2026年11月5日現在、オリックス・バファローズは10月5日と10月26日の2回にわたり、計11選手に来季の契約を結ばない旨を通告した。対象は支配下選手7人、育成選手4人。2027年シーズンに向けたチーム編成が大きく動いている。
注目を集めているのは、2023年のパ・リーグ首位打者・頓宮裕真、リーグ3連覇に貢献した阿部翔太、そして故障からの復帰を目指す東晃平や曽谷龍平らの去就だ。戦力外通告を受けても、育成契約で球団に残る道や他球団で現役を続ける可能性は残されている。
【2026年最新】オリックス戦力外通告は10月5日・26日の計11人

2026年のオリックスの戦力外通告は、10月5日と10月26日に発表された。
球団公式発表の表現は、いずれも「来季の選手契約について」。10月5日は支配下選手2人と育成選手4人、10月26日は支配下選手5人が対象となった。
ここで押さえておきたいのは、11人全員が同じ契約上の立場にいたわけではないことだ。支配下契約を更新しないケースと、育成契約を更新しないケースでは、その後の選択肢や手続きが異なる。
10月5日:阿部翔太・頓宮裕真ら6人第1回の発表では、支配下登録されていた阿部翔太投手と頓宮裕真捕手の2人に、来季の支配下選手契約を結ばないことを通告した。
加えて、育成選手の寿賀弘都投手、芦田丈飛投手、村上喬一朗捕手、香月一也内野手の4人についても、来季の育成選手契約を結ばないことが発表された。
このうち頓宮には育成契約が打診される見通しと報じられた。一方、阿部は現役続行を含めて今後を検討する状況だった。香月は現役引退の意向を示し、寿賀、芦田、村上は現役続行を希望していた。
10月26日:東晃平・曽谷龍平ら5人第2回の発表では、東晃平、曽谷龍平、藤川敦也、横山楓、川瀬堅斗の5投手が対象となった。
球団が発表したのは、5人と来季の支配下選手契約を結ばないという内容だ。複数のスポーツ報道によると、5人全員に育成契約が打診されたとされている。
特に東、曽谷、藤川、横山は肘の手術を受けており、長期的なリハビリが必要な状況だった。今回の措置は、単純な実力評価だけでは説明できない、故障からの復帰を見据えた編成上の判断という側面も持つ。
【2027年向け一覧】オリックス戦力外選手11人の名前と現在の状況
2027年シーズンに向けたオリックスの戦力外通告選手を、発表日と当時の契約区分に分けて整理した。
| 発表日 | 契約区分 | 選手名 | その後・去就 |
|---|---|---|---|
| 10月5日 | 支配下 | 阿部翔太 | 現役続行を含め未定 |
| 10月5日 | 支配下 | 頓宮裕真 | 育成契約打診の見通し |
| 10月5日 | 育成 | 寿賀弘都 | 現役続行希望・自由契約公示 |
| 10月5日 | 育成 | 芦田丈飛 | 現役続行希望・自由契約公示 |
| 10月5日 | 育成 | 村上喬一朗 | 現役続行希望・自由契約公示 |
| 10月5日 | 育成 | 香月一也 | 現役引退・育成コーチ補佐 |
| 10月26日 | 支配下 | 東晃平 | 育成契約打診の見通し |
| 10月26日 | 支配下 | 曽谷龍平 | 育成契約打診の見通し |
| 10月26日 | 支配下 | 藤川敦也 | 育成契約打診の見通し |
| 10月26日 | 支配下 | 横山楓 | 育成契約打診の見通し |
| 10月26日 | 支配下 | 川瀬堅斗 | 育成契約打診・本人は熟考 |
内訳は支配下7人、育成4人。なお、育成選手4人については、10月30日付の日本野球機構(NPB)の自由契約選手(育成選手)公示に、寿賀、芦田、村上、香月の名前が掲載されている。
一方、10月26日に発表された5投手については、球団が支配下契約を更新しないことを発表した段階と、報道されている育成契約の打診を区別する必要がある。育成契約への移行が正式決定したと早合点しないことが大切だ。
【注目選手の去就】阿部翔太・頓宮裕真・香月一也らの現在
11人の中でも、過去にチームの優勝やタイトル獲得に貢献した選手の動向は大きな関心を集めている。ここでは特に注目度の高い選手を取り上げる。
阿部翔太:優勝に貢献した救援右腕、今後は未定阿部翔太は2020年ドラフト6位でオリックスに入団した右腕。社会人野球の日本生命を経て、28歳でプロ入りしたことでも知られる。
大きな転機となったのが2022年シーズンだ。44試合に登板して22ホールド、2セーブ、防御率0.61を記録。リーグ優勝と日本一に貢献し、翌2023年も49試合で21ホールドを挙げた。
通算成績は6年間で143試合登板、4勝6敗4セーブ、47ホールド、防御率2.68。ブルペンを支えた実績は十分にある。
しかし、2026年は投球フォームをサイドスローに変更するなど試行錯誤が続き、1軍では13試合の登板、防御率10.13に終わった。
10月5日の通告後、阿部は現役続行も含めて今後を検討する意向を示している。2026年11月5日現在、引退や他球団への移籍が決まったという公式発表は確認できない。
優勝を知る経験豊富なリリーフ投手として、今後どのような選択をするのかが注目される。
頓宮裕真:2023年首位打者が育成契約を打診される背景頓宮裕真の戦力外通告は、2026年のオリックスの発表の中でも特に注目された。
頓宮は2018年ドラフト2位で入団した捕手・内野手。2023年には打率.307を記録し、パ・リーグ首位打者のタイトルを獲得した。打撃面でチームを支えた主力選手の一人である。
ところが、2026年春季キャンプ中に右膝後十字靱帯を損傷。5月にはファームの実戦に復帰したものの、7月に右膝の複数の手術を受けた。今季の1軍出場はなかった。
この長期離脱が契約判断に影響したとみられる。球団は来季の支配下契約を結ばないことを通告したが、報道では育成契約を打診する見通しとされている。
ここで重要なのは、頓宮が現役引退を発表したわけではないという点だ。育成契約への移行が実現すれば、リハビリを続けながら再び支配下登録を目指す道が残される。
2023年の首位打者という実績を持つだけに、故障からの復帰と今後の契約交渉が大きな焦点となっている。
寿賀弘都・芦田丈飛・村上喬一朗:現役続行を希望10月5日に育成契約を更新しないと通告された寿賀弘都、芦田丈飛、村上喬一朗の3人は、現役続行を希望している。
寿賀は若い左腕投手、芦田は大学・社会人野球などを経てプロ入りした右腕、村上は捕手として育成契約で経験を積んできた選手だ。それぞれポジションもキャリアも異なるが、プロ野球選手としてプレーを続ける意思を示している。
10月30日にはNPBから育成選手の自由契約公示が行われ、3人の名前も掲載された。これにより、他球団との契約を含めて次の所属先を探すことができる立場になった。
ただし、2026年11月5日時点で新天地が正式に決まったという発表は確認できない。合同トライアウトや他球団の編成動向を含め、今後の進路が注目される。
香月一也:戦力外通告から現役引退、球団スタッフへ香月一也は、今回の11人の中で現役引退後の進路が明らかになった選手だ。
ロッテ、巨人でプレーした後、オリックスに育成選手として加入。2026年10月5日に来季の育成契約を結ばないことを通告された。
その後、現役引退の意向を示し、10月30日にはオリックスの育成コーチ補佐への就任が正式発表された。
選手としてのキャリアには区切りをつけるものの、今度は指導者側として球団に携わることになる。戦力外通告が必ずしも球団との関係の終了を意味しないことを示す事例でもある。
【10月26日の5投手】東晃平・曽谷龍平・横山楓らの育成契約の見通し
10月26日の発表で対象となった5人は、全員が投手だった。このうち4人は肘の手術を受けており、通常のシーズンを通した競争に参加することが難しい状況にあった。
東晃平:3年連続の右肘手術から復帰を目指す東晃平は2017年育成ドラフト2位で入団し、2022年に支配下登録を勝ち取った。2023年のリーグ優勝時には先発投手として6連勝を記録するなど、チームに大きく貢献した。
一方、近年は右肘の故障が続いている。2024年、2025年に続き、2026年9月にも右肘の靱帯損傷に対する手術を受けた。
今回、来季の支配下契約を結ばないと通告されたものの、報道では育成契約を打診される見通し。まずは故障箇所の回復を優先し、再び先発ローテーションに戻れるかが焦点となる。
曽谷龍平:WBC出場後に左肘を手術曽谷龍平は2022年ドラフト1位で入団した左腕。2025年には自己最多の8勝を挙げ、2026年3月には侍ジャパンの一員としてWBCにも出場した。
2026年シーズンは14試合に登板して5勝8敗、防御率4.14。9月17日のソフトバンク戦で左肘の違和感を訴えて途中降板し、10月23日に左肘内側側副靱帯再建術、いわゆるトミー・ジョン手術を受けた。
来季の支配下契約を結ばないという通告は、長期離脱を見込んだ措置とみられる。育成契約の打診が報じられており、復帰までの期間をどう過ごすかが今後の課題となる。
横山楓:一度の戦力外から支配下復帰を果たした右腕横山楓は2021年ドラフト6位で入団した投手。2024年オフにも一度戦力外通告を受けたが、育成契約を経て2025年7月に支配下登録へ復帰した経験を持つ。
2025年には14試合で2勝4ホールド、防御率1.10を記録。2026年も開幕1軍入りを果たしたが、右肘の故障で登録抹消となり、8月にトミー・ジョン手術を受けた。
今回も育成契約が打診される見通しと報じられている。過去に支配下復帰を経験した選手だけに、再び1軍のマウンドに戻ることができるか注目したい。
藤川敦也:ドラフト1位ルーキーも長期リハビリへ藤川敦也は2025年ドラフト1位でオリックスに入団した若手投手。プロ1年目の2026年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、長期離脱を余儀なくされた。
入団から間もない段階で支配下契約を結ばないという判断になったが、報道では育成契約の打診が伝えられている。本人もリハビリを経て支配下登録を目指す意向を示している。
若い選手の場合、復帰後にどこまで成長できるかという長期的な視点も重要になる。
川瀬堅斗:育成契約の打診に対して熟考する姿勢川瀬堅斗は2020年育成ドラフト1位で入団し、2024年7月に支配下登録を勝ち取った投手。2025年は23試合に登板してプロ初勝利を挙げ、1勝1敗3ホールド、防御率3.66を記録した。
2026年は12試合で2ホールド、防御率6.43。10月26日に来季の支配下契約を結ばないことが発表された。
育成契約の打診が報じられたものの、本人は突然の通告に対して今後を熟考する意向を示している。ソフトバンクでプレーする兄の川瀬晃にも相談する考えを明かしており、再契約を即断しているわけではない。
この5人に共通するのは、支配下契約の終了と現役生活の終了が同じ意味ではないことだ。球団側がリハビリ期間を考慮して育成契約を提示することは、復帰を目指す選手にとって重要な選択肢となる。
【戦力外とは別】平野佳寿・西野真弘・山田修義・本田仁海の現役引退
2026年のオリックスでは、戦力外通告とは別に現役引退を発表した選手もいる。
平野佳寿、西野真弘、山田修義、本田仁海の4人は、今回の戦力外通告11人とは別のカテゴリーで整理する必要がある。
平野佳寿:8月に引退発表、10月30日に二軍監督就任平野佳寿は2026年8月9日に今季限りでの現役引退を発表した。長年にわたって日米で活躍した守護神であり、オリックスの歴史を語るうえで欠かせない存在だ。
その後、10月30日に二軍監督への就任が正式発表された。背番号は81。選手としてのキャリアを終えた後、今度は指導者としてチームを支えることになる。
西野真弘:12年間のプロ生活に幕、二軍打撃コーチへ西野真弘は9月24日に今季限りでの現役引退を発表した。オリックスに入団して12年間プレーし、球団公式発表では本人のコメントも掲載された。
10月30日には二軍打撃コーチへの就任が発表されている。現役時代の経験を若手選手の育成に生かす役割を担う。
山田修義:17年間の現役生活を終える山田修義も西野と同じ9月24日に現役引退を発表した。
高卒で入団して17年間プロ野球選手としてプレーし、故障や手術を経験しながら長く現役を続けてきた。球団が公表したコメントでは、支えてくれた関係者やファン、家族への感謝を伝えている。
現時点では、平野や西野のような新たなコーチ就任の発表とは区別して扱う必要がある。
本田仁海:10月30日に本人の申し入れを球団が受理本田仁海は10月30日に現役引退が発表された。球団の公式発表によると、本人から現役引退の申し入れがあり、球団がこれを受理したという。
これは球団から来季契約を結ばないと通告されたケースではなく、本人が引退を決断したケースだ。戦力外通告と引退発表を混同しないためにも、経緯の違いを押さえておきたい。
なお、香月一也も現役を引退しているが、こちらは10月5日の育成契約非更新の対象者から引退・球団スタッフへの転身につながったケースである。
【制度を解説】戦力外通告と自由契約、育成契約、現役引退の違い
プロ野球のニュースでは「戦力外」「自由契約」「育成契約」「引退」という言葉が頻繁に登場する。しかし、それぞれは同じ意味ではない。
戦力外通告とは戦力外通告は、球団が選手に対して来季の契約を結ばない方針を伝えることを指す。
ただし、支配下選手に対する通告なら、必ずしもプロ野球選手としての活動が終了するわけではない。今回の頓宮や東らのように、育成契約への移行が検討されるケースもある。
自由契約とは自由契約は、選手契約が解除され、NPBの自由契約選手として公示された状態を指す。
日本野球機構の野球協約第58条では、自由契約選手として公示された後、選手はいずれの球団とも自由に選手契約を締結できると定められている。
2026年10月30日には育成選手の自由契約公示が行われ、オリックスからは寿賀、芦田、村上、香月が掲載された。
一方、支配下選手の自由契約公示は別の手続きであり、戦力外通告を受けた日と自由契約選手として公示される日が必ず一致するわけではない。
育成契約とは育成契約は、支配下選手とは異なる登録区分で選手と契約する制度だ。支配下登録の枠とは別に、選手の成長や故障からの復帰を支援するために活用される。
今回のオリックスでは、頓宮や10月26日に通告された5投手に育成契約が打診される見通しと報じられている。
ただし、育成契約の打診と契約成立は別の段階だ。選手本人が受け入れるかどうか、正式な契約発表があるかどうかを確認する必要がある。
現役引退とは現役引退は、選手がプロ野球選手としての活動を終えることだ。球団から契約非更新を伝えられた場合とは異なり、本人が引退を決断して発表するケースもある。
平野佳寿、西野真弘、山田修義、本田仁海のように、球団公式発表で引退が確認できる選手は、戦力外通告の一覧とは分けて整理するのが正確だ。
【よくある質問】オリックス戦力外通告2026に関するFAQ
Q1:オリックスの2026年戦力外通告は全部で何人ですか?
A1:10月5日に6人、10月26日に5人が発表され、合計11人です。内訳は支配下選手7人、育成選手4人となっています。
Q2:頓宮裕真は戦力外で現役引退するのですか?
A2:現役引退が発表されたわけではありません。2026年10月5日に来季の支配下契約を結ばないと通告されましたが、右膝の手術とリハビリを背景に育成契約が打診される見通しと報じられています。
Q3:東晃平、曽谷龍平、横山楓、川瀬堅斗は育成契約になりますか?
A3:10月26日に来季の支配下契約を結ばないと発表され、5人全員に育成契約が打診される見通しと報道されています。ただし、打診と正式契約は異なります。11月5日時点では、契約成立を一律に確定事項として扱うことはできません。
2026年のオリックス戦力外通告は、10月5日と10月26日の2回に分けて発表され、対象は計11人となった。支配下選手7人、育成選手4人という内訳である。
注目すべきは、戦力外通告を受けた選手のその後が一様ではないことだ。阿部翔太は今後の進路が未定、頓宮裕真には育成契約の打診が見込まれ、寿賀弘都、芦田丈飛、村上喬一朗は現役続行を希望している。香月一也は引退後、育成コーチ補佐として球団に残ることになった。
さらに10月26日に発表された東晃平、曽谷龍平、藤川敦也、横山楓、川瀬堅斗の5投手は、育成契約への移行が今後の大きな焦点となる。
一方、平野佳寿、西野真弘、山田修義、本田仁海の4人は、戦力外通告とは別に現役引退を発表した選手たちだ。平野と西野は指導者として新たな役割を担うことも決まっている。
【プロの結論】2026年のオリックスの人事を正確に理解するには、戦力外通告の人数だけでなく、支配下契約と育成契約の違い、自由契約公示の有無、本人の現役続行・引退の意思を分けて見ることが欠かせない。
2027年シーズンに向けて、育成契約の正式発表、他球団への移籍、新たな指導者としての活動など、11人それぞれの進路が引き続き注目される。