2026年6月4日に行われたスペイン代表対イラク代表の国際親善試合は、スペインが先制しながらイラクに追いつかれ、1-1の引き分けで終了した。スペインの先発にはGKジョアン・ガルシア、攻撃陣にはフェラン・トーレス、ダニ・オルモ、ボルハ・イグレシアスらが名を連ねた。一方、イラクはアーメド・バシルをGKに据え、アリ・ジャシムやメルカシュ・ドスキらを起用した。
試合会場はスペイン北西部ア・コルーニャのリアソール。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督率いるスペインは2026年ワールドカップに向けた調整の一環として複数の選手を入れ替え、グラハム・アーノルド監督率いるイラクも対抗した。ここではスペインサッカー連盟(RFEF)の公式試合記録を軸に、両国の先発メンバー、フォーメーション、得点、交代、2009年のコンフェデレーションズカップとの違いを整理する。
【試合結果】スペイン代表対イラク代表は1-1のドロー

2026年6月4日、スペインとイラクはワールドカップ前の国際親善試合で対戦した。
開催地はスペインのア・コルーニャにあるエスタディオ・ムニシパル・デ・リアソール。キックオフは現地時間21時で、観客数は30,423人だった。
試合はスペインがボールを保持して攻める展開から始まったものの、イラクの組織的な守備を最後まで崩し切れず、勝敗はつかなかった。
試合の基本情報| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試合日 | 2026年6月4日 |
| 大会 | 国際親善試合 |
| 対戦カード | スペイン代表対イラク代表 |
| 結果 | スペイン1-1イラク |
| 会場 | リアソール(ア・コルーニャ) |
| 観客数 | 30,423人 |
| スペイン監督 | ルイス・デ・ラ・フエンテ |
| イラク監督 | グラハム・アーノルド |
| 主審 | フロリアン・バートシュトゥブナー |
| 時間 | 得点者 | スコア |
|---|---|---|
| 16分 | フェラン・トーレス(スペイン) | 1-0 |
| 27分 | メルカシュ・ドスキ(イラク) | 1-1 |
スペインは16分、ダニ・オルモからのパスをボルハ・イグレシアスがスルーし、フェラン・トーレスが受けて左足でシュート。ゴールネットを揺らし、ホームの観客を沸かせた。
しかし、11分後の27分にイラクが反撃する。
メルカシュ・ドスキが左足で放ったシュートは、難しい角度からジョアン・ガルシアの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。GKがボールに触れたものの、同点弾を防ぐことはできなかった。
その後、フェラン・トーレスは40分にも惜しいシュートを放ったが、ボールはクロスバーに阻まれた。
スペインが攻撃を続けた一方、イラクは守備ブロックを崩さず、最終的に1-1で試合を終えた。
【スペイン代表スタメン】ジョアン・ガルシアとフェラン・トーレスが先発
スペイン代表の先発メンバーは、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が選んだ11人だ。
注目は、GKジョアン・ガルシア、攻撃の組み立てを担うダニ・オルモ、そしてキャプテンを務めたフェラン・トーレスである。
スペイン代表の先発11人フォーメーション:4-2-3-1
| ポジション | 選手名 |
|---|---|
| GK | ジョアン・ガルシア |
| DF | ペドロ・ポロ |
| DF | ジョン・マルティン |
| DF | アイメリク・ラポルテ |
| DF | アレハンドロ・グリマルド |
| MF | マルク・ベルナル |
| MF | ガビ |
| MF | ダニ・オルモ |
| MF | フェラン・トーレス(主将) |
| MF | アレックス・バエナ |
| FW | ボルハ・イグレシアス |
※選手の並びは試合データの配置をもとに整理。
注目選手1:ジョアン・ガルシアジョアン・ガルシアは、この試合でスペインのゴールマウスを守った。
イラクの攻撃を受ける場面では、特に27分のドスキのシュートが大きな見せ場となった。左足から放たれたボールは高く弧を描き、GKの頭上を越えてゴールに入った。
73分にはレオ・ロマンとの交代でベンチに下がっている。
この試合は、ワールドカップ直前の代表メンバーの組み合わせや選手の状態を確認する機会でもあり、ジョアン・ガルシアにとっても重要な実戦経験となった。
注目選手2:フェラン・トーレスフェラン・トーレスはキャプテンとして先発し、16分に先制ゴールを決めた。
今回の得点は、単純な個人技だけでなく、ダニ・オルモのパスとボルハ・イグレシアスの判断がつながった攻撃から生まれたものだ。
さらに40分には追加点に迫るシュートを放っている。得点だけでなく、前線での推進力という面でも存在感を示した。
ただし、ハーフタイムにセルヒオ・ゴメスと交代している。ワールドカップ前の選手起用を考えれば、出場時間を管理する意図も読み取れる。
注目選手3:ダニ・オルモダニ・オルモは攻撃的MFとして先発。フェラン・トーレスの先制点につながるパスを供給した。
中央でボールを動かしながら、左右の選手を使う役割を担い、スペインの攻撃を組み立てた。
ハーフタイムにはイェレミ・ピノと交代している。
【イラク代表スタメン】アリ・ジャシムとドスキが攻撃をけん引
イラク代表はグラハム・アーノルド監督のもと、守備の組織力と前線のスピードを組み合わせたメンバーでスペインに挑んだ。
特に注目したいのが、アリ・ジャシムとメルカシュ・ドスキだ。
イラク代表の先発11人| ポジション | 選手名 |
|---|---|
| GK | アーメド・バシル |
| DF | フセイン・アリ |
| DF | ザイド・タフシーン |
| DF | アカム・ハシム |
| DF | メルカシュ・ドスキ |
| MF | アミル・アル・アマリ |
| MF | ザイド・イスマイル |
| MF | イブラヒム・バイェシュ(主将) |
| FW | マルコ・ファルジ |
| FW | アリ・ジャシム |
| FW | アリ・アル・ハマディ |
アリ・ジャシムはイラクの先発メンバーとして出場した攻撃陣の中心選手だ。
スペインのようにボールを保持する相手に対しては、前線でボールを受ける動きや、守備から攻撃に切り替える際の判断が重要になる。
今回の試合でも、スペインの守備陣に対して攻撃の選択肢を提供する役割を担った。
得点こそ記録しなかったものの、イラクの攻撃陣を構成する重要な存在だった。
注目選手2:メルカシュ・ドスキこの試合で最も強い印象を残したイラクの選手がメルカシュ・ドスキだ。
27分、左足から放ったシュートで同点ゴールを決めた。
特筆すべきなのは、スペインが試合を支配していた時間帯に得点したことだ。相手の守備が整う前後の局面を逃さず、難しい角度からゴールを狙った。
RFEFの公式記録でも、ドスキは得点者として明記されている。
注目選手3:アーメド・バシルGKアーメド・バシルはイラクの先発守護神として出場した。
スペインの序盤の攻撃に対応し、特にアレックス・バエナのシュートをセーブするなど、守備面で重要な仕事を果たした。
46分にはジャラル・ハッサンと交代している。
【フォーメーション比較】スペインとイラクの戦術的な違い
両国のスタメンを比較すると、スペインはボール保持と中央での連係を重視する構成、イラクは守備の組織と前線への素早い展開を重視する構成だった。
試合データ上、スペインは4-2-3-1、イラクは4-4-2を基本とする配置で紹介されている。なお、RFEFの公式記録は先発選手と交代情報を掲載しているが、固定的なフォーメーション図を公式指定しているわけではない。
両国の戦術・選手の関係一覧| 比較項目 | スペイン代表 | イラク代表 |
|---|---|---|
| 監督 | ルイス・デ・ラ・フエンテ | グラハム・アーノルド |
| 基本配置 | 4-2-3-1 | 4-4-2 |
| GK | ジョアン・ガルシア | アーメド・バシル |
| 主将 | フェラン・トーレス | イブラヒム・バイェシュ |
| 中盤の中心 | マルク・ベルナル、ガビ、ダニ・オルモ | アミル・アル・アマリ、ザイド・イスマイル |
| 攻撃の注目選手 | フェラン・トーレス、アレックス・バエナ | アリ・ジャシム、メルカシュ・ドスキ |
| 得点者 | フェラン・トーレス | メルカシュ・ドスキ |
| 試合の特徴 | ボール保持とサイド攻撃 | コンパクトな守備と速攻 |
スペインはマルク・ベルナルとガビを中盤の軸に置き、その前に攻撃的な選手を配置する構成だった。
左右のサイドバックにはペドロ・ポロとグリマルドが入り、サイドから攻撃を組み立てる。
特にポロとグリマルドの連係は、RFEFの試合レポートでも序盤の攻撃の特徴として取り上げられている。
攻撃ではダニ・オルモが中央でボールを動かし、フェラン・トーレスやバエナが前線に絡む形を作った。
イラクのフォーメーション:4-4-2イラクは4バックを基本に、中盤と前線の距離をコンパクトに保つ形で対応した。
スペインにボールを持たれる時間が長くなっても、中央のスペースを簡単には明け渡さず、相手に攻撃のリズムを作らせないことを重視した。
この守備が機能したことは、スペインが先制後に追加点を奪えなかった点にも表れている。
ドスキの同点ゴールは、守備だけでなく攻撃面でもイラクが決定的な場面を作れることを示した。
【交代選手・試合展開】後半の大量交代で何が変わった?
この試合はワールドカップ前の調整試合という性格が強く、両監督とも後半に複数の交代を実施した。
スペイン代表の交代| 時間 | 交代選手 | 退いた選手 |
|---|---|---|
| 46分 | セルヒオ・ゴメス | アイメリク・ラポルテ |
| 46分 | エリック・ガルシア | アレハンドロ・グリマルド |
| 46分 | イェレミ・ピノ | ダニ・オルモ |
| 46分 | ゴンサロ・ガルシア | フェラン・トーレス |
| 46分 | ヘスス・ロドリゲス | ボルハ・イグレシアス |
| 59分 | マルク・プビル | ジョン・マルティン |
| 59分 | ハビ・ゲラ | ガビ |
| 59分 | ベニャト・トゥリエンテス | マルク・ベルナル |
| 68分 | ミケル・メリーノ | アレックス・バエナ |
| 73分 | ハビ・ロドリゲス | ペドロ・ポロ |
| 73分 | レオ・ロマン | ジョアン・ガルシア |
スペインはハーフタイムに5人を一気に入れ替えた。
その後も59分に3人、68分と73分にも交代を行っている。
RFEFによると、この試合ではジョン・マルティン、マルク・ベルナル、ゴンサロ・ガルシア、ベニャト・トゥリエンテス、ハビ・ゲラ、マルク・プビル、レオ・ロマン、ハビ・ロドリゲスの8人がスペインA代表デビューを果たした。
つまり、この試合は単に勝敗を争うだけでなく、新しい代表候補を実戦で確認する場でもあった。
イラク代表の交代| 時間 | 交代選手 | 退いた選手 |
|---|---|---|
| 46分 | ジャラル・ハッサン | アーメド・バシル |
| 46分 | アイメン・フセイン | アリ・アル・ハマディ |
| 61分 | アーメド・ヤヒヤ | メルカシュ・ドスキ |
| 62分 | フランス・プトロス | フセイン・アリ |
| 62分 | マナフ・ユヌス | ザイド・タフシーン |
| 62分 | レビン・スラカ | アカム・ハシム |
| 62分 | ケビン・ヤコブ | アミル・アル・アマリ |
| 62分 | ジダン・イクバル | ザイド・イスマイル |
| 62分 | アーメド・カセム | マルコ・ファルジ |
| 73分 | ユセフ・アミン | イブラヒム・バイェシュ |
| 73分 | ムスタファ・サードゥーン | アーメド・ヤヒヤ |
イラクも積極的に選手を入れ替え、複数の選手に出場機会を与えた。
一方、試合全体では交代が増えるにつれてテンポが落ち、スペインは最後まで勝ち越し点を奪えなかった。
【2009年との比較】コンフェデレーションズカップではスペインが1-0で勝利
スペインとイラクの対戦を語るうえで外せないのが、2009年6月17日に南アフリカで行われたFIFAコンフェデレーションズカップだ。
当時のスペインはビセンテ・デル・ボスケ監督のもと、イケル・カシージャス、セルヒオ・ラモス、ジェラール・ピケ、シャビ、ダビド・ビジャ、フェルナンド・トーレスらを擁していた。
試合はスペインが1-0で勝利。決勝点を決めたのはダビド・ビジャだった。
2009年と2026年の対戦比較| 項目 | 2009年6月17日 | 2026年6月4日 |
|---|---|---|
| 大会 | コンフェデレーションズカップ | 国際親善試合 |
| 開催地 | 南アフリカ・ブルームフォンテーン | スペイン・ア・コルーニャ |
| スペイン監督 | ビセンテ・デル・ボスケ | ルイス・デ・ラ・フエンテ |
| スペインの主な選手 | カシージャス、シャビ、ビジャ、トーレス | ジョアン・ガルシア、ダニ・オルモ、フェラン・トーレス |
| スペインの得点者 | ダビド・ビジャ | フェラン・トーレス |
| イラクの得点者 | なし | メルカシュ・ドスキ |
| 最終結果 | スペイン1-0イラク | スペイン1-1イラク |
2009年の試合では、スペインが前半を無得点で終えた後、後半55分にダビド・ビジャがゴールを決めた。
当時のスペインは欧州王者として高い評価を受けており、イラクに勝利してグループステージ突破を確実にした。
一方、2026年の試合では、スペインが先制したもののイラクが同点に追いついた。
両試合の大きな違いは、スペインの選手層と試合の目的にある。
2009年は大会のグループステージで勝ち点を積み上げる公式競技だったのに対し、2026年はワールドカップ直前の親善試合。スペインは主力の一部を休ませ、新戦力や若手の状態を確認することに重点を置いていた。
スペイン対イラクの通算対戦成績2026年6月4日の試合を含めると、両国のA代表の対戦は次のように整理できる。
- 試合数:2試合
- スペインの勝利:1試合
- 引き分け:1試合
- イラクの勝利:0試合
2009年はスペインの勝利、2026年は引き分けとなった。
この結果からも、2026年のイラクは過去の対戦とは異なる結果を残し、スペインに対して粘り強い試合を展開したことが分かる。
【プロの結論】今回のスタメンから読み取れる両国の狙い
今回のスペイン代表対イラク代表のスタメンで注目すべきなのは、単純な選手の知名度や実績ではない。
スペインはワールドカップ前の調整を重視し、若手を含めた選手の実戦経験を増やした。RFEFが公表した8人のA代表デビューは、その狙いを象徴している。
また、フェラン・トーレスをキャプテンに据えたことや、ジョアン・ガルシアを先発GKに起用したことも、この試合の選手選考を理解するうえで重要だ。
一方のイラクは、スペインの攻撃に対して守備組織を維持しながら、ドスキのような選手が決定的な場面でゴールを狙う戦い方を見せた。
スタメン情報を確認するときの3つの判断基準1. 公式先発と予想スタメンを区別する
試合前に掲載された予想メンバーと、試合後に確定した公式先発メンバーは異なる場合がある。今回のように試合が終了している場合は、RFEFの公式記録を優先するのが確実だ。
2. 交代後の選手を先発と混同しない
ジョアン・ガルシアは先発GKだが、73分にレオ・ロマンと交代している。交代後の出場選手を先発メンバーとして扱わないよう注意したい。
3. 親善試合の結果だけでチームの実力を判断しない
親善試合は選手のコンディションや組み合わせを確認する意味合いが強い。1-1という結果だけでスペインの攻撃力が低下した、あるいはイラクが一方的に優位だったと判断するのは適切ではない。
今回の試合は、スペインにとって選手層を確認する機会であり、イラクにとっては強豪国に対する守備と攻撃の可能性を示す機会だった。
【よくある質問】スペイン代表対イラク代表のスタメンに関するFAQ
Q1:スペイン代表対イラク代表の2026年6月4日の試合結果は?
A1:スペイン1-1イラクの引き分けです。16分にフェラン・トーレスが先制し、27分にメルカシュ・ドスキが同点ゴールを決めました。
Q2:スペイン代表の先発GKは誰でしたか?
A2:ジョアン・ガルシアです。73分にレオ・ロマンと交代しました。
Q3:スペイン代表のキャプテンは誰でしたか?
A3:フェラン・トーレスです。先発出場し、16分に先制ゴールも記録しました。
Q4:イラク代表の先発メンバーで得点した選手は誰ですか?
A4:メルカシュ・ドスキです。27分に左足で同点ゴールを決めました。アリ・ジャシムも先発メンバーに名を連ねています。
Q5:2009年のスペイン対イラクの試合結果は?
A5:2009年6月17日のコンフェデレーションズカップでは、スペインが1-0で勝利しました。ダビド・ビジャが決勝点を記録しています。
Q6:2026年のスペイン代表のフォーメーションは?
A6:試合データ上では4-2-3-1が基本配置です。ジョアン・ガルシアをGKに置き、ベルナルとガビを中盤の軸として、フェラン・トーレスやダニ・オルモらが攻撃を組み立てました。
2026年6月4日のスペイン代表対イラク代表は、1-1の引き分けという結果に終わった。
スペインはジョアン・ガルシア、フェラン・トーレス、ダニ・オルモらを先発起用し、16分にフェラン・トーレスのゴールで先制。一方、イラクはアリ・ジャシムやメルカシュ・ドスキらを起用し、27分にドスキのゴールで追いついた。
また、スペインでは8人がA代表デビューを果たし、ワールドカップ前の選手選考という面でも意味のある試合となった。
2009年のコンフェデレーションズカップではスペインが1-0で勝利していたが、2026年はイラクが引き分けに持ち込んだ。両国の対戦成績はスペインの1勝1分けとなっている。
今回の試合を振り返る際は、スコアだけでなく、先発11人の顔ぶれ、後半の交代、そして若手選手の起用まで確認することが大切だ。公式記録を基準にすれば、試合結果と両監督の選手起用の意図をより正確に理解できる。