲治、長嶋茂雄、王貞治の3人だ。いずれも1000試合以上4番を務め、巨人の打線を象徴する存在として長く記憶されている。
巨人歴代4番の主要記録比較| 選手名 | 4番先発試合 | 4番時本塁打 | 4番時打点 | 4番時打率 |
|---|---|---|---|---|
| 川上哲治 | 1,658試合 | 162本 | 1,130打点 | .317 |
| 長嶋茂雄 | 1,460試合 | 314本 | 1,075打点 | .314 |
| 王貞治 | 1,231試合 | 392本 | 1,009打点 | .315 |
| B.ダルベック(2026年) | 119試合 | 22本 | 71打点 | .249 |
| 大城卓三(2026年) | 18試合 | 1本 | 6打点 | .233 |
※歴代3選手は巨人で4番を務めた期間の通算成績。2026年の2選手は2026年シーズンの4番先発時の成績。集計対象が異なるため、単純な優劣比較ではない。
4番先発最多は川上哲治の1658試合巨人の歴代4番で最も多く先発出場したのは川上哲治だ。1939年から1958年にかけて4番を務め、通算1658試合、2034安打、162本塁打、1130打点、打率.317を記録した。
注目したいのは、川上が本塁打数ではなく、出場試合数、打点、打率で圧倒的な存在感を示している点だ。長期間にわたり4番を任されながら高い打率を維持し、走者をホームに返す役割を果たした。
週刊ベースボールONLINEの球団別最強4番特集でも、川上は長嶋、王を上回る4番出場数を持つ巨人の歴代最多選手として紹介されている。
長嶋茂雄は1460試合、314本塁打長嶋茂雄は1958年から1974年にかけて4番を務めた。4番先発は1460試合で、打率.314、314本塁打、1075打点という成績を残している。
長嶋の存在は、巨人の4番というポジションに独特の華やかさと象徴性を与えた。三塁手としての躍動感あふれるプレーと、勝負どころでの打撃は、単なる数字だけでは語り尽くせない。
王貞治とのONコンビが形成された時代には、3番と4番を入れ替えることもあり、両者が必ずしも年間を通じて同じ打順に固定されていたわけではない。
王貞治は4番で392本塁打の歴代最多王貞治は1962年から1980年まで巨人の4番を担当し、1231試合で打率.315、392本塁打、1009打点を記録した。
特筆すべきは、巨人の4番として記録した本塁打数が392本に達していることだ。歴代の4番打者を比較するうえで、長打力という観点では王の記録が大きな基準になる。
川上が4番出場数と打点、王が4番本塁打数、長嶋が出場数と本塁打の両面で存在感を示した。この違いこそ、歴代4番を比較する面白さでもある。
【アレックス・ラミレスと岡本和真】近代巨人の4番を支えた主砲たち
川上、長嶋、王の時代以降も、巨人の4番には数々の強打者が座ってきた。原辰徳、松井秀喜、アレックス・ラミレス、阿部慎之助、岡本和真らは、それぞれ異なる時代のチームを支えた。
アレックス・ラミレスの連続4番先発記録2008年に巨人へ加入したアレックス・ラミレスは、長期間にわたって4番を任された外国人打者の代表格だ。
歴代記録の集計資料では、2008年から2011年にかけての連続4番先発記録として496試合が掲載されている。一方、過去のBASEBALL KINGなどの報道では469試合連続出場という数字も紹介されている。連続先発と連続出場の集計表記には違いがあるため、記録を比較する際は定義を確認したい。
ラミレスは2009年と2010年に公式戦全試合で4番先発を務めた。特に2010年は49本塁打、129打点を記録し、本塁打王と打点王のタイトルを獲得。巨人の4番に求められる長打力と継続性を体現した打者だった。
岡本和真は巨人の4番で938試合に出場岡本和真は2018年6月2日のオリックス戦で初めて巨人の4番に座った。22歳で主軸を任され、その後は長年にわたってチームの中心打者として活躍した。
2025年終了時点の歴代記録では、4番先発938試合、229本塁打、657打点、打率.274。川上、長嶋、王、原に続く歴代上位の出場実績を残している。
2025年シーズンも、4番先発66試合で打率.325、15本塁打、49打点を記録した。2026年からはトロント・ブルージェイズでプレーすることになり、巨人は長年の主砲を失うことになった。
岡本が担っていた役割を誰が引き継ぐのか。その答えの一つが、2026年に119試合で4番を務めたダルベックだった。
歴代の4番を比較すると、時代によって求められるものが変化している。川上や長嶋、王の時代は長期間の固定起用が目立ち、ラミレスや岡本の時代にも年間を通じた主軸の継続性が重視された。一方、2026年は複数選手を使い分ける柔軟な起用が目立っている。
【巨人の4番はなぜ変わる?】打順の起用理由と2026年の変化
巨人の4番は、単にチームで最も本塁打を打てる選手を置く場所ではない。打撃能力だけでなく、走者を返す力、相手投手との相性、試合の流れ、前後の打者との組み合わせなど、複数の要素が判断材料になる。
4番に求められる3つの要素1. 得点圏での打撃力
4番は上位打線が出塁した後に打席が回ってくることが多い。したがって、安打だけでなく、犠牲フライや長打などで走者を返す能力も重要になる。2026年の大城起用について橋上監督代行が得点機会を想定したと説明したことは、この役割を端的に示している。
2. 相手投手との相性
左打者と右投手、右打者と左投手の組み合わせは、打順を考える際の判断材料になる。大城が左投手を苦にしない打者として評価されたように、選手ごとの対戦相性が4番起用に影響する場合もある。
3. 打線全体のバランス
4番だけが打てば得点できるわけではない。3番や5番との連係、出塁率、長打力、相手チームの継投策まで考慮する必要がある。ダルベックを中心にしながら大城やキャベッジらも起用した2026年の巨人は、打線全体の機能を重視した編成だった。
歴代最多出場と年間全試合4番は別の記録巨人の4番に関する記録で混同されやすいのが、通算4番先発試合数とシーズン全試合4番出場の違いだ。
川上哲治は通算1658試合で歴代最多だが、1年間の公式戦すべてで4番を務めた記録を持つ選手とは別の話になる。過去のBASEBALL KINGの集計では、中島治康、川上哲治、松井秀喜、ラミレスがシーズン全試合4番出場を達成した選手として挙げられている。
王や長嶋も、巨人を代表する4番だったものの、在籍期間を通じて年間全試合を4番で出場したわけではない。偉大な打者であることと、特定のシーズンに4番を固定されていたことは、別の評価軸なのだ。
また、歴代最多出場を調べる場合には、4番で先発した試合数なのか、試合途中から4番に入ったケースも含むのかを確認する必要がある。数字の違いを理解することで、歴代ランキングをより正確に読み取れる。
【プロの結論】2026年の巨人の4番は固定から柔軟な運用へ
2026年の巨人の4番を評価するうえで、最も重要なのはダルベックの119試合という起用数だ。シーズンの中心を任されたという意味では、今季の4番はダルベックだったと整理できる。
ただし、打率.249、22本塁打、71打点という数字だけで評価を終えるべきではない。出塁率.315、長打率.451、OPS.766、そして161三振という数字まで確認すると、長打力を発揮する一方で確実性には課題を残した主軸という姿が見えてくる。
一方の大城は18試合で4番を務め、相手投手との相性や勝負どころを考慮した起用で存在感を示した。9月の6試合連続起用や10月のCSでの4番配置は、4番という打順が戦術的に運用されていたことを示している。
歴代の巨人の4番を評価するときには、次の3つの視点が欠かせない。
- 継続性:川上哲治の1658試合、長嶋茂雄の1460試合のように、長期間4番を任された実績。
- 得点生産力:王貞治の392本塁打、川上哲治の1130打点のような具体的な結果。
- チームへの適応力:ラミレスや岡本和真、2026年のダルベックや大城のように、時代やチーム事情に応じて求められる役割を果たす能力。
巨人の4番という肩書は、単なる打順ではない。歴史的な実績と、その時代のチームが必要とする役割が重なって生まれるポジションだ。2026年のダルベックは、その新しい時代を象徴する存在となった。
【巨人の4番】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の巨人の4番は誰ですか?
A1:レギュラーシーズンで最も多く4番先発を務めたのはブレント・ダルベックです。119試合で4番に入り、打率.249、22本塁打、71打点を記録しました。
Q2:巨人の歴代4番で最も多く出場した選手は誰ですか?
A2:川上哲治です。4番先発1658試合で、長嶋茂雄の1460試合、王貞治の1231試合を上回っています。
Q3:巨人の4番で最も多くホームランを打った選手は誰ですか?
A3:王貞治です。巨人の4番として392本塁打を記録しています。4番としての本塁打数では歴代最多です。
Q4:大城卓三は2026年に何試合4番を務めましたか?
A4:レギュラーシーズンでは18試合です。4番先発時は打率.233、1本塁打、6打点でした。
Q5:巨人の4番で連続先発記録を持つ外国人選手は誰ですか?
A5:アレックス・ラミレスです。歴代記録の集計資料には496試合連続4番先発という記録が掲載されています。なお、過去の報道には469試合連続出場という表記もあります。
2026年の巨人の4番は、ブレント・ダルベックが最多119試合で先発し、打率.249、22本塁打、71打点を記録した。大城卓三も18試合で4番を務め、相手投手との相性や試合状況に応じた起用で貢献している。
歴代記録では川上哲治が4番先発1658試合と1130打点、王貞治が392本塁打、長嶋茂雄が1460試合という偉大な数字を残した。さらにラミレスや岡本和真も、巨人の4番を語るうえで欠かせない存在だ。
2026年の変化は、巨人の4番が必ずしも一人の打者に固定されるものではなく、長打力、勝負強さ、相手との相性を組み合わせて運用されるポジションになっていることを示している。
次のシーズンに誰が4番を担うのか。その選手の名前だけでなく、4番での先発試合数、打率、本塁打、打点、そして起用された背景まで追うことで、巨人の新しい打線の姿が見えてくる。
(出典: 巨人 4 番(Yahoo!ニュース))