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天皇賞春の過去10年を総点検!歴代優勝馬と人気・枠順・脚質の傾向を徹底解説

滑原 圭介 滑原 圭介 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
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2026年11月現在、天皇賞(春)の過去10年にあたる2017〜2026年のレースを振り返ると、長距離GⅠならではの明確な傾向が浮かび上がる。歴代優勝馬にはキタサンブラック、フィエールマン、タイトルホルダー、ヘデントールなどの名馬が並び、2026年にはクロワデュノールが新たな勝者として名を刻んだ。

特に注目したいのが、1番人気の6勝・勝率60%という安定感と、過去10年の勝ち馬10頭のうち8頭が4コーナー5番手以内で直線に入っている点だ。一方、2026年には12番人気ヴェルテンベルクが2着に入り、3連単70,630円の波乱も発生した。歴代優勝馬、人気別成績、枠順、年齢、脚質、勝ち時計、配当金を整理し、馬券検討に役立つデータを解説する。

【2017〜2026年】天皇賞(春)の歴代優勝馬と過去10年の結果

天皇賞春過去10年

天皇賞(春)は、4歳以上の競走馬が出走するJRAのGⅠ競走で、芝3200mという国内屈指の長距離を舞台とする伝統の一戦だ。

過去10年の優勝馬を振り返ると、単にスピードに優れた馬だけでなく、長距離での折り合い、持続的な末脚、道中の位置取りに優れた馬が結果を残している。

2017年から2026年までの歴代優勝馬は次のとおりだ。

  • 2026年:クロワデュノール(1番人気・3分13秒7)
  • 2025年:ヘデントール(1番人気・3分14秒0)
  • 2024年:テーオーロイヤル(1番人気・3分14秒2)
  • 2023年:ジャスティンパレス(2番人気・3分16秒1)
  • 2022年:タイトルホルダー(2番人気・3分16秒2)
  • 2021年:ワールドプレミア(3番人気・3分14秒7)
  • 2020年:フィエールマン(1番人気・3分16秒5)
  • 2019年:フィエールマン(1番人気・3分15秒0)
  • 2018年:レインボーライン(2番人気・3分16秒2)
  • 2017年:キタサンブラック(1番人気・3分12秒5)
注目すべき歴代優勝馬の実績

キタサンブラック(2017年)は武豊騎手とのコンビで勝利。3分12秒5という好時計で、長距離適性と先行力を示した。2026年の優勝馬クロワデュノールの父でもあり、2017年の勝者から2026年の勝者へと血統面でもつながりが生まれている。

フィエールマン(2019・2020年)は、平成最後の天皇賞(春)と令和最初の天皇賞(春)を連続制覇した。2年連続でC.ルメール騎手が騎乗し、長距離GⅠにおける安定した能力を証明した馬だ。

タイトルホルダー(2022年)は阪神競馬場で行われた代替開催を逃げ切り、2着に7馬身差をつける圧勝を見せた。自らレースを作る能力が、長距離戦で大きな武器になることを示した代表例である。

ヘデントール(2025年)はD.レーン騎手とのコンビで優勝。ダイヤモンドステークスを制して臨み、4歳馬として春の盾を獲得した。

そして2026年には、同じく4歳馬のクロワデュノールが優勝。父キタサンブラックに続く天皇賞(春)の勝者となった。

【人気別成績】1番人気の勝率60%は本当に信頼できるのか

天皇賞(春)の過去10年で最も目立つデータが、上位人気馬の強さだ。

2017〜2026年の単勝人気別成績では、1番人気が6勝・2着3回・3着0回・4着以下1回。勝率60%、複勝率90%という高い数字を記録している。

過去10年の人気別成績

集計結果を整理すると、次のようになる。

  • 1番人気:6勝、2着3回、3着0回、着外1回。勝率60%。
  • 2番人気:3勝、2着0回、3着2回。勝率30%。
  • 3番人気:1勝、2着0回、3着0回。勝率10%。
  • 4〜6番人気:0勝、2着5回、3着7回。
  • 7〜9番人気:0勝、2着0回、3着1回。
  • 10番人気以下:0勝、2着2回、3着0回。

特筆すべきなのは、過去10年の勝ち馬が全頭3番人気以内に収まっていることだ。人気薄が優勝するケースはなく、1着候補を考えるうえでは上位人気馬の評価が重要になる。

1番人気を軸にする場合の注意点

1番人気の複勝率は90%だが、2着や3着に人気薄が入る可能性まで否定する数字ではない。

2020年には11番人気のスティッフェリオが2着に入り、2026年には12番人気のヴェルテンベルクが2着に食い込んだ。どちらも勝ち馬は1番人気だったが、相手候補の選択によって配当が大きく変わった。

したがって、1番人気を軸にする考え方と、2・3着に人気薄を組み込む考え方は両立する。勝ち馬の傾向と連対馬の傾向を分けて考えることが、過去データを活用するポイントだ。

【枠順・年齢・脚質】天皇賞(春)の勝ち馬に共通する条件

人気だけでは説明できないのが、長距離戦特有の枠順、年齢、脚質の関係だ。2017〜2026年の成績を集計すると、4歳馬と先行馬の安定感が目立つ。

歴代優勝馬の年齢・位置取り・勝ち時計一覧

JRAの各年のレース成績をもとに、騎手、人気、開催場、勝ち時計、勝ち馬の推定上がり3ハロン、2周目4コーナーの通過順位を整理した。

年 優勝馬・騎手 人気 開催場 勝ち時計 上がり3F 4角位置
2026クロワデュノール・北村友一1番京都3:13.734.9秒3番手
2025ヘデントール・D.レーン1番京都3:14.035.3秒5番手
2024テーオーロイヤル・菱田裕二1番京都3:14.235.0秒2番手
2023ジャスティンパレス・C.ルメール2番京都3:16.134.9秒4番手
2022タイトルホルダー・横山和生2番阪神3:16.236.4秒1番手
2021ワールドプレミア・福永祐一3番阪神3:14.736.7秒4番手
2020フィエールマン・C.ルメール1番京都3:16.534.6秒7番手
2019フィエールマン・C.ルメール1番京都3:15.034.5秒1番手
2018レインボーライン・岩田康誠2番京都3:16.235.2秒11番手
2017キタサンブラック・武豊1番京都3:12.535.3秒1番手
枠順別成績:4枠が好成績でも内枠絶対ではない

2017〜2026年の枠番別成績では、4枠が2勝・2着2回・3着3回で、3着以内率35.0%と最も高い数字を記録している。

一方、1枠、7枠、8枠からもそれぞれ2頭の優勝馬が出ている。4枠の好成績は注目に値するが、特定の枠だけが勝ち続けているわけではない。

実際、2026年のクロワデュノールと2025年のヘデントールは連続して4枠から優勝したものの、2023年のジャスティンパレスは1枠、2022年のタイトルホルダーは8枠だった。

枠順だけで評価を決めるよりも、馬の位置取りのしやすさや、折り合いをつけられるかどうかを合わせて考える必要がある。

年齢別成績:4歳馬が5勝でトップ

年齢別では4歳馬が優勢だ。過去10年の勝ち馬10頭の内訳は、4歳馬5頭、5歳馬4頭、6歳馬1頭となっている。

4歳馬は出走41頭で5勝、3着以内12頭。3着以内率は29.3%だ。5歳馬は出走45頭で4勝、3着以内9頭、3着以内率20.0%となっている。

6歳馬もテーオーロイヤルが2024年に勝利しているため、年齢だけで評価を下げるのは早計だ。ただし7歳以上の優勝例はなく、長距離戦での経験だけでなく、年齢に伴う競走能力の変化も考慮したい。

脚質別成績:先行馬が圧倒的に有利

脚質別の集計では、先行馬が7勝・2着7回・3着7回。勝率約13%、複勝率約38%で、他の脚質を上回っている。

対して、追込馬は0勝・2着1回・3着0回。最後方から一気に差し切る競馬は、過去10年では非常に難しい結果となっている。

加えて、勝ち馬の2周目4コーナー通過順位を見ると、10頭中8頭が5番手以内だった。例外は2018年のレインボーライン(11番手)と2020年のフィエールマン(7番手)である。

ただし、差し馬を一律に消すのも正しくない。フィエールマンの連覇が示すように、長く脚を使える能力があれば、中団以降からでも勝ち切る余地は残されている。

【京都競馬場芝3200mと阪神代替開催】コースが勝敗に与える影響

天皇賞(春)の基本舞台は、京都競馬場の芝3200m外回りコースだ。長距離を走り切るスタミナに加え、折り合い、コーナーでの立ち回り、最後の直線での持続力が問われる。

京都競馬場の芝3200mで重要なこと

京都の芝3200mは右回りの外回りコースを使用する。最後の直線は403.7mで、長距離を走った後にも一定の末脚を維持できるかが勝負を分ける。

天皇賞(春)では、序盤から無理にポジションを上げると最後の直線で余力を失う一方、後方に構えすぎると前との差を詰めきれない展開になりやすい。

そのため、過去10年の勝ち馬に見られるような、道中で無駄な体力を使わず、勝負どころで好位に進出できる馬が高く評価される。

2021年・2022年は阪神競馬場で代替開催

過去10年のデータを見る際に忘れてはいけないのが、阪神競馬場で開催された2年間だ。

2021年は京都競馬場の整備工事に伴い、1994年以来27年ぶりに阪神競馬場で天皇賞(春)が開催された。翌2022年も阪神で実施され、2023年から京都競馬場に戻っている。

阪神開催の芝3200mは外回りから内回りへ進むコース設定となっており、京都の芝3200m外回りとはコース形態が異なる。

この違いは勝ち時計や脚質の分析にも関係する。例えば2022年のタイトルホルダーは4コーナー先頭から押し切ったが、その結果を京都開催の傾向と完全に同一視するのは適切ではない。

過去10年の勝ち時計と上がり3ハロン

2017〜2026年の勝ち時計は、最速が2017年キタサンブラックの3分12秒5、最も遅かったのが2020年フィエールマンの3分16秒5だった。10年間の平均は約3分14秒9となる。

2026年のクロワデュノールは3分13秒7を記録し、2017年に次ぐ速い勝ち時計だった。

上がり3ハロンにも注目したい。2019年のフィエールマンは34秒5、2020年は34秒6、2026年のクロワデュノールは34秒9を記録している。

ただし、上がり3ハロンの数字は馬場状態やレース全体のペースに左右される。時計だけで優劣を決めず、どの位置からその末脚を使ったかまで確認することが重要だ。

【2026年天皇賞(春)の結果】クロワデュノール優勝と12番人気の激走

2026年5月3日、京都競馬場で行われた第173回天皇賞(春)は、1番人気クロワデュノールが優勝した。

芝は良馬場。15頭が出走した一戦で、クロワデュノールは北村友一騎手を背に3分13秒7でゴール。2着のヴェルテンベルクとはハナ差という接戦だった。

2026年の上位3頭とレース内容

2026年の上位3頭は次のとおり。

  • 1着:クロワデュノール(1番人気・4歳牡馬・北村友一騎手)3分13秒7
  • 2着:ヴェルテンベルク(12番人気・6歳牡馬・松若風馬騎手)3分13秒7
  • 3着:アドマイヤテラ(2番人気・5歳牡馬・武豊騎手)3分13秒8

勝ち馬クロワデュノールの2周目4コーナー通過順位は3番手。推定上がり3ハロンは34秒9だった。

一方、ヴェルテンベルクは4コーナー12番手から追い込み、推定上がり3ハロン34秒3を記録。勝ち馬を上回る末脚を見せたが、最後はハナ差届かなかった。

この結果は、天皇賞(春)で先行馬が有利という傾向を再確認させると同時に、末脚に優れた人気薄が2着まで浮上する可能性も示した。

クロワデュノールとヘデントールの比較

2025年の勝者ヘデントールは、2026年も出走。前年の王者として注目されたが、今回は3番人気で5着だった。

対するクロワデュノールは、2024年の東京スポーツ杯2歳ステークス、ホープフルステークス、2025年の日本ダービー、2026年の大阪杯などを制してきた実績馬。JRAの競走馬情報によると、父は2017年の天皇賞(春)を制したキタサンブラックだ。

北村友一騎手と斉藤崇史調教師にとっても、天皇賞(春)初勝利となった。2025年のヘデントールから2026年のクロワデュノールへ、4歳馬が2年連続で春の盾を獲得した点も印象的だ。

2026年の払戻金と3連単の配当

2026年の3連単は70,630円(158番人気)。過去10年で最も高い配当となった。

主な払戻金は以下のとおり。

  • 単勝:180円
  • 馬連:18,240円
  • 馬単:20,000円
  • 3連複:10,370円
  • 3連単:70,630円

勝ち馬は1番人気、3着馬も2番人気だったにもかかわらず、12番人気のヴェルテンベルクが2着に入ったことで3連単は高配当になった。

このように、天皇賞(春)は1着候補が比較的絞りやすい一方、相手選びによって配当が大きく変わるレースでもある。

【プロの結論】天皇賞(春)の過去10年データを馬券に生かす方法

2017〜2026年の結果を総合すると、馬券検討では次の3つの視点が重要になる。

1. 1着候補は上位人気と長距離実績を重視する

過去10年の優勝馬はすべて3番人気以内。1番人気だけで6勝しているため、まずは上位人気馬の長距離適性や前走内容を確認したい。

ただし、人気だけを理由に馬を選ぶのではなく、3200mを走り切れるスタミナ、折り合い、近走の安定感を評価することが大切だ。

2. 4コーナーで好位を確保できる馬を評価する

勝ち馬10頭中8頭が4コーナー5番手以内だったという結果は、特に注目したい。

先行力があり、長距離でも最後まで脚を維持できる馬は有力な候補になる。逆に、追込一辺倒の馬は展開に左右されやすいため、評価には慎重さが必要だ。

3. 2・3着には人気薄の可能性を残す

2020年のスティッフェリオ、2026年のヴェルテンベルクは、どちらも2桁人気から2着に入った。

この2例から分かるのは、人気薄を1着候補として無理に評価する必要はない一方で、2・3着の相手候補として完全に切り捨てるのも危険だということだ。

特に長距離重賞での実績、スタミナ、上がり3ハロンの能力、コース適性を備えた馬は、人気だけでは判断できない存在となる。

なお、過去10年の数字は今後のレース結果を保証するものではない。枠順、馬場状態、出走馬の顔ぶれが変われば、同じ傾向が再現されるとは限らない点も押さえておきたい。

【天皇賞(春)の過去10年】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:天皇賞(春)の過去10年で1番人気の勝率は?

A1:2017〜2026年の10回では、1番人気が6勝。勝率は60%、2着3回を含めた複勝率は90%だ。勝ち馬はすべて3番人気以内となっている。

Q2:2026年の天皇賞(春)の優勝馬と配当金は?

A2:2026年5月3日のレースでは、北村友一騎手が騎乗したクロワデュノールが優勝。2着は12番人気ヴェルテンベルク、3着は2番人気アドマイヤテラだった。3連単の払戻金は70,630円。

Q3:天皇賞(春)で阪神競馬場が使われたのはなぜ?

A3:京都競馬場の整備工事に伴う代替開催のため。2021年と2022年の2年間は阪神競馬場の芝3200mで実施され、2023年から京都競馬場に戻った。

天皇賞(春)の2017〜2026年を振り返ると、1番人気が6勝、4歳馬が5勝、先行馬が7勝という明確な傾向が確認できた。また、勝ち馬の8頭が4コーナー5番手以内に位置しており、長距離戦でも道中のポジション取りが大きな意味を持っている。

一方、2026年のクロワデュノールの勝利と12番人気ヴェルテンベルクの2着は、人気上位馬を軸にしながらも、相手選びには幅を持たせる必要があることを示した。

歴代優勝馬の実績、枠順、年齢、脚質、勝ち時計、上がり3ハロンを組み合わせて分析することが、天皇賞(春)を理解するうえでの基本となる。次回以降も、過去の数字だけでなく、その年の出走馬の状態とコース条件を照らし合わせて判断したい。

主なデータ照合資料: JRA公式の2026年・2025年レース結果、過去のGⅠ競走成績、2017〜2026年の全10回の集計資料。

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コンテンツディレクター 滑原 圭介
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旅行・観光を担当。現地の公式観光資料と営業情報を確認してから記事にします。

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