2026年11月6日現在、小久保玲央ブライアンはベルギー1部のシント=トロイデンVV(STVV)に所属するプロサッカー選手だ。背番号は16、ポジションはゴールキーパー(GK)。身長193cmの大型守護神として欧州で経験を積み、2026年9月28日には日本代表(SAMURAI BLUE)のA代表デビューも果たした。
2026年11月4日には、日本サッカー協会(JFA)からブラジル代表戦・パラグアイ代表戦に臨む日本代表メンバーへの選出が発表された。柏レイソルの育成組織からSLベンフィカへ渡った経歴、2024年のU-23アジアカップ決勝で見せたPKストップ、パリ五輪での活躍など、彼のキャリアには日本代表の次世代GKを考えるうえで重要な転換点がある。
【2026年11月最新】小久保玲央ブライアンの現在はシント=トロイデンの背番号16

小久保玲央ブライアンは、2024年夏からベルギーのシント=トロイデンVV(STVV)でプレーしている。2026-27シーズンも同クラブに所属し、公式選手プロフィールではGK16として登録されている。
STVVはベルギーのプロリーグに所属するクラブで、日本人選手が欧州で経験を積む舞台としても知られる。小久保にとっては、ポルトガルの名門ベンフィカで過ごした育成・競争の時期を経て、トップカテゴリーで継続的に試合経験を積める環境となった。
現在のプロフィールと所属状況STVVの公式選手紹介に掲載されている基本情報は次のとおりだ。
- 選手名:小久保玲央ブライアン
- 英語表記:Leo Brian Kokubo
- 生年月日:2001年1月23日
- 年齢:25歳(2026年11月6日現在)
- 出身:千葉県
- 国籍:日本
- ポジション:GK
- 身長・体重:193cm・78kg
- 所属クラブ:シント=トロイデンVV
- 背番号:16
特に注目したいのは、クラブでの出場経験が積み上がっていることだ。
FBrefのベルギーリーグ集計によると、2024-25シーズンは33試合に出場。続く2025-26シーズンには38試合すべてに先発し、出場時間は3,420分に達した。セーブ数は110回、セーブ率は71.9%、クリーンシート(無失点試合)は9試合だった。
これは単に海外クラブに在籍しているという段階ではない。リーグ戦を通じてゴールを守る責任を担い、年間を通して試合に出場できるGKへ成長したことを示す数字だ。
また、2026年11月6日に行われたUEFAカンファレンスリーグのSKブラン戦は1-1の引き分けとなった。STVVの公式試合記録にも小久保の名前が掲載されており、国内リーグだけでなく欧州大会にも活動の場を広げている。
【プロフィールと家族のルーツ】父親はナイジェリア出身、母親は日本人
小久保玲央ブライアンの名前や身体的特徴から、海外にルーツを持つ選手であることに関心を持つ人も多い。
報道や本人の発言によると、父親はナイジェリア出身、母親は日本人。小久保自身は日本で生まれ育ち、日本のサッカー環境でキャリアを築いてきた。
日本で育ち、柏レイソルの育成組織で成長幼少期から千葉県のサッカー環境で育ち、柏エフォートFCを経て柏レイソルのアカデミーに進んだ。
興味深いのは、小学生時代にはFWとしてプレーしていた点だ。柏レイソルの育成組織に入る際、GKとしての経験は多くなかったという。本人も2019年のベンフィカ加入に際して、GKというポジションに慣れるまで苦労したことを振り返っている。
つまり、現在の大型GKとしての姿は、生まれ持った体格だけで形成されたものではない。育成段階でのポジション変更と、競争の激しい環境での積み重ねが現在につながっている。
ナイジェリア代表への変更報道について2026年9月には、父親のルーツに関連してナイジェリア代表への変更可能性を伝える報道が広がった。しかし、小久保本人は9月26日の取材で、この話を明確に否定している。
「日本という国が自分は好きで、家族がいて、応援してくれる、自分を信じてくれるサポーターがいるので、1ミリも(国籍を)変えたいと思ったことはありません」
加えて、ナイジェリアサッカー協会から代表変更の打診があったかという質問にも、特に何もなかったと説明した。
父親がナイジェリア出身であることと、本人がどの国の代表としてプレーするかは別の問題だ。2026年11月現在、小久保は日本代表の選手として活動している。
なお、両親の詳しい氏名や職業など、家族の私生活に関する情報は広く公表されていない。
【経歴・年表】柏レイソルからベンフィカ、そしてSTVVへの移籍経緯
小久保のキャリアを理解するうえで欠かせないのが、18歳でポルトガルの名門SLベンフィカに渡った決断だ。
国内の育成組織から直接海外の強豪クラブへ進む選択は、当時の日本人若手GKとしても大きな挑戦だった。ベンフィカでは年代別カテゴリーからBチームへ進み、欧州サッカーの競争環境に身を置いた。
小久保玲央ブライアンの主要キャリア年表| 時期 | 所属・出来事 | 主な実績・意味 |
|---|---|---|
| 小学生時代 | 柏エフォートFC | サッカーを始め、当初はFWとしてプレー |
| 2019年1月 | 柏レイソルU-18からSLベンフィカへ | 18歳でポルトガルへの海外挑戦を開始 |
| 2019-20シーズン | ベンフィカの育成カテゴリー | UEFAユースリーグ決勝進出に貢献 |
| 2020年以降 | SLベンフィカB | ポルトガル2部を中心に経験を積む |
| 2022~2024年 | SLベンフィカ | トップチームカテゴリーでも経験を重ねる |
| 2024年5月3日 | U-23アジアカップ決勝 | ウズベキスタンのPKを止め、日本の優勝に貢献 |
| 2024年7月11日 | STVVへ完全移籍 | ベルギーで新たなキャリアをスタート |
| 2024年7~8月 | パリ2024オリンピック | U-23日本代表の正GKとして出場 |
| 2025年11月 | 日本A代表に初招集 | 代表入りを果たすが、この時点では出場なし |
| 2026年9月28日 | ベネズエラ代表戦 | 日本A代表デビュー |
| 2026年11月4日 | 日本代表メンバー発表 | ブラジル戦・パラグアイ戦の招集メンバーに選出 |
柏レイソルは2019年1月29日、小久保のベンフィカ加入を公式発表した。
本人は当時、プロサッカー選手になることと海外でプレーすることが夢だったと語っている。柏レイソルU-15、U-18で成長した後、その夢を実現するためにポルトガルへ渡った。
ベンフィカでは育成カテゴリーで経験を積み、2019-20シーズンにはUEFAユースリーグ決勝進出にも貢献した。決勝ではレアル・マドリードに敗れたものの、欧州の強豪アカデミーとの競争を経験したことは大きな財産となった。
その後はベンフィカBなどで出場機会を重ねたが、トップチームで継続的な出場機会を確保するには至らなかった。GKというポジションは一度レギュラーが定着すると交代が少なく、若手が試合経験を得る難しさもある。
2024年のSTVV移籍がキャリアの転換点2024年7月11日、STVVは小久保をベンフィカから完全移籍で獲得したと発表した。
当時はSTVVのGK鈴木彩艶がイタリアのパルマへの移籍を進めていた時期でもあり、ベルギーのクラブがGK陣の再編を進める中で小久保の獲得が決まった。
STVVの立石敬之CEOは、加入によってチームに新たな競争と刺激が生まれることへの期待を表明。ベルギーリーグで経験を積み、大きく成長できるようサポートする意向も示していた。
小久保にとって、この移籍の意味は明確だった。育成環境で将来を待つ段階から、トップカテゴリーで試合に出て評価される段階へ移ったのである。
【パリ五輪の活躍】U-23アジアカップ決勝でのPKストップが転機に
小久保の名前が日本のサッカーファンに広く知られるようになった最大のきっかけは、2024年のAFC U-23アジアカップ・カタール大会だ。
大会を通じて好セーブを披露し、日本の守備を支えた。特に決勝のウズベキスタン戦で見せたPKストップは、現在でもキャリアを象徴するプレーとして語られている。
2024年5月3日、ウズベキスタン戦で起きた劇的な場面2024年5月3日に行われた決勝で、日本はウズベキスタンと対戦した。
試合は膠着した展開が続いたが、後半アディショナルタイムの90+1分に山田楓喜がゴールを決め、日本が先制した。
ところが、試合終了間際に日本は相手へPKを与えてしまう。優勝が目前に迫る中、同点に追いつかれれば試合の流れが大きく変わる状況だった。
この場面で小久保が相手キッカーのシュートを阻止。加えて、その後の相手の攻撃にも対応し、日本は1-0で勝利した。
JFAの公式選手紹介でも、この試合でのPKストップはアジア制覇の立役者となったプレーとして取り上げられている。
パリ五輪では日本の正GKとして4試合に出場アジアカップ優勝でパリ五輪出場権を獲得した日本は、2024年7月から8月にかけて開催されたパリ2024オリンピックに臨んだ。
小久保はU-23日本代表のゴールを守り、グループステージから準々決勝まで出場。準々決勝ではスペインと対戦したが、0-3で敗れ、日本のベスト4進出はならなかった。
JOCの大会記録では、日本男子サッカーは最終順位5位。メダル獲得には届かなかったものの、小久保にとって世界の強豪と真剣勝負を経験する重要な大会となった。
ここで押さえておきたいのは、話題になったPKストップの舞台はパリ五輪本大会ではなく、五輪出場権を懸けた2024年のU-23アジアカップ決勝だったという点だ。両大会の記憶が結びつきやすいが、試合は別々である。
【プレースタイルとセービング評価】193cmの体格と広い守備範囲が武器
小久保のGKとしての特徴は、193cmの長身を生かしたゴールカバーと、守備範囲の広さにある。
JFAのU-23日本代表選手紹介では、鈴木彩艶と競い合いながら、守備範囲の広さとハイボールへの強さを磨いてきた選手として紹介されている。
小久保玲央ブライアンの主な強み- 高さを生かしたセービング:193cmの体格を生かし、ゴールの広い範囲をカバーできる。
- ハイボールへの対応:クロスやセットプレーでの空中戦に強みを持つ。
- 守備範囲の広さ:ゴール前だけでなく、広いエリアを管理する能力が特徴。
- 重要局面での集中力:U-23アジアカップ決勝のPKストップなど、プレッシャーの大きな場面で結果を残している。
セービングの評価では、印象的なスーパーセーブだけでなく、リーグ戦を通じたデータも参考になる。
FBrefが掲載するベルギーリーグのGK統計では、2024-25シーズンから2025-26シーズンにかけて、次のような変化が確認できる。
- 2024-25シーズン:33試合出場、88セーブ、セーブ率61.5%、無失点5試合。
- 2025-26シーズン:38試合出場、110セーブ、セーブ率71.9%、無失点9試合。
セーブ率は1シーズンで約10.4ポイント上昇した。出場試合数も増えており、継続的にゴールを守る中で結果を残してきたことが分かる。
2026-27シーズンについても、11月初旬時点のリーグ戦集計では10試合に出場し、33セーブを記録している。
評価するときに見るべきポイントただし、GKの評価をセーブ数だけで決めることはできない。被シュート数が多いチームでは、GKのセーブ数も自然に増えるためだ。
専門的には、次の項目を分けて確認する必要がある。
- 正面だけでなく左右や上下へのシュートに対する反応速度
- 至近距離からのシュートに対するポジショニング
- クロスへの飛び出しとキャッチの安定性
- ディフェンスラインの背後をカバーする判断
- 失点につながるミスの頻度
- 味方との連係やビルドアップ時の判断
特に小久保の場合、長身とハイボールへの強さは明確な武器だ。一方、A代表の正GKを目指すには、シュートストップだけでなく、試合全体を通じた判断力と安定性を示し続けることが求められる。
【2026年11月の日本代表招集】ブラジル戦・パラグアイ戦で期待される役割
2026年11月4日、JFAはシンガポールで開催される国際親善試合2試合の日本代表メンバーを発表した。
小久保玲央ブライアンもGKとして選出されている。これは、2026年9月のA代表デビューを経て、継続的に代表活動へ参加する機会を得たという意味でも重要だ。
11月の代表戦スケジュール- 11月14日:日本代表対ブラジル代表。19時15分キックオフ予定(日本時間)。
- 11月17日:日本代表対パラグアイ代表。22時10分キックオフ予定(日本時間)。
いずれもシンガポールナショナルスタジアムで開催される。今回の招集はSTVVの公式発表でも確認できる。
日本代表のGK陣での立ち位置今回のGK招集メンバーは次の3人だ。
- 早川友基:鹿島アントラーズ
- 小久保玲央ブライアン:シント=トロイデンVV
- 鈴木彩艶:アストン・ビラ
鈴木彩艶は欧州で経験を積んできた日本代表のGKであり、早川もJリーグで実績を重ねている。小久保はこの2人とともに、日本代表のゴールを守る候補として競争する立場にある。
現時点で11月の2試合の先発GKが確定したわけではない。招集されたことと、実際に出場することは区別して考える必要がある。
2026年9月28日のベネズエラ戦でA代表デビュー小久保は2025年11月にA代表へ初招集されたが、このときは出場機会を得られなかった。
その後、2026年9月28日のキリンチャレンジカップ2026・ベネズエラ戦で、ついにA代表デビューを果たした。
日本はこの試合に2-1で逆転勝利。小久保は先発GKとして前半45分間を無失点で終え、ハーフタイムに交代した。
JFAの公式試合記録でも、小久保が先発GKとして出場したことが確認できる。これまでU-23日本代表で培ってきた経験を、初めてA代表の舞台で発揮した試合だった。
今回のブラジル戦とパラグアイ戦では、代表デビューを経た小久保がどのような評価を受け、今後のGK争いにどこまで食い込めるかが注目される。
【誤解と事実】PKストップ・国籍・代表での評価を正しく理解する
小久保玲央ブライアンについては、五輪での活躍や海外ルーツ、代表選考をめぐってさまざまな話題が生まれてきた。特に混同しやすいポイントを整理しておきたい。
誤解1:パリ五輪でPKを止めて優勝した?正確には、PKを止めたのは2024年5月のAFC U-23アジアカップ決勝・ウズベキスタン戦だ。この大会で日本は1-0で勝利し、優勝した。
パリ五輪本大会では日本は準々決勝でスペインに敗れ、最終順位は5位だった。アジアカップの優勝と五輪の成績を混同しないことが大切だ。
誤解2:ナイジェリア代表に変更する可能性がある?2026年9月の本人の発言では、日本代表から別の国へ変更する意思はないと明言している。父親の出身国と本人の代表選択を混同した情報には注意が必要だ。
誤解3:A代表の正GKに決定した?2026年9月にA代表デビューを果たし、11月の代表メンバーにも選ばれたことは事実だ。しかし、代表での定位置を確保したわけではない。
GKはポジションの特性上、先発メンバーの入れ替わりがフィールドプレーヤーより少ない傾向がある。継続的な招集と実際の試合出場を重ね、監督から信頼を得る必要がある。
小久保にとっては、クラブでの安定した出場と代表でのパフォーマンスを両立させることが、今後のキャリアを左右する重要な条件になる。
【小久保玲央ブライアンに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:小久保玲央ブライアンは現在どこのクラブに所属していますか?
A1:2026年11月現在、ベルギー1部のシント=トロイデンVV(STVV)に所属しています。背番号は16、ポジションはGKです。
Q2:小久保玲央ブライアンの身長は何cmですか?
A2:193cmです。STVVの公式プロフィールでは体重78kgと掲載されています。
Q3:小久保玲央ブライアンは日本代表デビューしていますか?
A3:はい。2026年9月28日のベネズエラ代表戦でA代表デビューしました。先発して前半45分間を無失点で終えています。
Q4:パリ五輪でのPKストップはどの試合ですか?
A4:正確には、2024年5月3日のU-23アジアカップ決勝・ウズベキスタン戦です。試合終了間際のPKを止め、日本の1-0の勝利と大会優勝に貢献しました。
Q5:小久保玲央ブライアンの父親と母親はどこの出身ですか?
A5:父親はナイジェリア出身、母親は日本人です。本人は2026年9月に日本代表への思いを語り、代表を変更する意思がないことを明確にしています。
Q6:2026年11月のブラジル戦・パラグアイ戦に選ばれていますか?
A6:はい。2026年11月4日にJFAから発表された日本代表メンバーに選出されています。試合は11月14日と17日にシンガポールで開催予定です。
小久保玲央ブライアンは、柏レイソルの育成組織からベンフィカへ渡り、ポルトガルでの経験を経て、現在はベルギーのシント=トロイデンVVでプレーしている。
2024年のU-23アジアカップ決勝で見せたPKストップは、彼のキャリアを象徴するプレーとなった。その後のパリ五輪での経験、STVVでのリーグ戦38試合出場を記録した2025-26シーズン、そして2026年9月のA代表デビューと、着実にステップを上がってきた。
【プロの結論】小久保を評価するうえで重要なのは、193cmという体格や一度のPKストップだけに注目しないことだ。リーグ戦での出場時間、セーブ率、無失点試合数、クロス対応、守備範囲、そして代表での試合経験を総合的に見る必要がある。
特に2025-26シーズンのセーブ率71.9%と38試合出場は、欧州のトップカテゴリーで継続的にプレーできることを示す実績だ。一方で、A代表ではまだ定位置争いの途中にある。
2026年11月のブラジル戦とパラグアイ戦は、その競争の中で存在感を示す機会になる。日本代表のGK陣には鈴木彩艶や早川友基もいるが、小久保には193cmの高さ、ハイボールへの強さ、国際舞台での経験という独自の武器がある。
今後の動向を判断する際には、次の3点に注目したい。
- STVVでレギュラーとして出場を継続できるか。
- セーブ率やクリーンシートなどの数値を維持・改善できるか。
- 日本代表で出場機会を増やし、GK争いで信頼を獲得できるか。
五輪世代の守護神から、日本代表の正GK候補へ。小久保玲央ブライアンの2026年11月は、欧州で積み重ねてきた実績を日本代表での次のステップにつなげられるかを占う重要な時期となっている。
主な参照資料・ファクトチェック
- STVV公式プロフィール・2026年11月の日本代表選出発表:
- 柏レイソルからベンフィカへの加入、STVVへの完全移籍:
- JFAのU-23選手紹介、アジアカップ決勝記録:
- JOCのパリ五輪最終成績:
- ベルギーリーグの出場・セーブ統計:
- 2026年9月のA代表デビューと本人の国籍変更報道への説明:
- 2026年11月のブラジル戦・パラグアイ戦の日程と代表メンバー: