十一月場所の展望を考えるうえで、最も参考になるのが九月場所の幕内成績だ。2026年九月場所は9月13日から27日まで東京・両国国技館で開催された。幕内には42人が在籍し、大の里が12勝3敗で優勝を飾った。
九月場所の主な幕内成績上位陣以外にも、二桁勝利を挙げた力士が複数いる。特に藤ノ川、美ノ海、朝乃山、宇良、若元春らの成績は、十一月場所の番付を読むうえでも参考になる。
九月場所の全42人の成績から、先ほどの比較表に掲載していない力士を整理すると次のとおりだ。
- 伯乃富士:5勝10敗
- 大栄翔:5勝10敗
- 琴勝峰:5勝7敗3休
- 琴栄峰:5勝10敗
- 高安:7勝8敗
- 豪ノ山:6勝9敗
- 隆の勝:4勝9敗2休
- 藤凌駕:8勝7敗
- 狼雅:6勝9敗
- 欧勝馬:6勝9敗
- 一山本:4勝11敗
- 藤青雲:9勝6敗
- 錦富士:7勝8敗
- 尊富士:9勝6敗
- 平戸海:9勝6敗
- 宇良:10勝5敗
- 獅司:7勝8敗
- 王鵬:7勝8敗
- 金峰山:9勝6敗
- 若元春:10勝5敗
- 正代:3勝12敗
- 若隆景:0勝0敗15休
- 朝白龍:8勝7敗
- 朝紅龍:9勝6敗
- 阿炎:8勝7敗
- 翔猿:4勝11敗
- 千代翔馬:5勝10敗
- 朝翠龍:8勝7敗
- 時疾風:8勝7敗
- 若ノ勝:0勝0敗15休
- 寿之富士:9勝6敗
- 湘南乃海:3勝12敗
出典:2026年九月場所の幕内成績記録。琴勝峰、隆の勝は途中休場を含む。
九月場所の結果から見える勢力図九月場所で目立ったのは、二桁勝利を記録した力士の多さだ。
大の里の12勝3敗、安青錦と藤ノ川の11勝4敗、美ノ海、朝乃山、宇良、若元春の10勝5敗という成績は、上位から中位まで複数の力士が好調だったことを示している。
一方、正代は3勝12敗、湘南乃海も3勝12敗と苦しい結果だった。大栄翔や琴栄峰も5勝10敗に終わっている。九州場所では、前場所の負け越しを受けて巻き返せるかが注目点となる。
ただし、九月場所の勝ち星だけで十一月場所の優勝候補を決めることはできない。対戦相手、番付の位置、休場からの復帰状況なども成績を左右する要素になる。
【幕内休場力士の最新情報】九月場所と九州場所の違い

星取表を読むときに注意したいのが休場の扱いだ。休場は通常の敗戦とは異なり、勝敗数と休場日数を分けて記録する。
九月場所で休場した幕内力士2026年九月場所では、横綱・豊昇龍のほか、若隆景、若ノ勝が初日から休場した。また、場所途中では琴勝峰と隆の勝も休場している。
- 豊昇龍:0勝0敗15休。全休。
- 若隆景:0勝0敗15休。全休。
- 若ノ勝:0勝0敗15休。全休。
- 琴勝峰:5勝7敗3休。12日目から休場。
- 隆の勝:4勝9敗2休。13日目から休場。
この5人は、同じ休場でも状況が異なる。初日から最後まで土俵に上がらなかった力士と、途中まで出場して休場した力士を区別する必要がある。
11月場所の休場力士はどう確認する?2026年11月5日時点の日本相撲協会公式「休場力士情報」では、十一月場所の幕内・十両欄に休場力士の名前は掲載されていない。
これは、九月場所で休場した力士がそのまま十一月場所も休むという意味ではない。場所ごとに出場状況は異なるため、直近の休場歴と今回の公式発表を分けて確認することが大切だ。
開幕後も途中休場や再出場が発生する可能性がある。最新情報を調べる際は、ニュースの見出しだけで判断せず、日本相撲協会の休場力士情報と当日の星取表を照合したい。
【初心者向け】大相撲幕内星取表の見方と記号の意味
大相撲の星取表は、力士ごとに15日間の勝敗を並べた一覧表だ。横方向に初日から千秋楽までの日付が並び、各日の取組結果が記号で表示される。
日本相撲協会の公式星取表では、勝敗だけでなく、不戦勝、不戦敗、休みなども区別している。基本となる記号は以下のとおりだ。
星取表の記号一覧| 記号 | 意味 | 読み方 |
|---|---|---|
| ○ | 勝ち | その日の取組に勝利 |
| ● | 負け | その日の取組に敗北 |
| □ | 不戦勝 | 相手の休場などによる不戦勝 |
| ■ | 不戦敗 | 取組を行わず不戦敗 |
| や | 休み・取組なし | その日は取組がない |
| × | 引分 | 引き分け |
| △ | 痛分 | 協会の公式表記 |
特に覚えておきたいのは、○と□の違いだ。○は土俵上で勝ったことを表す一方、□は不戦勝を意味する。どちらも勝ち星として記録されるが、勝利の経緯は異なる。
同じように、●と■も区別が必要になる。●は通常の取組で負けた場合、■は不戦敗の場合に使われる。
東と西はどちらが上なのか?星取表や番付表では、東と西が左右に分かれて表示される。一般的な番付上の序列では、同じ地位・同じ枚数なら東が西より上位に位置する。
例えば、東横綱の大の里と西横綱の豊昇龍は、どちらも横綱だが、番付上は大の里が東に配置されている。
前頭でも同様に、東前頭筆頭と西前頭筆頭は同じ枚数でも東が上位となる。番付を比較するときは、単に前頭何枚目かだけでなく、東西まで確認するのが基本だ。
15日間の星をどう集計する?基本的には、15日間の取組結果を合計して最終成績を判断する。例えば、次のような星取であれば、勝敗は8勝7敗となる。
勝ち星8個+負け星7個=8勝7敗
15日間で8勝以上なら勝ち越し、8敗以上なら負け越しとなる。
ただし、休場がある場合は別だ。例えば5勝7敗3休なら、出場した12日間で5勝7敗だったという意味になる。休場3日を敗戦3つとして数えるわけではない。
【プロの結論】勝ち越し・負け越しから幕内力士の実力を読み解く
星取表をより深く楽しむには、最終成績だけでなく、勝ち越しの意味と番付への影響を理解する必要がある。
勝ち越しと負け越しの基準| 最終成績 | 判定 | 基本的な意味 |
|---|---|---|
| 15勝0敗 | 全勝 | 15日間すべて勝利 |
| 14勝1敗 | 勝ち越し | 優勝争いの有力成績 |
| 12勝3敗 | 勝ち越し | 大きな勝ち越し |
| 8勝7敗 | 勝ち越し | 勝ち越しの最低ライン |
| 7勝8敗 | 負け越し | 負け越しの最低ライン |
| 5勝10敗 | 負け越し | 大きな負け越し |
| 0勝0敗15休 | 全休 | 15日間すべて休場 |
幕内力士にとって、8勝7敗と7勝8敗の差は大きい。たった1勝の違いだが、翌場所の番付編成に影響する。
大関は8勝が特に重要大関には、他の地位とは異なる番付上のルールがある。特に、角番の大関は勝ち越しが求められる。
大関が負け越すと角番となり、次の場所でも負け越した場合は原則として関脇に陥落する。ただし、関脇に陥落した場所で10勝以上を挙げれば、大関に復帰できる特例がある。
そのため、琴櫻や霧島など大関の星取表を見る際は、優勝争いだけでなく、8勝に到達したかどうかも重要なチェックポイントとなる。
横綱は負け越しても番付が下がらない横綱には大関以下のような降格制度がない。負け越しによって横綱から大関へ降格することはなく、成績や休場状況に応じて進退が問われる立場にある。
そのため、大の里や豊昇龍の星取表を見るときは、単純な勝ち越し・負け越しの判定だけでは不十分だ。優勝争いへの参加状況、休場の有無、相撲内容などを合わせて評価する必要がある。
星取表を使った力士の比較で見るべき3つの基準専門的に成績を比較するなら、次の3点を押さえておきたい。
- 勝ち星の数:15日間で何勝したか。優勝争いに加わるための基礎的な指標となる。
- 休場の有無:全休か途中休場か、また不戦勝・不戦敗があるかを確認する。
- 番付との関係:上位での勝ち越しか、下位での勝ち越しかによって翌場所への影響が変わる。
同じ10勝5敗でも、横綱が残した成績と、前頭下位の力士が残した成績では、番付上の意味合いが違う。数字だけを比較するのではなく、どの地位で誰と対戦したかまで見ると、星取表の情報量は大きく変わる。
【大相撲幕内星取表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年九州場所の幕内星取表はいつから更新される?
A1:2026年11月8日の初日から取組結果が反映される。日本相撲協会の公式星取表で、初日から千秋楽までの日別の勝敗を確認できる。
Q2:大の里の2026年9月場所の成績は?
A2:12勝3敗で優勝した。十一月場所では東横綱に位置しており、九州場所でも優勝争いの中心として注目される。
Q3:豊昇龍の九月場所の星取表はどうなっている?
A3:0勝0敗15休で、15日間すべて休場した。十一月場所では西横綱に番付されている。
Q4:星取表の□と■は何が違う?
A4:□は不戦勝、■は不戦敗を表す。通常の取組による勝ち負けを示す○と●とは区別される。
Q5:勝ち越しは何勝から?
A5:通常の15日間の取組では8勝以上が勝ち越し、8敗以上が負け越しとなる。休場がある場合は休場日数も確認し、単純に15日間の勝敗だけで判断しないことが大切だ。
Q6:九州場所の休場力士はどこで確認できる?
A6:日本相撲協会の公式「休場力士情報」で確認できる。場所前から場所中まで更新されるため、最新の出場状況を知りたい場合は当日の星取表と合わせて確認するとよい。
2026年11月場所は11月8日に初日を迎える。11月5日時点では、東横綱・大の里、西横綱・豊昇龍を筆頭に、安青錦、琴櫻、霧島らが幕内上位に名を連ねている。
直近の九月場所では大の里が12勝3敗で優勝し、安青錦と藤ノ川が11勝4敗、美ノ海らが10勝5敗を記録した。一方、豊昇龍、若隆景、若ノ勝は全休し、琴勝峰と隆の勝も途中休場となった。
九州場所を楽しむ際には、次の順番で情報を確認すると分かりやすい。
- まず十一月場所の東西番付で力士の地位を確認する。
- 次に九月場所の成績と休場歴を比較する。
- 初日以降は公式星取表で○、●、□、■などの記号を確認する。
- 中日以降は勝ち越し・負け越しの可能性と優勝争いに注目する。
大相撲の星取表は、単なる勝敗一覧ではない。15日間の戦いの積み重ね、力士の調子、番付の変動、そして翌場所への展望まで読み取れる重要な記録だ。2026年九州場所も、初日から千秋楽までの星の動きを追いながら、幕内力士それぞれの戦いを見届けたい。
主な情報確認先:日本相撲協会公式サイト「星取表」「番付表」「番付トピックス」「休場力士情報」、2026年九月場所の幕内成績記録、十一月場所の公式開催日程。