競泳女子平泳ぎの日本記録保持者として活躍した青木玲緒樹(あおき・れおな)さん。東京2020オリンピックとパリ2024オリンピックに2大会連続で出場し、2022年には女子50m・100m平泳ぎの日本記録を相次いで更新したトップスイマーです。2019年世界水泳では100m平泳ぎで4位に入り、表彰台までわずか0.04秒に迫りました。
2025年9月18日、所属先のミズノが現役引退を正式発表。競技生活に区切りをつけた青木さんは、2026年現在、ミズノスイムチームのコーチとして水泳指導や普及活動に携わっています。加えて、2026年11月には日本マスターズ水泳協会が主催するスイムクリニックへの講師出演も予定されています。現役時代の記録から五輪の成績、引退後の仕事内容まで、公式情報をもとに整理します。
【プロフィール】青木玲緒樹の読み方・年齢・東洋大学までの経歴

青木玲緒樹は「あおき・れおな」と読みます。「玲緒樹」という漢字の読み方が一般的ではないため、名前の読みを調べる人も少なくありません。
JOC(日本オリンピック委員会)の選手プロフィールでは、英語表記は「AOKI Reona」。競泳女子の平泳ぎを専門とする元日本代表選手です。
基本プロフィールは次のとおりです。
- 名前:青木玲緒樹(あおき・れおな)
- 生年月日:1995年2月24日
- 年齢:31歳(2026年11月現在)
- 出身地:東京都
- 出身高校:武蔵野高等学校
- 最終学歴:東洋大学
- 専門種目:競泳・平泳ぎ
- 現役時代の所属:ミズノスイムチーム
- 2026年の活動:ミズノスイムチームのコーチ
プロフィールの生年月日や最終学歴はJOCの選手情報、出身高校と競技歴はミズノの公式選手紹介に掲載されています。
3歳から水泳を始め、ジュニア時代から頭角を現す青木さんが水泳を始めたのは3歳のときです。ミズノが2025年9月に発表した引退コメントでは、27年間にわたって水泳を続けてきたことを振り返っています。
武蔵野高等学校から東洋大学へ進学し、学生時代にはジュニアオリンピックカップやインターハイ、日本学生選手権(インカレ)などで実績を積みました。
競技人生を支えた指導者の一人が、平井伯昌コーチです。北島康介さんや萩野公介さんらを育てた指導者として知られ、青木さんも平井コーチの指導を受けながら日本代表として成長しました。
2017年には日本選手権の100m・200m平泳ぎで優勝。2018年には同大会の100m・200m平泳ぎで2冠を達成し、国内トップクラスの実力を確立しました。
社会人選手としてミズノスイムチームに加入したのは2019年4月です。ここから世界選手権やオリンピックを舞台に、長年にわたって日本の女子平泳ぎを代表する選手として活動しました。
【競技人生の年表】青木玲緒樹の日本記録・主要大会の実績
日本選手権から世界選手権へ、着実に積み上げた実績青木さんの競技人生を振り返ると、国内大会での優勝を足掛かりに国際大会で結果を残し、最終的には2大会連続のオリンピック出場と日本記録樹立を成し遂げたことが分かります。
ミズノ公式プロフィールや日本水泳連盟、JOCの大会記録をもとに、主要な転換点をまとめました。
| 時期 | 主な出来事・大会 | 成績・実績 |
|---|---|---|
| 2016年 | アジア水泳選手権 | 100m平泳ぎ2位、200m平泳ぎ優勝 |
| 2017年 | 日本選手権 | 100m・200m平泳ぎ優勝 |
| 2018年 | 日本選手権・アジア大会 | 日本選手権2冠、アジア大会100m平泳ぎ2位 |
| 2019年 | ミズノスイムチーム加入・世界水泳 | 4月加入、世界水泳100m平泳ぎ4位 |
| 2021年 | 東京2020オリンピック | 女子100m平泳ぎ出場 |
| 2022年 | 国際大会代表選考会・世界水泳 | 50m・100m平泳ぎで日本記録、世界水泳100m5位 |
| 2023年 | 世界水泳福岡・杭州アジア大会 | 世界水泳100m9位、アジア大会100m平泳ぎ優勝 |
| 2024年 | パリオリンピック | 女子100m平泳ぎ19位 |
| 2025年3月 | 第100回日本選手権 | 50m・100m平泳ぎともに2位 |
| 2025年9月 | 国民スポーツ大会・引退発表 | 100m平泳ぎ3位。9月18日に引退発表 |
| 2026年 | ミズノスイムチーム | コーチとして水泳指導・普及活動 |
特に注目したいのは、2018年の日本選手権2冠、2019年の世界水泳4位、2022年の日本記録樹立という3つの転換点です。
国内で勝ち続けるだけでなく、世界の強豪と競い合うための泳ぎを身につけ、長距離ではなく短距離種目の平泳ぎで勝負する選手として存在感を高めていきました。
2025年日本選手権でも50m・100mともに2位引退した年の春にも、青木さんは高い競技力を維持していました。
2025年3月に開催された第100回日本選手権水泳競技大会では、女子100m平泳ぎで1分06秒44を記録して2位。優勝した鈴木聡美選手に続く結果でした。
さらに女子50m平泳ぎでも30秒99で2位に入り、2種目で表彰台に立っています。
この大会の公式リザルトでは、100m平泳ぎの決勝で青木さんが鈴木選手に続く2位となったこと、50m平泳ぎでも2位となったことが記録されています。
現役最後の年まで国内トップレベルの競争力を保っていたことは、青木さんの競技人生を理解するうえで要点です。
【オリンピック成績】東京2020・パリ2024での結果を検証
東京2020は女子100m平泳ぎに出場青木さんが初めてオリンピックに出場したのは、東京2020大会です。大会そのものは新型コロナウイルスの影響で2021年に延期開催されました。
出場種目は女子100m平泳ぎ。日本代表として大舞台に立ちましたが、結果は予選敗退となりました。
JOCの大会別成績では予選敗退、テレビ朝日の選手記録では予選19位、タイムは1分07秒29とされています。
また、ミズノ公式プロフィールには400mメドレーリレーの日本代表にも選出されたことが記載されています。
パリ2024は女子100m平泳ぎで19位2度目のオリンピックとなったパリ2024でも、青木さんは女子100m平泳ぎに出場しました。
テレビ朝日の大会記録によると、予選タイムは1分06秒98、総合19位。決勝進出はなりませんでした。
東京大会に続いて決勝進出を逃したことは、結果だけを見れば悔しさの残る大会だったといえます。
しかし、オリンピックに2大会連続で出場したこと自体、日本のトップ選手として長期間にわたって代表争いを勝ち抜いてきた証しです。
オリンピックのメダル獲得はありませんでしたが、青木さんの評価を五輪の順位だけで判断するのは適切ではありません。世界選手権での入賞や日本記録の樹立、アジア大会での金メダルなど、別の舞台で残した実績もあります。
【日本記録の実力】100m平泳ぎ1分05秒19・50m平泳ぎ30秒27の価値
2022年3月、2日連続で日本記録を更新青木玲緒樹さんを語るうえで欠かせないのが、2022年3月に達成した女子平泳ぎの日本記録です。
3月2日の国際大会日本代表選手選考会で、女子100m平泳ぎを1分05秒19で泳ぎ、日本新記録を樹立しました。
翌3月3日には女子50m平泳ぎでも30秒27をマーク。従来の日本記録を0秒37更新する快泳で、2種目にわたる日本記録保持者となりました。
日本水泳連盟が公表した新記録認定資料にも、両種目の記録と樹立日が記載されています。
50mと100mの記録が示す競技特性50m平泳ぎはスタートからフィニッシュまでの瞬発力とスピードが重要になる種目です。一方、100m平泳ぎでは前半のスピードだけでなく、後半の持久力や泳ぎの効率性も求められます。
青木さんが両方の種目で日本記録を樹立したことは、単純なスピードだけでなく、レース全体を組み立てる能力にも優れていたことを示しています。
2026年10月に掲載された日本マスターズ水泳協会の紹介記事でも、青木さんは50m・100m平泳ぎの日本記録保持者として紹介されています。
- 女子50m平泳ぎ:30秒27(2022年3月3日)
- 女子100m平泳ぎ:1分05秒19(2022年3月2日)
なお、ここで紹介している記録は長水路(50mプール)の日本記録です。短水路(25mプール)の記録とは区別する必要があります。
2019年世界水泳4位はメダルまで0.04秒日本記録と並んで青木さんの代表的な実績として挙げられるのが、2019年の世界水泳韓国・光州大会です。
女子100m平泳ぎで決勝に進出し、1分06秒40で4位に入りました。
日刊スポーツなどの報道によると、メダル獲得までの差はわずか0.04秒。世界の表彰台に極めて近いところまで迫ったレースでした。
さらに2022年の世界水泳ブダペスト大会では同種目で5位。2023年の世界水泳福岡大会では9位を記録しています。
2019年の4位は単発の好成績ではなく、複数の世界選手権で決勝進出を果たした競技人生の象徴的な結果でした。
【2025年引退の真相】最後のレースとミズノの公式発表
引退を発表したのは2025年9月18日2025年9月18日、所属先のミズノ株式会社は、青木玲緒樹さんが選手生活を終えることを正式に発表しました。
発表によると、青木さんは2019年4月にミズノスイムチームに加入。東京・パリの2大会連続オリンピック出場、世界選手権5大会への出場など、国内外で活躍してきました。
本人も引退コメントの中で、国民スポーツ大会を最後に現役を退くことを明らかにしています。
「私、青木玲緒樹は国民スポーツ大会をもって現役を引退することにいたしました。」
――2025年9月18日、ミズノ株式会社発表の青木玲緒樹コメントより
このコメントでは、3歳から27年間水泳を続けてきたこと、東京・パリ両五輪への出場や日本記録樹立が多くの人の支えによって実現したことも振り返っています。
また、引退後については、水泳を通じて学んだことや人とのつながりを大切にしながら、多くの人に水泳の楽しさを伝えていきたいという意向を示しました。
最後のレースは2025年の国民スポーツ大会青木さんの競技生活を締めくくったのは、滋賀県草津市で開催された国民スポーツ大会です。
JOCの2025年9月18日の報道によると、9月14日に行われた成年女子100m平泳ぎで3位に入りました。
日本記録保持者として最後まで国内トップクラスの選手と競い合い、最後のレースを表彰台で終えたことになります。
引退発表は最後のレースから4日後。長年続けてきた競技生活に正式な区切りをつけました。
引退後もミズノで活動を継続引退発表時、ミズノは青木さんが今後も同社で業務に携わる予定であると説明していました。
その後、2026年の日本マスターズ水泳協会の公式紹介では、青木さんはミズノスイムチームコーチとして掲載されています。
つまり、競技選手としての活動を終えたからといって、水泳界から離れたわけではありません。現役時代に培った技術や経験を、指導者として次の世代や幅広い年齢層のスイマーに伝える立場へと移っています。
【2026年現在】ミズノスイムチームのコーチとしての活動とマスターズ水泳
引退後の主な仕事は水泳指導・普及活動2026年現在、青木さんはミズノスイムチームのコーチとして活動しています。
日本マスターズ水泳協会が2026年に公開した講師紹介では、ジュニアオリンピックやインカレでの優勝経験を経て日本代表となり、2度のオリンピック出場と日本記録樹立を成し遂げた経歴が紹介されています。
指導面では、現役時代に磨いた平泳ぎの技術を生かし、フォームの改善や効率的な身体の使い方を伝える活動に取り組んでいます。
トップ選手としての経験を、競技者だけでなく一般のスイマーにも還元することが、引退後の活動の大きな特徴です。
マスターズスイムクリニック2026に講師として登場2026年の活動として注目されるのが、日本マスターズ水泳協会が告知した「マスターズスイムクリニック2026」です。
2026年10月29日付の協会公式ニュースでは、青木さんがゲスト講師を務めるイベントとして紹介されています。
開催予定は次のとおりです。
- イベント名:マスターズスイムクリニック2026
- 講師:青木玲緒樹さん
- 日時:2026年11月14日(土)16時~17時30分
- 会場:インフロニア草津アクアティクスセンター
- 主なテーマ:手足の連動による効率的な平泳ぎ
- 関連大会:ジャパンマスターズスプリント2026 WEST
このクリニックでは、グライドを意識したキックとプルの連動、一かき一蹴りで生まれる推進力、正しいボディポジションなどが指導テーマとして掲げられています。
後半には、スタートからゴールまで実際の競技形式で泳ぐタイムトライアルも予定されています。
オリンピック2大会に出場した選手の経験を、実際の泳ぎ方に落とし込んで学べる機会です。現役時代の青木さんを知るファンだけでなく、平泳ぎの技術を向上させたいマスターズスイマーにとっても関心の高いイベントといえます。
マスターズ水泳への現役復帰ではないここで注意したいのが、「青木玲緒樹が2026年にマスターズ水泳へ出場する」という解釈です。
日本マスターズ水泳協会の2026年10月29日の告知で確認できるのは、青木さんがスイムクリニックの講師を務めるという情報です。
これは水泳指導を目的とした活動であり、現役選手として競技復帰したことを意味するものではありません。
現役引退の発表は2025年9月18日であり、2026年の公式情報ではコーチとしての活動が紹介されています。マスターズ水泳に関連する情報を調べる際は、競技への出場と指導イベントへの参加を分けて理解することが大切です。
【実績から分かる評価】青木玲緒樹が日本女子平泳ぎに残したもの
オリンピックの順位だけでは測れない競技価値青木さんの競技人生には、オリンピックの決勝進出やメダル獲得という結果はありません。
しかし、2019年世界水泳の4位、2022年世界水泳の5位、50m・100m平泳ぎの日本記録樹立、アジア大会での金メダルなど、国際舞台での実績は非常に充実しています。
特に世界選手権の100m平泳ぎで4位に入ったことは、日本の女子平泳ぎが世界の表彰台を狙える水準にあったことを示す結果でした。
メダルまで0.04秒という差は、トップレベルの競泳における厳しさを象徴しています。同時に、世界の強豪と最後まで競い合った青木さんの実力を裏付ける数字でもあります。
日本記録を持つ選手がコーチに転身する意味競泳のトップ選手にとって、引退後の課題の一つは、自分が身につけた技術を次の世代にどう伝えるかということです。
青木さんの場合、50mと100mの両種目で日本記録を樹立した経験があります。スタートから浮き上がり、ストローク、キック、ターン、フィニッシュに至るまで、トップレベルの競技で求められる技術を実践してきました。
こうした経験は、競技志向の若手選手だけでなく、効率よく泳ぎたい一般スイマーにとっても学ぶ価値があります。
2026年のマスターズスイムクリニックで取り上げられる手足の連動や身体の位置取りは、まさに現役時代に培った技術を指導へと転換する取り組みです。
今後注目したい3つのポイント- ジュニア選手への指導:トップレベルの経験を生かし、次世代の平泳ぎ選手の育成にどのように関わるか。
- マスターズ・一般向けの普及活動:水泳教室やクリニックを通じて、幅広い年齢層に技術を伝える機会が増えるか。
- ミズノスイムチームでの活動:競技者から指導者へと立場を変え、チームの育成や水泳の魅力発信にどう貢献するか。
選手として残した記録に加え、今後は指導者としてどのような成果を生み出すのかが新たな注目点になります。
【よくある質問】青木玲緒樹に関するFAQ
Q1:青木玲緒樹の読み方は何ですか?
A1:あおき・れおなです。1995年2月24日生まれで、2026年11月現在31歳。東京都出身で、武蔵野高等学校から東洋大学に進学しました。
Q2:青木玲緒樹は2025年に引退したのですか?
A2:はい。2025年9月14日の国民スポーツ大会を最後に競技生活を終え、同年9月18日に所属先のミズノが現役引退を発表しました。最後のレースは成年女子100m平泳ぎの3位でした。
Q3:青木玲緒樹の現在の仕事は何ですか?
A3:2026年現在はミズノスイムチームのコーチとして活動しています。水泳教室やイベント、スイムクリニックなどを通じて、現役時代に培った平泳ぎの技術を伝えています。
Q4:青木玲緒樹の日本記録は何秒ですか?
A4:長水路の女子50m平泳ぎが30秒27、100m平泳ぎが1分05秒19です。いずれも2022年3月に樹立した記録で、2026年の日本マスターズ水泳協会の紹介でも日本記録保持者として掲載されています。
Q5:青木玲緒樹の東京オリンピックとパリオリンピックの成績は?
A5:東京2020では女子100m平泳ぎで予選敗退、パリ2024では同種目19位でした。2大会連続でオリンピックに出場していますが、メダル獲得はありません。
Q6:青木玲緒樹は2026年にマスターズ水泳へ出場しますか?
A6:2026年11月14日に予定されているマスターズスイムクリニックで講師を務めます。現時点で公表されているのは指導イベントへの参加であり、マスターズ競技への選手としての復帰発表ではありません。
青木玲緒樹さんは、東京2020・パリ2024の2大会連続オリンピック出場、2019年世界水泳4位、2022年の女子50m・100m平泳ぎ日本記録樹立など、数々の実績を残した元競泳日本代表選手です。
100m平泳ぎ1分05秒19、50m平泳ぎ30秒27という記録は、彼女の競技人生を象徴する数字です。特に2019年世界水泳でメダルまで0.04秒に迫った4位入賞は、国際舞台での実力を示す代表的な結果でした。
2025年9月の現役引退後は、ミズノスイムチームのコーチとして新たなキャリアをスタート。2026年11月には日本マスターズ水泳協会のスイムクリニックで講師を務める予定です。
競技選手としての27年間を終えた青木さんが、今後どのような形で水泳の魅力を伝え、次世代のスイマーを支えていくのか。日本記録保持者としての経験を指導に生かす活動に、引き続き注目が集まります。
青木玲緒樹さんの現在を理解するうえで大切なのは、単に引退した元オリンピアンとして見るのではなく、競技で培った技術と経験を水泳界に還元する指導者として、新しい歩みを始めている点です。
主な情報確認資料
- ミズノ株式会社:2025年9月18日付の引退発表、本人コメント、競技成績。
- 日本オリンピック委員会:選手プロフィール、東京・パリ両大会の成績、引退報道。
- 日本水泳連盟:2025年日本選手権の公式結果、日本記録認定資料。
- テレビ朝日水泳:各大会の競技結果、自己ベスト。
- 日本マスターズ水泳協会:2026年10月29日付の青木玲緒樹さんのコーチ紹介とスイムクリニック告知。
- 株式会社ニップン:引退後の水泳教室・指導活動の紹介。