LA28のサッカー競技は、ロサンゼルス周辺だけで完結しない。ニューヨークからカリフォルニアまで、アメリカ各地の既存スタジアムを活用する広域開催方式が採用されている。
2026年2月3日、LA28組織委員会はローズボウルに加えて6会場を発表した。これにより、サッカー競技の開催都市は合計7都市となった。
LA28サッカーの7会場
1. パサデナ(カリフォルニア州)
ローズボウル・スタジアム。男女の決勝を開催する大会の中心的会場。準決勝なども予定されている。
2. ニューヨーク(ニューヨーク州)
ニューヨーク・スタジアム。グループステージと男子準々決勝の開催地。
3. コロンバス(オハイオ州)
コロンバス・スタジアム。男子・女子のグループステージと男子準々決勝を開催。
4. ナッシュビル(テネシー州)
ナッシュビル・スタジアム。男女のグループステージと準々決勝が予定されている。
5. セントルイス(ミズーリ州)
セントルイス・スタジアム。男女のグループステージと男子準々決勝の開催地。
6. サンノゼ(カリフォルニア州)
サンノゼ・スタジアム。女子のグループステージと準々決勝を担当する。
7. サンディエゴ(カリフォルニア州)
サンディエゴ・スタジアム。グループステージに加え、準々決勝、男女の準決勝、3位決定戦も行われる。
ローズボウル・スタジアムはパサデナに位置する歴史ある競技場だ。2028年大会では男子・女子の金メダル決定戦が同じ会場で開催される。
注目すべきは、決勝だけでなく女子準々決勝や男女の準決勝も配置されていること。大会後半の重要な試合が集まる会場となる。
一方、サンディエゴも重要な役割を担う。男女の準決勝に加え、男女の3位決定戦まで開催するため、メダル争いのもう一つの中心地となる。
なお、会場名はLA28の大会上の名称であり、各都市のスタジアムの商業名称と必ずしも一致するわけではない。
【日本代表の出場枠・予選】男子と女子で異なるLA28への道

日本のサッカーファンにとって最大の関心事は、男子U-23日本代表と女子日本代表(なでしこジャパン)がロサンゼルス五輪に出場できるかどうかだ。
男女で予選方式が異なるため、それぞれのスケジュールを把握しておきたい。
男子:日本開催のAFC U23アジアカップが五輪予選男子のアジア予選は、2028年に日本で開催される「AFC U23アジアカップ2028」を兼ねる。
2026年7月30日、AFCは日本での開催を正式決定した。JFA(日本サッカー協会)の発表によると、同大会の上位2チームがLA28男子サッカーの出場権を獲得する。
ここで重要なのは、日本が開催国になったのはアジア予選の大会であり、オリンピック本大会の開催国ではないという点だ。
日本代表も自動的に五輪出場が決まるわけではない。自国開催の大会で上位2チームに入る必要がある。
男子のアジア出場枠は従来より厳しくなっており、JFAの宮本恒靖会長も2026年9月のコラムで、アジアの出場枠が3.5から2に減ったことに触れている。予選の競争は一段と激しくなる。
女子:2026年11月12日にアジア予選の抽選女子は、男子とは別の予選方式でLA28を目指す。
AFCの2026年9月18日付発表によると、アジアの最終予選抽選は2026年11月12日15時(マレーシア時間)にクアラルンプールのAFCハウスで実施される予定だ。
日本時間では同日16時に当たる。
参加するのは、2026年AFC女子アジアカップのベスト8に進出した8か国。日本のほか、北朝鮮、オーストラリア、韓国、中国、チャイニーズ・タイペイ、フィリピン、ウズベキスタンが名を連ねる。アジアからは2チームが直接出場権を獲得する。
抽選後のグループ分けと予選日程が、日本の五輪出場への具体的な道筋を左右する。
男女の日本代表・予選比較| 比較項目 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| アジア予選 | AFC U23アジアカップ2028 | LA28女子アジア最終予選 |
| 予選大会の開催地 | 日本 | 各国・地域で実施予定 |
| アジアの直接出場枠 | 2チーム | 2チーム |
| 重要な日程 | 2028年開催 | 2026年11月12日抽選 |
| 日本の状況 | 予選で上位2位が必要 | 最終予選参加、出場権は未獲得 |
日本代表の動向を追うなら、男子はJFAとAFC U23アジアカップの発表、女子はAFCの最終予選抽選と試合結果を確認するのが確実だ。
【オリンピックサッカーのキックオフ時間】日本時間はどうなる?
日程を調べる際に注意したいのが、開催地の現地時間と日本時間の違いだ。
ロサンゼルスは7月に夏時間を採用しているため、日本との時差は16時間。現地の夕方に行われる試合は、日本では翌日の午前中に視聴する形になる。
ただし、全試合の具体的なキックオフ時刻が決まったわけではない。
現在掲載されている試合時間枠LA28の公式ホスピタリティ販売ページには、次のような時間帯が掲載されている。
| 試合 | 現地日付 | 掲載時間帯 |
|---|---|---|
| 男子準決勝(サンディエゴ) | 7月24日 | 13:00~16:00 |
| 男子準決勝(ローズボウル) | 7月24日 | 20:30~23:30 |
| 女子準決勝(サンディエゴ) | 7月25日 | 17:30~20:30 |
| 女子準決勝(ローズボウル) | 7月25日 | 20:30~23:30 |
| 男子3位決定戦 | 7月27日 | 18:00~21:00 |
| 女子3位決定戦 | 7月28日 | 13:00~16:00 |
| 男子決勝 | 7月28日 | 18:00~21:00 |
| 女子決勝 | 7月29日 | 12:30~15:30 |
これらは販売ページに掲載されたセッションの時間枠であり、試合そのものの正確なキックオフ時刻と同一とは限らない。
特にグループステージと準々決勝については、掲載時点で時間がTBD(未定)となっている。
したがって、日本でのテレビ観戦や配信視聴を予定している人は、決勝の日付だけを先に押さえ、開始時刻は公式の詳細日程発表後に確認するのがよい。
なぜサッカーは開会式より先に始まるのか7月10日の開幕は、7月14日の開会式より4日早い。
これは単に試合数が多いからではない。男女合計28チームが参加する競技を広範囲の会場で実施し、選手の休養時間も確保するためだ。
東海岸から中西部、西海岸へと試合会場を移すことで、競技の進行と移動計画を両立させる狙いがある。
サッカーはLA28の中でも異例の長い競技期間を持つ種目となる。
【プロの結論】LA28サッカーは日程・抽選・予選を分けて追う
オリンピックサッカーの情報を正確に把握するためには、発表内容を3段階に分けて考えることが大切だ。
第一段階は開催日程。 2028年7月10日の開幕から29日の女子決勝まで、競技の大枠は公表されている。男子の決勝が28日、女子の決勝が29日という点も押さえておきたい。
第二段階は代表チームの出場決定。 日本は男子がAFC U23アジアカップ、女子がAFC女子最終予選を突破しなければならない。予選の結果が出るまでは、本大会の日本代表の対戦相手も決まらない。
第三段階は本大会の抽選と詳細日程。 出場国が確定した後、グループ分けや対戦カード、具体的なキックオフ時刻が観戦計画を左右する。
特に今回のLA28では、女子が16チーム、男子が12チームという新しい構成が採用された。女子サッカーの競技機会拡大という意味でも、単なる日程変更にとどまらない大会だ。
日付だけを見て対戦相手まで決まったと思い込最初に、LA28、IOC、FIFA、AFC、JFAのそれぞれの発表を照らし合わせることが、正確な情報を得るための判断基準になる。
【オリンピックサッカーの日程・組み合わせ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2028年ロサンゼルス五輪のサッカーはいつ開幕しますか?
A1:2028年7月10日に開幕する。男子のグループステージからスタートし、女子は7月11日に初戦を迎える予定。男子決勝は7月28日、女子決勝は7月29日となっている。
Q2:オリンピックサッカーの組み合わせ抽選はいつですか?
A2:2026年11月5日時点で、LA28本大会の男女の組み合わせ抽選日は発表されていない。11月12日に予定されているのは女子のアジア最終予選抽選であり、本大会のグループ分けとは別の抽選だ。
Q3:日本代表はLA28オリンピックサッカーに出場できますか?
A3:男女とも出場はまだ確定していない。男子は2028年のAFC U23アジアカップで上位2チームに入ることが必要。女子はアジア最終予選を突破する必要がある。
2026年11月5日時点で、LA28オリンピックサッカーの日程と開催会場は大枠が明らかになっている。
最後に重要な情報を整理する。
- 大会開幕:2028年7月10日
- 男子出場枠:12チーム
- 女子出場枠:16チーム
- 男子決勝:2028年7月28日
- 女子決勝:2028年7月29日
- 決勝会場:ローズボウル・スタジアム
- 開催地:アメリカ7都市
- 本大会の組み合わせ:未発表
- 日本代表:男女とも予選突破が必要
- キックオフ時間:一部のセッション枠のみ掲載
これから注目したいのは、11月12日の女子アジア予選抽選と、2028年に日本で開催される男子AFC U23アジアカップだ。
日程の確定から代表の出場権争い、そして本大会の組み合わせ抽選へ。LA28サッカーは、開催までの過程そのものが見どころになる。