2022年4月3日(現地時間)、アメリカ・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催された第64回グラミー賞授賞式。BTSは、世界的ヒット曲「Butter」を披露し、ジェームズ・ボンドを思わせるスパイ映画さながらの演出で会場を沸かせた。ジョングクのワイヤー降下、Vとオリヴィア・ロドリゴの突然の共演、レーザー光線をくぐり抜けるダンスなど、数分間のステージには映画のような仕掛けが凝縮されていた。
一方、BTSは同曲で最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にノミネートされていたものの、惜しくも受賞を逃している。加えて、当時JINは左手の指を負傷しており、通常とは異なる役割でステージに参加していた。2026年現在、あらためて公式記録やメンバー自身のインタビューを振り返ると、このパフォーマンスには華やかな演出だけでは語り尽くせない制作上の工夫と7人のチームワークがあった。
【第64回グラミー賞】BTS出演はなぜ「Butter」だったのか

第64回グラミー賞は、2022年4月3日にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催された。司会はトレバー・ノアが務め、BTSのほか、オリヴィア・ロドリゴ、ビリー・アイリッシュ、リル・ナズ・Xらが出演アーティストとして名を連ねた。
Recording Academy(レコーディング・アカデミー)は同年3月15日、BTSが授賞式でパフォーマンスを披露することを正式発表している。BTSは単なるゲスト出演ではなく、ノミネートアーティストとして自分たちの楽曲を披露する立場だった。
披露曲「Butter」は世界的なヒット曲「Butter」は2021年5月21日にリリースされたBTSの英語曲。所属事務所Big Hit Musicの公式ディスコグラフィーでは、先行する「Dynamite」に続く2曲目の英語曲として紹介されている。
軽快なベースラインと洗練されたシンセサウンドが特徴のダンスポップで、明るく自信に満ちた雰囲気が印象的だ。リリース直後から世界各国で大きな反響を呼び、アメリカのBillboard Hot 100では通算10週にわたって1位を獲得した。
この実績を背景に、「Butter」は第64回グラミー賞の最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にノミネートされた。前年の「Dynamite」に続く2年連続の同部門ノミネートであり、BTSが世界のポップ市場で確かな存在感を築いていたことを示す出来事だった。
2022年のステージは007を思わせる特別演出通常の音楽番組とは異なり、2022年のグラミー賞では「Butter」の歌詞にある「Smooth like butter」「Like a criminal undercover」というイメージを、ステージ全体のストーリーに落とし込んだ。
メンバーは黒を基調とした衣装に身を包み、観客席や空中など、通常のステージとは異なる場所から登場。まるで極秘任務を遂行するエージェントのように会場へ潜入していく。
Recording Academyの公式レポートも、この演出をジェームズ・ボンドを思わせるスパイ映画風のステージとして紹介している。単に楽曲を歌って踊るのではなく、登場からフィナーレまで一貫した物語を持たせた点が、このステージの大きな特徴だった。
【スパイ演出の全貌】Vとオリヴィア・ロドリゴ、ジョングクの登場が話題に
BTSのグラミー賞2022パフォーマンスで、特に視聴者の記憶に残ったのが、Vとオリヴィア・ロドリゴの場面だ。加えて、ジョングクが天井からワイヤーで降下する登場シーンも、授賞式の大きな見せ場となった。
① ジョングクがワイヤーで空中から登場パフォーマンスの冒頭、会場には電子音やスパイ映画を連想させる音楽が流れる。その後、ジョングクがワイヤーを使って空中からステージへ降りてくる。
通常のステージでは、アーティストは舞台袖やステージ中央から登場することが多い。しかし、この演出では空中からの登場を採用することで、観客に強烈なインパクトを与えた。
Weverse Magazineの制作取材によると、ジョングクがワイヤー担当に選ばれたのは、過去のツアーでもワイヤーを使用した経験があり、本人もこの演出を怖がるどころか楽しめるタイプだったためだという。
加えて、ジョングクの登場は単なるアクロバティックな演出ではない。舞台に正面から登場するのではなく、空中から侵入するという設定が、スパイ映画の世界観を成立させる重要な役割を担っていた。
② Vとオリヴィア・ロドリゴの共演シーンもう一つの大きな見どころが、Vとアメリカの歌手オリヴィア・ロドリゴの場面だ。
Vは観客席に座るオリヴィア・ロドリゴの隣に現れ、彼女の耳元で何かをささやくような仕草を見せる。驚いた表情を浮かべるオリヴィアの背後から、Vは一枚のカードを取り出した。
そして、そのカードをステージ方向へ投げる。続くジョングクがカードを受け取る流れにつながり、ステージへの潜入が始まる。
この場面の要点は、カードが単なる小道具ではなかったことだ。
Weverse Magazineに掲載されたコンサート制作スタッフのハ・ジョンジェ氏の説明によると、カードはセキュリティカードを表現したもの。正式に招待されたアーティストからカードを奪い、その入場権限を利用してステージへ侵入するというストーリーだった。
Vはオリヴィアに何をささやいたのか?この場面については、当時、Vがオリヴィアに何を話したのかという疑問が大きな話題になった。
その答えは、後にV本人がWeverse Magazineのインタビューで明かしている。実際には、特定のセリフを伝えたわけではなく、雰囲気や表情を見せるために口を動かしていたという。
また、オリヴィアとの演出はグラミー側から提案され、実際に誰の隣に座るかも当日決まったと説明している。
つまり、あの場面はプライベートな会話や恋愛的な交流ではなく、授賞式のステージを構成するための演技だった。Vは映画『グランド・イリュージョン』のような、会話をしながら相手に気づかれずカードを奪うマジックの雰囲気を意識したと話している。
オリヴィア・ロドリゴとの共演が印象的だったのは、短い時間で観客に物語を理解させる演技力と、実際の授賞式会場を舞台装置として活用した大胆な演出が組み合わさっていたからだ。
【レーザーとジャケットの仕掛け】映像の裏側にあった制作設計
BTSの「Butter」パフォーマンスは、ワイヤー降下やカードマジックだけで完成したわけではない。ステージ上のレーザー演出やジャケットを使ったダンスにも、細かな制作上の工夫が盛り込まれていた。
レーザーを避けるダンスはスパイ映画の世界観を表現ステージ上に張り巡らされたレーザー光線を、メンバーが身をかがめたり、ジャンプしたりしながら避けていく場面は、このパフォーマンスを象徴するシーンの一つだ。
制作スタッフの説明によれば、レーザーは侵入した場所のセキュリティシステムが作動したことを表現している。つまり、メンバーが進むべき道を阻む障害物であり、物語の中では乗り越えるべき逆境を意味していた。
ダンスとして見ても、レーザーの高さに合わせて身体を動かす必要があるため、通常の振り付け以上にメンバー同士の位置関係やタイミングが重要になる。
実際、Weverse Magazineの取材では、メンバーが互いの動きを確認しながら、どの程度かがめばレーザーを避けられるのか、どの高さまでジャンプする必要があるのかを細かく調整していたことが紹介されている。
ジャケットを使ったダンスブレイクも注目ポイント黒いジャケットを脱ぎ、袖を結び合わせてギターのような形を作る振り付けも印象的だった。
この場面は衣装を脱ぐだけのパフォーマンスではない。メンバーが衣装担当スタッフと相談し、ジャケットのサイズや立ち位置、引っ張る強さ、投げるタイミングなどを細かく調整して完成させたものだ。
加えて、カードを投げる演出も、メンバー側からの提案を受けて追加されたという。Vがカードを投げ、ジョングクが受け取る瞬間のカメラワークも、映像としての完成度を高めるために調整されていた。
映画の絵コンテのように組み立てられたステージ制作面で興味深いのは、BTS側のスタッフがグラミー関係者に対して、映画のストーリーボードのような絵コンテやアニメーション映像を用意していたことだ。
Weverse Magazineの制作取材によると、振り付けの動線や演出映像を事前に制作し、授賞式側に共有。現地リハーサルでもカメラの後ろから位置や角度を調整していた。
その結果、Vが投げたカードをジョングクが受け取る場面は、カードの動きを追うカメラワークと実際のキャッチが組み合わさり、まるで本物のマジックのような映像になった。
このように、BTSのグラミー賞ステージは、ダンス、音楽、映像、カメラワークを別々に考えるのではなく、すべてを一つの物語として設計したパフォーマンスだった。
【メンバー・関係者の役割一覧】JINの手の負傷と7人の連携
2022年のステージを振り返るうえで欠かせないのが、メンバーそれぞれに設定された役割だ。7人全員が同じ振り付けを踊るのではなく、スパイ映画の登場人物として異なる役割を担っていた。
グラミー賞2022の出演者・演出上の役割| 人物・グループ | 演出上の役割 | 注目ポイント・関係性 |
|---|---|---|
| JUNG KOOK(ジョングク) | 空中からの潜入 | ワイヤーで降下し、Vが投げたカードを受け取る |
| V(テテ) | 観客席からの潜入 | オリヴィア・ロドリゴとの演技、セキュリティカードの奪取 |
| オリヴィア・ロドリゴ | カード演出の協力者 | Vとの短い演技でスパイの物語を導入 |
| JIN(ジン) | システムを操作する技術担当 | 手の負傷に配慮した役割でメンバーの潜入をサポート |
| RM・SUGA・J-HOPE・JIMIN | スパイチームのメンバー | レーザー回避やジャケットを使ったダンスなどに参加 |
| Doja Cat・SZA | 同部門の受賞者 | 「Kiss Me More」で最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞を受賞 |
JINはグラミー賞授賞式の直前、左手の人差し指を負傷していた。
所属事務所Big Hit Musicは2022年3月19日、JINが前日の3月18日に日常生活中の事故で左手人差し指を負傷し、伸筋腱の一部が損傷したため、同日に手術を受けたと発表した。
手術後は回復のために固定具を装着しており、グラミー賞当日も通常の振り付けに参加することが難しい状態だった。
JINはなぜ座ったままパフォーマンスしたのか授賞式でJINは、ほかのメンバーと離れた位置に座り、コンピューターや操作盤を扱う技術担当のような役割を演じた。
この役割は、単に負傷したメンバーをステージから外すためのものではない。Weverse Magazineの制作取材によれば、振り付けによる身体への負担を避けながら、JINが違和感なく7人のパフォーマンスに参加できるよう、制作スタッフが新たに考案した設定だった。
JINはメンバーの潜入を支援するためにセキュリティシステムを操作し、ステージの進行をサポート。終盤にはほかのメンバーと合流する構成になっていた。
加えて、JIN本人も後日のWeverse Magazineインタビューで、当時の状況について説明している。
本人によれば、当時は強い痛みがあるというよりも、振り付け中にメンバー同士の腕がぶつかることで再び負傷する可能性を避ける必要があった。そのため、無理に踊らず、負傷を悪化させないことを優先したという。
この判断は、4月8日以降に開催されたラスベガス公演でも続いた。Big Hit Musicは医療スタッフの助言を踏まえ、JINの振り付けや動きを一部制限すると発表している。
JINの役割は、7人全員でステージを完成させるという考え方を象徴していた。踊ることだけが参加ではなく、メンバーを支える役割もパフォーマンスの一部として組み込まれていたのである。
【ノミネートと受賞結果】BTSはなぜグラミー賞を逃したのか
パフォーマンスが大きな注目を集めた一方で、気になるのがグラミー賞の受賞結果だ。
BTSは「Butter」で最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にノミネートされていた。しかし、最終的に受賞したのはDoja Cat featuring SZAの「Kiss Me More」だった。
2022年のノミネート作品と受賞者Recording Academyの公式受賞記録によると、同部門の候補は次の5組だった。
- Doja Cat featuring SZA「Kiss Me More」
- Tony Bennett & Lady Gaga「I Get A Kick Out Of You」
- Justin Bieber & Benny Blanco「Lonely」
- BTS「Butter」
- Coldplay「Higher Power」
この中から選ばれたのは「Kiss Me More」。BTSは惜しくも受賞を逃し、2022年のグラミー賞はノミネートにとどまった。
受賞できなかったことはパフォーマンスの評価を意味するのかここで整理しておきたいのは、グラミー賞の受賞と授賞式でのライブパフォーマンスは、評価の対象が異なるということだ。
最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞は、対象期間内にリリースされた録音作品のポップパフォーマンスを評価する部門である。授賞式で披露したステージ演出そのものに賞が与えられるわけではない。
そのため、ライブ演出が大きな反響を呼んだことと、楽曲が部門賞を受賞するかどうかは、分けて考える必要がある。
また、審査・投票の個別の判断理由が公表されているわけではないため、BTSが受賞を逃した理由を、楽曲の人気やステージの完成度だけから断定することもできない。
2021年から2023年までのBTSのグラミー賞歴2022年の結果は、BTSにとって初めてのグラミー賞ノミネートではなかった。
- 2021年・第63回:「Dynamite」が最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にノミネート。受賞はLady GagaとAriana Grandeの「Rain On Me」。
- 2022年・第64回:「Butter」が同部門にノミネート。受賞はDoja CatとSZAの「Kiss Me More」。
- 2023年・第65回:「My Universe」「Yet To Come」などに関連する計3部門でノミネート。
2026年11月時点で確認できるRecording AcademyのBTS公式アーティストページでは、グラミー賞のノミネート総数は5回、受賞数は0回と記録されている。
つまり、2022年の「Butter」は、BTSが世界的なポップアーティストとしてグラミー賞に挑戦した重要な節目の一つだった。受賞という結果には届かなかったものの、2年連続で同部門にノミネートされた実績は、当時のグローバルな評価を考えるうえで欠かせない。
【2026年に映像を見返す方法】公式動画と間違えやすいポイント
2022年のBTSのステージをもう一度見たい場合、まず区別しておきたいのが、公式ミュージックビデオとグラミー賞のライブパフォーマンス映像だ。
「Butter」の公式MVとグラミー賞の映像は別作品Big Hit Musicが公開した「Butter」の公式MVは、楽曲の世界観を映像化したミュージックビデオだ。一方、2022年のグラミー賞で披露された映像は、授賞式のために特別に構成されたライブステージである。
両者は同じ楽曲を使用しているが、演出もカメラワークも異なる。スパイ演出、Vとオリヴィアの場面、ジョングクのワイヤー降下を確認したい場合は、グラミー賞当日のパフォーマンス映像を選ぶ必要がある。
公式映像を探すならRecording AcademyのアーカイブRecording Academyは2022年4月6日、「Rewatch Every Performance At The 2022 GRAMMYs」という公式記事を公開した。記事内にはBTSの「Butter」パフォーマンスが紹介されており、公式Facebook動画への視聴導線も掲載されている。
検索する際は、次のキーワードが役立つ。
- BTS Butter 2022 GRAMMYs performance
- BTS 64th Grammy Awards Butter full performance
- BTS Grammy 2022 Jungkook V Olivia Rodrigo
- Recording Academy BTS Butter 2022
特に、ジョングクのワイヤー降下からVのカード演出、レーザーダンスまで一連の流れを確認するなら、短く編集された切り抜きよりも授賞式の全体映像が適している。
よくある3つの誤解誤解1:Vはオリヴィア・ロドリゴに特別なメッセージを伝えた。
V本人は後日のインタビューで、具体的なセリフを伝えたわけではなく、表情や雰囲気を見せる演技だったと説明している。
誤解2:JINは負傷のためステージに参加できなかった。
実際には技術担当という役割で参加し、メンバーの潜入をサポートした。終盤にはほかのメンバーと合流している。
誤解3:BTSは2022年のグラミー賞を受賞した。
「Butter」はノミネートされたものの、同部門の受賞者はDoja CatとSZAだった。パフォーマンスへの反響と受賞結果は別の事実である。
【プロの結論】BTSのグラミー賞2022パフォーマンスが今も語られる理由
2022年の「Butter」ステージを評価する際、単純にダンスの完成度や派手な演出だけを見ても、その魅力のすべては理解できない。
特筆すべきなのは、7人のメンバーにそれぞれ異なる役割を与えながら、一つの物語としてパフォーマンスを成立させた構成力だ。
ジョングクのワイヤー降下は登場のインパクトを生み、Vとオリヴィア・ロドリゴの場面は物語の入口になった。レーザー演出は緊張感を生み、ジャケットダンスは音楽と身体表現を結びつけた。そしてJINの技術担当という役割は、負傷という制約をグループ全体の演出に組み込んでいた。
加えて、Weverse Magazineの制作取材からは、こうした場面が偶然できあがったものではないことも分かる。映画の絵コンテのような演出資料、カメラワークの調整、衣装のサイズや動線の検証など、表に出ないスタッフの仕事がステージの完成度を支えていた。
もう一つ重要なのは、グラミー賞という舞台におけるBTSの存在感だ。受賞結果だけを見ればノミネート止まりだったが、世界的な音楽賞の生放送で、グループ独自のストーリーとパフォーマンスを提示したことには別の意味がある。
受賞の有無だけでアーティストの価値を判断するのではなく、作品の実績、ステージの独創性、制作に関わった人々の仕事、そしてメンバー同士の連携を総合的に見ることが、このパフォーマンスを正しく理解するポイントになる。
【BTSのグラミー賞2022パフォーマンス】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:BTSは2022年のグラミー賞で何を歌いましたか?
A1:2022年4月3日開催の第64回グラミー賞で、BTSは2021年のヒット曲「Butter」を披露しました。ジェームズ・ボンドを思わせるスパイ映画風の演出が特徴です。
Q2:Vとオリヴィア・ロドリゴは何をしていたのですか?
A2:Vがオリヴィアの隣に座り、耳元でささやくような仕草を見せた後、彼女の背後からセキュリティカードを取り出しました。これは「Butter」のステージに潜入するための演出です。V本人によれば、具体的なセリフは話していませんでした。
Q3:ジョングクは本当にワイヤーで降下したのですか?
A3:はい。制作スタッフへの取材記事でも、ジョングクがワイヤーを使って空中からステージに降りたことが説明されています。過去のツアーでワイヤーを経験していたことも、担当に選ばれた理由の一つです。
Q4:JINが座っていた理由は何ですか?
A4:2022年3月に左手人差し指の伸筋腱を損傷し、手術を受けていたためです。負傷の悪化を防ぐために激しい振り付けを控え、ステージでは技術担当としてメンバーを支援しました。
Q5:BTSは2022年のグラミー賞を受賞しましたか?
A5:受賞していません。「Butter」が最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にノミネートされましたが、受賞したのはDoja Cat featuring SZAの「Kiss Me More」です。
Q6:BTSのグラミー賞2022パフォーマンス動画はどこで見られますか?
A6:Recording Academyの公式サイトに掲載された「Rewatch Every Performance At The 2022 GRAMMYs」という記事から、BTSのパフォーマンス映像を確認できます。公式の「Butter」ミュージックビデオとは別の映像です。
第64回グラミー賞でBTSが披露した「Butter」は、ジョングクのワイヤー降下、Vとオリヴィア・ロドリゴの共演、レーザーを避けるダンスなど、数々の印象的な演出を盛り込んだ特別なパフォーマンスだった。
JINの手の負傷という予期せぬ状況も、技術担当という役割を設けることで乗り越え、7人全員がステージに参加できる形に仕上げられた。制作スタッフとの綿密な打ち合わせやカメラワークの工夫も、映像の完成度を高めた重要な要素だ。
一方、最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞はDoja CatとSZAが受賞し、BTSは惜しくも受賞を逃した。
2026年に振り返っても、このステージが持つ価値は受賞の有無だけでは測れない。音楽、ダンス、映像演出、そして7人のチームワークを融合させ、グラミー賞という世界的な舞台にBTS独自の世界観を刻んだ。そのことこそが、2022年の「Butter」パフォーマンスが今も語り継がれる理由である。
主な事実確認資料
Recording Academy公式受賞記録・公式パフォーマンス記事、Weverse Magazineの制作スタッフ取材、VおよびJINの本人インタビュー、Big Hit Music公式ディスコグラフィー。