物語の主人公は、超イケてる大人のお姉さんになることを夢見る中学2年生、野乃はなです。
転校初日から前髪を切りすぎてしまい、おばあさんを助けたことで学校にも遅刻するなど、思い描いていた新生活は失敗続き。それでも前向きな気持ちを忘れず、新しい学校で薬師寺さあやや輝木ほまれと出会います。
そんなある夜、はなのもとに空から不思議な赤ちゃんが飛び込んできます。はなはその赤ちゃんに「はぐたん」と名付け、彼女と一緒にやってきたハムスターのハリハム・ハリーとも知り合います。
しかし、はぐたんには大きな秘密がありました。
はぐたんを守りたい気持ちがキュアエールへの変身につながるはぐたんを追って現れたのが、悪の組織「クライアス社」です。
彼らが狙っていたのは、はぐたんが持つ「ミライクリスタル」。これは、世界にあふれる明日をつくる力である「アスパワワ」が結晶化したものです。
クライアス社はミライクリスタルを奪い、未来そのものを失わせようとします。
学校に怪物オシマイダーが現れたとき、はなは危険を顧みず、はぐたんを守るために立ち向かいます。その強い思いに応えるように新たなミライクリスタルが誕生し、はなは元気のプリキュア・キュアエールへと変身しました。
この変身は、単に戦う力を手に入れたというだけではありません。
誰かを守りたいという気持ちが、自分自身の可能性を引き出すきっかけになっています。第1話のタイトルは「フレフレみんな!元気のプリキュア、キュアエール誕生!」。作品全体を貫く応援というテーマが、最初の変身から描かれています。
ミライクリスタルとアスパワワの意味物語の重要な設定を整理すると、次のようになります。
- アスパワワ: 世界にあふれる、明日をつくる力。
- ミライクリスタル: アスパワワが結晶になったもの。
- はぐたん: ミライクリスタルを持ち、アスパワワの減少にも敏感な不思議な赤ちゃん。
- クライアス社: ミライクリスタルを獲得し、未来を消滅させようとする組織。
特に注目したいのは、はぐたんの存在です。
はぐたんは守られるだけの赤ちゃんではありません。世界の未来と深く結びついており、物語が進むにつれて、その正体や過去、はなたちとの関係が明らかになっていきます。
【2018年〜2019年】HUGっと!プリキュアの放送期間と全49話の構成

「HUGっと!プリキュア」のテレビ放送期間は、2018年2月4日から2019年1月27日までです。
プリキュアシリーズの第15作目にあたり、テレビシリーズは全49話で構成されています。
| 項目 | 作品情報 |
|---|---|
| 作品名 | HUGっと!プリキュア |
| シリーズ | プリキュアシリーズ第15作 |
| 放送開始日 | 2018年2月4日 |
| 放送終了日 | 2019年1月27日 |
| 話数 | 全49話 |
| 主人公 | 野乃はな |
| 主人公の変身後 | キュアエール |
| シリーズ構成 | 坪田文 |
| シリーズディレクター | 佐藤順一・座古明史 |
| 音楽 | 林ゆうき |
| キャラクターデザイン | 川村敏江 |
49話は、仲間との出会いから最終決戦、そして未来を描くエピローグまで、段階的に物語が展開します。
第1段階:第1話〜第19話・仲間との出会いと成長
野乃はな、薬師寺さあや、輝木ほまれを中心に物語が進行します。
それぞれが抱える悩みや夢を描きながら、プリキュアとしての絆を深めていきます。また、はぐたんのお世話を通して、仲間と協力することの意味も描かれます。
第2段階:第20話・新たな2人のプリキュア誕生
第20話「キュアマシェリとキュアアムール!フレフレ!愛のプリキュア!」では、愛崎えみるとルールー・アムールがプリキュアに変身します。
当初はプリキュアになるためのアイテムが足りず、2人のうちどちらかしか変身できない状況でした。しかし、お互いを大切に思う気持ちが奇跡を起こし、2人そろって変身を果たします。
第3段階:第21話〜第46話・それぞれの夢と未来への挑戦
仲間たちの個性や将来の夢、家族との関係、仕事への向き合い方などが掘り下げられます。
一方、クライアス社との戦いも激しさを増し、物語の背景にある未来と時間の問題が明らかになっていきます。
第4段階:第47話〜第49話・最終決戦と未来
第47話「最終決戦!みんなの明日を取り戻す!」から最終局面に突入。
第48話でキュアエールとはなの強い意志が試され、第49話でははぐたんたちとの別れ、さらに2030年の未来まで描かれます。
この構成の特徴は、敵を倒すことだけでなく、登場人物それぞれが自分の未来を選び取っていく過程に重点が置かれていることです。
【キャラクター一覧・声優一覧】5人のプリキュアと主要キャストを紹介
本作の大きな魅力は、5人のプリキュアがそれぞれ違う個性と価値観を持っていることです。
東映アニメーションの公式キャラクター情報に掲載されている役名と担当声優を、主要な人物関係とともにまとめました。
| キャラクター | プリキュア名 | 担当声優・特徴 |
|---|---|---|
| 野乃はな | キュアエール | 引坂理絵。元気で前向きな主人公 |
| 薬師寺さあや | キュアアンジュ | 本泉莉奈。優しく知性のある学級委員長 |
| 輝木ほまれ | キュアエトワール | 小倉唯。元フィギュアスケートのスター選手 |
| 愛崎えみる | キュアマシェリ | 田村奈央。音楽とギターが大好きな少女 |
| ルールー・アムール | キュアアムール | 田村ゆかり。心を育んでいくアンドロイド |
| はぐたん | ― | 多田このみ。未来と関係する不思議な赤ちゃん |
| ハリハム・ハリー | ― | 野田順子・福島潤。はぐたんのお世話係 |
元気のプリキュア
主人公であり、物語の中心人物。失敗しても前向きに挑戦する性格で、はぐたんを守りたいという気持ちからキュアエールに変身します。
担当声優は引坂理絵です。
キュアエールの特徴は、周囲を応援する力。自分が完璧だから仲間を導けるのではなく、失敗や悩みを抱えながらも前に進む姿が、作品のメッセージを象徴しています。
2. 薬師寺さあや/キュアアンジュ:本泉莉奈
知恵のプリキュア
はなのクラスの学級委員長。優しく、誰に対しても思いやりを持って接する女の子です。
担当声優は本泉莉奈。
母親が女優で、さあや自身も幼い頃に子役として活動していました。しかし、自分が本当にやりたいことについて悩みます。
キュアアンジュへの変身には、仲間を助けたい、自分も強くなりたいという願いが込められています。
3. 輝木ほまれ/キュアエトワール:小倉唯
力のプリキュア
おしゃれで大人っぽい雰囲気を持つ少女。かつてフィギュアスケートのスター選手でした。
担当声優は小倉唯です。
ほまれはジャンプの失敗をきっかけに、スケートから距離を置いていました。
しかし、はなたちとの出会いを通じて、再び高く跳びたいという気持ちを取り戻します。
挫折を経験した人物がもう一度夢に向き合う姿は、子どもだけでなく、大人の視聴者にも響くエピソードです。
4. 愛崎えみる/キュアマシェリ:田村奈央
愛のプリキュア
小学6年生。絶対音感を持ち、音楽とギターが大好きな女の子です。
担当声優は田村奈央。
えみるはヒーローに憧れており、自分もプリキュアになりたいという強い願いを持っています。
ギターをめぐって家族との意見の違いを経験しますが、ルールーとの出会いによって自分の好きなものを大切にする気持ちを育てていきます。
5. ルールー・アムール/キュアアムール:田村ゆかり
愛のプリキュア
元クライアス社のアンドロイド。型番はRUR-9500です。
担当声優は田村ゆかり。
当初はプリキュアを調査する目的で野乃家に潜入していました。しかし、はなたちとの交流によって心が芽生え始め、クライアス社を離れます。
その後、えみると出会い、音楽を知り、友情を深めていきます。
えみるとルールーが一緒にキュアマシェリとキュアアムールへ変身する展開は、本作の大きな見どころです。
はぐたんとハリーも忘れてはいけない重要人物はぐたんの声を担当するのは多田このみです。
はなのもとに空から降ってきた赤ちゃんで、物語の始まりから最終回まで、プリキュアたちの行動に大きな影響を与えます。
一方、ハリハム・ハリーは関西弁を話すハムスター。声優は野田順子と福島潤の2名が公式キャラクター情報に記載されています。
はぐたんのお世話だけでなく、プリキュアたちのサポート役としても活躍します。
【作品の核心を分析】クライアス社と未来をめぐる物語の深さ
「HUGっと!プリキュア」を単純な善悪の対決として見ると、作品の魅力を十分に理解できません。
注目したいのは、敵側の組織であるクライアス社が、企業という形で描かれていることです。
クライアス社は未来を消そうとする企業クライアス社は、社長ジョージ・クライを中心とする組織です。
公式サイトでは、組織の経営理念を「ミライクリスタルの獲得と未来の消滅」と設定しています。
社内には部長、課長、係長、秘書、アルバイトなどの役職が存在し、一般的な会社組織を思わせる構造になっています。
| 組織・人物 | 作品内での位置づけ |
|---|---|
| ジョージ・クライ | クライアス社の代表取締役社長 |
| ドクター・トラウム | 相談役 |
| ダイガン | 部長 |
| パップル | 課長 |
| チャラリート | 係長 |
| ルールー | アルバイト |
| リストル | 秘書 |
| ジェロス | ジェネラルマネージャー |
| ビシン | カスタマースペシャリスト |
この設定が興味深いのは、敵組織にも仕事や役職、組織内の人間関係が存在する点です。
プリキュアたちが未来を守ろうとする一方、クライアス社は未来を失わせることを目的としています。
つまり、両者の対立は単なる力比べではなく、未来をどう捉えるかという価値観の違いでもあります。
作品のテーマは育児・仕事・多様な生き方本作の制作背景を理解するうえで参考になるのが、2018年10月に公開されたプロデューサー内藤圭祐氏とシリーズ構成・脚本担当の坪田文氏へのインタビューです。
インタビューでは、本作のテーマに「未来」「子育て」「仕事」が含まれていることが語られています。
特に、はなが中学生でありながら、はぐたんを周囲の仲間や家族と一緒に育てるという構図には意味があります。
制作側は、1人に育児の負担を集中させるのではなく、みんなで支え合う形を物語に取り入れています。
また、坪田氏はインタビューで、作品の根底にあるメッセージについて次のように語っています。
あなたが生まれてきたことは素晴らしい。
この言葉から読み取れるのは、作品が育児そのものを唯一の幸せとして描いているわけではないということです。
同インタビューでは、子育てだけが女性の幸せではなく、さまざまな生き方があってよいという考え方も説明されています。
加えて、作中では職業選択や性別による固定観念にも触れられています。第19話に関連する「男の子だってお姫様になれる」という表現も、その一例です。
これは、子どもたちが自分の好きなことや将来の夢を、性別や周囲の価値観だけで諦めなくてよいというメッセージにつながっています。
15周年記念作品としての位置づけ2018年はプリキュアシリーズ15周年の節目でした。
制作関係者への鼎談では、歴代プリキュアと並んでも存在感を発揮できる強い主人公を目指して企画が進められたことや、準備段階に約2年をかけたことが紹介されています。
シリーズの伝統を受け継ぎながら、育児や仕事、未来というテーマを取り入れた点に、本作ならではの特徴があります。
【最終回ネタバレ】第49話で描かれた2030年の未来と感動の結末
最終回は、2019年1月27日放送の第49話「輝く未来を抱きしめて」です。
第48話でジョージ・クライとの決着を迎えた後、第49話では戦いの後の世界と、はなたちの未来が描かれます。
はぐたんたちとの別れクライアス社との戦いが終わり、世界には平和が戻ります。
しかし、未来からやってきたはぐたんやハリー、ルールーたちには、未来へ帰る日が近づいていました。
はなたちは最後の時間を大切に過ごそうとします。
やがて、はぐたんたちと別れる日が訪れます。
笑顔で送り出そうとしていたはなたちでしたが、実際に別れの瞬間を迎えると、悲しみを抑えることができません。
未来でまた会おうと約束しながら、はぐたんたちは帰っていきます。
2030年、成長した仲間たちの姿最終回で特に印象的なのが、時間が進んだ2030年の描写です。
はなたちは大人になり、それぞれの人生を歩んでいます。
- 野乃はなは「アカルイアス社」の社長になっている。
- えみるは、ドクター・トラウムによって完成した幼いアンドロイドのルールーと再会する。
- さあやは医師として活躍し、はなの出産に立ち会う。
- ほまれは出産を迎えたはなに金メダルを手渡す。
そして、はなは女の子を出産します。
生まれた赤ちゃんの名前ははぐみ。
はなは、その赤ちゃんに向かって、はぐたんと優しく語りかけます。
最終回が伝えたものとは?この結末の見どころは、単に大人になったキャラクターを見せるだけではない点です。
第1話では、はなは将来どんな大人になりたいかを考えていました。
最終回では、そのはなが大人になり、仕事を持ち、仲間との関係を続けながら、新しい命を迎えています。
つまり、物語の始まりで描かれた「未来への憧れ」が、最終回で具体的な人生の姿として描かれるのです。
また、ルールーとえみるの再会も重要です。人間とアンドロイドという違いを越えて育まれた友情が、時間を経ても続いていくことを示しています。
なお、はなの赤ちゃんの名前は公式あらすじでは「はぐみ」とされています。はぐたんとの関係をめぐってさまざまな解釈が生まれやすい場面ですが、名前の響きだけで両者の存在を単純に同一視するのではなく、最終回が描いた出会いと未来へのつながりに注目したいところです。
【劇場版も必見】映画HUGっと!プリキュアふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ
テレビシリーズとあわせて見ておきたいのが、2018年10月27日に公開された劇場版です。
正式名称は『映画HUGっと!プリキュアふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』。
日本映画で、上映時間は73分、映倫区分はG、配給は東映です。
映画のあらすじ物語の敵は、プリキュアたちの大切な思い出を狙うミデンです。
ミデンによって歴代プリキュアたちは小さな姿にされ、過去の記憶まで奪われてしまいます。
大ピンチの状況で残されたのは、「HUGっと!プリキュア」と「ふたりはプリキュア」のメンバーたち。
彼女たちは協力しながら、失われた思い出を取り戻すために戦います。
この映画の魅力は、歴代プリキュアの共演だけではありません。
シリーズ15周年という節目に、初代『ふたりはプリキュア』と2018年の作品が一緒に活躍することで、シリーズが積み重ねてきた歴史そのものを感じられる構成になっています。
テレビシリーズと映画、どちらから見るべき?初めて作品に触れる人には、テレビシリーズから見る方法がおすすめです。
はなとはぐたんの出会いや、5人の関係性を理解してから映画を見ることで、キャラクター同士の共演をより楽しめます。
一方、歴代プリキュアに親しんでいる人なら、映画から入ってもオールスター作品ならではの魅力を味わえます。
2026年時点でも、東映アニメーションのプリキュアシリーズ公式ポータルには本作と劇場版の情報が掲載されています。テレビシリーズの配信先としてABEMA、Amazonの東映アニメチャンネル、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVなども案内されています。ただし、実際の配信状況や視聴条件は各サービスで異なります。
【よくある質問】HUGっと!プリキュアに関するFAQ
Q1:HUGっと!プリキュアは全部で何話ありますか?
A1:テレビシリーズは全49話です。2018年2月4日に放送が始まり、2019年1月27日の第49話「輝く未来を抱きしめて」で最終回を迎えました。
Q2:HUGっと!プリキュアのプリキュアは全部で何人ですか?
A2:主要なプリキュアは5人です。キュアエール、キュアアンジュ、キュアエトワール、キュアマシェリ、キュアアムールで構成されています。
Q3:はぐたんの声優は誰ですか?
A3:はぐたんの声を担当しているのは多田このみです。主人公の野乃はなを演じる引坂理絵とは別の声優です。
Q4:HUGっと!プリキュアの最終回は何話ですか?
A4:第49話です。タイトルは「輝く未来を抱きしめて」。はぐたんたちとの別れと、2030年に成長したはなたちの未来が描かれます。
Q5:キュアマシェリとキュアアムールは何話で登場しますか?
A5:第20話「キュアマシェリとキュアアムール!フレフレ!愛のプリキュア!」です。愛崎えみるとルールー・アムールが、2人そろってプリキュアに変身します。
Q6:HUGっと!プリキュアの映画はありますか?
A6:あります。2018年10月27日公開の『映画HUGっと!プリキュアふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』です。歴代プリキュアが登場する劇場版作品です。
「HUGっと!プリキュア」は、2018年2月4日から2019年1月27日まで放送された、プリキュアシリーズ第15作です。
主人公の野乃はなは、不思議な赤ちゃん・はぐたんとの出会いをきっかけにキュアエールへ変身。薬師寺さあや、輝木ほまれ、愛崎えみる、ルールー・アムールとともに、クライアス社から未来を守るために戦います。
作品を理解するうえで押さえておきたい要点は、次の3つです。
1. 全49話の成長物語: 5人それぞれの夢や悩み、仲間との絆が丁寧に描かれている。
2. 未来・育児・仕事というテーマ: 誰かを支えること、自分の可能性を信じること、多様な生き方を認めることが作品の軸になっている。
3. 2030年まで描いた最終回: はぐたんとの別れだけでなく、仲間たちの成長と新しい命の誕生まで描かれる。
特に、最終回で野乃はなが大人になり、新しい未来を迎える姿は、第1話から続いてきた物語を締めくくる重要な場面です。
子どもにとっては夢や友情を楽しめる作品であり、大人にとっては仕事、子育て、人生の選択について考えるきっかけにもなります。
2026年に改めて視聴しても、時代を越えて伝わる「自分の未来は自分で選んでいい」というメッセージが感じられる作品です。