朝倉未来とフロイド・メイウェザーの対戦は、2022年9月25日に開催された「超RIZIN」のメインイベントで実現した。試合はRIZINスタンディングバウトルールによる3分3Rのエキシビションマッチ。2ラウンド3分15秒、メイウェザーの右ストレートで朝倉がダウンし、レフェリーストップによるTKOで終了した。ただし、公式記録上は勝敗なしとされている。
そして2026年11月現在、朝倉未来は青木真也との試合で1R TKO勝利を収め、12月31日にはルイス・グスタボとの対戦も決定している。メイウェザー戦のKOの真相、試合結果に勝敗が付かない理由、ファイトマネー、再戦の可能性まで、RIZINの公式記録と報道資料をもとに整理する。
【試合結果を解説】朝倉未来とメイウェザーの試合日は2022年9月25日!超RIZINで何が起きた?

朝倉未来とフロイド・メイウェザーが対戦したのは、2022年9月25日(日)。埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催された「The Battle Cats presents 超RIZIN」の第4試合だった。
対戦発表が行われたのは同年6月14日。アメリカ・ラスベガスで開催されたRIZINの記者会見に、榊原信行CEO、メイウェザー、朝倉未来が登壇し、日本でのエキシビションマッチが正式発表された。
この試合は、単なる日本人MMAファイターと世界的ボクサーの対決ではなかった。朝倉にとっては世界的な知名度を獲得する機会であり、メイウェザーにとっては自身のボクシング技術と興行価値を日本のファンに示す舞台だった。
試合の基本情報| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | The Battle Cats presents 超RIZIN |
| 試合日 | 2022年9月25日 |
| 会場 | さいたまスーパーアリーナ |
| 対戦カード | フロイド・メイウェザー vs. 朝倉未来 |
| 試合形式 | スペシャルエキシビションマッチ |
| ルール | RIZINスタンディングバウトルール |
| ラウンド | 3分3R |
| 試合結果 | 2R3分15秒 TKO(レフェリーストップ) |
| 公式上の勝敗 | 勝敗なし |
対戦の背景には、RIZINが進めていた国際的な興行戦略があった。
メイウェザーは2018年大みそかのRIZIN.14で那須川天心と対戦しており、日本の格闘技ファンにも知られた存在だった。その後、コロナ禍以前から進められていたメイウェザーの日本での興行構想があり、RIZINが契約を引き継ぐ形で朝倉との対戦が実現した。
朝倉は当時、RIZINの人気ファイターであると同時に、YouTubeや事業活動でも大きな影響力を持っていた。MMAの実績だけでなく、一般層への知名度も高かったことが、対戦相手として選ばれた背景の一つと考えられる。
朝倉自身も発表会見で、MMAファイターとして世界に名前を広めるためにメイウェザーとの対戦を活用する考えを示していた。競技上の挑戦と世界的なプロモーションを両立させる狙いがあった。
【KOの真相】メイウェザーは朝倉未来をどう倒した?2R3分15秒の試合内容
試合結果を語るうえで欠かせないのが、2ラウンド終盤の攻防だ。
メイウェザーが朝倉からダウンを奪ったのは、単純な力任せのパンチではない。相手の攻撃を見極め、タイミングを合わせた右ストレートのカウンターだった。
1R:朝倉が積極的にパンチを繰り出す第1ラウンド、朝倉はサウスポーの構えから右ジャブ、左ボディストレートなどを繰り出した。
メイウェザーは相手の攻撃を見ながらバックステップで距離を調整。朝倉が左ストレートや右フックにつなげる場面もあったが、メイウェザーは高いガードと防御技術で対応した。
一方、メイウェザーもジャブやボディへのストレートを返し、徐々にボクシングの距離を支配していく。1R終了時点では、朝倉が攻める場面もあり、会場には緊張感が漂っていた。
2R:メイウェザーが右ストレートでダウンを奪う第2ラウンドに入ると、メイウェザーは第1ラウンドより前に出る動きを強めた。
モーションの小さい右ストレートを当て、朝倉の左フックもヘッドワークとブロックでかわす。さらにボディへのパンチを交えながら、朝倉との距離をコントロールした。
朝倉も左ストレートや右フックを返し、メイウェザーに攻撃を当てる場面を作った。しかし、メイウェザーは攻撃を受けた後も冷静に体勢を立て直し、朝倉をロープ際に追い込んでいく。
そして試合を決定づけたのが、朝倉が右を伸ばしてきたタイミングに合わせたメイウェザーの右ストレートだった。
カウンターを受けた朝倉はダウン。立ち上がろうとしたものの、RIZIN公式試合レポートによれば、その際に視線が定まっていない状態だったため、レフェリーが試合を止めた。
KOではなくTKOと記録されている理由決着の公式記録
2R 3分15秒 TKO レフェリーストップ(勝敗なし)
ニュースや動画のタイトルでは「メイウェザーが朝倉未来をKO」と表現されることが多い。しかし、RIZINの公式試合結果に記載されている決着方法はTKO(テクニカルノックアウト)だ。
両者の違いは、試合を終わらせた判断にある。
- KO:ノックダウンなどによって選手が規定時間内に試合を続けられず、決着となるケース。
- TKO:選手の安全や試合続行の可否を考慮し、レフェリーなどが試合を止めるケース。
今回、朝倉はダウン後に立ち上がっている。しかし、レフェリーは試合を続けさせられる状態ではないと判断した。したがって、公式記録におけるTKOという表記が正確だ。
つまり「メイウェザーに右ストレートで倒された」という映像上の印象と、「公式結果はTKO」という記録は矛盾しない。KOとTKOを混同しないことが、試合を正しく理解するポイントになる。
【勝敗なしの理由】エキシビションマッチと公式戦績50戦無敗の関係
朝倉未来とメイウェザーの試合について、検索されることが多い疑問の一つが「メイウェザーが勝ったのに、なぜ公式戦績に勝敗が付かないのか」という点だ。
答えは、試合そのものがプロボクシングの公式戦ではなく、エキシビションマッチとして実施されたことにある。
3分3Rのスタンディングバウトルールだったこの試合はRIZINスタンディングバウトルールによる3分3Rで行われた。
通常のMMAとは異なり、寝技やタックルなどは認められず、立った状態でパンチを主体とするボクシング形式の攻防が採用された。
また、公式結果はスペシャルエキシビションマッチとして記録され、試合が途中で終了しても通常のプロボクシングの勝敗記録に加算される形式ではなかった。
そのため、メイウェザーがTKOで朝倉を倒した事実は残る一方、公式上は勝敗なしという扱いになる。
メイウェザーのボクシング戦績は50戦50勝0敗メイウェザーのプロボクシング戦績は、BoxRecなどの記録で50戦50勝0敗、27KOとされている。
1996年にプロデビューし、2017年のコナー・マクレガー戦を最後にプロボクシングの現役キャリアを終えた。世界5階級制覇を達成し、無敗のまま引退した歴史的なボクサーだ。
重要なのは、朝倉戦がこの50勝のうちの1勝として数えられていないこと。エキシビションマッチとプロ公式戦は別の記録として扱われる。
したがって、朝倉戦後もメイウェザーのプロボクシング戦績は50勝0敗のままだ。
エキシビションだから試合内容に意味がないわけではない公式戦績に勝敗が付かないからといって、試合の内容や結果に意味がなかったわけではない。
朝倉は世界的なボクシング技術を持つメイウェザーと実際にリングで対峙し、2ラウンドまで攻防を繰り広げた。一方のメイウェザーは、MMAを主戦場とする朝倉に対し、ボクシングの距離感や防御技術、カウンターの精度を示した。
ただし、この試合をMMAの実力比較やプロボクシングの公式勝敗と同じ基準で評価することはできない。採用されたルールと競技形式を踏まえて評価する必要がある。
【関係者と時系列】朝倉未来・メイウェザー・青木真也の関係とキャリアの転換点
朝倉未来とメイウェザーの対戦を理解するには、試合当日だけでなく、その前後のキャリアも確認しておきたい。
特に2026年の朝倉は、メイウェザー戦から約4年後に青木真也との対戦を実現。競技形式の異なる2試合を比較すると、朝倉が経験してきた挑戦の幅が見えてくる。
主要人物と試合の関係一覧| 人物・団体 | 関係・役割 | 確認できる主な事実 |
|---|---|---|
| 朝倉未来 | 日本のMMAファイター | 2022年にメイウェザーと対戦。2026年9月には青木真也にTKO勝利。 |
| フロイド・メイウェザー | 元プロボクシング世界5階級制覇王者 | プロ戦績50勝0敗。朝倉戦はエキシビション。 |
| 榊原信行 | RIZIN CEO | 2022年6月にラスベガスで対戦を発表。 |
| 青木真也 | 日本を代表するグラップラー | 2026年9月の超RIZIN.5で朝倉と対戦し、1R TKO負け。 |
| ルイス・グスタボ | 朝倉未来の2026年大みそかの対戦相手 | 2026年12月31日の超RIZIN.6で対戦予定。 |
朝倉は2018年からRIZINに参戦し、MMAファイターとして実績を積み重ねてきた。
2022年のメイウェザー戦は、通常のMMAのタイトルやランキングを争う試合ではなかったものの、世界的なボクシングスターと対戦したことで、国内外の一般層にも名前が広がるきっかけとなった。
2023年には牛久絢太郎に判定勝利した一方、ヴガール・ケラモフには一本負け。2024年の平本蓮戦でもTKO負けを経験した。
その後、2025年には鈴木千裕にTKO勝利、クレベル・コイケに判定勝利を収めたが、大みそかのラジャブアリ・シェイドゥラエフ戦ではTKO負けを喫している。
このように、メイウェザー戦以降の朝倉のキャリアは、勝利と敗北を繰り返しながらMMAの舞台で続いている。
【ファイトマネーと再戦】メイウェザーはいくら稼いだ?朝倉未来との再戦はある?
メイウェザー戦が大きな注目を集めた理由の一つに、ファイトマネーの規模がある。
メイウェザーは現役時代から高額報酬で知られ、ペイ・パー・ビュー(PPV)の販売収入を含めた興行ビジネスでも大きな存在感を示してきた。
メイウェザーのファイトマネーは2桁億円規模2022年9月22日、スポーツニッポンなどが報じた公開練習後の取材で、RIZINの榊原信行CEOはメイウェザーの報酬について説明している。
榊原CEOによれば、今回の契約金は2018年の那須川天心戦を上回り、ドル建てで2桁億円規模。さらにPPVボーナスも加算される契約だったという。
ただし、ここで注意したいのは、具体的な契約金の総額は公表されていないという点だ。
報道にある「2桁億円」は主催者側が説明した規模を示すものであり、最終的な支払額やPPVボーナスの内訳まで明らかになっているわけではない。
朝倉未来のファイトマネーはいくらだった?朝倉側の正確な報酬についても、メイウェザー戦単独の契約金が公式に公表されたわけではない。
2026年6月には、朝倉がYouTuberのヒカルのチャンネルに出演した際、過去最高額のファイトマネーについて話題になった。報道によれば、朝倉はメイウェザー戦以降に自身のファイトマネーが上がったことにも触れている。
ただし、メイウェザー戦の報酬額そのものを確定できる数字は示されていない。ネット上で流れる具体的な金額を、本人や主催者が認めた確定情報として扱うことはできない。
朝倉未来とメイウェザーの再戦は実現する?再戦については、両者の知名度や興行価値を考えれば話題性のあるカードであることは間違いない。
しかし、2026年11月6日時点で、朝倉未来とメイウェザーの再戦が正式決定したというRIZINの発表は確認できない。
現在の朝倉はMMAを主戦場としており、2026年9月には青木真也と対戦。さらに11月4日には、12月31日に開催される「超RIZIN.6」でルイス・グスタボと対戦することがRIZINから発表された。
したがって、現時点で注目すべきなのはメイウェザーとの再戦ではなく、朝倉がMMAの舞台でどのような結果を残すかという点だ。
将来的な再戦の可能性そのものを否定する材料はないが、正式発表がない以上、実現予定の試合として扱うことはできない。
【2026年最新】朝倉未来の試合結果は?青木真也に1R TKO勝利、次戦は大みそか
2026年11月現在の朝倉未来を語るうえで、重要な試合が9月に行われた青木真也戦だ。
2026年9月10日開催の「ANGEL CHAMPAGNE presents 超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」で、朝倉は日本屈指の寝技師として知られる青木真也と対戦した。
青木真也戦は1R2分39秒のTKO勝利試合はRIZIN MMAルール、5分3R、71.0kg契約で実施された。
序盤、青木は朝倉のパンチをかわして組み付き、テイクダウンや寝技の展開に持ち込もうとした。さらに背後を取って4の字ロックを作り、チョークや腕十字を狙うなど、得意のグラップリングを仕掛けた。
朝倉はこれらの攻撃をしのぎ、青木の腕を脇に挟んで極めを防止。その後、青木が腕十字を狙った場面で逃れ、上からパウンドを連打した。
結果は1R2分39秒、レフェリーストップによるTKO勝利。RIZIN公式試合レポートにも、朝倉の勝利として記録されている。
この試合はメイウェザー戦とは競技形式が大きく異なる。ボクシング形式のスタンディングバウトだったメイウェザー戦に対し、青木戦では打撃だけでなく組み技や寝技への対応も求められた。
そのため、青木戦の勝利は、朝倉がMMAの試合で結果を残したという意味で、メイウェザー戦とは別の評価軸で見るべきものだ。
2026年12月31日はルイス・グスタボと対戦予定2026年11月4日、RIZINは大みそか大会の第1弾対戦カードを発表した。
大会名は「超RIZIN.6 師走の尾張名古屋下剋上祭り」。開催日は2026年12月31日、会場はバンテリンドーム ナゴヤとなる。
発表されたカードの一つが、朝倉未来とルイス・グスタボの対戦だ。RIZIN公式発表では、グスタボとのカードは7年8カ月ぶりの再戦として紹介されている。
したがって、2026年11月6日時点での朝倉の最新の試合結果は青木真也戦のTKO勝利であり、次戦はグスタボ戦という整理になる。
メイウェザーとのエキシビションで世界的な注目を集めた朝倉が、現在はMMAの競技者としてどこまで存在感を取り戻すのか。大みそかの試合は、その評価を左右する重要な一戦になりそうだ。
【朝倉未来とメイウェザーの試合】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:朝倉未来とメイウェザーの試合結果はどうなりましたか?
A1:2022年9月25日の超RIZINで対戦し、2ラウンド3分15秒にメイウェザーの右ストレートで朝倉がダウン。レフェリーストップによるTKOで終了しました。公式上はエキシビションマッチのため勝敗なしです。
Q2:朝倉未来とメイウェザーの試合は何時に行われましたか?
A2:試合日は2022年9月25日です。超RIZINの第4試合として実施されました。正確な試合開始時刻は進行状況によって変わるため、日付と大会の公式記録で確認するのが確実です。
Q3:メイウェザーは朝倉未来をKOしたのですか?
A3:映像上は右ストレートでダウンを奪っていますが、RIZIN公式記録の決着方法はTKOです。朝倉が立ち上がった後、視線が定まっていない状態を見たレフェリーが試合を止めました。
Q4:メイウェザーの公式戦績に朝倉未来戦は含まれますか?
A4:含まれません。朝倉戦はプロボクシングの公式戦ではなく、エキシビションマッチです。メイウェザーのプロボクシング戦績は50勝0敗のままです。
Q5:メイウェザーのファイトマネーはいくらでしたか?
A5:RIZINの榊原CEOは、那須川天心戦を上回る2桁億円規模で、PPVボーナスもあると説明しました。ただし、正確な契約金や最終的な支払額は公表されていません。
Q6:朝倉未来とメイウェザーの再戦は決まっていますか?
A6:2026年11月6日時点で正式発表はありません。朝倉の次戦としてRIZINが発表しているのは、12月31日のルイス・グスタボ戦です。
Q7:2026年の朝倉未来の最新試合結果は?
A7:2026年9月10日の超RIZIN.5で青木真也と対戦し、1R2分39秒にグラウンドパンチによるTKO勝利を収めました。次戦は12月31日のルイス・グスタボ戦です。
朝倉未来とフロイド・メイウェザーの対戦は、2022年9月25日の超RIZINで実現した3分3Rのエキシビションマッチだった。
試合は2R3分15秒、メイウェザーの右ストレートによるダウンからレフェリーストップで終了。公式結果はTKOだが、エキシビション形式のため公式上の勝敗は付いていない。
メイウェザーのプロボクシング戦績は50戦50勝0敗。朝倉戦を含めないのは、通常のプロ公式戦とは異なる試合形式だったためだ。
また、メイウェザーの報酬は2桁億円規模と主催者側が説明しているものの、正確な金額は非公表。朝倉との再戦も2026年11月時点では正式決定していない。
【プロの結論】
この一戦を正しく評価するには、KO映像だけでなく、試合形式、公式記録、競技の違いを分けて考える必要がある。メイウェザー戦は朝倉の知名度を世界に広げた大きな興行であり、同時に世界トップクラスのボクシング技術を体感する舞台だった。
一方、2026年の朝倉は青木真也を1RでTKOし、MMAファイターとして新たな結果を残している。今後の評価では、過去のメイウェザー戦だけでなく、MMAの公式戦績や対戦相手のレベル、試合内容を総合的に見ることが大切だ。
次に注目されるのは、2026年12月31日のルイス・グスタボ戦。メイウェザーとの対戦がキャリアの大きな転換点だった朝倉未来が、年末の舞台でどのようなパフォーマンスを見せるのか、引き続き注目したい。
主な参照資料: RIZIN公式試合結果・選手戦績・大会発表、スポニチのファイトマネー報道、BoxRecのプロボクシング戦績。