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認知症になりやすい血液型はある?AB型・B型研究と2026年最新知見を徹底解説

倉持 玲奈 倉持 玲奈 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
目次

「認知症になりやすい血液型はあるのだろうか」「AB型やB型は認知機能が低下しやすいという話は本当なのか」。こうした疑問に関係する研究は、実際に海外の大規模医学論文で報告されています。2014年の米国REGARDS研究ではAB型と認知機能低下の関連が示され、2024年には英国のUKバイオバンクを利用した約48万7,000人の遺伝子研究で、特定のB型遺伝子型と認知症リスクの関連が報告されました。

一方、スウェーデンとデンマークの約160万人を対象とした追跡研究では、A型・B型・AB型・O型と認知症発症リスクの間に明確な関連は認められていません。2026年11月時点の研究を整理すると、血液型だけで認知症になりやすさを判断することはできず、年齢、遺伝的背景、血管の健康状態、生活習慣などを総合的に考える必要があります。研究ごとの違いと、日常生活で取り組める認知症予防策を詳しく解説します。

【結論】認知症になりやすい血液型はある?AB型・B型の研究結果を検証

認知症なりやすい血液型

最初に答えを示すと、医学的に「この血液型の人は認知症になりやすい」と確定したものはありません。

ただし、ABO血液型と認知機能、認知症の関係を調べた研究では、いくつか興味深い結果が報告されています。特に注目されているのが、AB型と認知機能低下の関連、そしてB型の一部に該当するBB遺伝子型と認知症リスクの関連です。

血液型によって研究結果が異なる理由

重要なのは、研究によって調査対象と評価項目が異なることです。

例えば、認知機能低下とは、記憶力や判断力などが以前より低下した状態を指します。一方、認知症は、認知機能の障害によって日常生活に支障が生じる状態です。認知機能検査で低い点数が出たことと、認知症と診断されることは同じではありません。

また、血液型そのものを調べた研究と、ABO遺伝子の組み合わせまで分析した研究も区別する必要があります。

したがって、AB型に関する研究結果をそのまま認知症の発症率に置き換えたり、BB遺伝子型の結果をB型の人全員に当てはめたりすることは適切ではありません。

現時点での血液型別の評価
  • AB型:認知機能低下との関連を示した研究がある。ただし、別の大規模研究では認知症との関連が確認されていない。
  • B型:BB遺伝子型について、特定の男性集団で認知症リスク上昇との関連が報告されている。
  • A型:一部の研究でリスク低下や特定条件下でのリスク上昇が報告されているが、結果は一貫していない。
  • O型:比較研究の基準として使われることがあるが、認知症にならない血液型という意味ではない。

血液型は遺伝的な特徴の一つですが、認知症の発症には複数の要因が関係しています。

【AB型の研究】REGARDS研究で認知機能低下リスクが高かった理由とは?

AB型と認知機能低下の関係を調べた代表的な研究が、2014年に医学誌「Neurology」に掲載されたREGARDS研究です。

研究タイトルは「ABO blood type, factor VIII, and incident cognitive impairment in the REGARDS cohort」。米国の研究者らが、ABO血液型と血液凝固に関係する因子が、その後の認知機能低下とどう関連するかを調べました。

AB型は認知機能低下のオッズが1.82倍

この研究では、米国のREGARDSコホートに参加した人々のうち、認知機能低下が新たに確認された495人と、対照群587人を対象に分析しました。平均追跡期間は3.4年です。

年齢、人種、居住地域、性別などを調整した分析では、O型と比較してAB型の人は、認知機能低下との関連を示すオッズ比が1.82(95%信頼区間1.15~2.90)となりました。

この数値は、AB型の人の認知症発症率が82%高いという意味ではありません。研究で定義された認知機能低下についてのオッズ比であり、認知症の確定診断を対象とした数字でもない点に注意が必要です。

それでも、AB型と認知機能の関係を考えるうえで重要な研究結果となりました。

血液凝固第VIII因子(FVIII)が注目された背景

REGARDS研究でもう一つ注目されたのが、血液凝固第VIII因子(FVIII)です。

FVIIIは、血液を固める仕組みに関係するタンパク質です。血液凝固や血管の健康状態と関係するため、脳の血流や血管障害との関連も研究されています。

同研究では、AB型の参加者のFVIII平均値は142 IU/dLだったのに対し、O型では104 IU/dLでした。また、FVIIIが40 IU/dL高くなるごとに、認知機能低下との関連を示すオッズ比は1.24となりました。

研究者らは、AB型と認知機能低下の関連のうち約18%がFVIIIによって説明される可能性を分析しました。しかし、その媒介効果の95%信頼区間はマイナス30%から68%と広く、統計的に有意な媒介効果は確認されませんでした。

つまり、AB型の人でFVIIIが高い傾向が見られたことは興味深いものの、FVIIIがAB型と認知機能低下を結び付ける原因だと証明されたわけではありません。

AB型なら将来認知症になるという意味ではない

この研究から分かるのは、AB型と認知機能低下の間に統計的な関連が観察されたということです。

対象者数や追跡期間には限界があり、認知症の診断を直接調べた研究でもありません。加えて、後述するスカンジナビア研究では、AB型を含むABO血液型と認知症発症リスクの関連は確認されませんでした。

AB型の人が必要以上に将来を心配する必要はありません。研究結果を正しく理解することが大切です。

【約160万人の追跡研究】スカンジナビアでは血液型と認知症の関連なし

AB型と認知機能低下の関連が報告された一方、より大規模な研究では異なる結果が出ています。

2015年6月、医学誌「PLOS ONE」に掲載された「ABO Blood Group and Dementia Risk – A Scandinavian Record-Linkage Study」は、スウェーデンとデンマークの献血者データを利用した研究です。

対象者は159万8,294人、追跡は2,400万以上の人年

研究チームは、スウェーデンとデンマークの献血者データベースSCANDAT2を活用しました。

分析対象は159万8,294人。追跡期間中の観察量は約2,400万人年に達しました。

研究では、アルツハイマー病、血管性認知症、その他の認知症について、ABO血液型との関連を調べています。

確認された症例数は次のとおりです。

  • アルツハイマー病:3,615件
  • 血管性認知症:1,842件
  • 原因が特定されていない認知症:9,091件

分析の結果、A型・B型・AB型・O型のいずれについても、アルツハイマー病、血管性認知症、原因不明の認知症の発症リスクとの有意な関連は確認されませんでした。

70歳以上ではA型にわずかな違いも

ただし、70歳以上に限定した追加分析では、A型の人はO型と比較して、認知症全体のリスクがわずかに低い結果となりました。

その発生率比(IRR)は0.93(95%信頼区間0.88~0.98)です。

これは約7%低い関連を示す数値ですが、すべての年齢層や認知症の種類でA型が有利だったわけではありません。研究全体の結論は、ABO血液型が認知症リスクに影響するという証拠は得られなかった、というものでした。

なぜAB型の研究と結果が違うのか

大きな違いは、評価している健康状態です。

REGARDS研究は、認知機能検査で新たな低下が確認された人を対象に分析しました。一方、スカンジナビア研究は、医療記録などに基づく認知症の発症を評価しています。

認知機能低下と認知症は関連していますが、同じ状態ではありません。また、対象者の年齢構成や人種的背景、研究デザイン、追跡期間も異なります。

したがって、両研究の結果は必ずしも矛盾しているわけではありません。異なる段階の認知機能の変化を調べた結果として理解する必要があります。

【2024年の最新遺伝子研究】B型のBB遺伝子型とAPOE ε4の関係

ABO血液型と認知症の関係について、さらに踏み込んだ分析を行ったのが、2024年5月28日に医学誌「Frontiers in Neurology」に掲載された研究です。

論文タイトルは「Association between ABO genotypes and risk of dementia and neuroimaging markers: roles of sex and APOE status」。英国の大規模研究データであるUKバイオバンクを用いて、血液型だけでなく、ABO遺伝子型、性別、APOE ε4の保有状況まで分析しました。

UKバイオバンクの48万7,425人を分析

研究対象は48万7,425人。追跡期間中の観察量は約3,411万6,799人年で、認知症を発症した人は7,548人でした。

研究者らは、ABO遺伝子の組み合わせをAA、AO、BB、BO、AB、OOの6種類に分類しました。

ここで重要なのが、BB遺伝子型と一般的なB型の違いです。

一般的な血液型B型には、BBだけでなくBOという遺伝子型も含まれます。したがって、BB遺伝子型で確認された結果を、B型の人全員に当てはめることはできません。

BB遺伝子型では認知症リスク上昇との関連

O型に相当するOO遺伝子型を基準に比較したところ、BB遺伝子型では次の結果が得られました。

  • 全認知症:ハザード比1.36(95%信頼区間1.03~1.80)
  • その他の認知症:ハザード比1.65(95%信頼区間1.20~2.28)

さらに性別ごとに分析すると、女性では有意な関連が認められなかった一方、男性ではBB遺伝子型と認知症リスク上昇の関連が確認されました。

男性における全認知症のハザード比は1.44(95%信頼区間1.02~2.09)、その他の認知症では1.95(95%信頼区間1.30~2.93)でした。

また、男性のAB遺伝子型では、アルツハイマー病についてハザード比1.34(95%信頼区間1.04~1.72)という関連も報告されています。

APOE ε4を2つ持つ男性ではハザード比4.29

この研究で特に注目されたのが、アルツハイマー型認知症の遺伝的リスク因子として知られるAPOE ε4との組み合わせです。

男性でAPOE ε4を2つ持つ人では、BB遺伝子型と全認知症のハザード比が4.29(95%信頼区間1.57~11.72)となりました。

その他の認知症についても、ハザード比5.49(95%信頼区間1.70~17.69)という結果が報告されています。

ただし、この数値は特定の遺伝子型と性別を組み合わせた限定的な分析結果です。信頼区間が広いことから推定値にも大きな不確実性があります。すべてのB型男性や、APOE ε4を持つ人にそのまま当てはまる数値ではありません。

BB遺伝子型は全体の0.6%にとどまる

この研究の重要な注意点は、BB遺伝子型に該当する参加者が2,789人で、全体のわずか0.6%だったことです。

研究者らも、BB遺伝子型の対象者がOO遺伝子型と比較して少ないことを研究の限界として挙げています。

また、参加者の大部分がヨーロッパ系の人々であり、結果を日本人に直接当てはめるには慎重な検討が必要です。認知症の把握にも医療記録や死亡記録などが利用されているため、医療機関を受診していない軽度の症例が十分に反映されない可能性があります。

2024年の研究はABO遺伝子と認知症の関係を考えるうえで重要な報告ですが、血液型による個人の発症予測が可能になったわけではありません。

【研究結果を比較】A型・O型・AB型・B型の認知症リスクはどう違う?

ここまで紹介した研究を整理すると、血液型と認知症の関連性には、研究ごとに異なる結果があることが分かります。

特に重要なのは、認知機能低下を調べたREGARDS研究、認知症の発症を調べたスカンジナビア研究、遺伝子型とAPOE ε4まで調べたUKバイオバンク研究を同じ条件で比較しないことです。

3つの主要研究の比較一覧
研究名・発表年 対象規模 主な研究結果 注意点
REGARDS研究(2014年) 認知機能低下495人、対照587人 AB型と認知機能低下の関連。オッズ比1.82 認知症の発症ではなく認知機能低下を評価
スカンジナビア研究(2015年) 159万8,294人、約2,400万人年 ABO血液型とアルツハイマー病・血管性認知症などに明確な関連なし 70歳以上のA型で認知症全体のリスクがわずかに低い結果
UKバイオバンク研究(2024年) 48万7,425人、約3,411万6,799人年 BB遺伝子型と認知症の関連。男性やAPOE ε4保有状況によって差 BB型は全体の0.6%。主にヨーロッパ系の集団を分析
A型は認知症になりにくい血液型なのか

A型については、スカンジナビア研究で70歳以上の参加者に限り、O型より認知症全体のリスクがわずかに低いという結果がありました。

しかし、2024年のUKバイオバンク研究では、男性でAA遺伝子型かつAPOE ε4を1つ持つ人について、アルツハイマー病などのリスク上昇との関連が報告されています。

同じA型に関係する研究でも、対象となる遺伝子型や年齢、性別によって結果が変わっています。A型なら認知症になりにくいと断定することはできません。

O型は認知症を防ぐ血液型なのか

O型はUKバイオバンク研究で遺伝子型OOとして比較の基準に使われています。ほかの遺伝子型のハザード比が1を超える結果があっても、それだけでO型に認知症予防効果があるとはいえません。

また、スカンジナビア研究でも、O型と比較したA型のわずかな違いは70歳以上の認知症全体に限られた結果です。

O型だから安心、ほかの血液型だから危険という考え方は、現在の研究結果とは一致しません。

血液型とアルツハイマー型・血管性認知症の関係

認知症には複数の種類があります。代表的なものがアルツハイマー型認知症と血管性認知症です。

アルツハイマー型認知症では、アミロイドβやタウなどの異常なタンパク質の蓄積を含む脳内の変化が関係しています。血管性認知症では、脳梗塞や脳出血などによる脳血管の障害が発症に関係します。

ABO血液型は、血液凝固や血管の健康状態に関係する可能性が研究されています。そのため、血液型と認知症の関係を考える際には、神経変性だけでなく血管の仕組みにも目を向ける必要があります。

ただし、現在の研究では、血液型がアルツハイマー型認知症や血管性認知症を直接引き起こすという因果関係は確立されていません。

【2026年最新】認知症予防で重視したい生活習慣と血管の健康

血液型による認知症リスクの研究が続く一方で、予防の観点から優先したいのは、生活習慣や健康状態の管理です。

2026年7月15日、世界保健機関(WHO)は認知機能低下と認知症のリスク低減に関するガイドライン第2版を公表しました。身体活動、禁煙、健康的な食生活、血圧や血糖、脂質の管理、難聴への対応などを含む幅広い対策が取り上げられています。

日本人を対象にした2026年の認知症予防研究

2026年1月11日に医学誌「The Lancet Regional Health – Western Pacific」に掲載された日本の研究では、認知症に関係する14の修正可能なリスク因子について分析されました。

研究者らが日本の統計データなどを用いて算出した結果、14因子を合わせた人口寄与割合は38.9%となりました。

主な寄与因子は次のとおりです。

  • 難聴:6.7%
  • 身体活動不足:6.0%
  • LDLコレステロール高値:4.5%

この38.9%は、集団全体におけるリスク因子の影響をモデル化した推計値です。個人が生活習慣を変えれば認知症を必ず防げるという意味ではありません。

それでも、血液型を変えることはできなくても、難聴や運動不足、脂質異常症などへの対策には取り組めるという点は重要です。

認知症予防のために取り組みたい7つの習慣

1.定期的に体を動かす

ウォーキングや軽い体操など、無理なく続けられる運動を生活に取り入れましょう。身体活動は血圧や血糖、体重の管理にも役立ちます。膝や腰に問題がある場合は、医師などに相談して負担の少ない運動を選ぶことが大切です。

2.血圧を適切に管理する

高血圧は脳血管への負担を増やし、脳卒中や血管性認知症のリスクにも関係します。家庭での血圧測定や定期的な健康診断を活用しましょう。

3.糖尿病や脂質異常症を放置しない

血糖値やLDLコレステロールが高い状態が続くと、血管の健康に影響します。食生活を整え、必要に応じて医療機関で治療を受けることが重要です。

4.バランスのよい食事を心掛ける

野菜、魚、豆類、果物、全粒穀物などを取り入れ、栄養バランスを意識しましょう。特定の食品だけを食べれば認知症を防げるという確かな証拠はありません。

5.難聴を放置しない

聞こえにくさがある場合は耳鼻咽喉科で検査を受けましょう。必要に応じて補聴器などを利用することも選択肢です。聞こえにくい状態が続くと、会話や社会活動への参加が難しくなることがあります。

6.禁煙し、飲酒を適量に管理する

喫煙は血管の健康を損なう要因です。また、過度の飲酒も認知機能や全身の健康に悪影響を与える可能性があります。禁煙を進め、飲酒についても健康状態に合わせた管理が必要です。

7.人との交流や知的活動を続ける

家族や友人との会話、趣味、読書、地域活動などを通じて、社会とのつながりを維持しましょう。外出や人との交流は、活動量を保つことにもつながります。

国立長寿医療研究センターが示す予防の考え方

国立長寿医療研究センターも、認知症に関係する要因として、難聴、喫煙、高血圧、肥満などの生活習慣病、うつ、活動低下、社会的孤立を挙げています。

同センターは、定期的な運動、バランスのよい食事、社会活動への参加、人との交流や外出などを組み合わせることを勧めています。

血液型が何であっても、こうした取り組みを続けることは、将来の健康を考えるうえで現実的な選択肢です。

【プロの結論】血液型よりも認知症リスクを正しく理解することが大切

今回の研究を総合すると、ABO血液型と認知症の関係には興味深い統計的な関連があるものの、血液型だけで発症リスクを判断できる段階にはありません。

特に、次の3点を押さえておくことが重要です。

第一に、AB型の研究は認知症そのものではなく、認知機能低下を対象としたものだったこと。REGARDS研究のオッズ比1.82は、認知機能低下との関連を示す数値であり、将来の認知症発症を予測する確定的な数字ではありません。

第二に、約160万人を調べた研究では、血液型と認知症の明確な関連は認められなかったこと。一つの研究だけを取り上げると、AB型やB型が危険という印象を受けますが、大規模な追跡研究では異なる結果も得られています。

第三に、2024年のBB遺伝子型の研究は、性別やAPOE ε4の保有状況によって関連が変わることを示したこと。ただし、BB遺伝子型は一般的なB型の人全員を意味するものではなく、日本人への適用にも追加研究が必要です。

認知症は一つの原因で決まる病気ではありません。年齢、遺伝的要因、血管の健康状態、生活環境などが複雑に関係します。

血液型や遺伝子型の数字だけを見て不安になるよりも、血圧、血糖、コレステロール、聴力、運動習慣など、自分で確認・改善できる要素に目を向けることが大切です。

認知症になりやすい血液型に関するよくある質問(FAQ)

Q1:認知症になりやすい血液型はAB型ですか?
A1:AB型と認知機能低下の関連を報告した2014年のREGARDS研究はあります。しかし、約160万人を対象としたスカンジナビア研究ではAB型を含む血液型と認知症発症リスクの明確な関連は認められていません。AB型だから認知症になりやすいと断定することはできません。

Q2:B型は認知症になりやすいという2024年の研究は本当ですか?
A2:2024年のUKバイオバンク研究では、BB遺伝子型と認知症リスク上昇の関連が報告されています。特に男性で関連が確認されました。ただし、BB遺伝子型は一般的なB型全体ではなく、対象者も研究全体の0.6%です。B型の人全員に当てはまる結果ではありません。

Q3:O型なら認知症になりにくいのでしょうか?
A3:O型を認知症になりにくい血液型とする医学的根拠は確立されていません。研究でO型が比較の基準として使われていることと、O型に予防効果があることは別の話です。

Q4:A型は認知症になりにくいという話も本当ですか?
A4:スカンジナビア研究では、70歳以上のA型で認知症全体のリスクがO型よりわずかに低い結果が報告されました。一方、2024年の遺伝子研究では、男性のAA遺伝子型とAPOE ε4の組み合わせでアルツハイマー病との関連が示されています。A型全体に予防効果があるとはいえません。

Q5:認知症予防のために血液型やAPOE ε4を調べるべきですか?
A5:血液型を調べても認知症の発症予測はできません。また、米国国立老化研究所(NIA)は、APOE遺伝子検査についても、認知症の診断や発症予測のために一般的に実施される検査ではないと説明しています。遺伝子検査を検討する場合は、結果の意味や限界について医師や遺伝カウンセラーに相談することが大切です。

認知症になりやすい血液型については、AB型と認知機能低下の関連、B型のBB遺伝子型と認知症リスクの関連など、興味深い研究結果が報告されています。

しかし、約160万人を対象としたスカンジナビア研究では血液型と認知症の明確な関連は認められず、2024年のUKバイオバンク研究でも、遺伝子型、性別、APOE ε4の組み合わせによって結果が異なりました。

2026年のWHOガイドラインや日本人を対象にした予防研究が示しているのは、血液型にこだわるより、運動不足、難聴、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの改善可能なリスク因子に取り組むことの重要性です。

AB型だから、B型だからと将来を悲観する必要はありません。自分の血液型に関係なく、日々の健康管理を積み重ねることが、認知機能を長く維持するための現実的な第一歩です。