白鵬杯の正式名称は「世界相撲大会 白鵬杯」。第69代横綱・さんが創設した、少年少女を中心とする国際相撲大会だ。
最大の特徴は、単に勝敗を競うだけでなく、日本と海外の子どもたちが同じ土俵で競技し、相撲文化を共有できることにある。大会公式サイトには「相撲で世界をひとつに」というテーマが掲げられている。
第1回大会から第16回大会までの歩み白鵬杯が始まったのは2010年。TBS NEWS DIGの大会取材によると、第1回大会は大阪府堺市の大浜公園相撲場で開催され、日本とモンゴルから741人が参加した。
その後、2012年は開催されず、2014年の第4回大会から会場を両国国技館に移した。2016年の第6回大会以降は参加規模が1,000人を超えるようになった。一方、2021年の第11回大会は新型コロナウイルス禍で中止となっている。
大会の成長を象徴するのが、参加経験者の活躍だ。
2025年のTBSの取材では、大の里、尊富士、熱海富士、伯桜鵬、白熊、木竜皇ら、白鵬杯への出場経験を持つ力士が紹介された。
少年時代に大会で経験を積んだ選手が、後に大相撲の世界で活躍する。この流れは、白鵬杯が単発のイベントではなく、次世代の相撲選手を育てる場として機能していることを示している。
2026年の第16回大会で何が変わったのか第16回大会で特に注目されたのは、女子の部と成人の部が新たに設けられたことだ。
従来の白鵬杯は幼児から中学生までの男子を中心とした大会だった。2026年は小学生・中学生の女子に加え、高校生、大学生、社会人の男女にも競技の場を広げた。
この変更によって、少年相撲の国際交流大会という従来の性格を保ちながら、競技者の年齢や性別の幅を広げる大会へと発展した。
【第16回白鵬杯の日程・会場】2026年2月7日・8日の開催内容

第16回白鵬杯は、2026年2月7日(土)・8日(日)に開催された。
会場は東京都江東区青海の。大会公式発表と施設側のイベント情報で開催日程が確認できる。
2日間のスケジュール| 日程 | 主な競技 | 開場・開始 |
|---|---|---|
| 2月7日(土) | 幼児・小学生・中学生男子、団体戦 | 入場8:00、競技開始9:00 |
| 2月8日(日)午前 | 小学生・中学生女子 | 入場9:00、開会式9:30 |
| 2月8日(日)午後 | 高校生・大学生・社会人の男女 | 選抜選手による個人戦 |
2月7日は男子を中心とした少年部門、2月8日は女子部門と成人部門という構成になった。
なお、2月8日の会場案内に記載された9時は入場時刻、9時30分は開会式の開始時刻であり、競技の開始時刻とは区別する必要がある。
TOYOTA ARENA TOKYOへのアクセス会場の所在地は、東京都江東区青海1-3-1。
主なアクセス方法は次のとおり。
- ゆりかもめ「青海」駅から徒歩約4分
- りんかい線「東京テレポート」駅から徒歩約5分
- 都営バス「東京テレポート駅前」から徒歩約5分
複数の交通機関を利用できるため、都内だけでなく遠方から訪れる観客にもアクセスしやすい会場だ。
2026年大会は、従来の相撲場や国技館とは異なる大型アリーナを舞台にした点でも特徴的だった。国際的なスポーツイベントとして、観客を受け入れる環境を広げた意味は大きい。
【白鵬杯の参加資格・出場条件】女子の部・成人の部・階級一覧
白鵬杯への出場を考えている選手や保護者にとって、最も重要なのが対象年齢と競技区分だ。
第16回大会の公式開催概要では、幼児から中学生までの少年少女と、高校生以上の成人選手が対象となっている。ただし、すべての部門が同じ条件で募集されているわけではない。
1.男子の部2月7日に実施された男子部門の対象は次のとおり。
- 幼児:年中・年長
- 小学生:小学1年生~小学6年生
- 中学生:中学1年生~中学3年生
個人戦は幼児、小学1年生から6年生までの学年別、中学生は混合区分で実施された。
団体戦は小学4年生以上の選手による5人1組のチーム編成。個人の技量だけでなく、チームとして勝ち上がる面白さも白鵬杯の魅力になっている。
2.女子の部2026年に新設された女子の部は、2月8日の午前に実施された。
対象は小学1年生から小学6年生までと中学生。公式開催概要では参加制限数なしとされている。
特に注目したいのが、学年と体重を組み合わせた競技区分だ。
| 学年 | 競技区分 |
|---|---|
| 小学1年生 | 無差別級 |
| 小学2年生 | 無差別級 |
| 小学3年生 | 無差別級 |
| 小学4年生 | 35kg未満・35kg以上 |
| 小学5年生 | 45kg未満・45kg以上 |
| 小学6年生 | 50kg未満・50kg以上60kg未満・60kg以上 |
| 中学生 | 50kg未満・50kg以上60kg未満・60kg以上75kg未満・75kg以上 |
学年が上がるにつれて体格差も大きくなるため、体重別の区分が設けられている。
3.成人の部成人の部は2月8日の午後に開催された。
出場対象は高校生、大学生、社会人の男女で、公式概要では選抜選手による個人戦とされている。
男女それぞれ4階級で競技が行われた。
大会結果に掲載された階級区分は次のとおり。
| 性別 | 階級 | 体重区分 |
|---|---|---|
| 男子 | 軽量級 | 85kg未満 |
| 男子 | 中量級 | 85kg以上100kg未満 |
| 男子 | 軽重量級 | 100kg以上115kg未満 |
| 男子 | 重量級 | 115kg以上 |
| 女子 | 軽量級 | 55kg未満 |
| 女子 | 中量級 | 55kg以上65kg未満 |
| 女子 | 軽重量級 | 65kg以上80kg未満 |
| 女子 | 重量級 | 80kg以上 |
小中学生の部と異なり、成人の部は選抜選手が対象となる。したがって、一般の高校生や社会人が自由に申し込めば必ず出場できるという仕組みではない。
4.参加申し込みと費用について出場資格を確認する際には、年齢だけでなく、所属や選考方法についても注意したい。
2026年の公式開催概要で明示されているのは、対象学年、性別、競技区分、団体戦の編成、成人部門の選抜制などだ。
一方、一般向けの概要だけでは、個別の申込期間、出場費、道場ごとの推薦方法、海外選手の具体的な選考手順までは一律に判断できない。
また、観客の入場無料と選手の大会参加費は別の話だ。出場希望者は、次回大会の募集要項と白鵬杯事務局の案内を確認する必要がある。
【白鵬杯2026大会結果・トーナメント表】第16回の優勝者と注目選手
第16回大会では、男子の個人戦・団体戦、女子の個人戦、成人男女の階級別競技が行われた。
結果は大会公式サイトの「第16回白鵬杯結果」に掲載されたほか、参加道場や競技団体、自治体などからも報告されている。
2026年大会の主な優勝結果特に注目されたのが、小学5年生女子重量級で優勝した永廣維生選手だ。
大分県豊後高田市の公式報告によると、永廣選手は32人が出場した同階級で優勝。2026年3月17日には指導者や保護者とともに市役所を訪れ、市長に結果を報告した。
また、同大会の主な結果として、次の選手・チームが確認できる。
- 男子団体戦:立川練成館
- 男子小学1年生の部:太田武蔵選手
- 男子小学5年生の部:渡邉日翔選手
- 女子小学5年生重量級:永廣維生選手
- 成人男子中量級:北野泰聖選手
北野選手はアイシン所属で、同社の大会結果報告でも優勝が紹介された。決勝では2度の取り直しを経て勝利している。
女子部門の新設が生んだ競技機会女子部門の新設は、今回の大会結果を考えるうえで要点だ。
これまで男子中心だった国際少年相撲大会に、小学生・中学生の女子が参加する独立した競技枠が設けられた。
小学5年生女子重量級では32人が出場しており、女子の部が単なる付随イベントではなく、独立した競技カテゴリーとして成立していることが分かる。
成人の部でも、大学生や企業所属の選手、高校生などが同じ大会に出場した。男子中量級では企業所属選手が優勝し、女子では高校生や大学生が各階級の頂点に立った。
子どもたちだけでなく、競技を続けている若い選手や社会人にも国際大会の経験を積む機会が生まれた点は、2026年大会の大きな成果だ。
白鵬杯のトーナメント表はどこで確認できる?トーナメント表については、公式の選手関係者向け大会ページに、予選と決勝の区分が掲載されていた。
主な構成は次のとおり。
- 2月7日:幼児、小学1~6年生、中学生、団体戦の予選トーナメント
- 2月7日:男子の決勝トーナメント
- 2月8日:女子小学1~6年生、中学生の予選トーナメント
- 2月8日:女子の決勝トーナメント
- 2月8日:成人男女の4階級別予選・決勝
ただし、2026年のトーナメント表ページには、出場選手関係者向けであること、プライバシーに配慮して2026年4月以降はアクセスできなくなること、独自にインターネット上で公開・転載することを禁止する旨が記載されていた。
そのため、一般向けの大会結果と選手個人の対戦表は分けて考える必要がある。結果一覧で優勝者を確認できても、すべての予選カードや選手名が一般公開されているとは限らない。
【白鵬杯を支える関係者・団体】主催者と競技団体の関係
白鵬杯を理解するには、白鵬翔さんだけでなく、運営会社、実行委員会、競技団体、会場、参加道場の関係も押さえておきたい。
それぞれの役割は同じではない。特に、後援団体と主催者を混同しないことが重要だ。
この関係から分かるのは、白鵬杯が一個人の名前を冠した大会でありながら、複数の競技団体や企業、地域の道場と協力して成立していることだ。
2026年の公式開催概要では、白鵬杯実行委員会と白鵬ダヤン相撲&スポーツ株式会社が主催者として記載され、日本相撲連盟と国際相撲連盟は後援団体に位置づけられている。
【白鵬杯の入場料・観戦方法・YouTubeライブ配信】一般観客も無料で観戦可能
2026年大会では、一般観客にとって参加しやすい観戦環境が用意された。
大会公式サイトに掲載された入場料は無料・自由席。一般観客はチケット購入や事前予約をせずに入場できる案内だった。
観客の入場方法と座席公式FAQで案内された観戦上の要点は次のとおり。
- 入場料:無料
- 座席:自由席
- チケット:購入不要
- 来場予約:不要
- 一般観客の座席:4階・5階
- 3階席:出場選手の指定席
車いす利用者向けには、後方に専用の観戦エリアが設けられた。ベビーカー置き場も案内されていたが、管理は利用者自身の責任とされている。
また、選手や来場者を撮影する場合は、必ず被写体の許可を得る必要がある。無許可撮影や収益目的の動画撮影・ライブ配信は禁止されていた。
YouTubeライブ配信は実施された?白鵬杯は、遠方や海外からの参加関係者・観戦希望者にも配慮し、公式YouTubeライブ配信を実施した。
2026年の公式サイトには「Hakuho Cup 2026 Streaming」として、複数の配信枠が掲載されていた。
主な配信内容は以下のとおり。
- 2月7日:メイン土俵のスイッチング放送
- 2月7日:A土俵からE土俵までの定点カメラ
- 2月8日:女子部門などの土俵別定点カメラ
- 2月8日:メイン土俵のスイッチング放送
会場に足を運べない人でも、競技の進行や試合の様子をオンラインで確認できる仕組みだった。
大会終了後も公式サイトには配信動画の埋め込み枠が掲載されており、過去の試合を振り返る際の手がかりになる。
【白鵬翔の現在の活動と第17回白鵬杯2027】国際相撲の普及へ
さんは、2026年現在、日本相撲協会の親方ではない。
日本相撲協会の公式発表によると、白鵬さんは2025年6月9日付で退職した。
日本相撲協会の公式プロフィールでは、現役時代に幕内優勝45回を記録した第69代横綱として紹介されている。横綱在位は2007年7月から2021年9月までだった。
2026年10月、国際相撲連盟の会長に就任2026年10月16日、国際相撲連盟は白鵬さんの会長就任を発表した。
これは、2025年9月に顧問に就任してから約1年後の大きな役職の変化だ。
10月の会長就任発表後、11月1日には全国学生相撲選手権を視察し、報道陣の取材にも応じている。
共同通信の報道によると、国際相撲連盟には80以上の国・地域が加盟しており、白鵬さんは加盟国・地域を90、さらに100へ増やす目標を示した。
「まずは90カ国、そして100カ国の加盟を目指す」
この活動は白鵬杯の将来にも関係する。
白鵬杯が日本国内の少年相撲大会にとどまらず、海外の競技者が日本や各国で交流する国際的な大会へ発展する可能性があるからだ。
2027年の第17回大会はいつ開催される?2026年11月5日時点で、第17回白鵬杯については、2027年に東京で開催する計画を示す海外競技団体の公表情報がある。
中華民国相撲協会は2026年8月、2027年に東京で開催される第17回白鵬杯に派遣する選手の選考要項を公表した。
同協会の選考対象は、小学4年生、小学5年生、小学6年生の男子各1人と、中学生男子2人の計5人。台湾国内の選手選考であり、日本国内の一般募集要項とは異なる。
この情報は、第17回大会に向けた海外側の準備が進んでいることを示す材料だ。
一方、2027年の日本側の具体的な開催日、会場、一般参加条件については、白鵬杯の公式発表を確認する必要がある。
フランス・スイスでの開催構想にも注目2026年11月1日の共同通信報道では、白鵬さんが白鵬杯をフランスやスイスでも開催する計画を持っていることが伝えられた。
これは日本国内の第17回大会の日程発表とは別の動きだ。
海外での開催が実現すれば、これまで日本を中心に集まっていた少年少女の交流の場が、より多くの国や地域に広がる可能性がある。
白鵬さんが掲げる国際相撲の普及という目標と、白鵬杯の大会理念は密接につながっている。
【白鵬杯に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:白鵬杯2026はいつ開催されましたか?
A1:2026年2月7日(土)・8日(日)の2日間、東京都江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで開催されました。
Q2:白鵬杯は誰でも無料で観戦できますか?
A2:2026年大会は一般観客の入場無料・自由席でした。チケット購入や来場予約も不要という案内でした。ただし、選手の出場条件は別途定められています。
Q3:白鵬杯には女子や大人も参加できますか?
A3:はい。2026年の第16回大会から、小学生・中学生女子の部と、高校生・大学生・社会人の男女による成人の部が新設されました。成人の部は選抜選手による競技です。
Q4:白鵬杯のトーナメント表は一般公開されていますか?
A4:2026年大会のトーナメント表は選手関係者向けのページに掲載されていました。一般向けの結果情報と、個別の対戦表は公開範囲が異なります。
Q5:白鵬杯の試合はYouTubeで見られますか?
A5:2026年大会では公式YouTube配信が実施されました。メイン土俵のスイッチング放送や土俵別の定点カメラ映像が用意されていました。
Q6:第17回白鵬杯は2027年のいつ開催されますか?
A6:2027年に東京で開催する計画は、海外の相撲協会による選手選考情報から確認できます。ただし、2026年11月5日時点で、日本側の具体的な開催日や会場は公式発表を待つ段階です。
Q7:白鵬翔さんは現在何をしていますか?
A7:2025年6月に日本相撲協会を退職し、2026年10月には国際相撲連盟の会長に就任しました。相撲の国際普及や少年少女の育成に取り組んでいます。
第16回白鵬杯は、2026年2月7日・8日にTOYOTA ARENA TOKYOで開催され、少年相撲を中心とする従来の大会から、女子と成人にも競技の場を広げる節目となった。
特に注目すべき要点は次の3つだ。
1. 競技の裾野が拡大したこと。 女子の部と成人の部の新設により、年齢や性別を超えて相撲に取り組む選手が参加できる構成になった。
2. 観戦環境が整備されたこと。 無料の自由席とYouTube配信により、会場とオンラインの両方から大会を楽しめる仕組みが用意された。
3. 国際展開の可能性が広がったこと。 白鵬翔さんの国際相撲連盟会長就任と、2027年大会に向けた海外側の選手選考が進んでいる。
白鵬杯を観戦したい人は、入場料だけでなく座席や配信方法も確認するとよい。出場を目指す選手や保護者は、対象学年、体重区分、選抜の有無、申込条件を募集要項で確認することが大切だ。
2027年の第17回大会では、東京での開催計画に加え、フランスやスイスでの海外開催構想も注目される。白鵬杯が国内の少年相撲大会から、世界の子どもたちと競技者を結ぶ国際的な交流の舞台へどこまで発展するのか。今後の公式発表が待たれる。