試合は19時にキックオフ。鹿島は鬼木達監督のもと、リーグ戦から先発メンバーを大きく入れ替えて臨んだ。一方のアトレチコ鈴鹿クラブは、地域リーグのカテゴリーからJ1の鹿島に挑む一戦だった。
前半:鹿島が攻めるも鈴鹿の守備を崩せず立ち上がりからボールを保持したのは鹿島だった。
15分にはエウベルが左サイドでボールを奪い、吉田湊海がダイレクトシュートを狙う。しかし、ボールはクロスバーの上へ。21分にもエウベルがカウンターから左足でシュートを放ち、鹿島が徐々に攻撃のリズムをつかんでいった。
23分にはエウベルから大川佑梧へとつながり、鋭いグラウンダーのクロスがゴール前に入る。しかし、最後のシュートには結びつかなかった。
鈴鹿も守備を固め、鹿島の攻撃を粘り強くしのぐ。鹿島がボールを持ちながらも、決定的な得点には至らない展開が続いた。
前半終了時のスコアは0-0。鈴鹿にとっては、強豪相手に狙いどおりの守備を続けた45分だった。
後半:47分の先制点が試合の流れを変える後半開始直後の47分、鹿島が均衡を破る。
チャヴリッチのフリーキックから生まれたこぼれ球に反応したのが、DFの千田海人だった。落ち着いてボールをコントロールすると、そのままシュート。鹿島に待望の先制点をもたらした。
このゴールは、鹿島の公式レポートによると、千田にとってアントラーズでの初ゴールでもあった。
55分には千田にイエローカード。鹿島は60分にレオ・セアラと松村優太を投入し、攻撃陣を強化する。
75分には追加点が生まれた。元砂晏翔仁ウデンバのボールに反応したレオ・セアラが相手選手に倒され、鹿島がPKを獲得。キッカーを務めたチャヴリッチが冷静に決め、2-0とした。
そして90分、小川諒也のクロスにレオ・セアラが合わせて3点目。鹿島が試合を決定づけた。
前半のスコアレスから一転、後半だけで3得点。鹿島は最後まで無失点を守り切り、3-0で勝利した。
【得点者を解説】千田海人・チャヴリッチ・レオ・セアラのゴール

今回の鹿島対鈴鹿では、3人の異なる選手が得点を記録した。それぞれのゴールには、セットプレー、PK、途中出場選手の活躍という違った特徴がある。
1.千田海人:47分、FKのこぼれ球から先制最初のゴールを決めたのは千田海人。
チャヴリッチのフリーキックから生じたこぼれ球を拾い、落ち着いたトラップからシュートを放った。
前半に得点できなかった鹿島にとって、後半開始直後の先制点は大きかった。守備を中心に戦っていた鈴鹿は、ここから試合を追いかける必要が生じた。
千田にとっては鹿島での初ゴールという意味でも記憶に残る得点となった。
2.チャヴリッチ:75分、PKで追加点2点目はチャヴリッチ。
75分、元砂のボールを受けたレオ・セアラが相手選手に倒され、鹿島がPKを獲得した。
このPKをチャヴリッチが成功させる。
1点差のまま試合終盤を迎える可能性もあっただけに、この追加点は鈴鹿の反撃を難しくする重要なものだった。
なお、通常の流れから生まれたゴールではなく、PKによる得点である点も試合データを確認するときのポイントだ。
3.レオ・セアラ:90分、途中出場からダメ押し3点目を決めたのはレオ・セアラ。
60分に吉田湊海との交代でピッチに入ったレオ・セアラは、75分のPK獲得にも関与。そして90分には、小川諒也のクロスに合わせて自らゴールを記録した。
途中出場から得点に絡み、さらに自分でもネットを揺らしたという点で、攻撃面への貢献が目立った。
3ゴールの比較| 得点者 | 時間 | 得点時の状況 |
|---|---|---|
| 千田海人 | 47分 | チャヴリッチのFKからのこぼれ球 |
| チャヴリッチ | 75分 | レオ・セアラが獲得したPK |
| レオ・セアラ | 90分 | 小川諒也のクロスに合わせて得点 |
JFA公式記録と鹿島公式試合レポートでも、3人の得点者と時間は一致している。
【鹿島対鈴鹿のスタメン】両チームの先発メンバーと監督を一覧で紹介
試合を理解するうえで見逃せないのが、両チームの先発メンバーだ。
鹿島はリーグ戦から大幅にメンバーを変更。公式戦デビューとなる選手も起用しながら、勝ち抜きを狙った。
一方、鈴鹿は有留奎斗をGKに据え、庄司景翔をキャプテンとして先発させた。
鹿島アントラーズのスタメン監督:鬼木達
- GK:山田大樹
- DF:キム・テヒョン
- DF:千田海人
- DF:津久井佳祐
- DF:大川佑梧
- MF:三竿健斗
- MF:エウベル
- MF:林晴己
- MF:元砂晏翔仁ウデンバ
- FW:吉田湊海
- FW:チャヴリッチ
監督:美濃部直彦
- GK:有留奎斗
- DF:大倉康輝
- DF:庄司景翔
- DF:大島遼介
- MF:日根野達海
- MF:前田柊
- MF:梶山幹太
- MF:木出雄斗
- MF:安田正宗
- MF:東出壮太
- FW:渡邊星来
両チームの先発11人はJFA公式記録と鹿島公式試合レポートに掲載されている。
注目選手とチーム内での役割今回の対戦で注目したいのは、得点者だけでなく、先発選手と途中出場選手のつながりだ。
| 選手・関係者 | 所属 | 試合での役割・結果 |
|---|---|---|
| 千田海人 | 鹿島 | DFとして先発。先制ゴールを記録 |
| チャヴリッチ | 鹿島 | FWとして先発。FKとPKで得点に関与 |
| レオ・セアラ | 鹿島 | 60分から途中出場。PK獲得に関与し、90分に得点 |
| 小川諒也 | 鹿島 | 78分から途中出場。90分のゴールをアシストするクロス |
| 元砂晏翔仁ウデンバ | 鹿島 | 先発。2点目のPKにつながる場面に関与 |
| 有留奎斗 | 鈴鹿 | GKとして先発 |
| 庄司景翔 | 鈴鹿 | DFとして先発、キャプテンを担当 |
| 美濃部直彦 | 鈴鹿 | 監督としてチームを指揮 |
| 鬼木達 | 鹿島 | 監督として選手起用と試合運びを担当 |
この顔ぶれから見えてくるのは、鹿島が先発メンバーだけに頼らず、交代選手も含めたチーム全体で得点を積み上げたことだ。特にレオ・セアラ、小川諒也の途中出場後の連係は、試合終盤の追加点につながった。
【試合データを分析】シュート17対0が示した鹿島の優位性
3-0という結果をより深く理解するには、得点経過だけでなく、試合のスタッツを確認したい。
鹿島の公式試合データとスポーツナビの記録から、両チームの差が明確に見えてくる。
| 試合データ | 鹿島 | 鈴鹿 |
|---|---|---|
| 最終スコア | 3 | 0 |
| ボール保持率 | 65% | 35% |
| シュート | 17 | 0 |
| 枠内シュート | 9 | 0 |
| コーナーキック | 9 | 1 |
| PK | 1 | 0 |
| 警告 | 2 | 0 |
特に目立つのがシュート数だ。
鹿島は17本のシュートを放ち、そのうち9本が枠内。鈴鹿はシュート0本だった。
ボール保持率も鹿島65%、鈴鹿35%。コーナーキックも鹿島が9本、鈴鹿が1本と、攻撃機会の差が数字に表れている。
ただし、前半が0-0だったことも忘れてはいけない。鹿島がボールを保持していたからといって、最初から簡単にゴールを奪えたわけではない。
鈴鹿は守備ブロックを形成して粘り強く対応し、鹿島の攻撃を前半の45分間は封じ込めた。
鹿島の勝因はセットプレーと交代策鬼木監督は試合後、前半の展開について、鈴鹿の守備的な戦い方とカウンターへの警戒があったことを振り返った。
また、後半についてはセットプレーが鍵になると考えていたことも説明している。
後半勝負になると思っていて、セットプレーがキーになるという話をしていた中で、そこで取れたことは良かったと思います。
実際に先制点はFKのこぼれ球から生まれた。
加えて、レオ・セアラと松村優太を60分に投入した後、鹿島はPKを獲得して追加点を奪っている。
つまり、この試合の勝敗を分けた要素は大きく3つある。
1. 前半に焦らず、鈴鹿の守備を崩す機会を探り続けたこと。
2. セットプレーから先制点を生み出したこと。
3. 交代選手を生かし、後半の攻撃力を高めたこと。
試合が行われたメルカリスタジアムには、7,229人が来場した。
当日の試合データは以下のとおり。
- 開催日:2026年8月26日(水)
- キックオフ:19時
- 会場:メルカリスタジアム
- 入場者数:7,229人
- 天候:晴れ、弱風
- 気温:29.7℃
- 湿度:82%
- 主審:大橋侑祐
気温29.7℃、湿度82%という蒸し暑い条件のなか、鹿島は最後まで無失点を維持した。鬼木監督も試合後、暑さに触れながら、最後まで失点を防げたことを評価している。
【鹿島対鈴鹿の放送・配信】テレビ中継とハイライトの確認方法
この試合の放送・配信を探している人に向けて、2026年8月26日の中継情報も整理する。
テレビ放送JFAが発表した放送予定では、鹿島対鈴鹿は次のチャンネルで生中継された。
- 放送局:スポーツライブ+2
- チャンネル:Ch.584
- 放送開始:18時50分
- 試合開始:19時
ネット配信は、スカパー!動画ストアの「サッカーLIVE」とスカパー!番組配信が対象だった。
配信開始時刻は18時50分。試合のキックオフ前から視聴できるスケジュールとなっていた。
なお、Amazon Prime Videoなど、別サービスでの配信を同じものとして扱わないよう注意したい。大会ごとに配信権利や対象カードが異なるためだ。
鹿島対鈴鹿のハイライトはどこで確認できる?試合の映像を振り返りたい場合は、JFAの第106回天皇杯公式試合ページに掲載されたハイライト項目が確認先となる。
特に注目したい場面は次の3つ。
- 47分:チャヴリッチのFKから千田海人が先制。
- 75分:レオ・セアラがPKを獲得し、チャヴリッチが成功。
- 90分:小川諒也のクロスからレオ・セアラが3点目。
試合を見ていない人でも、この3場面を確認すれば、鹿島がどのように試合を決定づけたのかを把握できる。
【プロの結論】鹿島対鈴鹿から読み解く天皇杯の勝負どころ
今回の鹿島対鈴鹿は、単純にJ1クラブが地域カテゴリーのクラブを下した試合というだけではない。
注目すべきは、前半に得点できなかった鹿島が、後半に攻撃の質と選手交代を組み合わせて3点を奪ったことだ。
鹿島にとっての収穫は選手層の厚さ鹿島はリーグ戦から先発メンバーを大きく変更した。
そのなかで、千田海人が先制点を決め、公式戦デビューとなった大川佑梧や元砂晏翔仁ウデンバも先発。さらに途中出場のレオ・セアラが得点に絡んだ。
これは、主力選手だけで試合を進めるのではなく、複数の選手が異なる役割を担えることを示す結果だった。
鬼木監督も試合後、前節から多くの選手を入れ替えたなかで、それぞれが力を発揮したことを評価している。
鈴鹿にとっても前半の45分は意味があった一方、アトレチコ鈴鹿クラブにとっては、J1の鹿島を相手に前半を無失点で終えたことが試合の大きなポイントだった。
美濃部直彦監督は試合後、鹿島について隙の少ないチームだったと評価。地域リーグとの違いを選手たちが実感できたことも、今回の対戦で得た経験として語っている。
結果は0-3だったが、異なるカテゴリーの相手と公式戦で対戦することは、チームの課題を知る機会にもなる。
鹿島は次のラウンドへ進出この勝利によって鹿島は天皇杯3回戦に進出した。
その後、2026年9月23日の3回戦ではヴァンフォーレ甲府と対戦し、鹿島が3-1で勝利している。
8月26日の鈴鹿戦は、その後の大会進出につながる一戦だった。
【鹿島対鈴鹿】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:鹿島対鈴鹿の試合結果と最終スコアは?
A1:2026年8月26日に行われた天皇杯2回戦は、鹿島アントラーズがアトレチコ鈴鹿クラブに3-0で勝利した。前半は0-0、後半は3-0だった。
Q2:鹿島対鈴鹿の得点者は誰?
A2:鹿島の得点者は千田海人、チャヴリッチ、レオ・セアラの3人。47分に千田、75分にチャヴリッチがPKを決め、90分にレオ・セアラが追加点を挙げた。
Q3:鹿島対鈴鹿のスタメンは?
A3:鹿島はGK山田大樹、DF千田海人、津久井佳祐、キム・テヒョン、大川佑梧らが先発。鈴鹿はGK有留奎斗、DF大倉康輝、庄司景翔、大島遼介らが先発した。両チームの全先発メンバーは本文の一覧を参照してほしい。
Q4:鹿島対鈴鹿の試合はどこで開催された?
A4:茨城県鹿嶋市のメルカリスタジアムで開催された。キックオフは2026年8月26日19時だった。
Q5:鹿島対鈴鹿のテレビ放送・配信は?
A5:スポーツライブ+2(Ch.584)でテレビ生中継され、スカパー!動画ストア「サッカーLIVE」などでもライブ配信された。試合のハイライトはJFA公式大会ページでも確認できる。
Q6:千田海人のゴールは何分だった?
A6:後半47分。チャヴリッチのフリーキックから生じたこぼれ球を千田が落ち着いて処理し、先制ゴールを決めた。
2026年8月26日の天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会2回戦は、鹿島アントラーズがアトレチコ鈴鹿クラブを3-0で下した。
試合のポイントを振り返ると、次のとおりだ。
- 前半は鈴鹿の粘り強い守備もあり、0-0で終了。
- 47分、千田海人がFKのこぼれ球から先制。
- 75分、チャヴリッチがPKを決めて追加点。
- 90分、レオ・セアラが小川諒也のクロスから3点目。
- シュート数は鹿島17本、鈴鹿0本。
- 入場者数は7,229人。
勝敗を分けたのは、鹿島のセットプレーへの対応力、選手交代による攻撃の活性化、そして最後まで攻撃の手を緩めなかった姿勢だった。
前半の0-0だけを見ると接戦に映るが、後半の試合運びとスタッツを合わせて確認すれば、鹿島が攻撃機会を積み重ねて勝利を手繰り寄せたことが分かる。
鹿島対鈴鹿の最終結果は3-0。千田海人、チャヴリッチ、レオ・セアラの3得点が、天皇杯2回戦突破を決定づけた。
主な情報源:日本サッカー協会(JFA)公式記録・大会日程・放送情報、鹿島アントラーズ公式試合レポート・監督コメント、アトレチコ鈴鹿クラブ公式試合結果、スポーツナビ試合データ。