通算ホームラン記録を理解するには、バリー・ボンズ、ハンク・アーロン、ベーブ・ルースの3人を比較すると分かりやすい。
バリー・ボンズ:通算762本とシーズン73本を独占バリー・ボンズは、MLBのホームラン記録を語るうえで欠かせない存在だ。
1986年にピッツバーグ・パイレーツでメジャーデビューし、1993年からサンフランシスコ・ジャイアンツでプレー。22年間のキャリアで通算762本を記録した。
主な実績は以下のとおり。
- 通算本塁打:762本
- シーズン最多本塁打:73本(2001年)
- ナショナルリーグMVP:7回
- ゴールドグラブ賞:8回
- オールスター選出:14回
2001年の73本は、ボンズ自身が持つシーズン最多記録として残っている。ジャイアンツは背番号25を永久欠番としており、球団史においても特別な選手だ。
ハンク・アーロン:長期間の安定した打撃で755本ハンク・アーロンは、1954年から1976年まで23シーズンにわたってMLBで活躍した伝説的な打者だ。
通算755本という記録は、ボンズが更新するまで長年にわたって歴代1位だった。
アーロンの強みは、突出した一度のシーズンだけでなく、長いキャリアを通じて本塁打を積み重ねたことにある。
ボンズが通算記録を更新した後も、アーロンの755本は歴代2位として野球史に残っている。
ベーブ・ルース:714本で野球の長打文化を変えた存在ベーブ・ルースは、1920年代から1930年代にかけて活躍したMLBを代表する強打者だ。
通算714本を記録し、1927年にはシーズン60本塁打を達成した。
当時の野球は現在と比べて戦術や試合環境が異なり、ホームランを量産する打撃スタイルは特別なものだった。
ルースの登場は、野球における長打の価値を大きく変えた歴史的な出来事として知られている。
この3人を比較すると、ボンズは通算・シーズン双方の記録、アーロンは長期間の積み上げ、ルースは野球史における長打の象徴という、それぞれ異なる偉大さを持っている。
【大谷翔平と日本人メジャーリーガー】通算本塁打記録はどこまで伸びる?

日本人選手のMLBホームラン記録で、現在の中心人物となっているのが大谷翔平だ。
2026年7月8日、大谷はコロラド・ロッキーズ戦で通算300号を達成した。MLB公式記事によると、日本出身選手として初めて300本塁打に到達した選手となった。
さらに2026年レギュラーシーズン終了時点では、通算310本まで数字を伸ばしている。
大谷翔平のMLB通算ホームラン記録大谷は2018年にロサンゼルス・エンゼルスでMLBデビュー。投手と打者を兼ねる二刀流選手として実績を重ね、ドジャース移籍後も打者として圧倒的な存在感を示している。
2026年のレギュラーシーズン成績は以下のとおり。
- 2026年本塁打:30本
- MLB通算本塁打:310本
- MLB通算打率:.281
- MLB通算打点:750
特に注目したいのは、2026年7月に300本の大台へ到達したことだ。
300本塁打はMLBでも限られた選手しか達成していない記録であり、大谷は日本出身選手として新しい基準を打ち立てた。
松井秀喜の175本を超えた日本人選手の歴史大谷が日本人メジャーリーガーの本塁打記録を更新する前、その頂点に立っていたのが松井秀喜だった。
松井はヤンキースなどで活躍し、MLB通算175本塁打を記録。2003年のメジャーデビューから10年間にわたり、長距離打者として実績を残した。
大谷は2024年4月に通算175本目を放ち、松井の記録に並んだ。その後、記録を更新し、2026年には310本まで伸ばしている。
2026年に活躍する日本人打者の本塁打数2026年は大谷以外にも、日本人打者の活躍が目立つシーズンとなった。
- 村上宗隆:35本(シカゴ・ホワイトソックス)
- 岡本和真:33本(トロント・ブルージェイズ)
- 大谷翔平:30本(ロサンゼルス・ドジャース)
- 鈴木誠也:26本(シカゴ・カブス)
- 吉田正尚:5本(ボストン・レッドソックス)
村上と岡本がそれぞれ35本、33本を記録しており、日本人打者の長打力がMLBでも通用していることがうかがえる。
特に村上は35本で2026年のMLB本塁打ランキングでも上位に入った。大谷だけでなく、複数の日本人打者が本塁打ランキングに名前を連ねている点は注目に値する。
【プロの結論】MLBホームラン記録は通算・シーズン・選手の特徴を分けて見る
MLBのホームラン記録を正しく理解するには、単純に本数だけを比較するのではなく、記録の種類と選手のキャリアを分けて考える必要がある。
特に押さえておきたい判断基準は3つだ。
1. 通算記録は選手寿命と継続性を見る
762本のボンズ、755本のアーロン、714本のルースは、それぞれ異なる時代に活躍した選手だ。
通算本塁打は、長期間にわたって試合に出場し、安定して本塁打を打ち続ける能力を示す。
2. シーズン記録は瞬間的な打撃の爆発力を見る
73本というボンズの記録は、1年間にどれほど高い本塁打ペースを維持できるかを示す数字だ。
60本を超える選手が登場するだけでも大きなニュースになる。45本と73本の差を意識すれば、歴代記録の難しさが分かる。
3. 本塁打数だけで選手の総合力を判断しない
2026年のクロウ=アームストロングは45本塁打に加えて41盗塁を記録した。一方、シュワーバーは長打力を武器に45本を積み上げた。
大谷も本塁打だけでなく、投手としての実績を持つ。
本塁打ランキングは打者のパワーを測るうえで分かりやすい指標だが、選手の価値を評価するには打率、出塁率、打点、盗塁、守備、投手成績なども確認したい。
また、異なる時代の選手を比較する際には、年間試合数や球場環境、野球の戦術の違いにも目を向ける必要がある。
【MLBホームラン記録】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:MLB通算ホームラン記録の歴代1位は誰ですか?
A1:バリー・ボンズです。通算762本を記録し、2位のハンク・アーロンの755本を上回っています。
Q2:MLBのシーズン最多ホームラン記録は何本ですか?
A2:73本です。バリー・ボンズが2001年にサンフランシスコ・ジャイアンツで達成しました。
Q3:マーク・マグワイアとサミー・ソーサは1998年に何本打ちましたか?
A3:マグワイアが70本、ソーサが66本です。2人の歴史的な本塁打競争は、MLBの1998年シーズンを象徴する出来事となりました。
Q4:2026年のMLBホームランランキング1位は誰ですか?
A4:カイル・シュワーバーとピート・クロウ=アームストロングです。両者とも45本を記録し、同率トップとなりました。
Q5:日本人メジャーリーガーの通算ホームラン記録は誰が持っていますか?
A5:大谷翔平です。2026年レギュラーシーズン終了時点で通算310本を記録しています。以前の記録保持者は175本の松井秀喜でした。
Q6:MLBでシーズン60本以上のホームランを打った選手はいますか?
A6:います。バリー・ボンズの73本、マーク・マグワイアの70本、サミー・ソーサの66本などが代表例です。2025年にはカル・ローリーも60本を記録しました。
MLBのホームラン記録を振り返ると、通算最多762本のバリー・ボンズ、755本のハンク・アーロン、714本のベーブ・ルースという歴史的な強打者の存在が際立つ。
シーズン最多記録では、ボンズが2001年に打ち立てた73本が現在も頂点に君臨している。1998年のマグワイア70本、ソーサ66本、2022年のジャッジ62本、2025年のローリー60本も、野球史に残る偉業だ。
そして2026年は、シュワーバーとクロウ=アームストロングが45本で本塁打王争いのトップに並んだ。さらに大谷翔平は通算310本に到達し、村上宗隆や岡本和真も新たな実績を積み重ねている。
今後のMLBを見る際には、歴代の通算記録だけでなく、シーズンごとの本塁打王争いや日本人選手の通算成績にも注目したい。762本、73本という偉大な数字に、いつか挑む選手が現れるのか。その挑戦こそ、MLBのホームラン記録を追い続ける大きな楽しみの一つだ。