日本代表とブラジル代表の対戦は、長年にわたって日本にとって大きな壁となってきた。
ブラジルはFIFAワールドカップで5度の優勝を誇るサッカー大国。一方、日本は世界のトップレベルとの差を縮めながら、国際舞台で経験を積み重ねてきた。
通算成績は日本の1勝2分12敗2025年10月の歴史的勝利以前、日本はブラジルに対して国際Aマッチで一度も勝利できていなかった。
転機となったのが、2025年10月14日のキリンチャレンジカップだ。
日本はブラジルに2点を先行されながら、後半に3得点を奪って3-2で逆転勝利。国際Aマッチでのブラジル戦初勝利を記録した。
その後、2026年6月のW杯ラウンド32で敗れたため、今回の11月の対戦を迎える時点での通算成績は次のとおりとなる。
日本代表のブラジル戦・通算成績
1

勝利
2
引き分け
12
敗戦
国際Aマッチ・2026年6月のW杯終了時点
15試合/日本1勝2分12敗
JFAのブラジル代表情報に掲載されたW杯前の記録は14試合1勝2分11敗。そこに2026年6月のW杯での敗戦を加えた数字だ。
注目すべき過去の対戦と歴史的転換点| 年月日 | 大会 | 試合結果(日本視点) |
|---|---|---|
| 2001年6月4日 | コンフェデレーションズカップ | 0-0 |
| 2005年6月22日 | コンフェデレーションズカップ | 2-2 |
| 2006年6月22日 | FIFAワールドカップ | 1-4 |
| 2017年11月10日 | 国際親善試合 | 1-3 |
| 2022年6月6日 | キリンチャレンジカップ | 0-1 |
| 2025年10月14日 | キリンチャレンジカップ | 3-2 |
| 2026年6月29日 | FIFAワールドカップ・ラウンド32 | 1-2 |
特に注目したいのは、2025年の3-2の勝利と、2026年W杯の1-2の敗戦だ。
2025年の勝利は、単にブラジルから初めて勝ったという記録以上の意味を持っていた。2点差をひっくり返したことで、日本が世界的な強豪に対しても攻撃面で勝負できることを示したからだ。
一方、W杯では先制後に逆転された。ブラジルの試合中の修正力や終盤の決定力を改めて突きつけられた形だ。
「マイアミの奇跡」は国際Aマッチの対戦成績に含まれないもう一つ、混同されやすい記録がある。
1996年アトランタ五輪で、日本のU-23代表がブラジルを1-0で破った「マイアミの奇跡」だ。
この試合は日本サッカー史に残る歴史的勝利だが、A代表同士の国際Aマッチではない。そのため、今回のブラジル戦の通算成績には含まれない。
五輪での勝利とA代表の対戦成績は、分けて理解する必要がある。
【森保一監督と日本代表の最新メンバー】11月招集の注目選手
日本代表監督
2026年11月のシンガポール遠征でもSAMURAI BLUEを率いる。ブラジルとの再戦で、W杯の経験をどう生かすかが焦点となる。
JFAは2026年11月4日、ブラジル戦とパラグアイ戦に臨む日本代表メンバー28人を発表した。
今回の招集には、新戦力と代表復帰組の双方が含まれている。
11月招集メンバーの注目ポイント初招集で注目される福田師王
ドイツのカールスルーエSCに所属するFW。今回、SAMURAI BLUEに初めて招集された選手として注目される。
22歳の福田は、ドイツでのプレーを経てA代表入りを果たした。ブラジルのような強豪との試合で出場機会を得られるかは、今回の見どころの一つだ。
代表復帰を果たした南野拓実と町田浩樹
ASモナコ所属。長期離脱からの復帰を経て代表メンバーに戻った。
TSGホッフェンハイム所属。守備陣の選択肢として代表に復帰した。
FIFAの11月招集メンバー発表記事でも、福田の初招集と南野、町田らの復帰が紹介されている。
28人の招集メンバーと所属クラブJFA発表のメンバーは以下のとおり。
| ポジション | 選手名 |
|---|---|
| GK | 早川友基、小久保玲央ブライアン、鈴木彩艶 |
| DF | 板倉滉、渡辺剛、町田浩樹、伊藤洋輝、瀬古歩夢、中野就斗、菅原由勢、鈴木淳之介 |
| MF・FW | 伊東純也、南野拓実、鎌田大地、坂元達裕、相馬勇紀、小川航基、前田大然、堂安律、田中碧、中村敬斗、佐野海舟、久保建英、鈴木唯人、松木玖生、佐野航大、福田師王、後藤啓介 |
今回のメンバー構成で注目したいのは、海外クラブでプレーする選手が多く含まれていることだ。
欧州の異なるリーグで経験を積んだ選手たちが、代表でどのように連係するか。個人の能力だけでなく、短期間でチームとしての完成度を高められるかが森保監督の采配を評価するポイントとなる。
なお、招集メンバーが発表されたことと、ブラジル戦の先発メンバーが確定したことは別だ。実際のスターティングメンバーは試合当日の公式発表を確認したい。
【プロの結論】日本ブラジル戦2026で本当に見るべきポイント
今回の試合を評価する際、単純な勝敗だけに注目するのは十分ではない。
W杯では日本が先制しながら、ブラジルの後半の修正と終盤の攻撃によって敗れた。今回の再戦では、その経験を踏まえた戦術的な進歩が見られるかが重要になる。
1.先制後に試合をコントロールできるかW杯で日本は先制に成功したものの、その後に主導権を失った。
ブラジル相手に先制した場合、守備を固めるだけでは相手の攻撃を受け続ける展開になりかねない。
ボールを保持して相手の攻撃時間を減らせるか、前線からのプレスで相手のビルドアップを妨害できるかがポイントだ。
2.攻撃の選択肢を増やせるか日本には久保建英、堂安律、南野拓実、伊東純也、中村敬斗など、攻撃に特徴を持つ選手がそろっている。
相手の守備を崩すためには、個人技だけでなく、サイドチェンジや中央突破、前線の連係を組み合わせる必要がある。
ブラジルの守備陣に対して、日本がどれだけ複数の攻撃パターンを作れるかに注目したい。
3.交代策と終盤の戦い方W杯で日本は試合終盤に失点した。
11月の試合では、交代選手によって運動量や攻撃のテンポを維持できるかが重要になる。
森保監督がどのタイミングで選手を入れ替え、試合の流れを変えるのか。スタメンだけでなくベンチメンバーの起用にも注目したい。
4.親善試合だからこそ確認できるチーム強化今回のイベントは、通常のトーナメント形式とは異なる。
JFAの大会概要によると、各試合は90分で終了し、延長戦やPK戦は実施されない。また、最終順位も決定しない。
したがって、ブラジル戦は勝敗だけでなく、選手の組み合わせや戦術の確認という側面も持っている。
2026年のW杯を終えた日本代表が、次の国際大会に向けてどのようなチームを作っていくのか。その過程を確認する試合としても価値がある。
【日本ブラジル戦】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本ブラジル戦2026はいつ開催されますか?
2026年11月14日(土)にシンガポールナショナルスタジアムで開催される。日本時間19時15分、現地時間18時15分キックオフ予定だ。
Q2:日本ブラジル戦はテレビで無料視聴できますか?
テレビ朝日系が全国ネットで生中継する。また、U-NEXTでも無料ライブ配信と見逃し配信が予定されている。
Q3:U-NEXTは有料会員にならないと見られませんか?
今回の日本対ブラジル戦は無料ライブ配信の対象としてJFAから発表されている。通常の有料サッカーパックとは配信条件が異なるため、対象試合の配信案内を確認したい。
Q4:日本とブラジルの過去の対戦成績は?
2026年6月のW杯ラウンド32終了時点で、日本の1勝2分12敗。2025年10月には日本が3-2で歴史的な初勝利を挙げている。
Q5:今回のブラジル戦はW杯の公式戦ですか?
いいえ。2026年11月14日の試合は、シンガポールで開催される国際サッカーイベントの一戦であり、W杯の決勝トーナメントではない。W杯ラウンド32での再戦という位置づけになる。
2026年11月14日の日本ブラジル戦は、W杯ラウンド32での1-2の敗戦を経て実現する注目の再戦だ。
試合情報を整理すると、次のとおり。
- 開催日:2026年11月14日(土)
- キックオフ:日本時間19時15分
- 会場:シンガポールナショナルスタジアム
- テレビ放送:テレビ朝日系全国生中継
- ネット配信:U-NEXT無料ライブ配信
- 日本代表監督:森保一
- 注目選手:久保建英、南野拓実、佐野海舟、福田師王など
特に注目したいのは、W杯で課題となった中盤の守備、サイドへの対応、終盤の試合運びが改善されているかという点だ。
2025年にはブラジルから初勝利を挙げ、2026年のW杯では惜しくも敗れた日本代表。今回の対戦は、過去の結果を振り返るだけでなく、世界の強豪と戦うために何が必要なのかを確かめる機会となる。
11月14日19時15分。テレビ朝日系またはU-NEXTで、日本代表の新たな挑戦に注目したい。
主な情報源:日本サッカー協会(JFA)の大会概要・放送発表・11月4日付招集メンバー発表、FIFAの2026年ワールドカップ試合記録・大会レポート。