2026年の秋の高校野球関東大会は、神奈川県代表の横浜高校が頂点に立った。第79回秋季関東地区高等学校野球大会は、10月17日に群馬県で開幕。7県から集まった全15校がセンバツ出場を目指して激突し、10月27日の決勝では横浜が健大高崎を10-6で破り、2年ぶり5度目の優勝を果たした。
決勝では3-3の同点から横浜の脇山魁音選手が勝ち越し3ランを放ち、試合の流れを引き寄せた。準決勝では健大高崎が慶應義塾を5-4、横浜が帝京第三を2-0で下しており、関東を代表する強豪4校が準々決勝以降で実力を示した大会でもあった。加えて、今回の成績は2027年春の第99回選抜高校野球大会の選考にもつながる。
【大会概要】秋季関東大会2026の日程・組み合わせ・開催球場を総整理

第79回秋季関東地区高等学校野球大会は、2026年10月17日から群馬県で開催された。主催する関東地区の高校野球連盟による大会で、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、山梨の7県から選出された15校が出場した。
大会の組み合わせ抽選会は10月8日。開催県の群馬県からは3校、その他の6県からは各2校が出場する構成だった。
当初の大会日程は10月17~20日、24日、25日。雨天による順延が発生し、準決勝は25日、決勝は27日に実施された。
2026年大会の基本情報- 大会名:令和8年度 第79回秋季関東地区高等学校野球大会
- 開催地:群馬県
- 抽選会:2026年10月8日
- 開幕:2026年10月17日
- 決勝:2026年10月27日
- 出場校:15校
- 優勝:横浜高校(神奈川県)
- 準優勝:健大高崎(群馬県)
2026年秋季関東大会に出場した15校は次のとおり。各県の秋季大会で上位の成績を残した学校が、関東の舞台に進出した。
茨城県
- 水城(1位)
- 霞ヶ浦(2位)
栃木県
- 作新学院(1位)
- 佐野日大(2位)
群馬県
- 健大高崎(1位)
- 樹徳(2位)
- 桐生第一(3位)
埼玉県
- 西武台(1位)
- 山村学園(2位)
千葉県
- 専大松戸(1位)
- 習志野(2位)
神奈川県
- 慶應義塾(1位)
- 横浜(2位)
山梨県
- 山梨学院(1位)
- 帝京第三(2位)
注目すべきは、神奈川県1位の慶應義塾だけでなく、県2位の横浜も優勝候補として存在感を示したことだ。横浜は県大会決勝で慶應義塾に4-5で敗れていたが、関東大会ではその悔しさを払拭する戦いを見せた。
【全試合結果】秋季関東大会2026のトーナメント表と勝ち上がり
第79回大会は15校によるトーナメント方式で実施された。開催県1位の健大高崎はスーパーシードとして準々決勝から登場。残る14校が1回戦から戦い、勝ち上がった学校がベスト8以降の対戦に進んだ。
1回戦から決勝までの全14試合以下が2026年大会の全試合結果。試合日程と勝敗を回戦ごとに整理した。
| 日付 | 回戦 | 対戦カード・勝者 | スコア |
|---|---|---|---|
| 10月17日 | 1回戦 | 霞ヶ浦-習志野 | 7-0 |
| 10月17日 | 1回戦 | 山梨学院-山村学園 | 2-1 |
| 10月17日 | 1回戦 | 慶應義塾-佐野日大 | 2-1 |
| 10月18日 | 1回戦 | 横浜-西武台 | 12-2 |
| 10月18日 | 1回戦 | 樹徳-作新学院 | 3-2 |
| 10月18日 | 1回戦 | 帝京第三-専大松戸 | 13-5 |
| 10月18日 | 1回戦 | 水城-桐生第一 | 2-1 |
| 10月19日 | 準々決勝 | 健大高崎-霞ヶ浦 | 7-0 |
| 10月19日 | 準々決勝 | 慶應義塾-山梨学院 | 2-1 |
| 10月20日 | 準々決勝 | 横浜-樹徳 | 9-2 |
| 10月20日 | 準々決勝 | 帝京第三-水城 | 3-1 |
| 10月25日 | 準決勝 | 健大高崎-慶應義塾 | 5-4 |
| 10月25日 | 準決勝 | 横浜-帝京第三 | 2-0 |
| 10月27日 | 決勝 | 横浜-健大高崎 | 10-6 |
準決勝に進んだのは、横浜、健大高崎、慶應義塾、帝京第三の4校だった。
健大高崎は準々決勝で霞ヶ浦を7-0の8回コールドで破り、準決勝では慶應義塾との接戦を制した。慶應義塾は山梨学院との準々決勝を延長10回の末に2-1で勝ち上がっており、両校の準決勝は最後まで目の離せない試合となった。
一方の横浜は、1回戦で西武台に12-2、準々決勝で樹徳に9-2と勝利。準決勝では帝京第三を2-0で完封し、決勝に進出した。
帝京第三も専大松戸を13-5で下した1回戦から、準々決勝の水城戦、準決勝の横浜戦まで安定した戦いを続けた。山梨県代表として関東の強豪を相手にベスト4へ進んだ実績は、来春の選抜を考えるうえでも重要な材料になる。
【決勝を徹底解剖】横浜10-6健大高崎、勝敗を分けた脇山の3ラン
10月27日、上毛新聞敷島球場で行われた決勝は、横浜と健大高崎による強豪対決となった。両校は2024年の秋季関東大会決勝でも対戦しており、今回も同じカードが実現した。
試合は健大高崎が先制したものの、横浜が初回に逆転。中盤には健大高崎が追いつき、3-3の同点で迎えた5回裏に試合の大きな転換点が訪れた。
序盤は横浜が逆転、健大高崎も粘り強く追いつく1回表、健大高崎は萩原雄大選手の適時打で先制し、0-1とした。しかし、その裏に横浜が反撃。阿部龍之介選手の2点適時打などで3点を奪い、3-1と逆転した。
健大高崎は4回に1点を返し、5回表には神崎翔斗選手がソロ本塁打を放って3-3の同点に追いつく。序盤にリードを許しても、着実に反撃する健大高崎らしい粘りが見られた。
5回裏、脇山魁音の勝ち越し3ラン横浜が再び試合の主導権を握ったのは5回裏だった。
2死一、二塁の場面で打席に立ったのは脇山魁音捕手。左中間方向へ放った打球はスタンドに飛び込み、勝ち越しの3ラン本塁打となった。
この一発でスコアは6-3。健大高崎が追いついた直後に、横浜が3点を奪い返したことが決勝の大きなポイントとなった。
6回と8回にも追加点、横浜が10得点健大高崎は6回表、横浜の守備の乱れなどを突いて2点を返し、6-5と1点差まで迫った。
しかし横浜はその裏、川上慧選手の適時三塁打などで2点を追加。8-5と再びリードを広げた。
8回表には健大高崎が1点を返したものの、横浜も8回裏に田島陽翔選手の適時三塁打などで2点を追加。10-6として最終回を迎えた。
9回表、健大高崎は走者を出したものの、横浜の投手陣が後続を抑えて試合終了。横浜が10-6で勝利した。
決勝の数字から見える横浜の攻撃力- 最終スコア:横浜10-6健大高崎
- 安打数:横浜13本、健大高崎10本
- 本塁打:横浜・脇山魁音、健大高崎・神崎翔斗
- 決勝の勝ち越し打:脇山魁音の5回裏3ラン
- 横浜の追加点:6回に2点、8回に2点
投手陣では小林鉄三郎投手、中嶋海人投手、福井那留投手の継投が勝利につながった。特に最速152キロを誇る福井投手の台頭は、横浜が今後の全国大会を戦ううえでも注目される要素だ。
日刊スポーツの決勝報道によると、小林投手と川上選手は9月のU18アジア選手権に出場した高校日本代表メンバー。さらに脇山選手や田島選手ら甲子園経験者もチームを支えている。個々の能力だけでなく、試合の流れが変わる場面で得点を重ねられる選手層の厚さが、今回の優勝につながった。
【センバツ2027出場予想】関東・東京の6枠と選考基準を解説
秋季関東大会が注目される最大の理由は、翌春の選抜高校野球大会、いわゆるセンバツの出場校選考に直結するからだ。
2027年に開催される第99回選抜高等学校野球大会は、3月19日に阪神甲子園球場で開幕する予定。出場校は32校で、選考委員会は2027年1月29日、組み合わせ抽選会は3月5日に予定されている。
関東・東京地区には合計6枠第99回大会の一般選考枠は29校。これに21世紀枠2校と明治神宮大会枠1校を加えた計32校で構成される。
関東・東京地区に割り当てられた一般選考枠は合計6校。基本の内訳は関東4校、東京1校で、残る1校は関東と東京の候補校を比較して決める方式となっている。
このため、関東大会のベスト4はセンバツ出場に向けて有力な位置に立つ。加えて、東京大会の成績や両地区の試合内容も最後の1枠を判断する材料になる。
2027年センバツの関東・東京地区有力候補2026年11月6日時点では、秋季関東大会の優勝校からベスト4までの4校と、東京都大会優勝校の二松学舎大付が有力候補として浮上している。
- 横浜:秋季関東大会優勝。決勝で健大高崎を10-6で撃破。
- 健大高崎:秋季関東大会準優勝。決勝進出で安定した実力を示した。
- 慶應義塾:関東大会ベスト4。準々決勝では山梨学院に延長10回で勝利。
- 帝京第三:関東大会ベスト4。山梨県勢としてセンバツ出場を狙う。
- 二松学舎大付:東京都大会優勝。11月5日の決勝で岩倉を6-5で破った。
残る比較枠では、関東大会ベスト8の樹徳、水城、霞ヶ浦、山梨学院と、東京都大会準優勝の岩倉が候補になる。
最後の1枠を左右する試合内容注目したいのは、単純なベスト8という成績だけでなく、敗れた試合の内容にも違いがあることだ。
- 山梨学院:慶應義塾に1-2。延長10回までもつれた接戦だった。
- 水城:帝京第三に1-3で敗退。ベスト4進出校を相手に2点差だった。
- 樹徳:横浜に2-9で敗退。7回コールドとなった。
- 霞ヶ浦:健大高崎に0-7で敗退。8回コールドとなった。
- 岩倉:東京都大会決勝で二松学舎大付に5-6。1点差で準優勝となった。
日刊スポーツの11月6日付のセンバツ展望でも、関東4強と東京優勝校を有力視したうえで、最後の1枠をこれら5校が争う構図が紹介されている。
選抜大会の選考は、地区大会の順位だけで自動的に決まるものではない。日本高等学校野球連盟が公表している選考の考え方では、秋季大会の試合結果と試合内容をもとに、選考委員会が出場校を選ぶ。学校の活動や大会理念に関する要素も選考の前提となる。
したがって、横浜や健大高崎の優勝・準優勝という結果は大きな材料だが、最後の枠については東京大会の結果も含めた総合的な判断が必要になる。正式発表は2027年1月29日だ。
明治神宮大会で優勝すれば神宮枠が追加センバツの選考にもう一つ影響するのが、秋季地区大会の優勝校が集う明治神宮野球大会だ。
2026年11月19~24日に開催される第57回明治神宮野球大会では、高校の部に全国10地区の代表校が出場する。関東地区代表として出場するのが横浜高校だ。
高校の部で優勝した学校の地区には、翌春のセンバツで神宮大会枠が1校追加される仕組みがある。横浜が神宮大会を制すれば、関東地区にとってセンバツ出場枠を増やす大きなチャンスになる。
2026年11月6日時点で判明している高校の部の地区代表は次の10校だ。
- 北海道:北海
- 東北:仙台育英
- 関東:横浜
- 東京:二松学舎大付
- 北信越:帝京長岡
- 東海:常葉大菊川
- 近畿:京都国際
- 中国:創志学園
- 四国:明徳義塾
- 九州:鹿児島城西
横浜は11月21日に、仙台育英と鹿児島城西の試合の勝者と対戦する予定。関東王者が全国の強豪を相手にどこまで勝ち進むか、センバツ枠の行方とともに注目される。
【ライブ配信・テレビ放送】秋季関東大会2026の視聴方法と球場情報
現地観戦が難しい高校野球ファンにとって、ライブ配信やテレビ放送も気になるポイントだ。2026年大会では、インターネット配信、地域ケーブルテレビ、ダイジェスト番組など複数の視聴手段が用意された。
スポーツナビで準々決勝から決勝までライブ配信準々決勝から決勝までの試合はスポーツナビでライブ配信された。試合速報やスコア、テキスト経過も確認でき、遠方からでも各校の勝ち上がりを追いやすい環境だった。
テレビ放送とダイジェスト番組- テレ玉:秋季関東大会ダイジェスト番組を放送。
- 群馬テレビ:大会ダイジェストを放送。
- チバテレ:大会ダイジェストを放送。
- tvk:大会ダイジェストを放送。
- とちぎテレビ:大会ダイジェストを放送。
- 甲府CATV:大会ダイジェストを放送。
番組名は「第79回秋季関東地区高校野球ダイジェスト~ROAD TO センバツ~」。大会期間中の23時から23時30分に放送される予定だった。
また、上毛新聞敷島球場で行われた準々決勝以降の試合は、関東各県の一部地域ケーブルテレビでも生中継された。CS放送のGAORAでは、準々決勝以降の試合が11月24~27日に録画放送される予定となっていた。
大会の主要会場は上毛新聞敷島球場と高崎市城南野球場2026年大会では群馬県内の2球場が使用された。
上毛新聞敷島球場は前橋市の県立敷島公園内にある球場。準決勝や決勝など、大会後半の主要試合が行われた。10月27日の横浜対健大高崎の決勝も、この球場が舞台となった。
高崎市城南野球場は高崎市下和田町にある野球場。1回戦などの会場として使用された。両球場を活用することで、15校によるトーナメントを群馬県内で進行した。
試合結果を振り返る際には、開催球場だけでなく、雨天順延によって実際の試合日が当初予定から変更されている点にも注意したい。
【歴代優勝校】秋季関東大会の近年の王者と横浜の実績
秋季関東大会は、関東各県の有力校が翌春のセンバツを目指して争う伝統ある大会だ。優勝校には関東地区代表として明治神宮大会への出場権も与えられるため、秋の関東王者という称号には全国大会への足掛かりという意味もある。
2016~2026年の主な優勝校過去10年間の優勝校を振り返ると、複数回の優勝を記録している学校もある。
- 2016年:作新学院(栃木)
- 2017年:中央学院(千葉)
- 2018年:桐蔭学園(神奈川)
- 2019年:健大高崎(群馬)
- 2020年:健大高崎(群馬)
- 2021年:明秀日立(茨城)
- 2022年:山梨学院(山梨)
- 2023年:作新学院(栃木)
- 2024年:横浜(神奈川)
- 2025年:山梨学院(山梨)
- 2026年:横浜(神奈川)
2024年大会の決勝では横浜が健大高崎を4-3で破って優勝した。2026年も同じカードが決勝で実現し、今度は横浜が10-6で勝利。2年前の対戦を再現するような顔合わせとなった。
横浜は2年ぶり5度目の優勝今回の優勝によって、横浜は秋季関東大会で通算5度目の優勝を達成した。
特筆すべきは、2026年春の関東大会でも優勝しており、春秋の関東大会を同じ年に制したことだ。高校野球ドットコムは、この春秋連覇が2010年の浦和学院以来16年ぶりとなる快挙だと報じている。
横浜は県大会決勝で慶應義塾に敗れていたものの、関東大会では1回戦から決勝まで勝ち上がった。県大会の順位だけでは測れないチームの修正力と、全国レベルの選手層を示した大会だった。
【秋の高校野球関東大会】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:秋季関東大会2026の優勝校はどこですか?
A1:横浜高校です。2026年10月27日の決勝で健大高崎を10-6で破り、2年ぶり5度目の優勝を達成しました。
Q2:秋季関東大会2026の出場校は何校ですか?
A2:全15校です。群馬県から3校、茨城・栃木・埼玉・千葉・神奈川・山梨の6県から各2校が参加しました。
Q3:2027年春のセンバツ出場校はいつ決まりますか?
A3:2027年1月29日に選考委員会が開かれ、出場32校が決まる予定です。関東・東京地区には合計6校の一般選考枠があります。
Q4:横浜高校は明治神宮大会に出場しますか?
A4:出場します。関東地区代表として第57回明治神宮野球大会に出場し、11月21日に仙台育英と鹿児島城西の勝者と対戦する予定です。
Q5:秋季関東大会の試合はどこで配信されましたか?
A5:準々決勝から決勝までスポーツナビでライブ配信されました。テレビでは関東各県の一部ケーブルテレビによる生中継や、地域局のダイジェスト番組などが用意されました。
Q6:秋季関東大会で優勝するとセンバツ出場が決まりますか?
A6:優勝はセンバツ出場に向けて非常に有利な実績ですが、正式な出場決定は選考委員会によって行われます。また、優勝校は関東地区代表として明治神宮大会にも出場します。
第79回秋季関東地区高等学校野球大会は、横浜高校が健大高崎を10-6で破り、2年ぶり5度目の優勝を果たして幕を閉じた。
15校が参加した今大会では、健大高崎、慶應義塾、帝京第三などの強豪が上位に進出。なかでも横浜は、脇山魁音選手の決勝3ランをはじめとする勝負強い攻撃と、投手陣の継投で関東の頂点に立った。
今後の注目は、11月19日開幕の明治神宮大会と、2027年1月29日のセンバツ選考委員会だ。横浜が神宮大会でも優勝すれば、関東地区に神宮大会枠が追加される可能性がある。
センバツ出場を予想する際は、優勝・準優勝だけでなく、ベスト4の成績、準々決勝で敗れた学校の試合内容、東京都大会の結果まで比較することが大切だ。
秋季関東大会は単なる秋の王者決定戦ではない。翌春の甲子園、そして全国の舞台へとつながる重要なステップである。横浜の次なる挑戦と、最後のセンバツ出場枠を巡る選考の行方に注目したい。
主な参照資料・事実確認
- 日本高等学校野球連盟:秋季地区大会日程、第99回選抜大会開催日程。
- 神奈川県高等学校野球連盟:2026年決勝結果。
- 高校野球ドットコム:全試合結果、出場校、大会記録。
- 日刊スポーツ:決勝の試合展開、選手情報、センバツ候補。
- 日本学生野球協会:第57回明治神宮野球大会開催要項。
- 埼玉高校野球情報局:放送予定、球場情報、歴代優勝校。