2026年のレギュラーシーズンにおける西武と日本ハムの対戦は、最後まで優劣がつかなかった。NPBが10月9日に公開したCSファーストステージの展望記事によると、両チームの年間対戦成績は西武12勝、日本ハム12勝、引き分け1だった。
数字だけを見れば完全な五分だが、シーズン終盤の流れには違いがあった。日本ハムは最後の4試合で3勝1分と追い上げ、CS直前には対戦相手としての勢いを示していた。
球場別の対戦成績にも特徴興味深いのは、両チームとも相手の本拠地で勝ち越していたことだ。
- エスコンフィールド:西武が8勝5敗。西武は敵地で3つの勝ち越し。
- ベルーナドーム:日本ハムが7勝4敗1分。日本ハムも敵地で勝ち越し。
つまり、西武にはベルーナドームで戦える利点があった一方、日本ハムにも同球場で勝利を重ねてきた実績があった。レギュラーシーズンの数字からは、日本ハムがCSでも十分に戦える根拠が見えていた。
実際、CSでは日本ハムが第2戦、第3戦を連勝。レギュラーシーズン終盤の好調を、そのまま短期決戦につなげた形となった。
【CSファーストステージ全3試合】西武対日本ハムのスコアと勝敗一覧

2026年のパ・リーグCSファーストステージは、10月10日から12日までベルーナドームで開催された。
レギュラーシーズン2位の西武がホームチームとなり、3位の日本ハムを迎え撃つ構図だった。先に2勝したチームがファイナルステージへ進む3試合制である。
NPB公式記録に基づく全試合の結果は次のとおりだ。
シリーズの推移は、西武が先勝した後、日本ハムが連勝する展開だった。特に第2戦はわずか1点、第3戦も3点差という結果で、最後まで西武が簡単に試合を諦めたわけではない。
公式記録では、第1戦の勝利投手は豆田泰志、第2戦は達孝太、第3戦は伊藤大海。日本ハムは投手陣の踏ん張りによって、初戦の敗北から立て直した。
【第1戦】西武が3-2で先勝!延長10回のカナリオ弾
10月10日の第1戦は、延長10回までもつれ込む接戦となった。西武が3-2で日本ハムを破り、ファイナルステージ進出に王手をかけた。
序盤は本塁打で点を取り合う西武は1回、平沢大河のソロ本塁打で先制。対する日本ハムは4回、奈良間大己の2ランで逆転した。
しかし、西武も5回に西川愛也の適時打で同点に追いつく。両チームともに追加点を奪えず、試合は2-2のまま延長戦へ進んだ。
10回にカナリオが試合を決める均衡を破ったのは、西武のカナリオだった。延長10回、細野晴希からソロ本塁打を放ち、3-2のサヨナラ勝ちを決めた。
NPB公式記録によると、この試合の西武は8安打、日本ハムは7安打。日本ハムの奈良間は2打点を挙げたものの、最後の一発が勝敗を分けた。
勝利投手は豆田泰志、敗戦投手は細野晴希。試合時間は3時間6分、入場者数は2万7602人だった。
この時点では西武がシリーズを1勝0敗とリード。あと1勝で突破という有利な状況を手にしていた。
【第2戦】日本ハムが1-0で勝利!達孝太の好投で逆王手
10月11日の第2戦は、前日の打ち合いから一転して投手戦になった。
日本ハムが西武を1-0で下し、シリーズの対戦成績を1勝1敗に戻した。
5回の野村佑希の適時二塁打が決勝点試合が動いたのは5回だった。日本ハムの野村佑希が適時二塁打を放ち、貴重な先制点をもたらした。この1点が最後まで決勝点となった。
野村はこの試合で1安打1打点。第3戦でも打点を記録しており、シリーズ後半の日本ハム打線を支えた選手の一人となった。
達孝太が6回3安打無失点、7奪三振先発の達孝太は、6回を投げて3安打、7奪三振、無失点という好投を披露した。
その後も福島蓮、堀瑞輝、柳川大晟のリリーフ陣が西武打線を封じ込めた。日本ハム投手陣は合計12奪三振を記録し、9イニングを無失点でつないだ。
一方、西武も5安打を放ちながら得点できなかった。日本ハムの達と救援投手を攻略できず、あと1点が遠い試合となった。
勝利投手は達、敗戦投手は髙橋光成、セーブは柳川。日本ハムはこの勝利によって第3戦に突破の可能性を残した。
【第3戦】日本ハムが4-1で逆転突破!伊藤大海と万波中正が活躍
10月12日の第3戦は、ファイナルステージ進出を決める最終決戦となった。
日本ハムは西武を4-1で破り、シリーズ2勝1敗で突破を決めた。第1戦で敗れたチームが、第2戦、第3戦を連続で制する逆転劇だった。
野村佑希が2試合連続の先制打日本ハムは2回、郡司裕也とフランミル・レイエスの連打で好機をつくった。
ここで打席に入った野村佑希が、西武先発の武内夏暉からレフト前への適時打を放つ。日本ハムが1点を先制した。
野村は第2戦に続いて先制点に絡み、第3戦も1打点を記録。公式ボックススコアでは2安打1打点となっている。シリーズの流れを引き寄せた重要な働きだった。
万波中正のソロ本塁打で追加点続く4回には、万波中正が武内から左越えのソロ本塁打を放った。
長打力を生かした一発によって日本ハムは2-0とリードを広げる。5回には奈良間大己の犠牲フライでもう1点を追加し、試合の主導権を握った。
西武は5回に源田壮亮の犠牲フライで1点を返したものの、その後の反撃は及ばなかった。日本ハムは7回にも追加点を挙げ、最終的に4-1で試合を締めくくった。
伊藤大海が5回3安打1失点投手面で最大の注目を集めたのが、先発の伊藤大海だった。
伊藤は5回3安打1失点、5奪三振。投球数は68球で、先発として試合をつくった。6回からは島本浩也、玉井大翔、孫易磊、柳川大晟が登板し、西武の反撃を許さなかった。
日本ハムはチーム合計9奪三振を記録。リリーフ陣も含めて西武打線を5安打1得点に抑え込んだ。
武内夏暉は5回3失点で敗戦投手西武の先発・武内夏暉は、5回82球を投げて6安打、5奪三振、3失点(自責点3)。万波の本塁打も含め、序盤から日本ハム打線に得点を許した。
武内はレギュラーシーズンでは23試合に先発して11勝8敗、防御率3.27という成績を残していた。しかし、この大一番では日本ハム打線に先手を取られた。
NPBの試合記録では伊藤が勝利投手、武内が敗戦投手、柳川がセーブを記録している。試合時間は3時間19分、入場者数は2万7571人だった。
【勝敗を分けたポイント】投手力と得点機会の生かし方に明暗
西武と日本ハムのCSファーストステージは、単純な打撃力の差だけで決まったシリーズではない。3試合を通じて見ると、投手陣の立て直しと、得点圏での一本の重要性が浮かび上がる。
1.日本ハムは初戦敗北から投手陣を立て直した第1戦では西武が延長10回の本塁打で勝利したが、第2戦は達、第3戦は伊藤が先発として役割を果たした。
特に第2戦は西武を5安打無得点、第3戦も5安打1得点に抑えた。日本ハムは試合ごとに投手陣を整え、連勝につなげている。
短期決戦では、先発投手の好投だけでなく、救援投手がリードを守り切れるかも大きな意味を持つ。日本ハムはこの部分で安定感を示した。
2.野村佑希の打点が接戦を動かした野村は第2戦で決勝打、第3戦でも先制適時打を記録した。
シリーズ全体で見ると、野村の2試合連続の打点は日本ハムが勝ち上がるうえで大きな意味を持った。万波の本塁打だけでなく、こうした得点圏での適時打が勝利を支えた。
3.伊藤と武内のレギュラーシーズン成績にも違いCS第3戦の先発対決は、レギュラーシーズンの相性という観点でも興味深かった。
NPBの試合展望記事によると、伊藤は2026年の西武戦で8試合に先発し、防御率2.48。登板した8試合すべてでクオリティースタートを達成していた。
一方、武内は日本ハム戦で3試合に先発し、1勝2敗、防御率4.15だった。シーズン中の対戦データにも、日本ハムが伊藤を軸に西武戦を戦えるという強みが表れていた。
もっとも、レギュラーシーズンの数字だけでCSの勝敗が決まるわけではない。実際の第3戦でも、伊藤の好投に加えて、野村や万波の打撃、救援陣の無失点リレーがそろって初めて勝利につながった。
4.2026年のCS制度と日本ハムの勝ち上がり2026年のCSファーストステージは、レギュラーシーズン2位と3位のチームが3試合制で対戦し、先に2勝したチームが突破する方式だった。
引き分けなどによって両チームが2勝に到達しない場合は、勝利数の多いチームが進出する。勝利数が同じなら、レギュラーシーズン上位のチームが進出する仕組みだ。
今回の西武対日本ハムでは、日本ハムが第2戦と第3戦を制して2勝に到達したため、順位による優先ルールを使うことなくファイナルステージ進出を決めた。
なお、2026年から変更されたのはファイナルステージの制度であり、ファーストステージの開催方式には変更がなかった。
日本ハムはその後、ファイナルステージでリーグ1位のソフトバンクと対戦した。ソフトバンクはレギュラーシーズンで10ゲーム差以上をつけていたため、改定ルールによる2勝のアドバンテージを獲得。実際の3試合もソフトバンクが6-4、6-2、6-2で勝ち、アドバンテージを含む5勝0敗で日本シリーズ進出を決めた。
つまり、日本ハムは西武とのファーストステージを突破したものの、日本シリーズ進出には届かなかった。
【西武対日本ハム】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の西武対日本ハムのCS最終結果は?
A1:日本ハムが2勝1敗で勝ち越した。第1戦は西武が3-2、第2戦は日本ハムが1-0、第3戦は日本ハムが4-1で勝利し、ファイナルステージ進出を決めた。
Q2:2026年のレギュラーシーズンの対戦成績は?
A2:西武12勝、日本ハム12勝、引き分け1で完全に互角だった。ただし、シーズン終盤の最後の4試合では日本ハムが3勝1分と優勢だった。
Q3:CS第3戦の先発投手と投球成績は?
A3:日本ハムの伊藤大海が5回3安打1失点、5奪三振。西武の武内夏暉は5回6安打3失点、5奪三振だった。勝利投手は伊藤、敗戦投手は武内。
Q4:野村佑希と万波中正はCSでどんな活躍をした?
A4:野村は第2戦で決勝適時二塁打、第3戦で先制適時打を記録した。万波は第3戦の4回にソロ本塁打を放ち、追加点をもたらした。
Q5:日本ハムはCSファイナルステージも勝ち抜いた?
A5:ファイナルステージではソフトバンクに敗れた。ソフトバンクが2勝のアドバンテージを含めて5勝0敗となり、日本シリーズ進出を決めている。
2026年の西武対日本ハムは、レギュラーシーズンの12勝12敗1分という互角の戦績から、CSファーストステージで決着を迎えた。
西武は第1戦を延長10回のカナリオのサヨナラ本塁打で制したものの、第2戦は達孝太の好投、第3戦は伊藤大海の先発投球と野村佑希、万波中正らの打撃によって日本ハムが連勝した。
このシリーズを振り返るうえで押さえておきたいのは、次の3点だ。
- シーズン成績:12勝12敗1分で互角だった。
- CSの結果:日本ハムが2連勝し、2勝1敗で突破した。
- 勝敗の要因:先発投手の安定感、野村の適時打、万波の本塁打、救援陣の働きが決め手になった。
西武にとっては初戦を取った後の2連敗が悔やまれる結果となった。一方、日本ハムは初戦の敗北から立て直し、短期決戦で必要な修正力と投打の連係を示した。
2026年の両チームの対戦を評価するなら、レギュラーシーズンの勝敗だけでなく、CSでの投手起用、得点圏での打撃、救援陣の安定性まで含めて見ることが重要だ。年間を通じて互角だった両チームの明暗を分けたのは、最後の2試合で勝ち切った日本ハムの総合力だった。