ホーム スポーツ サッカー選手に坊主頭が多い理由は?前田大然の髪型変遷と歴代代表の実例を徹底解説【2026年】

サッカー選手に坊主頭が多い理由は?前田大然の髪型変遷と歴代代表の実例を徹底解説【2026年】

水沢 陽菜 水沢 陽菜 • 更新: • 公開: • 読了約 27 分
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サッカー選手には、短く刈り込んだ坊主頭やスキンヘッドをトレードマークにしている選手がいる。前田大然、小野伸二、高原直泰、坪井慶介ら、日本代表やJリーグで活躍した選手にも坊主姿で知られる人物は少なくない。なぜサッカー選手は坊主を選ぶのか。単なる好みなのか、それとも競技上のメリットがあるのだろうか。

その理由は一つではない。手入れのしやすさ、試合に向けた気持ちの切り替え、周囲から認識されやすい外見、チームの一体感など、選手によって事情は異なる。象徴的なのが前田大然だ。本人は以前、坊主にする理由を「目立つ」「名前を覚えてもらえる」「気合いが入る」と説明していた。一方、2024年には愛娘の希望をきっかけに髪を伸ばし始めている。2026年11月現在の姿も含め、歴代選手の実例から坊主頭の魅力と実態を整理する。

【理由を解説】サッカー選手に坊主頭が多いのはなぜ?5つの背景

サッカー選手坊主

サッカー選手が坊主頭にする理由を考えるとき、競技の特性と選手個人の心理を分けて考える必要がある。坊主にしたから足が速くなる、ヘディングが強くなるといった直接的な競技効果があるわけではない。

一方、90分間走り続けるサッカーでは、身だしなみの管理や試合前の準備も日々の生活の一部になる。髪型をシンプルにすることには、実用面と精神面の両方で意味がある。

1. 髪型のセットや手入れに時間を取られない

坊主頭の分かりやすいメリットは、日常的な手入れが簡単なことだ。長髪やパーマスタイルと比較すると、整髪料を使ったセットや乾燥にかかる時間を減らせる。

試合や練習が続くプロ選手にとって、毎日の準備を簡略化できるのは小さくない利点だ。汗をかいた後の洗髪や乾燥も比較的簡単で、髪の乱れを気にする必要も少ない。

ただし、坊主にすれば頭皮のケアまで不要になるわけではない。汗や皮脂は残るため、洗髪や保湿などの基本的なケアは必要だ。

2. 試合前の気持ちを切り替えられる

坊主にする行為そのものを、試合に向けたルーティンにしている選手もいる。

散髪やバリカンを入れるタイミングを決めておけば、日常生活から競技モードへ気持ちを切り替えるきっかけになる。特に長年同じ髪型を続けている選手にとっては、自己管理の習慣として定着している場合もある。

元日本代表DFの坪井慶介も、現役時代の散髪のタイミングについて2026年のWeb LEONの座談会で語っている。試合の2日前にバリカンを入れる習慣があり、前日に髪を切ることは避けていたという。

「前日は余計なことしたくない」

この発言からも、坊主が単なる外見の問題ではなく、試合前の準備や本人のこだわりと結び付いていたことが分かる。

3. ピッチ上で目立ち、名前を覚えてもらいやすい

サッカーの試合では、22人の選手が広いピッチを動き回る。テレビ中継でもスタジアムでも、選手の顔や特徴を瞬時に見分けるのは簡単ではない。

そこで、坊主頭や特徴的な髪色が視覚的な目印になる。とりわけ若手選手や、まだ知名度が高くない選手にとって、自分の存在を印象づける一つの方法になる。

前田大然は、まさにこの理由を本人の言葉で説明した選手だ。2018年のweb Sportivaのインタビューでは、坊主にすると目立ち、名前を覚えてもらいやすいという考えを明かしている。

4. チームの一体感を演出できる

個人の意思だけでなく、チーム全体で坊主頭にするケースもある。

選手同士が同じ髪型にすることで、仲間意識や連帯感が生まれる。特に大会中にチームの雰囲気が盛り上がっているときは、髪型を変えること自体が思い出や共通体験になる。

後述する高原直泰ら黄金世代の選手たちのエピソードは、その代表例だ。髪型がチームの雰囲気を象徴するものになっていた。

5. 個性やキャラクターを表現できる

坊主頭はシンプルな髪型だが、選手の印象を大きく左右する。

例えば、前田大然のスキンヘッドは、前線から何度もスプリントを繰り返すプレースタイルとともに記憶されてきた。小野伸二の丸刈りも、2000年代の日本サッカーを象徴するビジュアルの一つとして知られている。

プロ選手にとって髪型は、自分のキャラクターを表現する要素でもある。プレーだけでなく、外見も含めてファンに覚えてもらうという意味がある。

【前田大然の真相】坊主にしていた理由と髪型を変えた経緯を時系列で解説

サッカー選手の坊主エピソードの中でも、特に注目度が高いのが日本代表FW前田大然だ。長年スキンヘッドに近い丸刈りを続けてきたが、2024年に大きくイメージチェンジした。

興味深いのは、坊主を続けていた理由も、やめた理由も、本人が取材で具体的に説明していることだ。

2018年:本人が語った坊主の理由は「目立つ」と「気合い」

前田大然は2018年8月、松本山雅FCでプレーしていた20歳のときにweb Sportivaのインタビューを受けている。

その際、坊主頭について質問されると、試合前にいつも頭を剃っており、頻度は1週間に1回程度だと説明した。

「坊主だと目立つじゃないですか。すぐに名前を覚えてもらえるし、気合いも入りますし」

これが前田大然本人が明かした坊主の理由だ。単に髪を短くするのが好きというだけではなく、周囲に認識されやすくすることと、試合に向けて気持ちを高めることを重視していた。

また、本人は高校2年生のときにサッカー部から離れていた期間だけ少し髪を伸ばしたと説明している。それ以外は基本的に坊主だったという。web Sportiva、2018年8月9日

2024年3月:坊主をやめた理由は愛娘の希望

大きな転機となったのは2024年3月だ。

同月18日、日本代表の活動に合流した前田は、トレードマークだったスキンヘッドから髪を伸ばし始めた理由を明かした。

きっかけは、当時もうすぐ5歳になる長女の言葉だった。娘が坊主頭を嫌がるようになり、前田は娘の希望を受け入れて髪を伸ばすことにした。

「さすがに娘に嫌われたくないので」

加えて、子どもたちに日本代表の集合写真を見せたところ、娘が指さしたのは南野拓実だったという。南野のような髪型を希望されたものの、前田自身はヘアバンドまで取り入れるつもりはないと笑いながら話していた。

当時、髪を伸ばし始めて約1か月。髪があることで子どもたちに触られる機会も増え、本人も新しいスタイルを楽しんでいた様子だった。デイリースポーツ、2024年3月18日/日刊スポーツ、2024年3月18日

2024年6月〜7月:金髪やシルバー系の短髪へ

髪を伸ばし始めた前田は、2024年3月の日本代表活動中に金髪姿を披露。その後も髪色や長さを変え、6月にはシルバー系のカラーリングも話題になった。

7月には髪を伸ばした短髪姿が報道され、従来のスキンヘッドとは異なる印象を見せた。

長く続けてきた髪型を変えたことで、サポーターの間でも驚きが広がった。本人が語ったように、娘の希望がイメージチェンジの大きなきっかけになったのである。サッカーダイジェストWeb、2024年3月20日/デイリースポーツ、2024年7月3日

2025年:ブリーチによるダメージと再び短くした理由

2025年には、髪のダメージに関するエピソードも明らかになった。

5月22日に公開されたLemino Footballの未公開インタビューで、前田は髪型を再び短くした理由について説明している。

本人によると、ブリーチを繰り返したことで髪が抜け、薄くなったように見える状態になったため、一度坊主にして、そこから伸ばしていくつもりだったという。

一方、子どもたちは坊主を嫌がっており、髪を伸ばしてくれていることを喜んでいたとも紹介されている。つまり、2025年の短髪化は、以前のような坊主へのこだわりだけでなく、ブリーチによる髪のダメージを整える目的もあった。Leminoニュース、2025年5月22日

2026年11月現在:イプスウィッチでプレーする前田大然の姿

2026年の前田大然は、所属クラブにも大きな変化があった。

2026年7月25日、スコットランドのセルティックからイングランドのイプスウィッチ・タウンへ完全移籍。契約期間は2029年夏までの3年間と発表された。

同年6月の北中米ワールドカップでは、スウェーデン戦で先制ゴールを記録。髪を伸ばした姿で出場し、2022年カタール大会とは異なるビジュアルも話題になった。金髪にした理由については、子どもたちがスタジアムなどで自分を見つけやすくするためとも説明している。

加えて、2026年10月17日のマンチェスター・シティ戦で撮影された日刊スポーツの写真では、以前のスキンヘッドではなく、短く整えたシルバー系の髪型を確認できる。11月6日現在、少なくとも公開されている直近の試合写真では、坊主をトレードマークにしていた時代とは違う姿になっている。

髪型が変わっても、前田の持ち味であるスピードと献身的なプレーは健在だ。2026年10月17日のマンチェスター・シティ戦ではイプスウィッチ加入後のプレミアリーグ初ゴールも記録した。BBC Sport、2026年7月25日/日刊スポーツ、2026年6月26日・10月17日/AFPBB News、2026年10月18日

【歴代日本代表】小野伸二・高原直泰・坪井慶介ら坊主で知られる選手たち

前田大然以前にも、坊主頭が強い印象を残した日本代表選手は数多い。

特に2000年代初頭は、丸刈りやスキンヘッドに近い髪型がサッカー界で目立った時代だった。小野伸二、高原直泰、坪井慶介らは、その代表的な存在だ。

小野伸二:2000年代の日本サッカーを象徴した丸刈り姿

小野伸二は、卓越したボールコントロールと創造性あふれるプレーで知られる元日本代表MFだ。

1998年フランスワールドカップでは天然パーマの短髪姿だったが、2001年にオランダのフェイエノールトへ移籍した時期には坊主頭が印象的なスタイルとして定着した。

2001-02シーズンにはフェイエノールトのUEFAカップ優勝に貢献。華麗なテクニックと親しみやすい笑顔、そして特徴的な丸刈り姿が組み合わさり、全国的な人気を獲得した。

ただし、小野の髪型は常に坊主だったわけではない。時期によって髪を伸ばしていたこともあり、丸刈りはキャリアを通じた唯一のスタイルではなかった。

Jリーグ公式が2023年10月に公開した坊主選手特集でも、小野は北海道コンサドーレ札幌所属の選手として紹介されている。同記事では、長年親しまれてきた髪型として取り上げられた。サッカーキング、2017年7月19日/Jリーグ公式、2023年10月13日

高原直泰:黄金世代のチーム坊主を生んだバリカン

高原直泰も、2000年代の坊主姿で知られる日本代表FWの一人だ。

特に興味深いのは、黄金世代の仲間たちと坊主頭になったエピソードである。

2019年にスポーツナビで公開された「サッカー黄金世代『同窓会』」では、チームが大会で勝ち進むにつれて坊主頭の選手が増えていった当時の様子が振り返られている。

氏家英行、辻本茂輝、加地亮、稲本潤一、中田浩二らが、高原のバリカンを借りて髪を剃ったという。

このときの雰囲気について、稲本潤一は冗談交じりに「暇やったからじゃないの?」と振り返っている。小野伸二も、そこから次々に坊主にする選手が増えていったと話した。

つまり、全員が厳しい規律で丸刈りを強制されたという話ではない。仲間同士のノリや大会中の盛り上がりが、チーム坊主という形になったエピソードだ。スポーツナビ、2019年4月22日

坪井慶介:試合2日前にバリカンを入れるこだわり

坪井慶介は、浦和レッズや湘南ベルマーレなどでプレーした元日本代表DF。2000年代の日本サッカーを代表するスキンヘッドに近い坊主スタイルの選手として知られる。

2026年6月に公開されたWeb LEONの松井大輔・柿谷曜一朗との座談会では、現役時代の髪型のこだわりについても語った。

坪井は、試合の2日前にバリカンを入れていたという。前日に髪を切らなかったのは、試合前日に余計なことをしたくなかったためだ。

坊主頭を維持するための散髪まで、試合に向けた準備の一部として考えていたことがうかがえる。2024年には、長年の丸刈りから離れた髪型を動画加工で披露し、24年ぶりの坊主以外の姿として話題になった。Web LEON、2026年6月13日/FOOTBALL ZONE、2024年1月24日

歴代選手の坊主スタイルとエピソード比較
選手・人物 時期・特徴 坊主との関係・エピソード
前田大然 2018年〜2024年3月 目立つこと、名前を覚えてもらうこと、気合いを理由に坊主を継続。娘の希望で髪を伸ばし始めた。
小野伸二 2000年代初頭 フェイエノールト時代の丸刈り姿が印象的。時期によって髪型を変えていた。
高原直泰 2000年代初頭 黄金世代の仲間にバリカンを貸し、チーム坊主が広がるきっかけの一つになった。
坪井慶介 現役時代〜2019年 坊主姿が定着。試合の2日前にバリカンを入れる習慣があった。
戸田和幸 2002年日韓ワールドカップ 坊主ではなく赤髪のモヒカンスタイルで注目を集めた。髪型による個性の象徴的な例。

この比較から分かるのは、同じ坊主頭でも意味が異なることだ。前田は個人の目印と気合い、高原らの黄金世代は仲間との一体感、坪井は試合前のルーティンという側面が強い。

髪型を一括りにしても、選手本人が何を大切にしているかによって、その背景は大きく変わる。

【Jリーグ坊主選手一覧】公式特集で紹介された15人と髪型の変遷

坊主頭のJリーガーを探すうえで参考になるのが、Jリーグ公式サイトが2023年10月13日に公開した「坊主のJリーガー特集」だ。

この特集では、J1、J2、J3、レジェンドの各カテゴリーから、合計15人が取り上げられた。現役選手だけでなく、監督や引退した選手も含まれている。

Jリーグ公式が2023年に紹介した選手・監督

J1編

  • 小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)
  • 中島大嘉(名古屋グランパス)
  • マルコス・ジュニオール(サンフレッチェ広島)
  • 田代雅也(アビスパ福岡)

J2編

  • 秋葉忠宏(清水エスパルス監督)
  • 吉田豊(清水エスパルス)
  • 櫻川ソロモン(ファジアーノ岡山)
  • ヘナン(レノファ山口FC)
  • 島村拓弥(ロアッソ熊本)

J3編

  • 栗原イブラヒムジュニア(SC相模原)
  • 安東輝(松本山雅FC)
  • 川又堅碁(アスルクラロ沼津)

レジェンド編

  • 高原直泰
  • 坪井慶介
  • 久保竜彦

この15人は、あくまで2023年10月時点の公式特集に掲載された人物だ。2026年の所属クラブや現役状況を示す最新選手名鑑ではない点には注意したい。Jリーグ全体の坊主選手を網羅した固定名簿でもない。Jリーグ公式「坊主のJリーガー特集!」、2023年10月13日

サッカー選手の髪型は90年代からどう変わった?

日本のサッカー界では、選手の髪型にも時代ごとの流行があった。

1990年代:長髪や個性的なスタイル

1990年代のJリーグでは、前園真聖の長髪をはじめ、ラモス瑠偉や三浦知良など、個性の強い髪型が注目された。サッカー選手のファッション性が一般の若者にも影響を与え、選手の髪型を美容室で参考にする文化も広がった。

2000年代:オシャレ坊主とヘアカラー

2000年代に入ると、小野伸二らの坊主姿が目立つようになった。さらに2002年の日韓ワールドカップでは、稲本潤一や鈴木隆行の金髪、戸田和幸の赤髪モヒカンなど、カラーリングを取り入れた選手も話題になった。

2010年代:ショートやミディアムが広がる

2010年代には、坊主や長髪だけに偏らず、一般的なショートヘアやミディアムヘアも目立つようになった。髪型そのものを売りにする選手もいれば、自然なスタイルを選ぶ選手も増えた。

2020年代〜2026年:髪型と美容への意識が多様化

2026年のWeb LEONの座談会では、柿谷曜一朗が若手選手の美容意識について、練習前後のヘアケアやトリートメントなどに取り組む選手がいると紹介した。また松井大輔は、欧州の選手が現地まで美容師を呼んでカットやカラーリングをするケースにも触れている。

このように、現代の選手にとって髪型は単なる身だしなみではなく、自己表現やコンディション管理の一部にもなっている。坊主頭はその選択肢の一つであり、全員が同じスタイルを選ぶ時代ではない。サッカーキング、2017年7月19日/Web LEON、2026年6月13日

【メリット・デメリット】坊主頭とスキンヘッドの違いも解説

坊主頭は管理しやすい髪型だが、すべての人にとって最適とは限らない。サッカー選手が坊主を選ぶ理由を理解するには、実用面だけでなく、頭皮のケアや外見上の問題も考える必要がある。

坊主頭の主なメリット
  • 手入れが簡単:整髪料を使ったセットや長時間のドライヤーが必要ない。
  • 髪の乱れを気にしなくてよい:風や運動によってヘアスタイルが崩れる心配が少ない。
  • 個性を出しやすい:坊主やスキンヘッドは遠くからでも認識されやすい。
  • 気持ちを切り替えやすい:散髪を試合前のルーティンとして取り入れられる。
  • カラーリングの選択肢がある:短い髪に金髪やシルバーなどの色を取り入れれば、印象を変えやすい。

特にプロ選手にとって、毎日の身だしなみにかかる手間を減らせることは実用的な利点だ。

坊主頭のデメリット
  • 頭皮が紫外線にさらされる:髪による遮蔽が少なく、屋外での練習や試合では日焼け対策が必要になる。
  • 頭皮が乾燥しやすい:肌質によっては乾燥や刺激が気になる場合がある。
  • 頻繁な手入れが必要:短い状態を維持するには定期的なバリカンやシェーバーでの調整が欠かせない。
  • 寒さを感じやすい:気温が低い環境では頭部の保温にも気を配る必要がある。
  • 好みが分かれる:頭の形や顔立ちとの相性によって、本人が期待する印象にならないこともある。

特に注意したいのが紫外線対策だ。日本皮膚科学会は、紫外線から皮膚を守る方法として、帽子などによる物理的な遮断や日焼け止めの使用を推奨している。頭皮が露出しやすい髪型では、屋外で過ごす時間に応じた対策が必要だ。日本皮膚科学会「皮膚科Q&A・日焼け」

坊主頭とスキンヘッドは何が違う?

坊主頭とスキンヘッドは似た言葉だが、一般的には髪の残り方で区別される。

  • 坊主頭:バリカンなどで髪全体を短く刈った状態。数ミリ程度の髪が残っている場合も多い。
  • 丸刈り:頭全体をほぼ均一な長さに刈り込んだ髪型。坊主頭とほぼ同じ意味で使われる。
  • スキンヘッド:シェーバーやカミソリなどで髪を剃り、頭皮が見える状態にした髪型。
  • スポーツ刈り:サイドや後頭部を短く刈り上げながら、前髪やトップを残す髪型。

ただし、坊主とスキンヘッドの境界には厳密な全国共通の長さの基準があるわけではない。美容師の説明や日常会話では、スキンヘッドも坊主の一種として扱われることがある。

前田大然の場合も、時期によって頭皮が見えるほど短く剃った状態と、少し髪が伸びた丸刈り状態があった。そのため、すべての写真を一律に同じ髪型と呼ぶより、スキンヘッドに近い坊主、短髪などと区別すると分かりやすい。オトナンサー、美容師への髪型解説

坊主にするとサッカーが上手くなる?

ここは誤解されやすいポイントだ。

坊主頭にしたからといって、スプリント速度や持久力、ボールコントロール、ヘディング技術が直接向上するわけではない。

日本サッカー協会が紹介する競技パフォーマンスの要素には、持久的能力、高強度運動能力、スピード能力、筋力などが挙げられている。髪の長さがこれらの能力を高める要素として示されているわけではない。

また、ヘディングに関しても、坊主頭にすれば頭部への衝撃を防げるというものではない。JFAのヘディングガイドラインでは、適切な技術の習得や安全面への配慮が重視されている。日本サッカー協会「栄養ガイドライン」「育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン」

つまり、坊主は競技力を直接高めるためのトレーニングではなく、選手個人の生活習慣や心理面、自己表現に関わる選択と考えるのが妥当だ。

【評判と誤解】サッカー選手の坊主頭は人気?ネットで話題になる理由

坊主姿のサッカー選手は、ファンの記憶に残りやすい。とりわけ、長期間同じ髪型を続けてきた選手が突然イメージチェンジすると、その変化自体がニュースになる。

前田大然の2026年ワールドカップでの髪型も、その好例だ。2022年大会のスキンヘッドを覚えていた視聴者からは、髪が伸びた姿に驚く反応が見られた。日刊スポーツも、2026年6月のスウェーデン戦後に髪型への反響を報じている。

坊主頭は清潔感があるという評判

坊主頭は、顔全体が見えやすく、すっきりした印象を与えやすい。そのため、スポーツ選手の爽やかなイメージと結び付けられることがある。

ただし、坊主だから必ず清潔というわけではない。頭皮に汗や皮脂が残れば、髪の長さにかかわらず洗浄やケアが必要だ。

また、見た目の好みは人それぞれだ。丸刈りを格好いいと感じる人もいれば、短髪や長髪のほうが好みという人もいる。選手の評価を髪型だけで決めることはできない。

坊主をやめると印象が大きく変わる

前田大然のイメージチェンジが注目されたのは、単に髪が伸びたからではない。

長い間、スキンヘッドが選手本人のイメージと強く結び付いていたため、髪型が変わることで別人のように見える瞬間が生まれたのだ。

2024年の金髪やシルバー系のスタイル、2026年の短髪姿は、以前の印象を知るファンにとって大きな変化だった。

しかし、髪型が変わったからといって選手としての個性まで失われるわけではない。前田の場合、坊主をやめた後も前線から走り続けるプレーが特徴であり続けている。

坊主にすれば強い選手になれるという誤解

サッカー界には、坊主姿の選手が数多く印象に残っているため、丸刈りと闘争心や精神的な強さを結び付ける見方もある。

しかし、髪型と選手の強さに直接的な因果関係はない。坊主を選ぶ選手もいれば、長髪やカラーリングで個性を表現する選手もいる。

2026年の坪井慶介らの座談会でも、現代の若手選手はヘアケアや美容に力を入れていると紹介された。かつてのように坊主が目立つ時代から、選手それぞれが自分に合ったスタイルを選ぶ時代へと変化している。

坊主頭の評価を考えるときに大切なのは、見た目だけではなく、その選手がなぜその髪型を選んでいるのかという背景を知ることだ。

【よくある質問】サッカー選手の坊主頭に関するFAQ

Q1:サッカー選手が坊主にする一番の理由は何ですか?
A1:選手によって異なるが、手入れの簡単さ、試合前の気持ちの切り替え、個性を印象づけることなどが主な理由だ。前田大然は2018年のインタビューで、目立って名前を覚えてもらいやすいことと、気合いが入ることを挙げている。

Q2:前田大然が坊主をやめた理由は何ですか?
A2:2024年3月、もうすぐ5歳になる長女が坊主頭を嫌がるようになったためだ。本人は娘に嫌われたくないという思いから髪を伸ばし始めたと説明している。

Q3:2026年現在の前田大然は坊主ですか?
A3:以前のようなスキンヘッドではない。2026年10月17日のマンチェスター・シティ戦の写真では、短く整えたシルバー系の髪型が確認できる。所属先はイングランド・プレミアリーグのイプスウィッチ・タウンだ。

Q4:小野伸二や高原直泰も坊主にしていたのですか?
A4:はい。小野伸二は2000年代初頭の丸刈り姿が印象的で、高原直泰も坊主姿で知られた。また、高原がバリカンを貸し、黄金世代の仲間たちが次々に坊主にしたエピソードも残っている。

Q5:坊主頭とスキンヘッドは同じ意味ですか?
A5:完全に同じではない。坊主頭は髪を短く刈った状態を指し、スキンヘッドは頭皮が見えるほど髪を剃った状態を指すことが多い。ただし、日常会話では両者が同じ意味で使われることもある。

Q6:坊主頭にすると運動能力やヘディングの能力は上がりますか?
A6:髪型そのものが走力や持久力、ヘディング技術を向上させるという根拠はない。坊主のメリットは、主に手入れの簡単さや心理面、外見上の個性にある。

サッカー選手が坊主頭を選ぶ理由は、単純な流行や競技上の必要性だけでは説明できない。日常的な手入れの簡単さ、試合前のルーティン、個性を印象づける効果、チームの一体感など、さまざまな背景がある。

前田大然は、坊主にしていた理由を「目立つ」「名前を覚えてもらえる」「気合いが入る」と明かしていた。しかし、2024年には娘の希望を受けて髪を伸ばし、2025年にはブリーチによるダメージについても語っている。2026年にはイプスウィッチへ移籍し、以前とは異なる短髪姿でプレーを続けている。

小野伸二、高原直泰、坪井慶介らの実例からも、坊主頭が選手の個性や時代の流行、チームの思い出と結び付いてきたことが分かる。

プロの視点から重要なのは、坊主を競技力向上の必須条件と考えないことだ。髪型は選手自身が選ぶものであり、短髪でも長髪でも、結果を左右するのは日々のトレーニングや技術、判断力、コンディション管理である。

今後も日本代表やJリーグでは、坊主、スキンヘッド、金髪、長髪など、さまざまなスタイルの選手が活躍するだろう。試合を見るときには、髪型の変化だけでなく、その選手がどんな思いでスタイルを選んでいるのかにも注目すると、サッカー観戦の楽しみがさらに広がる。

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水沢 陽菜

美容・健康カテゴリを担当。引用元の研究・公的機関の資料を確認したうえで、誰にでも読める形に整えます。

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